5-23 Decade 1984-1994

TMが一時的な再始動を迎える中、
当ブログも25万ヒットを超えました!
どうもありがとうございます
2014年の30周年には30万ヒットに行くことを目指します


さて、4/15、WOWOWの「All That Love」見ました!
改めてゆっくりと観戦することができました
Twitterによれば、小室さんも見ていたみたいですね


MCは全カットされた代わりに、
米米CLUB、プリンセス・プリンセス、TM NETWORKの楽屋でのコメントが、
それぞれ流されました
楽曲はほぼすべて流されたので、かなり満足行く内容だったと思います
というか、WOWOWの枠に収まるようにライブの時間を設定してたんでしょうね
ただ唯一カットされたのが、小室さんのシンセソロの内、
「CAROL」「Human System」です
ああー!!! これ収録してー!


「All That Love」については以前レポートを書きましたが
その時には気付かなかったこともいくつかありました
以下箇条書きにします

・米米CLUB「狂わせたいの」間奏で、ジェームズ小野田さんが「Diamonds」「Get Wild」「Come on Let's Dance」のフレーズを歌っていた
「Get Wild」はともかく、「Come on Let's Dance」とは…

・座席のせいもあってよく分からなかったけど、米米のメンバー、走ったり踊ったり、よく動いていたんだなあ…

・米米のジャンプのフェイント、レポに書き忘れてた! これ当日、全部ひっかかった!

・プリプリは割と見た目も大丈夫と思ったけど、テレビで見るとやっぱ女性は年取ると大変だなあ… でもシンセの人は年相応の見た目になったけど、仕草は相変わらずかわいかった

・そう思うと、シュークリームシュの2人は熟女にはなったけど、よく保っていると思う

・プリプリのドラムは演奏大変そう… もしやトリにならなかったのは体力の問題?

「M」の壮絶な歌詞間違い、そのまま無修正放送、イサギヨイ!

・小室さん、ステージでは映える化粧と思ったけど、座りながらインタビューの時だとキッツイ ステージ向けの化粧ってのがあるのかな?

・TMサポートのFence of Defense、山田亘の髪はあえてつっこまないけど、北島健二の化粧はいかがなものか

・小室さんの曲の始まりや見せ場で大げさに体を動かすところ、「終了」前の動き! 再結成後はやってなかった気がする

・ウツのパフォーマンスはよくできてた


なおWOWOWでは6/17の21:00から、
「Incubation Period」25日の公演を放送するそうです
なんだか今回、同じ武道館でも、
「Double Decade Tour Final」「TM NETWORK -REMASTER-」
の時よりもいろんな企画が出ますね
まあ、大事なのはライブの内容だと思いますが、それも含めて期待しています
会場まで足を運ばなくてもテレビや映画館なら…という層にも、
アピールできると良いですね


ちなみに私は今回の「All That Love」視聴に当たって、
一回限りの15日間WOWOW無料試聴のサービスを利用したんですが、
うーん、6/17のはもう契約しないとダメだなぁ
多分いずれDVDになると思うから、今回はスルーしてもいいかもだけど…


さて、「Incubation Period」、あと一週間ちょっとになりました
そろそろライブ音源も出来て、リハーサルも始まる頃でしょうか
そして私、サイドバック席ですが、24日のチケットも取りました!
本来は仕事の都合で24日はダメだったのですが、
行けることになりそうなので!!


いや、サボるとかすっぽかすとかじゃないです
仕事が流れる目算が高まってきたので、
行くことを前提にチケットを取ることにしたのです
ちなみに仕事が流れるのは私がそう仕組んでいるんじゃなく、
ひとえに相手側の都合です!!(何の言い訳)
まあ、そんな私事、皆さんにはどうでもよいでしょうけど


ちなみに「Incubation Period」の追加席、
25日は売り切れですが、24日のサイドバック席は4/22まで、
まだチケットぴあとe+で販売しています(4/16現在)
サイドバック席で構わない方は、
ネットオークションでダフ屋に定価以上のチケット代を支払う必要はありません
どうぞお気をつけ下さい


TM新曲の「I am」については、
4/10のhotexpress music magazineに、
「小室哲哉(TM NETWORK) 『I am』インタビュー」と題するインタビューが掲載されています


これによれば「I am」は、
2014年から見た2012年の音楽というコンセプトのようです
これってデビュー当時、1984~85年頃のTMのコンセプトと同じですよね
TMはデビュー以来近未来の世界を描いてフィクションで楽しんできたけれど、
「Get Wild」などヒット曲が出始めると、
楽曲制作に当たって義務も生じてきてしまうようになってきてしまった
そこで今回は本来やりたかったTMの世界に近いものを出しているということです


となるとこの新曲をひっさげた「Incubation Period」「Get Wild」以前、
1984~87年頃も取り上げてもらえるのでしょうか?
正直、私が同時代に見られなかったものであり、
ずっと見たかったものでもあります
今度こそ「Electric Prophet」聞けるかなぁ…
あと「Rainbow Rainbow」「Dragon The Festival」「Nervous」「Maria Club」など、
もはや演奏されることはなさそうだった曲から1曲でもやってもらえれば…


一方でウツのラジオ「宇都宮隆の20 miles」も始まりました
「I am」は第1回(4/5)では流れなかったのですが、
第2回(4/12)では完成版フルコーラスが放送されたようです
私は直接は聞けなかったのですが、
youtubeにアップロードしてくれた方がいます!
やった!


曲はデモ版にあったハーモニカも消えましたね
あと曲最後で小室さんのコーラスが、
ウツのボーカルにかかる形で終わるように変更されています
今回は直前までいろいろと試行錯誤したようですね
あとは「君がいてよかった」がどんな曲か気になりますが…
次回のウツラジオでかかるかな?


ちなみに今回のウツラジオによれば、
「Incubation Period」というタイトルは小室さんが決めたそうで、
ウツは決まるまで全然知らなかったそうです
なんかTM NETWORKっぽい感じです(笑


また「All That Love」以後3人は会っていないそうです
え、それって結構長くない? 20日くらい?
で、その時に木根さんが小室さんから、
「尋常じゃないこと」を言われていたそうです
なんだろ??


ウツ曰く、「何かやらされる可能性が高い」とのことですが、
リニューアル以来絶えていた木根パフォーマンスが、
久しぶりに見られるんでしょうか!?
これは楽しみです!
ただ今回はあくまでも、「新しいTMをやりたい」ということが趣旨だそうです
80年代を意識した演出と新しい試みを両方見せてくれると嬉しいですね


ラジオでは、4/19の14:00台、ニッポン放送「GOGOBAN」に、
TM NETWORKが出演します
私は聞けませんが、もう「Incubation Period」の内容も決まっているでしょうし、
何か情報が出るかもしれません


木根さんは4/5にCXの番組の収録があったようで
木根さん10代の頃(1970年代)の曲とともに「I am」もかかるそうです
これは4/26・28・30に放送される「Stereo_One!」のことと思われます
日付けから見て、「I am」はスタジオでの演奏ではなく、
「Incubation Period」の映像を流すのでしょう


ただしこれはフジテレビ地上派の番組ではなく、
フジテレビONE TWO NEXTの番組ですので、
スカパーとかに契約していないと見られません
まあ、これはいいかな…
しかし新曲リリースに当たって、
一度くらいは懐メロやバラエティじゃない番組に出て欲しいですね


もう一つ、小室さんのTwitter(4/10)によると、
お台場のガンダムに関して新曲を作ったそうです
おそらく4/19オープンのGundam Front Tokyoのことでしょう
一年くらい使われるそうです


小室さん、「3人組とも関係ある」とつぶやいており
ガンダム→「Beyond The Time」→TM NETWORK
という連想が働いているんでしょう
実際に「Beyond The Time」の実績も、
小室さんに依頼が来た一因なんだと思います
ここに来て、TMが再評価される機運が高まるといいなあ


以上、長くなりましたが、近況でした
次回の更新は「Incubation Period」の後になります
武道館で参加する方、映画館で参加する方、楽しみましょう!
それでは本題に入ります

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「Decade 1984-1994」は、1994/6/22にリリースされたビデオである
タイトルの通り、1984年から1994年、
すなわちTM NETWORK/TMNの活動期間10年にわたって、
その足跡をまとめたものである


名義もTMNに加え、小さな字で「TM NETWORK」とも書かれている
正式名称は「TM NETWORK TMN Decade 1984-1994」とするべきだろうか
ジャケットは赤地の紙面に、過去のTM作品が無造作に置かれている


このビデオは5.5万本を売り、
1994年の年間ビデオチャートで8位を記録した
後に、TM NETWORK再結成後、2000/1/21にDVD化され、
さらにTM20周年に先駆けて、2003/12/17に廉価版DVDが発売されている
「終了」後のファンにとっての入門篇ソフトとして期待されたものだろう


ビデオは1994/4/21深夜、
3人がニッポン放送に向かう車の中から始まる
車が放送局に着くと、
3人は黒人のガードマンに付き添われながら車を降り、
スタジオに向かう
曲の入口にはすでに、
「終了」報道を知ったファンがつめかけている


ガードマンは3人に、「Go to left, left, left」などと英語で言って、
スタジオへ誘導する
無論日本語がしゃべれないスタッフをわざわざ付き添わせているはずはなく、
ビデオ撮影用の演出だろう
ちなみにこのガードマン、
たぶん「TMN 4001 Days Groove」で登場したMCと同一人物と思う


25:00「オールナイトニッポン」TMN終了スペシャルの放送が始まる
BGMは「天と地と」から「標」
以下は「オールナイトニッポン」放送中のスタジオの映像を軸に、
過去の映像が挟み込まれる形でビデオは展開する



「オールナイトニッポン」の映像はもちろんこれでしか見られないし、
その他収録されている映像も、既出のものはあるが、
未商品化のものも少なくない
収録内容は、ライナーノートで出典も含めて明記されている
時間も110分で、かなりじっくりとTMの歴史を振り返ることができる構成である


ライブ映像は大部分が商品化されているものだが、
一瞬とはいえ商品化されていなかった「Dragon The Festival Tour」「CAROL Tour」の映像が見られるのは貴重である
PV集は1987年までの作品を収めた「Gift for Fanks Video」以後、
「Rhythm Red Beat Black」「Time To Count Down」の一部だけを収めた「TMN」しかリリースされていなかった
したがって1988年以後のPVは大部分が初商品化映像である
またそれ以前の作品でも、
「金曜日のライオン」「All-Right All-Night」は初商品化である


ただ「Nights of the Knife」のPVがないのは、”画竜点睛を欠く”であろう
最後なのだからこそ、入れて欲しかったビデオである
「Love Train」PVも演出上途中で途切れるところがあり、残念である
これらは2004年の「All the Clips」まで商品化されなかった
またシングルのPVでは、
ドラマ版「Your Song」PVは、現在まで商品化されていない


TV出演映像やTVCM映像が含まれるのは、
特に後発ファンではほぼ入手が不可能なだけに、貴重である
以下で述べるように、私がいまだに出所を把握していない映像もある
かなりディープなファンでも楽しめる内容と言えよう


ビデオの内容を確認しよう
まずはDJの上柳昌彦によって「TMN終了宣言」が読み上げられ、
番組のオープニング「ビタースィートサンバ」が流れる
続いて3人がコメントを述べる
この部分はおそらく「終了宣言」と同様に徹貫の作文だろうが、
一応引用しておこう


小室
えー、今朝の新聞を読んでくれた人もいると思いますが、今聞いてもらったように、今日を以って、TMNに関係するすべてのプロジェクトを「終了」します。今日発売になったシングルが、僕たちの最後の新作になります。
これからTMNの名前で新作がリリースされることはありません。いわゆる解散とは意味合いが違いますが、僕たちのプロジェクトTMNは、シングル「Nights of the Knife」で「終了」したいと思います。


ウツ
デビューして10年で、僕たちがやろうとしてきたことは、すべて実現したと思います。どのバンドとも違うやり方で、戦ってきた10年でした。だから、どのバンドとも違う満足感を今、感じています。


木根
突然のことで驚いているファンの人も多いと思いますが、これも僕たちなりのやり方だと思ってくれたら、嬉しいです。今夜は3人で10年を振り返りながら、思い出話に花を咲かせてみるつもりです。では、僕たち最後のシングルを聞いてください。TMNで、「Nights of the Knife」


当日の番組ではここで「Nights of the Knife」が流れたが、
ビデオでは「Nights of the Knife」のTV CMが入る
画面の中央に「終了」と入るあたり、当時のファンには重かっただろう


スタジオ風景に戻る
BGMは「Nights of the Knife」
まずはデビュー当時の話から始まり、
初めは木根が表に出ていなかったことなどを話す
ここで「金曜日のライオン」のPVが始まる
TMの記念すべきデビュー曲にもかかわらず、
これが初の商品化となる


ついで、かなり貴重なデビュー当時のテレビ映像、
1984/9/22北海道文化放送で放送された「1974 Special」である
番組冒頭、小室が傘をさしながら自己紹介をしているシーンで、
番組司会が「1974」の曲紹介をするところで映像は終わる


これを受けて、ビデオでも「1974」PVが流れる
ただし2番サビの映像だけは、
1984/12/5渋谷Parco PartⅢの「Electric Prophet」の映像である
かつてテレビで放送していた映像だが、
商品化はされていなかったものである


ついで「アクシデント」
1番冒頭からBメロまでは「TM VISION Ⅱ」収録のPV、
1番のサビは「Dragon The Festival Tour」1985/10/31日本青年館公演、
2番Aメロ・Bメロは「TM VISION Ⅲ」収録のPV、
2番サビから最後までは「Fanks Dyna-Mix」1986/7/18中野サンプラザ公演
の映像となっている
(なおライナーはライブの日付けが誤っている)


この中で最初のものはほぼ同じものが「Vision Festival」で、
最後のものはビデオ「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」で商品化されているが、
他の2つは初商品化である
特に「Dragon The Festival Tour」の映像は断片的なものだが、
同ツアー映像が商品化された最初のものである
1986年に特番「TM NETWORK in THE VISION」で放送されたものである


ついで「Twinkle Night」PVが一部だけが入り、
さらに小室と平山雄一との対談が入る
前者は「TM VISION Ⅳ」、後者は「TM VISION Ⅴ」に完全版が入っているが、
この時点では初商品化である
ついで「All-Right All-Night」PV
「Fanks “Fantasy” Dyna-Mix」の映像を編集したもので、
あまり貴重なものではないが、初商品化である


ついで「Come on Let’s Dance」PVの編集版映像
音はシングルカップリングの「the Saint Mix」である
最後には、
「The Sound is Called Fanks and This is TM NETWORK」
というナレーションが入る
おそらく「Gorilla」の頃のプロモーション映像と思うが、
商品名は一切出ず、TV CMとも思えない
店頭用PVだろうか


久しぶりにスタジオに戻る
小室が「Come on Let’s Dance」の頃の話をしているシーンである
小室はこの時の体験がかなり思い出になっていたらしい

「Come on Let’s Dance」の曲、思い出があまりにも色々あって。ちょっと一分くらい裏話しようかな。僕はね、これで初めてニューヨークに、TMでレコーディングに行ってきたんですよ。そこでこの黒人のコーラスの人たちのコーラスを入れたりとか、サックスを、ボワーっとかですね、一緒にEPICのスタッフの方たちといたんですけど、感激したんですよ。


この後、一瞬だけ「Nervous」の黒人コーラス入れのシーンが流れる
この映像は一体何なのか非常に気になるのだが、分からない
この後、また一瞬スタジオのシーンに戻り、
さらに「Come on Let’s Dance」PVが流れる


ついで「Bang The Gong」PV
これは「TM VISION Ⅵ」所収のものだが、
この時点ではまだ商品化されていなかった
そして直接つながる形で、
1987/6/24日本武道館の「Fanks Cry-Max」から、
「Self Control」のライブ映像が入る


「オールナイトニッポン」の映像に戻る
「Self Control」の思い出を語る場面である
この頃、追い風に追われている気持ちだったということを、
木根や小室が述べている


「Get Wild」のTV CMから、「Get Wild」PVへ
「Get Wild」PVは今更だが、CMはレアだろう
「Bang The Gong」PVに手を加えたもののようである


ついで「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」のオープニング映像
ライブビデオ「Fanks The Live 2」冒頭にも収められているものである
ついで本ライブ本番オープニングの「Be Together」冒頭、
そして「Kiss You」映像の編集版が入る


「Kiss You」はライブの定番ということもあり、
このビデオでは特別扱いされている感がある
TMの歴史の中でも重要な位置を占めるという認識は、
スタッフにとって共通認識だったと見てよいだろう


まず「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」の映像、
ついで「Camp Fanks!! '89」のサビ繰り返し部分、
そして一瞬「Kiss You」PVが入り、
最後は「Rhythm Red Tour」の林選とのからみのパフォーマンスで終わる


一方で「Resistance」「Beyond The Time」「Seven Days War」など、
一般に知名度の高い後続3シングルの映像はこのビデオにない
「Groove Gear」「TMN Black/Red/Blue」「final live LAST GROOVE(CD版)」
などでも、これらはすべて省かれている
この頃が好きだったファンには残念だっただろう


次は「Come On Everybody」PV
これ以後のPVは、すべて未商品化のものである
ついで「Camp Fanks!! '89」のプロモーション映像が流れる
これは1989/8/30「Camp Fanks!! '89」を中継した「Closed Circuit」の会場で、
ライブ開始前に流された映像である
この映像ではライブ音源は入っていないが、
「CAROL Tour」の映像が見られる唯一の商品である
この映像の存在からは、スタッフが当時「CAROL Tour」を撮影していたことが判明する
いずれ素材を編集の上、商品化して欲しいものである


その後、「Just One Victory」PVが入り、
スタジオのシーンに戻る
3人が「CAROL」期の思い出を語っている
ウツは「CAROL」だけで何時間でも話せるといっている
だがこのシーンはすぐに終わり、
「Dive Into Your Body」PVに移る


ここからはTMN期に入る
まずは「Time To Count Down」のTVCM
ウツは当時「夜のヒットスタジオ」で披露した前衛的なダンスを踊っている
その次は「Rhythm Red Live World’s End Ⅱ」冒頭、
オープニング映像から「69/99」のライブ映像の途中の部分までが入る


スタジオの映像に戻り、メンバーが「Rhythm Red Tour」の思い出を語る
続いて「Time To Count Down」PV
ただし1番は、当時TVで流れたライブ風のPVだが、
2番からはビデオ「TMN」に収録されたPVになる
(最後はさらに「Rhythm Red Tour」退場シーンが挿入)
ライブ風PVの完全版は後に「All the Clips」に収録された
「TMN」版PVの完全版はいまだに公開されていない


ついで「Crazy For You」「Think of Earth」のPV
これは「TMN 3D Pavilion」用に作られたもので、
本来ならばお蔵入りになるものだっただけに、
ここで収録されたのは嬉しい限りである


ただこれはイベント会場で赤・青のレンズの入ったメガネをかけて見ると立体に見えるというもので、
普通に見ると赤と青のキツイ映像にしか見えない
ビデオには「これからの映像は、L:青、R:赤のメガネを御用意の上、御覧下さい。」と表示され、
ライナーにも赤・青のセロファンでメガネを作るように指示がある
だがおそらく実際にやった者はほとんどいないだろう


ついで当時テレビで頻繁に流れた「Love Train」PV
ただしサングラス無しの木根が登場する直前、
スタジオで木根がその旨を話題にするシーンが挟まるため、
そこでPVは途切れてしまう
また「EXPO Arena」沖縄公演の映像を編集したPVも一部混じっているが、
この完全版は現在まで商品化されていない


あとは末期TMNの短い映像が続く
まずは「Colosseum Ⅰ・Ⅱ」のTV CM、
ついで「一途な恋」のTVCMである


いよいよ最後、スタジオの映像に戻る
番組の最後、小室がメンバーにコメントを求める
小室は1984年、渋谷ライブINNでのライブの時の思い出を語り、
木根は今まで曲を聞いてもらえたことが嬉しいと述べ、
ウツはファンレターに支えられたこと(特に「CAROL」の時の入院時)、
をそれぞれ述べた


そしてその上で、番組の本当のラストで、
3人はファンへのメッセージを述べた
ビデオではBGMで「Nights of the Knife」が流れる
ここは徹貫の作文ではない、生の3人の言葉だろう


木根
えー、良くも悪くもですね、この2人、ウツとテッチャンですけどもね、この2人と出合った事が僕の人生の最大の誤算だったんじゃないかと。まあ誤算というのは、悪いことばかりじゃないんだなあと、今つくづく感じておりますけど。もちろんこの2人以外にもですね、この10年、たくさんの人たちと出会いました。またそれもね、ぼくの人生の収穫でもあり、またきっと財産になっていくんじゃないかという気がしています。またもしもですね、ぼくたちが音楽以外で何か伝えられたものがあったとしたらそれは、やるだけのことはやったら、その後には必ず満足感が残る、ということだったのかもしれないなと、今思っています。えー、10年間本当にどうもありがとう。そしてこれからの10年も温かい目で見てやって下さい。


ウツ
あの、考え方によっては長くて、思い出すと短いような10年でした。自分たちで決めたことは、すべて形にできたと思います。きっともう少し経ったら、終わったんだなという実感をじわじわ感じる時が来ると思うけど、それはきっとぼくが1人でぼんやり考え事でもしてるときのような気がしますね。その時は自分で自分をほめてあげようと思います。10年間TMを応援してくれて、本当にどうもありがとう。個人的には、これで引退するわけじゃないから、これからもよろしく。


小室
デビューから10年で、TMNというプロジェクトは終了しますが、必ずですね、いつかこの3人で新しいプロジェクトをまた考えて、何かすごいことをやりたいと思っています。これはもう本当、約束します。えーと、そのときはですね、今以上にインパクトのある何かを、最初に驚かせたいということを言いましたけども、またそんなことをしてみたいので期待していて下さい。10年間、本当にTMを愛してくれて、どうもありがとう。そして、えーと、新しいぼくたち3人をですね、是非期待して待っていて下さい。またいろんな新しいことを、みんな始めて欲しいと思うし。これから一緒にがんばっていきましょう。どうもありがとう。


「TMN 4001 Days Groove」のTVCMが15秒挟まり、
ボディーガードに率いられスタジオから出て、
放送局から出る3人の映像になる
BGMはまた「Nights of the Knife」
すでに3時過ぎ、出待ちしていたファンたちから、大きな歓声と拍手
花束を渡そうと詰め寄るファンたちをスタッフが制止する中、
メンバーは車に乗り込んで出発する


「DECADE 1984-1994」のタイトルが出て、画面が暗くなる
これで終わりかと思いきや、ドラの音が流れる
??何だこれ? と思ってもう少し待つと、衝撃のアナウンスが出る

それでは、発表いたします。1983年度「フレッシュサウンズコンテスト」全国大会第一位、グランプリは、「1974」を歌ったTM NETWORK!


これは…!!
そう、アマチュア時代のTM NETWORKが1983年8月22日、
「フレッシュサウンズコンテスト」で優勝した時のものである
さらにその後、一部ではあるが、2分超、
「1974」演奏風景が流れる
この頃は木根もキーボードだ


最後、ハチマキをした小室と木根がくるりと回って曲を終えると、
「制作協力:ニッポン放送」の字だけ出て、本当に真っ暗になる
これでビデオは、本当に終わりである


すべて終わった映像を写した後、始まりの映像を入れるとは…
これには当時の私もかなりの驚きを覚えた
スタッフの手腕とサービス精神は、認めねばなるまい
「TMN 4001 Days Groove」も終わり、
本当に「終了」を迎えた後の商品だっただけに、なおさらである
だがそれだけにファンにとっては、
TMN「終了」を実感させられてしまったところもあっただろう


小室はいつか3人で新しいプロジェクトをやるという約束を、
「TMN 4001 Days Groove」でほのめかし、ビデオでも述べた
これに期待し待ち続けたファンも一定数はいただろう
おそらくこのビデオは、TMN再結成への期待を維持する役割を、
90年代の間果たしていたのだと思う

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この記事へのコメント

塩辛
2012年04月19日 20:18
DECADEはいいビデオでしたねー。遅れてきた自分のようなファンには特に、お宝、って感じでした。
私は赤と青のセロファンメガネ作りましたよwまぁしょぼい3Dでしたけど、これはこれでウツが迫ってくる感じがよかったです。
最後に1974の映像が入る演出はにくいですよねー。でも管理人さんの言うとおり、終了を突き付けられたようで切なさが残りましたね。でも私だけじゃなくて、94年のこの切ないお別れが、今の出戻りファンを呼んでる気もします。
そして「Iam」がいい曲過ぎて好きすぎます!
kuri566
2012年04月19日 23:06
DECADEは当時レーザーディスクで購入しました。レーザーだとKISSJAPANのライブ映像あたりで裏面にひっくり返すのがめんどくさくて・・・というより半永久的な保存をうたっていたLDよ、どうしてくれるあのコレクションの数々。下取りに出そうにもゴミ扱い。とほほ。

さて、TM武道館に先駆けてキネベスとキネバラが発売されました。キネベスはスルーしましたが、キネバラはTMカバーなので迷わず購入。今回は変なクセを極力おさえた歌い口でアレンジもグッドです。よかったらお聞きあれ。N43なんか特にいい感じです。さて、いよいよ武道館。世の中的に何事もなく無事に開催されることを期待してます。24日の参戦うらやましいです。25日との違いがあれば教えてくださいね。
fe
2012年04月20日 09:05
はい、当時100均で道具揃えて
作ってみても特段何も感じられず
肩透かしを食らった数少ない一人です。
あの時は若さ故にただ「2色のセロファンで
作った眼鏡を用意して下さい」と言う言葉に
踊らされて実際にやってみるも、
(個人的にですが)全く変わらず、
今の私の言葉で言う「安っぽさ」に
軽く失望してました。

後に怒涛のTKD時代のPV・MTR・DDの映像に
骨抜きにされる訳ですが。

だけど、DECADEの最後の1974の(いい意味での)
プログラミングの安っぽさは逆に
新鮮で今聞いてもいい味出してます。
GAUZE
2012年04月20日 21:00
こんばんはー。DECADEは僕もよく観ました。発売当時はこの映像なに?とかこの映像はあのビデオに入ってたとか何回も観て楽しんでました。今観ても飽きない素晴らしい作品ですね。最後のフレッシュサウンズコンテストの映像はビックリしたと同時にフル収録して欲しかったなぁと生意気にも思ったりしましたよ(←贅沢)。
TMデビュー28周年までもうすぐ。今年は念願のTMとしての活動が形になり僕らFANKS達の前にその姿を現しました。3月のイベントに始まり、新曲発売&武道館ライブ2Daysと今でも僕等をワクワクさせてくれることに感謝いっぱいです。最高の28周年にするために来週の武道館は2日間ガッツリ楽しもうと思います。
青い惑星の愚か者
2012年04月24日 01:15
>塩辛さん
メガネ作った方、いるんだ!
一応迫って見えるんですね
私、まだ未体験です
I amは今日、ライブで初披露です
楽しみです

>kuri566さん
LDの前例を考えると、下手に最新のメディアに手を出しちゃいけないなって思いますね…
あれかさばりますしね
今どうしようか考えているのは、大量にある音楽MDです
データ化できないものかなあ…
キネバラ、変なクセ取ったのは、木根さんなりに考えたんでしょうかね
24日はサイドバックなので、まともに見れないとは思いますが、わかる範囲で書きますね
せめてスクリーンは見えるように配慮してほしいなあ…

>feさん
メガネ二人目!
でもfeさんは迫って見えなかったんですね
なんかコツがあるんでしょうかね
どうせなら紙製でもいいから、付属でメガネつけてくれれば良かったんですけどね

>GAUZEさん
あの1974はラジオでフルコーラス流されたんですが、壮大なイントロがついててよかったです
あれ商品化してほしいですよね
商品価値のない下らない乱造ベストよりも、はるかに聞きたいです
武道館、私も二日行ってきます
楽しんできましょうね
小室さんも前日夜から会場入りするとか、今回はリマスターの時より張り切っていますよね
ひろき
2012年04月24日 08:22
管理人さん、はじめまして。
いつもこのブログ楽しませていただいてます。

文章が息遣いといいますか、¨空気感¨を感じます。
無機質な情報レポであればここまでの支持者はいないです。
TM NETWORKと共に人生を歩んできた(…ちょっと大げさ)
私にとっては、昔のライブに回帰して思い出に浸れたことに
とても嬉しくなりました。
ありがとうございます。

さて、私は京都在住&平日なんで日本武道館は行けませんが
映画館でのシネマライブに参戦します!

京都の熱いFANKSの方、一緒に盛り上がりましょう!!
老若男女、男女問わずにお知り合いになれたらイイなぁ。
ライブ楽しみですよね。
青い惑星の愚か者
2012年05月09日 03:02
はじめまして!
お褒めの言葉、ありがとうございます
シネマライブはいかがでしたでしょうか
これを機に京都のFANKS、というか全国のFANKSがまた盛り上がっていたらうれしいです
ひろき
2012年05月09日 21:28
もちろん、ライブシネマはDOLBYサウンドと画質良好で
良かったのですが、座りっぱなしでヤでしたね~。

でも、私含めて皆さんCOME ON~あたりで耐えきれず
座りながらも拳を挙げだして、年季を感じましたね。

Iam特典ポスター付きは開演2時間前には完売してました。
イニシャル何枚だったんだ?の疑問が多少残りますが。

でも京都にも沢山FANKSが潜伏してたことは確認したので
すご~く嬉しかったです!
青い惑星の愚か者
2012年05月17日 02:29
京都の映画館、結構埋まっていたんですね
そういう機会にFANK間でNETWORKが作れたりするといいんですけどね
盛り上がるライブで座りっぱなしというのは割とつらいですよね
私、数年前にキースエマーソンのライブで、それを体験しました

2時間前…
CDはほとんど売れないと思われていたんでしょうね
実際の人気が予想を上回っていたのならば、それはそれで嬉しいのかもしれませんが、買えなかった方はご愁傷さまです

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