MyFavourites11 大きな地震がきたって (CHARA、1992年)

あけましておめでとうございます
最近忙しくて更新が滞っており、すみません
第5部、もうすぐ一年経つんですよね
まあ、とりあえず「終了」までは来ましたので、
最低限のところはクリアしましたが、
ホント最低限のところですよね…


とりあえず順調に行っても、第5部は夏頃までは続く気がします
もう見限った方も多いかとは思いますが、
忍耐力のある方はどうぞお付き合いいただければと思います


正月は、ロンブー淳の特番に小室さんが出ていましたね
見なくても何も損しない(見ても何も得しない)内容でしたけど…
現状で小室さんの情報は、
2月のライブDVD・CDとリミックスCDのリリースくらいですが、
多分keikoさんの病気のため、
いろんなものが頓挫しているのだと思います
まあ、無理に曲作って変なものが出ても困るので、
むしろ今はゆっくりしてもらえればと思います


今年はウツ・木根ソロ20周年ということで、
TMファンの方にはそちらがメインになるかもしれません
それで2013年に30周年に向けてTMが活動を開始、
2014年に30周年記念イベント…みたいになれば良い方でしょうか
25周年がぶっとんだ後、いつTMが再開するかと思っていましたが、
もうタイミングとしては30周年くらいしか残っていない気がします


さて、今回は久しぶりのMyFavouritesです

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今回はCharaです
Charaといえば、一般には1990年代後半に一番注目されたのですが、
今回はそれ以前の1990年代前半をメインに取り上げます
具体的には1991年から1994年、
デビューアルバムから4thアルバムの時期に当たります


上にリンクを貼った「大きな地震がきたって」は、
2ndアルバム「Soul Kiss」の先行シングルとしてリリースされた曲です
Charaが一部で注目されるようになっていた頃です
このPVを見たことない方、
まず以下の文章を読まれる前に、PVを再生してみて下さい
かなり予想外の内容かと思います


別に莫大な予算を投じてロケをしているとか、
特殊な演出があるわけではないです
その点では極めてシンプルな作りなのですが、
CDを先に知っていた私は「え?」と思いました


PVといえば普通CD音源にあわせて、
趣向を凝らした映像を作るものなのですが、このPVは逆です
映像は多分スタジオでCharaを撮っただけのものなのですが、
最後の部分を除き、歌がCD音源ではありません
一応CD音源はバックに流しているのですが、
それをBGMにCharaが一人でしゃべったり、
CDにあわせて上から歌をかぶせたりします


このセリフや歌のタイミングは台本があるんでしょうが、
PVを撮りながら生で録音したものと思われます
こういうPVがあったかー!と、やられた気分でした


初期Charaには他にも好きな曲がいっぱいあって、
デビュー曲の「Heaven」
そこそこ知名度を上げた「シャーロットの贈り物」
ソニーカセットテープのCMで使われた「Happy Toy」
その他「Rainbow Gossip」「愛の自爆装置」「罪深く愛してよ」など、
どれも素晴らしい曲です


個人的には3rdアルバム「Violet Blue」が一番好きです
一枚ずっと聞いていて全然飽きない楽しい作品です
本来はここから選びたかったのですが、
今回はPVに負けて「Soul Kiss」からの選曲になりました


残念なので「Violet Blue」からも、
「シャーロットの贈り物」のPVにリンクを貼っておきます
聞いたことのない方、是非聞いてください
歌もそうですが、TMファンならシンセも多分頭に残ると思います


ちなみに2ndの「Soul Kiss」は、オープニングが素晴らしいです
一曲目のタイトルチューン「Soul Kiss (prologue)」
幻想的なシンセ音の中、
「親愛なるパパとママ、私は今日、初めて魂の震えるキスをしてしまいました」
というCharaのセリフが入るだけの短い曲ですが、
このオープニングだけでゾクゾクします


さて、以前書きましたが、
私は「EXPO」の頃からTMNや小室さんには見切りを付け始めており、
メインで聞いていたのはSing Like Talkingになりつつありました


ただ私にとってSing Like Talkingは、
良質なポップスを提供してくれるユニットではありましたが、
70~80年代洋楽、特にAORやファンクミュージックの影響が強い、
新しさよりは質を重視した音楽という印象でした
その意味で新しさを重視したTMとは別の関心から聞いていたわけで、
いうなればTMとSing Like Talkingは、
私の脳内では並存可能な存在だったといえます


これに対して、私の中のTMの存在感に真っ向から挑んできたのは、
Flipper's GuitarとCharaでした
カチンと来る方もいると思いますが、
彼らの登場によって私の中のTMの楽曲の新しさは、
「80年代の」という限定付きのものになってしまいました


Charaについて言えば、
あえて歌に付けたキュートなクセ、
美人とは言いがたいけれどどこかキュートな表情と仕草、
私が女性だったら、おそらく当時もっとはまっていただろうと思います


私はよく分からない世界ですが、
ファッション誌にもよく出ていたらしいですね
Charaはお嬢様、ぶりっこ、美人、不良など、
従来の単純なアイドル的カテゴリーに収まらない、
不思議な魅力を持つ女性像を開拓したように感じます


Charaは作詞も担当しましたが、
女性の不条理な内面をしっかり歌い上げる歌詞は、
たとえば同時期に女性の本音を歌って大ヒットした「ロマンスの神様」などよりも、
よほど赤裸々で耳を向けさせる内容でした


表現も面白いものが多いです
たとえば「大きな地震がきたって」冒頭は、
「大きな地震がきたってわからないくらいにあたしときたら体中心臓でいっぱい…」
と始まるんですが、
「体中心臓でいっぱい」って表現、自分じゃ思いつかないなあ


そして楽曲ですが、シンセの音色の選び方や音の重ね方などは、
すでに小室さんの後の世代の時代なんだと感じさせるに十分でした
はっきり言ってTMNやtrfと比べても、
この頃のCharaの楽曲の方がシンセのセンスは上と思います


この頃の小室さんはダンスミュージックという畑に移ることを試みますが、
現実問題として、ポップスの土俵で音の新しさをアピールする限りにおいて、
小室さんの時代は終わっていたのだろうと思っています
近未来(一時代先)の音を提示することを命題としたTMNが「終了」したのは、
事務所問題やtrfのヒットなどとは別次元の問題として、必然だったのでしょう
(ただし新しいかどうかとは別に、小室さんの楽曲は魅力的と思っています)


初期Charaの楽曲を実質的に担当していたのは、
プロデューサーの浅田祐介さんです
この方、Charaのプロデューサーとしてプロになった方で、
まさしくこの二人はタッグで音楽の世界に参入したといえます
多くの曲は、歌詞をChara、曲を浅田さんが主に担当していました
私が1994年までのCharaが好きなのも、彼の存在が大きいです


私にはゴシップには興味ないのですが、
初期Charaの音楽的背景を考える上で重要なので触れておくと、
浅田さんとCharaは恋人同士でした
二人は実質的には、
カップルでデビューした新人ユニットだったといえます
だからこそこの時期、
息のあった名作が次々と生み出されたのでしょう
若い新鮮な感覚故の魅力というのもあったのだと思います


Charaの音楽性は1990年代前半と後半で大きく変わるのですが、
そのきっかけは、1994年、Chara出演の映画「Picnic」でした
Charaはこの映画で浅野忠信さんと知り合い、1995年に結婚します
1994/10/10リリースの「Happy Toy」のレコーディング時には、
すでに浅田さんとの関係は切れていたと思われますが、
契約の問題もあり、このタッグのCD製作は行なわれます
しかし翌年、Charaの妊娠もあり、
シングル1枚以外新曲はリリースされません


1996年には映画「Swallow Tail」の主演を務めますが、
劇中の楽曲が劇中のバンドYen Town BandのCDとして、
小林武史さんプロデュースで「Montage」がリリースされ、大ヒットします
これを受けて1997年のCharaは、
「やさしい気持ち」「タイムマシーン」をチャート20位内に入れました


さらに同年、3年ぶりのオリジナルアルバム「Junior Sweet」は、
Chara唯一の一位獲得作品となり、
105万枚、年間23位という最高記録を達成します
おそらくもっともよく知られるCharaは、この時期でしょうが、
このアルバムは大沢伸一さんのプロデュースで、
この頃になると浅田さんはまったく関わりません


もちろんこの頃も良い作品はあるのですが(大沢さん自身好きですし)、
個人的な嗜好としては浅田さんの音使いが好きだったので、
結構残念でした
この頃になると、90年代前半のTMNと同様、
Charaの新しさも歴史的なものとなってしまった感があります
大人のミュージシャンになったということでもあるのでしょうけども…


なお1999年にはCharaとYUKI(Judy and Mary)のユニットchara+yuki名義の
「愛の火 3つ オレンジ」で浅田さんが編曲を担当しますが、
ごく一時的なもので終わりました
この曲は特に好きなわけでもないのですが、
PVはけっこうインパクトがあります
一応リンク貼っておきますね


ではまた次回、通常更新で


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この記事へのコメント

Nutrocker
2012年01月13日 22:45
あけましておめでとうございます。
今年も楽しみに読ませて頂きます。

ところで、今回の記事で一番びっくりしたのは
下記の部分でした。

>私が女性だったら、おそらく当時
>もっとはまっていただろうと思います

本筋に全く関係なくて申し訳ありませんが、
この三年間、管理人様は女性だと
思いこんでおりました!
これ迄に、そのつもりでコメントしていたことが
あったかもしれません、大変失礼しました<(_ _)>
eiko
2012年01月14日 01:35
だいぶ経ちましたが新年おめでとうございます。。。

上記を読んで…(笑)。
失礼ながら当方も最近まで管理人様は女性の方だとずっと思っておりました。終了までのTMは女性が圧倒的に多いイメージだった(個人的に)からかな?。今のTMファンは男女比ってどうなんでしょうね?
コメするほどの事ではないかもせれませんが、失礼しました。

ところで、久保こーじさんがGoogle+で地下組織「サークルTKファンクス」を作られて、地下活動を始められた様ですね。構成員を随時募集してますし、一部構成員との第一回集会も開かれたらしいです。今後何かやるみたいなのでちょっと気になってます。
なにをやるんでしょうかね?
青い惑星の愚か者
2012年01月15日 09:26
今までの文章中でも、自分が男性ということをどこかで書いていたような気がするのですが…してなかったかな?
別に女と思ってくれても一向にかまいませんよ(笑

ライブの男女比率は、「終了」前よりも男性の割合が増えている気がしています
どうでしょ?

サークルTKファンクス、知りませんでした
ていうか、Google+が何かもよく分かっていないのですが、つまりネット上の組織みたいなもの?
eiko
2012年01月16日 05:47
Google+は匿名可のフェイスブックみたいなものだと思ってます(フェイスブックやったことないのでよく解りませんが)。小室さんもフェイスブックからGoogle+に変えたと言ってましたし…。

「サークルTKファンクス」は、Google+上での久保こーじさん主催のファン組織なんだと思います。
そこのみでやっているのでなんともマイナーですが、小室さん公認の(←先ほど小室さんもGoogle+でそうコメしてましたが)組織らしいです。keikoさんも先月末には構成員が増えてきたことを喜んでいたらしく、小室さんもkeikoさんも構成員メンバーですので久保さんが独自にやっているわけではないようです。
今第一弾プロジェクト企画中で春には大々的に?内容が発表されるということなので、どんなものかちょっと様子をみようと思ってます。

ただGoogle+をやっていないと構成員になれなかったり(なると限定情報も見れる…見ても今は活動内容?だけど)、久保さんのページで募集しているのでまだ人数も多くなく、この先どうなるのか未知数の組織ですが。

まぁファンクラブも今ないですし、プロジェクトや久保こーじさんとの集会(…写真を見たら飲み会の様でしたがw)などに興味あればGoogle+を始めれば誰でも入れるので一興かもしれません。(バッヂやTシャツなんかも作る案もあるみたいです)

説明長くなりましたが、別に勧誘しているわけではありませんよ(笑)
青い惑星の愚か者
2012年01月18日 00:31
なるほど
そういう動きがあること、全然知りませんでした
ファンに媚を売るような活動になるのはいやですが、ファンの方々と小室さんを間接的につなぐ回路になるといいですね
まずは第一弾プロジェクト、楽しみにしたいです

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