5-12 一途な恋

更新の間隔が空いてしまいました
多分次回も空いて、9月になると思います
毎年この時期は更新がなかなかできず、申し訳ございません


さて、昨日8/19に予定されていた「FREEDOMMUNE 0」
小室さんの出演も予定されており、
小室さんは全部新音源で臨んでいたとのことです
憧れの富田勲さんに会えることも楽しみにしていたみたいですね


ところが当日の大雨のため、イベントは中止になってしまいました
しかし小室さんは、中止にもかかわらず会場にかけつけ
DOMMUNEスタッフと相談して、
麻布にある自分のスタジオでライブを行ない、USTREAM配信を行ないました


深夜3:30~4:30頃だったみたいで、「Get Wild '89」もやったようです
私はこれに気付かなかったので見ていないのですが、
小室さんがこのイベントを本当に楽しみにしていたことが分かりました
しかし見たかったなあ…


また8/29、新木場agehaで開催されるクラブイベント「ASOBINITE」にも、
小室さんがライブで出演することが発表されました
小室さん、シンセライブへの情熱が高まっているようですね
DJとしてナカタヤスタカさんも同じステージに立つようです


小室さんのライブ映像では、
7/30「YAMAHA&STEINBERG EXPO 2011」の中継映像が、
youtubeに全部上がっていました
演奏曲3曲とトークです
見られる間にどうぞご覧下さい


また、ウツのソロツアー「Tour Timesmile」が8/13から始まりました
去年のツアー以来シングルしか出していないのに、どういうツアーかと思いましたが、
過去にウツが関わった楽曲を広く演奏するということみたいですね
2年前の「SMALL NETWORK」と近い発想と言えるかもしれません


私はこのツアーに行く予定はありませんが、一部で騒がれている模様です
演奏されたのはウツソロ(BOYO-BOZOやU_WAVEも含む)や、
TMの「Still Love Her」「Be Together」などメジャー曲もありましたが、
RENTの「Without You」や、SPEEDWAYの「Captain America」など、
相当予想外のものも入っていたようです
え、「Captain America」? それはある意味で聞いてみたいかも…


特に大騒ぎなのが、なんとTMNの「Crazy For You」を演奏したことです
ライブでは二度と演奏されないと思われていた曲だけに、驚きました
サポートのコーラス役の女性との共演で、
途中からはウツの生セリフや生歌になったようです


久々の更新だったので、近況報告が増えてしまいました
では本題に入ります
2年前の12月に書いた「Wild Heaven」の記事以来、
かなり久しぶりのTMN新曲の話になります

--------------------------------
シングル「一途な恋」は、1993/9/29にリリースされた
レコーディングは1993年8月で、
ウツの「Water Dance」レコーディングスタジオの隣で行なわれたという
小室は8/22、すでにレコーディングしたことを述べているので、
8月の上中旬頃にできあがったのだろう


キャッチコピーは「685日、待った。」
「Classix 1・2」収録のインストを除けば、
1991/11/15リリースの「Wild Heaven」以来、
約2年ぶりの新曲ということになる
TMN解散の危惧を抱いていたファンにとっては、
嬉しいリリースだったに違いない


ジャケットは、薄い膜の後ろに3人が立っているというもの
当時TVで流れたCMもこれと同じ姿の3人の映像が用いられており、
同じ時に撮影されたものと思われる
TVCMは「Decade」で見ることができる


家蔵のCDジャケなので、少し汚れています


本作はPVも作成されなかったし、TVで演奏されたこともない
おそらくCDを購入したファン以外、
CMで流れたサビ以外の部分を聞く機会はほとんどなかったと思う


「一途な恋」については、よく言われる話がある
それは絶対にライブでやらない曲という点である
終了ライブ「TMN 4001 Days Groove」のリハーサルで判明したそうだが、
Aメロで息継ぎをするタイミングがなく、生で歌うことができないのだという
その後スタッフが言ってもウツは絶対にやろうとしなかった
レコーディング時には、歌を細切れに録音して、
それをつなぎあわせることで音源にしたようである


ただ木根は2009年のソロライブで2回ほど、
「一途な恋」アコースティックバージョンを演奏したことがある
歌い方を少し変え、息継ぎもできるようにしたようである
そのうち一回(年越しカウントダウンライブ)は、
当時Mumix Radioでストリーミング配信された


その後2013年、「START investigation」では、
ついにウツボーカルの「一途な恋」が(1番だけだが)演奏された
小室はライブ前に「今まで一度もやったことがない曲をやる」と言ってファンを期待させたほど、
ファンにとって驚きの選曲だった
(この曲をやる時は解散する時とまで言われていた)
ただしAメロは生で歌うことができないので、
ウツが1コーラス歌ってCD音源1コーラスという形で、
生歌・CD音源を交互に流すことで問題を解決した


CDのケースは当時の8cmCDと同様、細長い形だが、
中にジャケットが折りたたまれており、
開けると四角い写真を見ることができる
この形のジャケットは、
次の「Nights of the Knife」も同様である


作詞・作曲は小室哲哉である
このシングルは、デビュー曲「金曜日のライオン」以来、
久しぶりの日本語タイトルである
以後も日本語タイトルのシングルはない
ただし1994年、「太陽の季節」という日本語題のシングルのリリース予定もあり、
1993年末のtrfシングルも含め、
当時の小室作品には日本語題への志向があったようである


さらに本曲は、歌詞もすべて日本語である
「The Point of Lovers’ Night」の前例もあるが、
やはり珍しいといえるだろう
当初は歌詞に英語も入っていたらしいが、
何度も歌詞を作り直し、結局すべて日本語になった
本曲はタイアップとして、ブティックJOYのCMがついた
このスポンサーの意向で、歌詞がかなり訂正されたとのことである


歌詞のテーマはタイトルの通りである
小室は「一途」という言葉が頭にひらめいており、
それを使いたかったとのことである


「恋」とある通り、
ある女性に対する恋心を自覚した男性の歌である
まだ関係を持たない女性への思いは、
「もう迷わない くちづけをかわさなくても」
というプラトニックな形で表現されている


前作「Wild Heaven」と同様、
歌詞には都会のオフィスを思わせる言葉が出てくる
(「都会のかげろう」「ラッシュアワー」など)
これは社会人になったファンも意識してのことだろうが、
より上の世代を新たなファン層として取り込もうと、
意識していたのかもしれない


圧倒的にシンセがメインの攻撃的な音で、
葛城のギターは入っているが、生ドラムはない
リミックスと新曲の違いはあるが、
一ヶ月前の「Classix 1・2」作成時と近い関心から作られた曲と言える


小室が「Classix」を木根に聞かせ、
「次はこれで行こうと思う」と言ったところの、
「次」の始まりとなるべき作品が本作だったのだろう
この頃の小室は3月にアルバムを出すことを予告しており、
本作はそのリードシングルとなるはずだった


この音はtrfで培ったものであり、
ウツも当時、最近の小室の音だと発言していた
ただ使っている音はtrf的な雰囲気が強いが、
メロディラインはポップス的要素が強い
小室も「あくまでもTMNの色は出している」と言っている


本曲はファンの間でも、賛否がかなり分かれる曲である
その理由の一つには、
作り方がいかにも戦略的であることもあるのだろう


最初の一音目に目立つシンセ音を入れて、
ただちに曲名の「一途な恋」から始まるサビが入り、
(曲名をフレーズとして耳に刻む込む効果を狙ったもの)
15秒(CMの放送枠)でワンフレーズ目がぴったり終わる
タイアップ用楽曲として「売れる」方法論を駆使して作った印象だ


これ以前ではCMソングの「Love Train」も、
やはり「売れる」方法論を駆使しており、
曲名で始まるサビから入るという点は共通している
ただ「Love Train」はイントロがそれなりに長い
これは小室がこだわったポイントでもあったが、
一方で「一途な恋」はそれすらない
ラジオや有線などでかかる時に、
ただちにCMと同じところが耳に入るように配慮したのだろう
おそらく「一途な恋」という日本語題も、
頭に残りやすい表題を意識したものと思う


こうした作りはTMNだけで見るとかなり特殊な例だが、
少し後に小室が手がけたtrfの「寒い夜だから…」では、
同じ方法論でシングルをリリースし、成功を収めている
ある意味で「一途な恋」は、
TKプロデュース成功の前史とも言えるだろう


この時に小室が意識したものは、明らかにビーイングだった
「寒い夜だから…」は、
当時ビーイングの中心人物長戸大幸から褒められたと言っているが、
この時期の小室はそれほどビーイング的手法を忠実に真似ていた


これまで触れてこなかったが、
1993年になってビーイング系は急激に人気を伸ばしてきていた
もっともビーイングはこれ以前から、
Tube、B’z、B.B.クイーンズなどで大ヒットを飛ばしていたのだが、
1992年終わり頃からは特にヒット作を連発するようになり、
1993年には黄金期を迎えていた


Wikipediaによればビーイング系は、
・1992/12/28~1993/7/26の31週の内27週の首位を独占
(3/29~7/26の18週はすべて首位)
・1993/6/21~7/5の3週間、上位5位を独占(6/28は上位6位独占)

という驚くべき成績を上げている


その始まりはドラマ「誰かが彼女を愛してる」主題歌、
中山美穂&WANDS「世界中の誰よりきっと」だった
この時点ではWANDSが中山美穂の名前に便乗した形であり、
ドラマタイアップによる一発屋になる可能性も高かった


だがその後WANDSは、
「もっと強く抱きしめたなら」「愛を語るより口づけをかわそう」
などヒット作を連発し、
さらにZARD、T-BOLAN、大黒摩季、DEENなども、
続いてブレイクを果たした
この結果1993年度の年間売上上位20曲中、
9曲はビーイング系で占められることとなった


その売り方は、かなり特徴的だった
具体的には、徹底したタイアップ主義(CMやアニメ・ドラマ主題歌など)、
プロデューサー主導の(ミュージシャンの意思を介在させない)楽曲制作、
ミュージシャンのメディア露出の極度の制限(ライブも極めて少ない)、
自然なメロディと聞きやすいアレンジ(意外性のないメロディ・アレンジ)、
などが挙げられよう


すでに人気を確立していたTUBEやB’zは必ずしもこの限りではないが、
それでも「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」のように、
B’z楽曲にもやはりビーイングの方法論に忠実にのっとって作られたものが見られる


あるいは1990年度年間1位のB.B.クイーンズ「踊るポンポコリン」が、
一つの参考になったのかもしれない
ミュージシャン自身の素性はほとんど不明であっても、
人気番組のタイアップと覚えやすい歌詞・メロディがあれば、
大ヒットを生み出すことができることが明らかになったからである


成功の背景には、1991年以後の音楽界の動向もあった
以前にも触れたことがあるが、
歌謡曲を中心とした伝統的な音楽番組が激減し、
メディアで流れる音楽の中心がタイアップ曲になったこと、
そのためカリスマ性のあるミュージシャンの楽曲ではなく、
有力なタイアップ(月9ドラマなど)を得た楽曲が売れたこと、
若者がカラオケブームによって、
コミュニケーションの手段として特定の楽曲を聞くようになり、
広く知られた特定の楽曲が大ヒットする構造が生まれたこと、
などが挙げられよう


こうした状況下では、
メディア露出よりもタイアップ獲得に労力をかけた方が、
商業的な目で見れば効率的だった
そしてタイアップ曲の場合、
テレビで流れる限られた時間で楽曲が判断されてしまうため、
一瞬で覚えられる自然なメロディラインが有効だった


小室が「一途な恋」やその後のtrfで導入したのは、
まさしくこのビーイングの方法論だった
CMでタイアップ曲が流れる時間に、
いかにメロディや曲名を覚えてもらえるかを意識したのである


ちなみにビーイングブームは1994年、
TKブームによって衰退に向かい始めるといわれる
レーベルの勢力関係から見れば、確かにそうだろう
またビーイングは売れ筋の楽曲を作り続け、
歌謡曲的要素の強いヒット曲を復活させた側面もある
これに対してプロデューサー期の小室の楽曲には、
一定の洋楽志向を盛り込んだ脱歌謡曲的要素も見られた
この点ではビーイングブームとTKブームは、
音楽界の動向で見れば一つの切れ目だったともいえる


しかしビーイングブームとTKブームには、
やはり一定の継承関係もあったと思う
それはタイアップの重視と、
プロデューサー主導の音楽という点である


前者は後ほど強烈ではないが、TMN時代にも見られた傾向である
一方後者に関しては、1993年8月、
小室がtrfメンバーからプロデューサーに立場を変えた時から顕著になる
そして周知の通り、1994年以後の小室は、
自らプロデューサーとして裏方に回ることを宣言する


ただビーイングの場合はプロデューサーも含めて、
制作陣・ミュージシャンの個性は隠蔽する方針だったが、
trfの場合はステージ演出にも力を入れたし、
小室のネームバリューも最大限に活用された
プロデューサー主導で匿名性の強い音楽がビーイングならば、
プロデューサー主導で個人のカリスマ性もアピールした音楽が、
TKプロデュースの楽曲群だったといえる


話が逸れたが、「一途な恋」に戻ろう
楽曲の音楽的評価についてはともかくとして、
小室が本作の商業的成功をかなり意識していたことは間違いない
その意味で本作は、
trfを主軸に移すことを前提としたやっつけの仕事ではないと思う


しかしその成果は、満足の行くものではなかった
本作は初動13.4万枚で、
前作「Wild Heaven」に続いて1位を獲得したものの
翌週は8位、3週目には10位外と急落した


総売上は30.6万枚で、前作(39.9万枚)の3/4程度となった
CD業界の活況も考えると、この売上は見た目以上に深刻である
「Wild Heaven」が1991年度28位相当だったのに対し、
(売上が1992年度にもまたがるため実際はもっと低い)
「一途な恋」は1993年度99位である
これは1988年、アルバムからのリカットシングル「Resistance」(年間74位)よりも低い
「一途な恋」の商業的失敗は明らかだった


一方で「一途な恋」リリース以前、
trfの「EZ Do Dance」は10位内にこそ入らなかったものの、
ロングセールスによってすでに40万枚近くを売っていた
商業的な可能性だけを求めるならば、
小室にとってTMNはあまり魅力的に見えなくなっていただろう
本作を以ってTMNの活動が沈静化してしまうのは、
その成果がtrfを超えられなかったことが一因と思われる


その後のTMNの動向は別に述べるとして、
シングルのカップリングにも触れておこう
本作は12インチシングル「Come on Let’s Dance (This is the FANKS DYNA-MIX)」以来、
久々の3曲収録のシングルCDだった
その点ではお得感のある商品だったとも言える


カップリング1曲目は「一途な恋(Another Material)」である
同じボーカルで、使われている音色もそれほど変わらないのだが、
音数や音階を変えることでまったく異なる印象に様変わりしている


オリジナルがあって初めて意味のある音源とは思うが、
個人的には「Classix」楽曲よりもセンスのあるアレンジと思う
正直言って、このアレンジを聞くと、
まだTMNで面白いこともやれたのではないか…と残念である


カップリング2曲目は「一途な恋(Instrumental)」で、
オリジナル版のインストである
「一途な恋」については他に、
翌年リリースの「Groove Gear 3」「一途な恋(3rd Mix)」も収められ、
合計4パターンの音源が存在することになる
この「3rd Mix」が作られた経緯は不明だが、
あるいはシングル制作の際に、TMNの3rdアルバム用に作っておいた音源かもしれない


「一途な恋」のオリジナル版は、
「Time Capsule」など多くのシングル集に収録されるが、
「Another Material」は2004年の「Welcome to the Fanks!」まで、
アルバムに収録されることはなかった
現在では2009年の「The Singles 2」(初回限定版)にも収録されている

(2011/8/20執筆、2013/8/10加筆)

一途な恋
エピックレコードジャパン
1993-09-29
TMN
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この記事へのコメント

りる
2011年08月21日 01:02
いつも興味深く読ませていただいています。
「一途な恋」は「EZ DO DANCE」「寒い夜だから…」と比べてなぜヒットしなかったのでしょうね。
商業的成功を狙うならば
PVを作ったり、どうにかしてテレビで披露する手もあったと思うのですがスケジュールが合わなかった…んですかね?
小室さんがtrfで忙しかったとしてもウツメインで作るPVでも女子需要あったと思いますがw


当時聴いてたラジオ「TMN United」の男女別人気投票でも「一途な恋」は一位になっていました。
つまりファン内ではある程度の評価を得たといえるのに
小室さんが
「一途な恋は少し失敗したけど次作はみていてください」という考えにならなかったのは、trfが楽しく、TMNから心が離れていたからなのですかね。
FANKS大仏
2011年08月21日 20:10
こんにちは。いつもご苦労様です。
私事ですが、今回の「一途な恋」というタイトル、意味深なジャケット表紙から私は最初、てっきりバラード調の曲かと思っていたのですが、聴いてみたら「全く違うじゃないか!」とビックリした覚えがあります。

推測ですが、一途な恋がヒットしなかった要因といえるのは、前作から約2年という長い時間が過ぎていたことや、小室さんがプロデュース業の方に傾倒していたせいで、ファンが離れていってしまったのかもしれません。
こうしてみてみると、小室さんにはもっとファンを大切にしてほしかったですね。
ファンあってのTMNだったと今は思っています。

CMは後から見ました。確か深夜によく流れていた覚えがありますね。
fe
2011年08月21日 21:17
こんばんは。

セールス的には本作は落としてしまいましたが、作りこみはスタジオでしか再現できない(例えれば、ビートルズの「リボルバー」、バグルスの「Adventures In Modern Recording」)ギミックでなりたっていましたね。

本作の手法を発展して、初心の方針通りライヴは一切行わない・PVでしか歌う姿を見せない・ビジュアルを徹底させる・構成を複雑にする等色々道はあったはずなのにこの頃の小室先生は売上至上主義ゆえか、スケジュール的に無理なのか、実験に走らなかったのが残念に思います。
kuri566
2011年08月23日 07:08
毎日クリックしては、更新を楽しみにしています。次回9月ということで少し間が開くので残念ですが、お仕事多忙な時期もあるでしょうから、無理をなさらずに。

さて、「一途な恋」ですが、これは当時の空気感からいってもプッシュはなしに等しいありさまで、「これじゃうれないでしょ。」という印象でした。

ちなみに三貴グループのカメリアCMといっても3種ありまして、かつてご恩恵をいただいた「ラブトレ/WeLoveTheEarth」や「大地の物語」は「銀座ジュエリーマキ」(B'zや中西あたりもコチラ)で、「一途な恋」は三貴グループの「ブティックJOY」でした。銀座ジュエリーマキが銀座じゅわいおくちゅーるマキ等と名前を変えつつも現在まで続いているCMに対し(一時業績悪化で本数が減りますが)、ブティックJOYが業績悪化で95年をもってCM撤退をしていることからも、タイアップミスは明らかです。「一途な恋」はそもそもCM自体が圧倒的に露出不足でした。パチパチやGBといった雑誌媒体にすらろくすっぽアーティスト自体も露出しないのですから売れなくて当然です。後のTM再結成時もほとんど広告やTV出演、雑誌媒体にすら登場しないやり方はエピックどうした?と疑いたくなりました。
青い惑星の愚か者
2011年08月26日 04:05
>りるさん
好意的に取れば、一途な恋はThe Point of Lovers' Nightの時と同様に、再始動を匂わせてファンを盛り上げるためにあえて露出を減らしていたのかもしれません(Pointの時もTVCMだけでPVもTV出演もありませんでした)
ただ一途な恋のレコーディングはとにかく大変だったという話がちらほらありまして、オペラギグとタイムマシンの間で調整が難しかったといううがった見方もできるかもしれません

>FANKS大仏さん
確かに一途な恋は、ジャケットや曲名のイメージが曲調と少し違うかもしれませんね
まああれだけ活動の停滞があれば、ファンが離れるのは仕方なかったと思います
むしろ前作の3/4「も」売れたと評価すべきかもしれません
あの放置ぶりの後にしてはよくやったとも言えるかとは思うんですが、何しろ前後のtrf作品がそれ以上に売れてしまいましたからね…

>feさん
ライブで再現できないというか、ライブを念頭に置いていなかった作品というのは、もしかしたら意味があるかもしれないとは思います
TMがGorilla以後、常にライブを念頭に置いて作品を作ってきたことを考えれば、大きな方向転換だったのかもしれません
ただ4001 Days Grooveでやってみたら歌えなかったという話を信じると、ただ考えていなかっただけかも…という気もして、なかなか評価しづらいところがあります

>kuri566さん
本当に当時は影が薄かったですね
むしろよくあれで一位を取れたと思います
まあタイアップが良いのを取れるかどうかは、営業の人の腕と目の問題が大きいですから、必ずしもTMNがいいかげんに扱われていたということにはならないと思います(それにしても弱小レーベルだったavexの方がtrfに良いタイアップを取っていましたが)
kuri566
2011年08月28日 01:44
「タイアップ次第で、あんな曲もこんな曲もあたっちゃうんだよね。」と、当時TMや小室ソロより上位だった人たちに対して、苦々しく小室さんが言っていたのをよく覚えています。(大事○ン○ラザーズとか・・・)
塩辛
2011年08月31日 09:38
「いち~ずなこ~い」という符割りが、どうしてもダサく感じて、この曲はだめでした。
今聞くとオケがそこそこかっこよかったりしますが、やっぱり今も好きになれないです。
ヒットしなかったのはいろいろな要因があると思いますが、楽曲の問題が結構大きいのかなと思っています。
でも、いつか息継ぎできるアレンジでw ライブバージョンとして聞かせてくれるならうれしいですね。
ここでヒットしたら、小室さんの関心がTMに向いたんでしょうかね…。そう考えるとなんだかせつないです。
MTR
2011年09月07日 02:03
本文の内容とは関係なくて恐縮しますが・・・

Vampire Hunter D
PALE SHELTER
in the forest
Carol's ThemeⅡ
REASONLESS
MAJOR TURN-ROUNDⅢ
Come Back To Asia
Beyond the Time
Tomorrow Made New
EPILOGUE1991

たまにipodでマイベストなるものをつくったりするのですが、寄せ集めでもこの順で10曲聞くとなかなか良いなあとふと思いました。
今まで乱造ベストがいろいろ出されましたが、こんな曲達だったらマシだったのにとも。
詳しい方が多そうなので書き込みしてみました。
MAJOR TURN-ROUNDは長いので曲のファイルを3つに分割していつも聞いています。
GAUZE
2011年09月08日 23:52
お久しぶりです。近況報告に書かれているウツのソロコンサート"Tour Timesmile"9/7(水)赤坂ブリッツ公演に行ってきました。この記事の近況報告にライブの内容が記載されていると思い、ネタバレ防止のため冒頭を読むことができなかったのでやっと読めるようになってホッとしています(笑)。新曲はもちろん、SPEEDWAY・TM・T.UTU・BOYO-BOZO・ソロ・U-WAVEと過去の楽曲をちりばめることでウツの活動を振り返ることができるだけでなく、オープニングの演出やコーラスの女性をフューチャーした楽曲を披露するなど観客を驚かせる視覚効果も抜群でした。そういえば、今回ベースを弾いている元「COSA NOSTRA」のKANAMEさんは、あの「SERIKA with DOG」のベーシストでもあったんですね。ウツソロでは久しぶりなべーあんのドラムとしっかりマッチして安定感のあるリズムでウツを支えていました。
FANKSホイホイ
2011年09月10日 00:40
こんばんは
いつも大変感動しながら拝読させて頂いています。
毎回ブログのテーマに取り上げられてる曲を聴きながら読んでいるので、また一際楽しませて頂いてます。
お忙しいとは思いますが、これからも続けて頂けると嬉しいです!

ところで、久保こーじさんのブログ見ましたか?!
お宝デモテープの山…
17to19とかエレプロとか…
あれ、是非とも発売して欲しい!
あのまま埋もれていくのは勿体なすぎですよねー(T^T)
青い惑星の愚か者
2011年09月15日 02:31
>kuri566さん
その小室さんの発言、93年頃の邦楽の状況を見ていると、分からないでもないです
まあ小室さんもそれを否定せず、後には自ら「あんな曲やこんな曲」をタイアップ付けて売っちゃうようになるわけですけど…

>塩辛さん
サビは私もあまり好きじゃないです
歌謡曲っぽくして、自然に口ずさんでもらうことを目指していたんじゃないでしょうか
そういう色気は出さない方が良い曲できるんですけどね

>MTRさん
プログレっぽい曲を並べた選曲ですね
商品としてベスト版を出す場合、セールスを狙うためにはどうしてもシングル中心にせざるを得ないから、面白くない選曲になるんだと思います

>GAUZEさん
Timesmileは私は行っていないので、ご報告ありがたいです
個人的にCaptain Americaを生で聞いてみたいです
ベーシストはびっくりですね
SEIKA with DOGですか…

>FANKSホイホイさん
うわっ! 久保さん!
すごいお宝ですねえ
歴代のライブのデモテープが揃っているんだろうなあ
まさと
2013年06月04日 20:37
FANKS大仏さんがコメントで意味深なジャケットと言ってましたが、当時、CLASSIXの発売時期に小室さんがゲストのサーフ&スノーの中で、まだ本格始動では無いからみたいな事を言っていたので、だから3人の姿もぼんやりで目を閉じてるジャケットになったんだと思います。この時期はパイロット的にシングルを出すみたいな事を発言していたので楽しみにしていたんですがねぇ・・・。
青い惑星の愚か者
2013年06月06日 01:57
一途な恋リリースの頃までは、実際に後続シングルやアルバムも出す予定だったんだと思います
今思うと、trfのアルバムの中にはTMNに使うはずだった曲もあったのかもしれませんね
ジルラココ
2020年04月05日 18:20
いろんなところに書き込んでいます、すいません

『EXPO』までは夢中だった私も、そういえばこの頃はTMから離れてしまっており、『一途な恋』も買いませんでした
なぜかと今考えてみても、『EXPO』からあまりに時間が経ちすぎていたこととか、そのせいで他の音楽に気が向いていたことくらいしか浮かびません
そして皆さんの仰るとおり、プロモーション不足のせいもあると思うのですが、
私はそもそもTMの再始動を知らなかったはずです

「終了」時に慌てて購入した「一途な恋」を聴いたときは、「いい曲だな」とは思ったものの、「TMっぽくない」と思ったのも事実でした

後日「愛しさとせつなさと〜」を聴いたとき、イントロといい、サビ始まりといい、疾走感といい、攻撃的なシンセといい、低音があまりない軽〜いミックスといい、「よく似てるな」と思うと同時に、同じソニーの「愛しさ〜」くらい「一途な恋」がヒットしていたら、TMはどうなっていたんだろう……と思わずにいられませんでした
ジルラココ
2020年04月05日 18:22
書き忘れです
管理人さんも、お体ご自愛ください
青い惑星の愚か者
2020年04月20日 22:12
どうもご心配ありがとうございます(私は無事です)。

一途な恋のタイミングの悪さはよく言われますが、万全の体制でリリースされたら売れていたのかというと、どうなんでしょうかね。
結局EZ DO DANCEほどは売れなかったんじゃないかなと思うし、それならいずれtrfに行っちゃうのは避けられなかったのかなあとも思っています。

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