6-30 Major Turn-Round その後
前回の更新から一ヶ月近く放置してしまいました
TM NETWORKについてはとりあえずBD/DVD「30th Final」から、
「Here, There & Everywhere」の動画が公開されました
木根さんは、10/23にKADOKAWAより、
「電気じかけの予言者たち-CLASSIX-」を刊行します
正・続・新・真・震・進6冊の「電気じかけの予言者たち」シリーズを一冊にまとめたもので、
4月の時点で「電気じかけの予言者たち-COLLECT-」の仮題で予告されていたものです
6冊=SIXてところとTM関係の本ということで、「CLASSIX」を出して来たんでしょうね
予告以来全然音沙汰ないなあと思っていましたが、
10/31の「REBOOT」ライブの直前に合わせたんだと思います
正がTMデビュー以前、真が1984年、続・新・震・進が1997~2014年ということで、
TM黄金時代の大部分に当たる1985~94年が抜けることになるのはどうかとも思いますが、
今までの本、少し興味はあったけど買ってなかったという方は、
2500円というリーズナブルな値段設定ではあるので、どうぞご購入下さい
10/31には2年ぶりの一般向けソロライブ「REBOOT」が、
昼夜二公演開催されます
TM30周年終了後、テレビやニコニコ生放送などに積極的に出演してきたのも、
このREBOOTに向けてのものだったとも言えると思います
チケットは幸い売り切れたようですね
「REBOOT」に合わせて、
ニューシングル「本棚に入れたくなるCD」のリリースも発表されました
(リリース日未定)
木根さんのサイトでは、本作の売りなどが熱く語られています
魅力的な内容になっているかどうかはともかく、
色々と考えたんだとは思います
「木根テレ!」は10月から、
放送時間が日曜深夜26:30~27:00から、土曜深夜25:30~26:00に変更になりました
録画の際にはお気を付け下さい
また10月下旬からOTONANOサイト内で、
インターネットラジオ「木根ラジ!」が4回にわたって公開されるそうです
U_WAVEのツアー「Fifth Element」が9/26にスタートしました
これにあわせて、9/25からニューアルバム「U_WAVE3」が、
iTunesなどで配信されています
また10/8からは、magneticaのサイトで、
CD版アルバムを含めたツアーグッズの通販が始まっています
宇都宮隆のソロ名義の楽曲も発表されました
現在放映中のアニメ「コンクリート・レボルティオ」の第2話(10/11放送)で、
挿入歌「空に星があるように」をウツが担当しました
半世紀前の荒木一郎さんの曲のカバーです(本記事GAUZEさんコメント)
て、この番組、毎話挿入歌を変えるんですね
今はこういうのが多いのかな?
12/23にリリースされるアニメ楽曲集に収録されるそうです
小室さんは、11/11リリースのglobeトリビュートアルバムの制作にも関わったようで、
「Remode2」の制作作業もちらほら始めている模様です
DJイベントも目白押しでしたが、
10/10の沖縄globeライブは雨天により中止となりました
10/17には福岡のMILLSの「TGC Night」に出演するそうです
10/25の上海ピアノコンサートは、
10/8になって追加公演(夜の部)が発表されました
…ていうことは、実はそれなりに売れているの?
ほとんど客は集まらないと思っていたんですけど、
中国には潜在的に小室ファンが潜伏していたんでしょうか
なお上海では他にクラブでDJを務める予定もあり、
テレビ出演も複数決まっているそうです
その後12月には各地のホテルで高額ディナーショーが予定されています
前回少し書き洩らしていたようですが、
12/8香川、12/18東京、12/23名古屋、12/24福岡、12/25大阪です
気になるのは、avexのオフィシャルサイトで、
香川・名古屋公演のタイトルが「クリスマスピアノコンサート&ディナー」、
東京・福岡・大阪公演のタイトルが「PIANO BIOGRAPHY」となっていることです
どっちもピアノとディナーがあるようですが、何か違うんでしょうか?
小室さんのFacebookで一緒にまとめられているのを見るに、
同じなのかなあとも思いますが
このようなハードなスケジュールとは裏腹に、
小室さん、最近体が衰えてきているようで、
時間を見つけてジムで体を鍛えているようです
小室さん、鍵盤を押える力が弱まっているという、
結構衝撃的なことをさらりと言っています
TMのツアーでも怪しい時ありましたし、
そろそろ自覚的に体をメンテナンスしないといけない年なんでしょうね
テレビでは10/4・11「ウタフクヤマ」に出演しました
その場で作詞して福山雅治さんなどと即興で曲を作ってセッションするなど、
結構目立つ位置での出演でした
結婚報道後最初の福山さんのテレビ出演だったため、
期せずして注目される放送になったようです
10/8には小室さん作曲のGMOグループソング「Internet for Everyone」が公開されました
インタビューも出ております
以上、近況の整理でした
では本題に入ります
------------------------
TM NETWORKは2001/1/20に、
「Tour Major Turn-Round」のファイナルを迎えた
この日TM NETWORKは「Major Turn-Round」のアナログ盤をリリースしている
あまり売れなかったようで、
ROJAM POP SHOPではTM関係商品で唯一これだけが現在も売れ残っている
アナログ盤は3枚組で、以下のような構成である
1枚目A面:「Worldproof」「Ignition, Sequence, Start」「Major Turn-Round Ⅰ First Impression」
1枚目B面:「Major Turn-Round Ⅱ Second Impression」「Ⅲ Third Impression」
2枚目A面:「Pale Shelter」
2枚目B面:「We Are Starting Over」
3枚目A面:「MESSaGE」「Cube」「Major Turn-Round (Slowdown Mix) Ⅰ First Impression」
3枚目B面:「Major Turn-Round (Slowdown Mix) Ⅱ Second Impression」「Ⅲ Third Impression」
以上の中で新音源となるのは、
3枚目の「Major Turn-Round (Slowdown Mix)」である
おそらくトラックダウンを丁寧に行なったものだろう
「おそらく」というのは、
大した再生環境がない上、ダビング音源しか持っていない私には、
オリジナルとの差がほとんど分からないためである
ただ「First Impression」の最後の方、
「Good-bye」の部分で一瞬音が止まる部分がある
オリジナルと明確に異なるのはこの部分くらいである
いずれにしろ一部のユーザーのみを対象にしたもので、
大部分のファンには関係のない代物だっただろう
この後TMの「Major Turn-Round」に関わるコンテンツは、
ツアーの遺産の商品化に限られる
すなわちアーティストブックとライブ映像である
まずアーティストブックとしては、
当初10000円でライブフォトブックをリリースする予定だった
12月の時点では春発売として、
ROJAM POP SHOPで予約受付をしていた
ところが年末には発売も予約も取り消しになった
10000円という値段設定を前に、注文を控えるファンが多く、
予想通りの予約数が見込めなかったのだろう
ROJAMの経営感覚のおかしさを伝える逸話の一つである
2001/1/15になると、大阪厚生年金会館公演の会場で、
新仕様での写真集発売の告知チラシが配布された
2/2完全予約注文生産でROJAM POP SHOPで受付開始、
3月末に刊行とのことで、値段は4900円だった
これは「Tour Major Turn-Round -First Impression-」と題し、
アーティストブック3部作の第一弾とされた
その後4/16にツアードキュメント「Second Impression」の予約が開始され、
5月末日に刊行された(2900円)
第三弾「Third Impression」は、
6/8に予約開始で、7月末日刊行である(3900円)
「Third Impression」には関係者のインタビューやライブのデータ集に加え、
ライブの様子を断片的に収録したCD-ROMが収録されていた
ROJAMではメールでファンからツアーの感想も募り、
その一部を「Third Impression」に掲載している
以上、ツアー終了から半年の間に発表された新商品は、
上記3冊の書籍だった
本来1万円で1冊の本を刊行する予定だったものを3冊に分割したわけだが、
ファンの負担感を薄れさせるための戦略だろう
ただし3冊を合計すると総額12000円となり、むしろ高額になった
なおツアーに前後して、
木根はTM再始動の流れを記した「続・電気じかけの予言者たち」を発売している
以後木根はTMが活動を行なうたびに、
「電気じかけ」シリーズを執筆するようになる
「続・電気じかけの予言者たち」は早くから準備されていたようで、
2000/7/27「Log-on to 21st Century」のパンフレットに、
その冒頭部分が掲載されている
ただこの売り方はなかなか悪辣だった
ツアー会場およびROJAM POP SHOPでは、
「Major Turn-Round」レコーディングまでの部分までを書いたものを販売したが、
ツアー終了後には2000年末まで、
つまり「Tour Major Turn-Round」前半までの部分を加筆した新訂版を、
MEDIA FACTORYから全国書店で発売している
しかもツアー会場版にあった一部はカットされていたので、
限定盤と通常版それぞれ数ページずつ出入りがあることになる
以上ツアー前後から、TM関係の書籍のリリースが続いたが、
これらは所詮はおまけ商品である
ファンの多くにとって大きな関心は、ライブ映像だっただろう
これが最初に公開されたのは、2001/4/27のWOWOW放送で、
2001/1/19東京国際フォーラム公演の様子が放映された
MCと「Time Machine」がカットされた代わりに、
メンバーのインタビューが放送されているが、
これはVHSやDVDには収録されていない
(ただしインタビューの内容は「Third Impression」に収録)
その後半年以上経って、11/21と12/5に、
「Live Tour Major Turn-Round 01」「Live Tour Major Turn-Round 02」がリリースされた
VHSとDVDでのリリースだった
決して長いわけではないライブが2本に分割されたのは、
後述の「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」が収録されたためもあるが、
それでも分割する必然性があったかは疑問がある
両商品の時間は2枚合計しても、
1994年の「final live LAST GROOVE 5.18」よりも短い
両DVDの値段はそれぞれ4725円と4410円、合計約9000円だが、
「final live LAST GROOVE」はVHS6700円、DVD6830円であり、
分割による値段の水増しが明らかである
次の2004年「Double Decade “NETWORK”」が、
ライブ2本分で1万円だったから、
「Live Tour Major Turn-Round」の値段設定はなおさら暴利と感じる
また本商品のリリースの遅れも、当時のファンをイラつかせた
「02」リリースは実にツアー開始から1年目でようやくリリースされた
もっとも「02」のリリース日は、
ツアー開始日の2000/12/5を意識していたのかもしれない
別章で述べたように、「Tour Major Turn-Round」は、
小室とSONYの関係が微妙だった時期に行なわれており、
その事がライブ映像の商品化を妨げる一要因になったらしい
そこで本作はSONYとROJAMの利害調整の結果、
第三者のポニーキャニオンからのリリースとなった
TMの音楽作品がポニーキャニオンからリリースされた例はこれだけである
「Live Tour Major Turn-Round 01」はツアー本編を収録し、
「Live Tour Major Turn-Round 02」は、
アンコール3曲と「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」を収録する
ライブの全演奏曲が商品化されたライブとしては、
1994年の「TMN 4001 Days Groove 5.18」に次いで二つ目となる
(ただしその後2014年「CAROL Deluxe Edition」で、1989年「Camp Fanks!! ‘89」完全版が商品化)
90年代以後の邦楽新作ライブ映像商品は全曲収録が一般的になっており、
TMのライブビデオ/DVDも以後は80年代と異なり、原則として全曲収録されるようになった
「D. Harada V-Mix」はVJ原田大三郎によるイメージ映像で、
「Worldproof」と「Major Turn-Round」組曲をBGMに、
ツアー用のスクリーン映像やツアーのライブ映像を組み合わせたものである
VHS/DVDにこれを収録することはツアーの時点で決まっており、
そのため原田はメンバーと一緒にツアーの各会場を回った
この縁はGaballに結実するものでもある
「01」 はヒット曲がほとんど収録されておらず(「Still Love Her」のみ)、
一方で「02」のライブ映像は過去の人気曲で構成されるとはいえ3曲のみである
値段がリーズナブルとは言い難いこともあり、
熱心なファン以外では手が出しづらい内容だろう
しかし現在はともに売り切れており、中古市場も高騰している
ポニーキャニオンからのTM商品リリースは本作だけなので、
今後シリーズもので再発されることも考え難く、
入手困難なソフトになると思われる
内容は素晴らしいだけに、
後発ファンのためにもなんとかしてほしい商品の一つである
なおDVD版「01」には「Get Wild」、
「02」には「Time To Count Down」の小室パフォーマンスを撮影した特典映像が収録されている
メインのライブ映像は2001/1/19公演だが、
特典映像は1/20のものである点も重要である
特に「Time To Count Down」では、
ナイフでキーボードの鍵盤を固定するKeith Emersonを真似たプレイが見られるが、
これは他の日では見られなかったらしいので貴重である
この特典映像はVHS版には収録されていない
ただし「01」「02」に付属している応募券を送ると、
抽選で両特典映像を収めた「Live Tour Major Turn-Round 03 -Premium Edition-」を受け取ることができた
結局DVD版とVHS版ではまったく同じものを見ることができるわけだが、
この売り方を見るに、VHSよりはDVDを主流にしたいと言うメーカー側の意向も感じ取られる
実際に本作は、VHSでリリースされたTMライブ映像の最後となった
以上が2001年のTM NETWORKの成果である
概していえば、
「Major Turn-Round」の残りカスでファンをつなぎとめた1年間だったといえよう
ただ実は2001年のTMは、
当初からこのようなスカスカな活動で終わる予定ではなく、
「Major Turn-Round」を掲げた活動を続ける予定があった
まずツアー終了直後には、小室がROJAM.COMのサイトで
TMのイベントをアジアで行なう計画を発表している
ウツによれば、TMを含むアーティストで、
アジア数カ所でイベントを行なう計画だったという
2000年7月に計画されていた香港イベントのリベンジだろう
「Rendez-vous in Space」と同様に、
TRF、globe、安室奈美恵、Kiss Destination、tatsumakiなどで回る計画だったものと思われる
しかし4月以前に、この計画は白紙になった
ついでもう一つ、
「Major Turn-Round」のリミックスアルバム制作の計画もあった
2000/12/19以来約3週間ぶりの公演となった2001/1/7宮城県民会館公演の日、
小室はリハーサルでウツと木根にこの計画を告げ、
アンコールのMCでも計画を公表している

「DVDだったりとか、あとリミックスとかそういうものをちょっと、まず作りたいとか思っているんですよね」とか言っているツアー控室の小室
この時小室が考えていたのは、
おそらくトランスアレンジのリミックスだろう
すでに「Tour Major Turn-Round」でも、
「Get Wild」のトランスミックスを披露していたし、
「Rendez-vous in Space」でも、
Kiss Destination「Precious Mements」のトランスバージョンを披露していた
さらに2001年になると、CDでもトランス楽曲のリリースを始める
そのきっかけになったのはglobe「outernet」である
本作は「on the way to YOU」以下5枚の先行シングルを収録しているため、
全体としてはトランス作品とはなっていない
だがタイトルチューン「outernet」、
アルバムと同時リリースのシングル「garden」、
「garden」カップリングの「angel’s song」などは、
すべてトランス曲であり、
小室の主な関心は明らかにトランスにあった
なお本作の非トランス楽曲として、
小室・木根共作の「another sad song」「soft parade」がある
木根がglobeに楽曲を提供した珍しい事例である
「outernet」のレコーディングは3月初めまで行なわれ、3/28にリリースされた
レコーディングは「Tour Major Tunr-Round」と並行して行なわれたというのが、
本格的な開始は「Tour Major Turn-Round」が終了した1月終わりからだろう
この流れの中で小室が想定していた「Major Turn-Round」リミックスとは、
TM版トランスだった可能性が高い
このリミックス計画は2001年秋のインタビューでも小室が言及しており、
少なくともこの時点ではまだ生きていた
しかし小室のトランスの主な実験の場は、
Gaballおよびglobeが担うようになる
2001/9/12にはglobeのトランスリミックスアルバムとして、
「global trance」がリリースされており、
リミックスアルバムの案はglobeで実現した
さらに2002/9/26には「global trance 2」、
2003/9/3には「global trance best」がリリースされており、
3年続けてトランスリミックスアルバムが作られたことになる
このシリーズは大半を小室以外のアレンジャーが担当しており、
小室の負担も小さかった
これに対してTMのリミックスを小室以外のアレンジャーに委ねることは、
やはりファンの抵抗感が大きいことが小室にも感じられたのだろう
ただし「Major Turn-Round」リミックス計画の痕跡は、
まったく残っていないわけではない
それは「Ignition, Sequence, Start (TATSUMAKI REMIX -dedication to U.S.A-)」で、
2001/10/25リリースのウツソロアルバム「LOVE-iCE」に収録される、
小室+DJ Dragonのtatsumakiによるトランスミックスである
「LOVE-iCE」のアルバム曲は8/5~9/14にレコーディングされており、
「Ignition, Sequence, Start」のミックスも同じ頃だろう
ただ残念なことに、TM名義でリリースされなくて良かったとしか思えない出来であり、
この程度の作品になるならば、
「Major Turn-Round」リミックスアルバムは実現しなくて良かったのかもしれない
ただしその後も小室は事あるごとに、
TMのリミックスアルバム案を主張する
小室のリミックスへのこだわりは、
実に2004年「Easy Listening」まで到るものだった
一方で同時期にウツと木根で開催していた「tribute LIVE」(2003~07)は、
過去の人気曲をオリジナルアレンジで演奏することを趣旨とするもので、
一面では小室の音楽的関心の正反対を目指すものだった
そして2007年の「TM NETWORK -REMASTER-」は、
小室がこの流れをTM本体にも取り込むことを承認したものであり、
自らのアイデア提供の放棄でもあった
いささか先取りして行ってしまえば、
「Major Turn-Round」以後8年間―本ブログの第7部―のTMは、
リミックス路線とヒットメドレー路線の二本の潮流が、
混じり合わずに並流していた時代だったのである
話を2001年に戻すと、小室は3月終わりの時点で、
DJ Dragon・原田大三郎と一緒にユニットを組み(Gaballのこと)、
同年はこれとglobe・Kiss Destinationの3つで活動すると発言している
TM NETWORKへの言及はない
1月の「Tour Major Turn-Round」終了の2ヶ月後には、
2001年度にはTM3人での活動がないことはほぼ確定していたと見られる
アジアイベント計画の頓挫に伴うものだろう
リミックスアルバム計画はまだ生きていたが、
そこにウツ木根が関わる余地はほとんどなかったはずである
こうした中、3月終わりにはウツと木根もソロ活動の再開を宣言する
これは小室がGaball・globe・Kiss Destinationに軸を据えると宣言したのと同じ頃であり、
3人の間でこの頃に次年度の方針が固められたものと考えられる
以後3人は日常的にはソロ活動、
記念イベントなどの時だけTMという活動形態を定着させる
1999年の再始動がやっと形になった矢先に、
TM NETWORKはまた沈黙してしまったのである
ただ2001年の3人は、完全に個人プレーというわけでもなく、
3人での共同作業の形式を、形式とはいえとどめていた
次章ではこの過渡的な形態のソロ活動期の様子を見てみようと思う
TM NETWORKについてはとりあえずBD/DVD「30th Final」から、
「Here, There & Everywhere」の動画が公開されました
木根さんは、10/23にKADOKAWAより、
「電気じかけの予言者たち-CLASSIX-」を刊行します
正・続・新・真・震・進6冊の「電気じかけの予言者たち」シリーズを一冊にまとめたもので、
4月の時点で「電気じかけの予言者たち-COLLECT-」の仮題で予告されていたものです
6冊=SIXてところとTM関係の本ということで、「CLASSIX」を出して来たんでしょうね
予告以来全然音沙汰ないなあと思っていましたが、
10/31の「REBOOT」ライブの直前に合わせたんだと思います
正がTMデビュー以前、真が1984年、続・新・震・進が1997~2014年ということで、
TM黄金時代の大部分に当たる1985~94年が抜けることになるのはどうかとも思いますが、
今までの本、少し興味はあったけど買ってなかったという方は、
2500円というリーズナブルな値段設定ではあるので、どうぞご購入下さい
10/31には2年ぶりの一般向けソロライブ「REBOOT」が、
昼夜二公演開催されます
TM30周年終了後、テレビやニコニコ生放送などに積極的に出演してきたのも、
このREBOOTに向けてのものだったとも言えると思います
チケットは幸い売り切れたようですね
「REBOOT」に合わせて、
ニューシングル「本棚に入れたくなるCD」のリリースも発表されました
(リリース日未定)
木根さんのサイトでは、本作の売りなどが熱く語られています
魅力的な内容になっているかどうかはともかく、
色々と考えたんだとは思います
「木根テレ!」は10月から、
放送時間が日曜深夜26:30~27:00から、土曜深夜25:30~26:00に変更になりました
録画の際にはお気を付け下さい
また10月下旬からOTONANOサイト内で、
インターネットラジオ「木根ラジ!」が4回にわたって公開されるそうです
U_WAVEのツアー「Fifth Element」が9/26にスタートしました
これにあわせて、9/25からニューアルバム「U_WAVE3」が、
iTunesなどで配信されています
また10/8からは、magneticaのサイトで、
CD版アルバムを含めたツアーグッズの通販が始まっています
宇都宮隆のソロ名義の楽曲も発表されました
現在放映中のアニメ「コンクリート・レボルティオ」の第2話(10/11放送)で、
挿入歌「空に星があるように」をウツが担当しました
半世紀前の荒木一郎さんの曲のカバーです(本記事GAUZEさんコメント)
て、この番組、毎話挿入歌を変えるんですね
今はこういうのが多いのかな?
12/23にリリースされるアニメ楽曲集に収録されるそうです
小室さんは、11/11リリースのglobeトリビュートアルバムの制作にも関わったようで、
「Remode2」の制作作業もちらほら始めている模様です
DJイベントも目白押しでしたが、
10/10の沖縄globeライブは雨天により中止となりました
10/17には福岡のMILLSの「TGC Night」に出演するそうです
10/25の上海ピアノコンサートは、
10/8になって追加公演(夜の部)が発表されました
…ていうことは、実はそれなりに売れているの?
ほとんど客は集まらないと思っていたんですけど、
中国には潜在的に小室ファンが潜伏していたんでしょうか
なお上海では他にクラブでDJを務める予定もあり、
テレビ出演も複数決まっているそうです
その後12月には各地のホテルで高額ディナーショーが予定されています
前回少し書き洩らしていたようですが、
12/8香川、12/18東京、12/23名古屋、12/24福岡、12/25大阪です
気になるのは、avexのオフィシャルサイトで、
香川・名古屋公演のタイトルが「クリスマスピアノコンサート&ディナー」、
東京・福岡・大阪公演のタイトルが「PIANO BIOGRAPHY」となっていることです
どっちもピアノとディナーがあるようですが、何か違うんでしょうか?
小室さんのFacebookで一緒にまとめられているのを見るに、
同じなのかなあとも思いますが
このようなハードなスケジュールとは裏腹に、
小室さん、最近体が衰えてきているようで、
時間を見つけてジムで体を鍛えているようです
小室さん、鍵盤を押える力が弱まっているという、
結構衝撃的なことをさらりと言っています
TMのツアーでも怪しい時ありましたし、
そろそろ自覚的に体をメンテナンスしないといけない年なんでしょうね
テレビでは10/4・11「ウタフクヤマ」に出演しました
その場で作詞して福山雅治さんなどと即興で曲を作ってセッションするなど、
結構目立つ位置での出演でした
結婚報道後最初の福山さんのテレビ出演だったため、
期せずして注目される放送になったようです
10/8には小室さん作曲のGMOグループソング「Internet for Everyone」が公開されました
インタビューも出ております
以上、近況の整理でした
では本題に入ります
------------------------
TM NETWORKは2001/1/20に、
「Tour Major Turn-Round」のファイナルを迎えた
この日TM NETWORKは「Major Turn-Round」のアナログ盤をリリースしている
あまり売れなかったようで、
ROJAM POP SHOPではTM関係商品で唯一これだけが現在も売れ残っている
アナログ盤は3枚組で、以下のような構成である
1枚目A面:「Worldproof」「Ignition, Sequence, Start」「Major Turn-Round Ⅰ First Impression」
1枚目B面:「Major Turn-Round Ⅱ Second Impression」「Ⅲ Third Impression」
2枚目A面:「Pale Shelter」
2枚目B面:「We Are Starting Over」
3枚目A面:「MESSaGE」「Cube」「Major Turn-Round (Slowdown Mix) Ⅰ First Impression」
3枚目B面:「Major Turn-Round (Slowdown Mix) Ⅱ Second Impression」「Ⅲ Third Impression」
以上の中で新音源となるのは、
3枚目の「Major Turn-Round (Slowdown Mix)」である
おそらくトラックダウンを丁寧に行なったものだろう
「おそらく」というのは、
大した再生環境がない上、ダビング音源しか持っていない私には、
オリジナルとの差がほとんど分からないためである
ただ「First Impression」の最後の方、
「Good-bye」の部分で一瞬音が止まる部分がある
オリジナルと明確に異なるのはこの部分くらいである
いずれにしろ一部のユーザーのみを対象にしたもので、
大部分のファンには関係のない代物だっただろう
この後TMの「Major Turn-Round」に関わるコンテンツは、
ツアーの遺産の商品化に限られる
すなわちアーティストブックとライブ映像である
まずアーティストブックとしては、
当初10000円でライブフォトブックをリリースする予定だった
12月の時点では春発売として、
ROJAM POP SHOPで予約受付をしていた
ところが年末には発売も予約も取り消しになった
10000円という値段設定を前に、注文を控えるファンが多く、
予想通りの予約数が見込めなかったのだろう
ROJAMの経営感覚のおかしさを伝える逸話の一つである
2001/1/15になると、大阪厚生年金会館公演の会場で、
新仕様での写真集発売の告知チラシが配布された
2/2完全予約注文生産でROJAM POP SHOPで受付開始、
3月末に刊行とのことで、値段は4900円だった
これは「Tour Major Turn-Round -First Impression-」と題し、
アーティストブック3部作の第一弾とされた
その後4/16にツアードキュメント「Second Impression」の予約が開始され、
5月末日に刊行された(2900円)
第三弾「Third Impression」は、
6/8に予約開始で、7月末日刊行である(3900円)
「Third Impression」には関係者のインタビューやライブのデータ集に加え、
ライブの様子を断片的に収録したCD-ROMが収録されていた
ROJAMではメールでファンからツアーの感想も募り、
その一部を「Third Impression」に掲載している
以上、ツアー終了から半年の間に発表された新商品は、
上記3冊の書籍だった
本来1万円で1冊の本を刊行する予定だったものを3冊に分割したわけだが、
ファンの負担感を薄れさせるための戦略だろう
ただし3冊を合計すると総額12000円となり、むしろ高額になった
なおツアーに前後して、
木根はTM再始動の流れを記した「続・電気じかけの予言者たち」を発売している
以後木根はTMが活動を行なうたびに、
「電気じかけ」シリーズを執筆するようになる
「続・電気じかけの予言者たち」は早くから準備されていたようで、
2000/7/27「Log-on to 21st Century」のパンフレットに、
その冒頭部分が掲載されている
ただこの売り方はなかなか悪辣だった
ツアー会場およびROJAM POP SHOPでは、
「Major Turn-Round」レコーディングまでの部分までを書いたものを販売したが、
ツアー終了後には2000年末まで、
つまり「Tour Major Turn-Round」前半までの部分を加筆した新訂版を、
MEDIA FACTORYから全国書店で発売している
しかもツアー会場版にあった一部はカットされていたので、
限定盤と通常版それぞれ数ページずつ出入りがあることになる
以上ツアー前後から、TM関係の書籍のリリースが続いたが、
これらは所詮はおまけ商品である
ファンの多くにとって大きな関心は、ライブ映像だっただろう
これが最初に公開されたのは、2001/4/27のWOWOW放送で、
2001/1/19東京国際フォーラム公演の様子が放映された
MCと「Time Machine」がカットされた代わりに、
メンバーのインタビューが放送されているが、
これはVHSやDVDには収録されていない
(ただしインタビューの内容は「Third Impression」に収録)
その後半年以上経って、11/21と12/5に、
「Live Tour Major Turn-Round 01」「Live Tour Major Turn-Round 02」がリリースされた
VHSとDVDでのリリースだった
決して長いわけではないライブが2本に分割されたのは、
後述の「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」が収録されたためもあるが、
それでも分割する必然性があったかは疑問がある
両商品の時間は2枚合計しても、
1994年の「final live LAST GROOVE 5.18」よりも短い
両DVDの値段はそれぞれ4725円と4410円、合計約9000円だが、
「final live LAST GROOVE」はVHS6700円、DVD6830円であり、
分割による値段の水増しが明らかである
次の2004年「Double Decade “NETWORK”」が、
ライブ2本分で1万円だったから、
「Live Tour Major Turn-Round」の値段設定はなおさら暴利と感じる
また本商品のリリースの遅れも、当時のファンをイラつかせた
「02」リリースは実にツアー開始から1年目でようやくリリースされた
もっとも「02」のリリース日は、
ツアー開始日の2000/12/5を意識していたのかもしれない
別章で述べたように、「Tour Major Turn-Round」は、
小室とSONYの関係が微妙だった時期に行なわれており、
その事がライブ映像の商品化を妨げる一要因になったらしい
そこで本作はSONYとROJAMの利害調整の結果、
第三者のポニーキャニオンからのリリースとなった
TMの音楽作品がポニーキャニオンからリリースされた例はこれだけである
「Live Tour Major Turn-Round 01」はツアー本編を収録し、
「Live Tour Major Turn-Round 02」は、
アンコール3曲と「D. Harada V-Mix -Major Turn-Round -」を収録する
ライブの全演奏曲が商品化されたライブとしては、
1994年の「TMN 4001 Days Groove 5.18」に次いで二つ目となる
(ただしその後2014年「CAROL Deluxe Edition」で、1989年「Camp Fanks!! ‘89」完全版が商品化)
90年代以後の邦楽新作ライブ映像商品は全曲収録が一般的になっており、
TMのライブビデオ/DVDも以後は80年代と異なり、原則として全曲収録されるようになった
「D. Harada V-Mix」はVJ原田大三郎によるイメージ映像で、
「Worldproof」と「Major Turn-Round」組曲をBGMに、
ツアー用のスクリーン映像やツアーのライブ映像を組み合わせたものである
VHS/DVDにこれを収録することはツアーの時点で決まっており、
そのため原田はメンバーと一緒にツアーの各会場を回った
この縁はGaballに結実するものでもある
「01」 はヒット曲がほとんど収録されておらず(「Still Love Her」のみ)、
一方で「02」のライブ映像は過去の人気曲で構成されるとはいえ3曲のみである
値段がリーズナブルとは言い難いこともあり、
熱心なファン以外では手が出しづらい内容だろう
しかし現在はともに売り切れており、中古市場も高騰している
ポニーキャニオンからのTM商品リリースは本作だけなので、
今後シリーズもので再発されることも考え難く、
入手困難なソフトになると思われる
内容は素晴らしいだけに、
後発ファンのためにもなんとかしてほしい商品の一つである
なおDVD版「01」には「Get Wild」、
「02」には「Time To Count Down」の小室パフォーマンスを撮影した特典映像が収録されている
メインのライブ映像は2001/1/19公演だが、
特典映像は1/20のものである点も重要である
特に「Time To Count Down」では、
ナイフでキーボードの鍵盤を固定するKeith Emersonを真似たプレイが見られるが、
これは他の日では見られなかったらしいので貴重である
この特典映像はVHS版には収録されていない
ただし「01」「02」に付属している応募券を送ると、
抽選で両特典映像を収めた「Live Tour Major Turn-Round 03 -Premium Edition-」を受け取ることができた
結局DVD版とVHS版ではまったく同じものを見ることができるわけだが、
この売り方を見るに、VHSよりはDVDを主流にしたいと言うメーカー側の意向も感じ取られる
実際に本作は、VHSでリリースされたTMライブ映像の最後となった
以上が2001年のTM NETWORKの成果である
概していえば、
「Major Turn-Round」の残りカスでファンをつなぎとめた1年間だったといえよう
ただ実は2001年のTMは、
当初からこのようなスカスカな活動で終わる予定ではなく、
「Major Turn-Round」を掲げた活動を続ける予定があった
まずツアー終了直後には、小室がROJAM.COMのサイトで
TMのイベントをアジアで行なう計画を発表している
ウツによれば、TMを含むアーティストで、
アジア数カ所でイベントを行なう計画だったという
2000年7月に計画されていた香港イベントのリベンジだろう
「Rendez-vous in Space」と同様に、
TRF、globe、安室奈美恵、Kiss Destination、tatsumakiなどで回る計画だったものと思われる
しかし4月以前に、この計画は白紙になった
ついでもう一つ、
「Major Turn-Round」のリミックスアルバム制作の計画もあった
2000/12/19以来約3週間ぶりの公演となった2001/1/7宮城県民会館公演の日、
小室はリハーサルでウツと木根にこの計画を告げ、
アンコールのMCでも計画を公表している

「DVDだったりとか、あとリミックスとかそういうものをちょっと、まず作りたいとか思っているんですよね」とか言っているツアー控室の小室
この時小室が考えていたのは、
おそらくトランスアレンジのリミックスだろう
すでに「Tour Major Turn-Round」でも、
「Get Wild」のトランスミックスを披露していたし、
「Rendez-vous in Space」でも、
Kiss Destination「Precious Mements」のトランスバージョンを披露していた
さらに2001年になると、CDでもトランス楽曲のリリースを始める
そのきっかけになったのはglobe「outernet」である
本作は「on the way to YOU」以下5枚の先行シングルを収録しているため、
全体としてはトランス作品とはなっていない
だがタイトルチューン「outernet」、
アルバムと同時リリースのシングル「garden」、
「garden」カップリングの「angel’s song」などは、
すべてトランス曲であり、
小室の主な関心は明らかにトランスにあった
なお本作の非トランス楽曲として、
小室・木根共作の「another sad song」「soft parade」がある
木根がglobeに楽曲を提供した珍しい事例である
「outernet」のレコーディングは3月初めまで行なわれ、3/28にリリースされた
レコーディングは「Tour Major Tunr-Round」と並行して行なわれたというのが、
本格的な開始は「Tour Major Turn-Round」が終了した1月終わりからだろう
この流れの中で小室が想定していた「Major Turn-Round」リミックスとは、
TM版トランスだった可能性が高い
このリミックス計画は2001年秋のインタビューでも小室が言及しており、
少なくともこの時点ではまだ生きていた
しかし小室のトランスの主な実験の場は、
Gaballおよびglobeが担うようになる
2001/9/12にはglobeのトランスリミックスアルバムとして、
「global trance」がリリースされており、
リミックスアルバムの案はglobeで実現した
さらに2002/9/26には「global trance 2」、
2003/9/3には「global trance best」がリリースされており、
3年続けてトランスリミックスアルバムが作られたことになる
このシリーズは大半を小室以外のアレンジャーが担当しており、
小室の負担も小さかった
これに対してTMのリミックスを小室以外のアレンジャーに委ねることは、
やはりファンの抵抗感が大きいことが小室にも感じられたのだろう
ただし「Major Turn-Round」リミックス計画の痕跡は、
まったく残っていないわけではない
それは「Ignition, Sequence, Start (TATSUMAKI REMIX -dedication to U.S.A-)」で、
2001/10/25リリースのウツソロアルバム「LOVE-iCE」に収録される、
小室+DJ Dragonのtatsumakiによるトランスミックスである
「LOVE-iCE」のアルバム曲は8/5~9/14にレコーディングされており、
「Ignition, Sequence, Start」のミックスも同じ頃だろう
ただ残念なことに、TM名義でリリースされなくて良かったとしか思えない出来であり、
この程度の作品になるならば、
「Major Turn-Round」リミックスアルバムは実現しなくて良かったのかもしれない
ただしその後も小室は事あるごとに、
TMのリミックスアルバム案を主張する
小室のリミックスへのこだわりは、
実に2004年「Easy Listening」まで到るものだった
一方で同時期にウツと木根で開催していた「tribute LIVE」(2003~07)は、
過去の人気曲をオリジナルアレンジで演奏することを趣旨とするもので、
一面では小室の音楽的関心の正反対を目指すものだった
そして2007年の「TM NETWORK -REMASTER-」は、
小室がこの流れをTM本体にも取り込むことを承認したものであり、
自らのアイデア提供の放棄でもあった
いささか先取りして行ってしまえば、
「Major Turn-Round」以後8年間―本ブログの第7部―のTMは、
リミックス路線とヒットメドレー路線の二本の潮流が、
混じり合わずに並流していた時代だったのである
話を2001年に戻すと、小室は3月終わりの時点で、
DJ Dragon・原田大三郎と一緒にユニットを組み(Gaballのこと)、
同年はこれとglobe・Kiss Destinationの3つで活動すると発言している
TM NETWORKへの言及はない
1月の「Tour Major Turn-Round」終了の2ヶ月後には、
2001年度にはTM3人での活動がないことはほぼ確定していたと見られる
アジアイベント計画の頓挫に伴うものだろう
リミックスアルバム計画はまだ生きていたが、
そこにウツ木根が関わる余地はほとんどなかったはずである
こうした中、3月終わりにはウツと木根もソロ活動の再開を宣言する
これは小室がGaball・globe・Kiss Destinationに軸を据えると宣言したのと同じ頃であり、
3人の間でこの頃に次年度の方針が固められたものと考えられる
以後3人は日常的にはソロ活動、
記念イベントなどの時だけTMという活動形態を定着させる
1999年の再始動がやっと形になった矢先に、
TM NETWORKはまた沈黙してしまったのである
ただ2001年の3人は、完全に個人プレーというわけでもなく、
3人での共同作業の形式を、形式とはいえとどめていた
次章ではこの過渡的な形態のソロ活動期の様子を見てみようと思う
この記事へのコメント
興味ないでしょうが、年末のディナーショーについて(笑
高松と名古屋は他よりお安いです。
でも、形態が違うのは名古屋のみなのかな。
他は普通のディナーショーっぽいですが、名古屋のみディナーとコンサート会場が別。
ディナーが一部17:00~と二部19:40~
コンサートはその間18:30~(一部と二部の客合同)
時間もないし落ち着かないディナーになりそう。
なので、行けるとしたら高松がお得な感じしますね。
このパターンばっかし・・・。
ただ、「ビデオも2本買うと応募券みたいなのがついてて特典映像の入ったビデオがもらえる」というのは、覚えがありません。自分が見落としていたのか、そもそも封入されていなかったのか。
わざわざ買い直ししているし・・・。
実際、交換した人、いますか。(情報求む)
私は2000年11月中頃にPOP SHOPで「続・電気じかけ~」と“本当に役に立たない”藤井徹貫著のノベライズ「WHITE ROOM」の販売が始まるとすぐに購入したので、翌年「続・電気じかけ~」を加筆して全国書店で販売するのを知って唖然としました。POP SHOP版の売れ行きが当初の予想よりはるかに下回っていたんですかね。
あとMTRツアーのライブVHS・DVD、何でポニーキャニオンからリリースしたんだろうと当時感じていましたが、やっぱり大人の事情がありましたか…。
それでもお蔵入りにならなかっただけ良かったと思います。私はMTRツアーには行けなかったので、DVDを繰り返し見ました。
「TM NETWORKでは、キーボーディストとしての小室哲哉を出したかった」
当時のキーボードマガジンに答えたとおり、プロデューサーというよりキーボード・プレイヤーとしての小室さんを十二分に堪能できる映像だと思います。
もちろん宇都宮さんと木根さんも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれただけに、再発は困難という現状はホントにもったいないですね…。
アニメ挿入曲の「空に星があるように」は荒木一郎のデビュー曲のカバーですね。ウツがカバー曲をレコーディングしたのは初かも…。
>kuri566さん
正確には抽選プレゼントですね。DVDがツアーポスターでビデオがDVD特典映像を収録したビデオで各300名に当たったそうです。自分は抽プレビデオ欲しさに両方買って応募したのですが見事当選しました。が、内容はDVDで観られるのでもちろん開封しておりません(猛爆)。クジ運悪い自分が当たったんだから多分応募が300名切っていたんでしょうねー(超猛爆)。
それぞれ、エイベックス、ポニーキャニオン、吉本、とソニーとの関係が険悪でおいそれと動かせるものではなかったでしょうし、ロジャムは売りがインディーズの様相だったということもありどんな仕事でもやる必要はあったことでしょうし。振り回してるつもりはなくてもそう見えてしまうのは正直あの三人の本意ではないところでしょうし。
ただ、後になってというか今になって思うのは、kiss destinationは結局離婚、gaballも頓挫、globeは結婚と陰りばかりな印象が強く出てますね。小室さんとしてはけじめをつけた上でちゃんと責任をとっているのでしょうが、何故か寄ってくる人達がいる。たとえばglobeは以前に管理人さんが書かれていたようにこの頃には険悪さは薄らいでいたのかもしれません。しかしそれがメンバー同士の結婚となりまた険悪に戻ったのかもしれません。小室さんとしては情けで結婚したのかもしれませんが一般的な印象はやはり、だらしがない、またか、といわれてしまう。
ただそれでもやはりTMの関係は強かったといいますか、小室さんを一番に理解できる、してくれるメンバーがいるから小室さんはTMをがむしゃらに動かすことは一切していないと思います。
ありがとうございます。抽選応募だったんですね。ということは、応募は300名以上あり、私はハズレた組ですね。GAUZEさんは、クジ運よく当たったんですよ。いいなあ。あの手の同封はがきで応募するので当たったこと一度もないです。
ビデオって、けっこう尺がそのまま値段に影響するので、特典映像って入れられない代物なんだと思います。FANKStheLIVEシリーズのとき、1分100円計算で1巻.2巻.3巻の値段が決まっていたので。だから、めんどくさい抽選配布という方法をとったんでしょうね。まあ、結局のところどうしても見たくて買い直しをしてDVDで見ましたが、特典映像は、1回見てそれっきりです。本編は、めちゃめちゃ繰り返して見ました。ただ、ビデオだと一番見たいエレプロまでスキップできないので、いつも組曲のところを早送りするのに難儀していました。
21世紀のTKの活動にはほとんど興味が無く、件の逮捕で彼の存在を思い出したくらいなので、貴ブログで当時の様子を知れるのはとても面白いです。この頃からのアレコレが逮捕へ続いてるかと思うと「教えてくれた物語 とても不幸な結末だった」という一節が思い浮かびますね。
TMN時代もリアルタイムでなかった自分なので、ここ数年リアルタイムでTMが動いているのを観るのが面白いというか、ヴァーチャルな感じで現実味が無いのがまた面白いです。
平日は丸の内や東京国際フォーラムをよく通るのでThe beginning of The EndやQuit30のホールツアーをふと思い出します。今は映像でいつでも観れますが、賑やかな場所が苦手の自分でさえ、TM NETWORKに会えるのがとてもとても楽しみでした。
ところで、9月に木根さんのインターネットラジオの企画で「木根尚登のハッピー土曜」に参加しました。ラジオの生収録はいつもの通りでぐだぐだになっていましたが、Quit30ホールツアーでは木根さんのソロパートでWe Are Starting Overも候補になっていたそうです。結局実現はしませんでしたが、ラジオ生収録の最後にミニライブをして頂いて、We Starting Overをギターで唄ってもらえました。ついでにスイーツが好きとのことでマカロンを渡してきました(^ ^)
ちょうどMajor Turn-Roundあたりの記事の更新でしたので、ちょっとしたミニ情報をお送りしました(^ ^)
Mさんが書いているように、てっちゃんにとっては、TMが一番理解できるし、してくれているのは、その後のウツや木根さんの言動に出てきてますよね。それを身をもってFANKSが実感するのが、てっちゃんの一件だったわけですね。
ひょっとしたらこの辺りから、てっちゃんは何となく自分の身に何か起こるかも知れないという不安感があったのかも知れませんね。自分のことを理解出来て、してくれているウツや木根さんの為にも、自分(てっちゃん)と関わらなくてもやっていけるように道筋をつけたかったと思います。
後にTMのトリビュートライブなどをするようにしたのも、そんなてっちゃんの気持ちが出たような気がしますね。
値段が違うのは、内容も違うんでしょうかね?
それともイベンターの違い?
名古屋の時間設定はケチクサイですね
コンサートが終わった後の食事とか、正直どうでもいいだろうし。
ディナーショーて演歌歌手みたいなイメージで、まったく食指が動かない私でした。
>kuri566さん
この一年は、本当に薄い一年でした…
プレゼントビデオはLive Tour Major Turn-Round 03 -Premium Edition-てタイトルでした
私は初めからDVD買ったから、プレゼントビデオの実物は見たことないですけど
文章には抽選てことは明記した方がよいですね
タイトルと一緒に追記しておきます
>haruさん
ポニーキャニオンについては、当時Kiss Destinationの作品も出していましたから、
小室さんが作品をリリースするレーベルの選択肢の一つではあったんでしょうね
それにしてもかなり変則的なリリースでしたけど
ただ仰る通り、お蔵入りしなくて本当に良かったと思います
表に出せなくなってしまったLog-onの二の舞にはしたくなかったんだと思います
>GAUZEさん
プレゼントビデオの件、詳細をどうもありがとうございました
やっぱりVHSとDVD両方買っていたんですね(笑
ウツソロ情報、インタビューでもカバーてこと明言していましたね
適当に整理していたことが丸わかりで、恥ずかしい限りです
修正しておきます
TMに関しては失敗できないというプレッシャーから、慎重になっていたということはあるかもしれないですね
あとglobeについては、手持ちのユニットで一番トランスに向いていたこともあるでしょうが、
avexとのプロデュース契約を2000年に更新したため、動かし続けなければいけなかったと言う事情もあるんでしょう
ただ無理やり動かされて変な作品を出されるなら、動かさなくてよかったのかもと、Ignition~のリミックスを聞くと思います
>きつねさん
この頃何が起こっていたか分かっている方はなかなかいないと思いますよ
正直、いつ何をやっているのか全然分からないし伝わってこないというのが2000年以後の状況だったと思います
逮捕へとつながる話は、あえて第六章では触れず、第七章でまとめて扱うことにする予定です
まあしかし、いずれにしろ「とても不幸な結末」ではありましため
その頃と比べると、2012年からの3年間は、本当に楽しかったですね
TMN時代も実質的に動いていたのは1990年7月~1992年4月の2年足らずですから、
3年という長さは実はTMN時代を凌ぐ長さになっているんですよね
>しましまさん
ハッピー土曜、参加したんですか
Quit30でWe Are~演奏予定だったというのは初耳です!
知名度を考えてやめたんでしょうけど、私としてはむしろそっちをやってほしかったです
すごい将来でしょうけど、2014年の記事を書くことがあったら、今回の情報使わせてもらいます^^
小室さんにそういう判断力があれば、TMに続いてウツ木根ソロもSONYからROJAMに移籍させることはしなかったと思うんですよね。
もちろん移籍は3人の同意によるもので、小室さんの独断ではないわけですが、この判断は結果的にその後のウツ木根の活動にはマイナスに働いたと思います。
まあ、この時点ではうまくいくはずだと思っていたんだと思います。
いつからまずいと気付いたのかがむしろ気になるところですけど。
記事で挙げられたリミックスアルバムの構想の残骸を聞き直してみると「原曲の世界観と魅力を無視してでも、今やりたい音をぶち込みました」と言いたげな無機質な尖った機械音が目立ちますね(「MESSaGE」が顕著)。
個人的には少し先の話になりますが「JUST CNE VICTORY (OFFENSIVE VERSION)」のスタジオ音源化とその発展とも言える玉置成実さんの「Get Wild」をTMの仕事として発表して欲しかったです。原曲の印象的なメロディを1から変えるのこそもっと深める事ができたのでは?と残念に思っています。
この頃のTMは活動してる事は知っていても小室さんを冷めた気持ちで見てしまっていたので、今になっていろんな事がわかり貴重な記事ですね。感謝します。
TMNも3年もやっていませんでしたか!そう言われるとそうですよね。わたしはNETWORKで興味を持ったけど中学になってリズレで本格的に聞き始め、今思えばexpoだけが待ちに待って予約して買ったTMのオリジナルアルバムでしたね。
あの頃の小室さんのインタビューを見ても(hit factoryの頃)絶対TMでたくさん活動する!!って思っていて、まさかそれが20年越しになるとは夢にも思いませんでしたけど。
ラジオの前で律儀に次の活動は!?と正座していたら終了!!ってひどい仕打ちを受けましたが。笑
そうそう、u wave行ってきましたよ!!
いや、これが想像以上に楽しくて、一曲しか知らなかったのにめちゃくちゃ楽しめました。
そして元気に腰を動かすウツを久しぶりに見て目頭が熱くなりましたね、女性との絡みもありお客さん大興奮でした!!!
けっこうノンストップで腰を使って歌っていた印象です。実際は3曲以上歌ってたかは数えてなかったけど、え、袖にはけちゃうの??大丈夫??みたいな危うさは無く、57なのに元気だね、特に腰、って印象でした。笑
小室さんのディナーショーも気になりますが、実際はライブの方が嬉しいですね。ウツのhpに小室さんとのインタビュー近日アップ予定とかいてあったので内容が気になりますね。
木根さんのドワンゴjpのインタビュー、さっき読みました。
けっこう長くてなかなか読み応えがありましたよ。
想像通り木根さんにも悩みがあったようですが、やはり木根さんあってのTMですよね。
これは憶測に過ぎないのですが、青い惑星の愚か者さんが過去に書かれていた6-19 SONY期TMの終焉(2014/08/06 03:08)を改めて読んでみたのですが、TMに対してあまりよくない状況下だったのを見たウツと木根さんもソニーを離れる決心をしたのかなって思いました。
全ての歯車が狂い始めたものの、皮肉なことに2008年11月4日にてっちゃんが逮捕されたことがきっかけで、少しずつ狂っていた歯車が戻り始めた感じがします。本当にてっちゃんと音楽の仕事をしたい人たちだけが残ったわけですから。
あのMESSaGEのミックスは小室さん関わっていなかったはずですよ。
まあglobeのリミックスアルバムを見るに、MTRリミックスアルバムが出ていても、
半分くらいは関係ない人がミックスした作品になっていた気もします。
JUST ONE VICTORYなど歌メロも変える場合、
少なくともウツはレコーディングに参加しないといけませんが、
この頃だとその程度でもハードル高かったんじゃないかなあと感じます。
>事変さん
たしかにEXPOの後のまともな活動て、考えてみれば20年越しだったとも言えるんですねえ
実に長かったですね
U_WAVEは楽しかったんですね
インタビューは小室&ウツのが出ましたね
あえて3人一緒にしないのは、TMの活動がないことを踏まえて意識的にやっているのかなと思います
あとウツインタビュー見るに、ウツの体調はあまり良くはないのでしょうか
次のTMの時までに回復して欲しいです
>アザラシさん
二人がROJAMに移籍したのは、小室さんに付き合ったということになるのでしょうが、
TMがSONYから離れるのと、ウツ木根ソロがSONYから離れるのは、本来別問題のはずです。
現に今はTM・小室がavex所属ですが、ウツ木根はavexと専属契約していませんしね。
意思決定の過程はよく分かりませんが、二人がSONYから離れる必然性は、本来なかったと思うんですよね。
小室問題でSONYにいづらくなっていたというのはあるのかもしれませんけども。
大阪の分に、行きましたよ!
初めてのU_WAVE、ついていけるか不安も大きかったですが、事変さんの仰る通り、楽しかったです。
他のかたのU_WAVEブログを拝見したところ、今までよりポエムリーディングや小芝居が少なめだったようで…
ポエムやら小芝居が苦手な私にとっては、ちょうど良かったかも…
3月の横浜以来のウツでしたが、笑顔もたくさん見れたし、よく動くし、なによりウツが楽しそうでした。
今回のU_WAVEのアルバム、なかなか良いと思うのですが、ちゃんとプロモーションできてるのかなぁ…
売上は、どうなんかなぁ…なんて、余計な心配してます。
年末のクリスマスイベント、やっぱり東京やし…
もう、しばらくウツには会えない…(T0T)
そしてやっぱり、TMの3人のステージが見たいと、あらためて思いました。
小室さんはu waveは結構どうでも良くてウツの体調の方が気になる印象でしたね。それはそれで小室さんおもしろいけど。
でも見ている側からすると明らかに動きは良くなってますよ。本当のところは本人にしかわかりませんけど、ステージでの印象で語られる方がウツは本意なのかなとも思います。
TMがavexって小室さんが色々あったので仕方ないとは思いますが、うーーーん、80年代のepicは個性的なメンツが揃っていましたね、良かったよねepicと思ってしまうけど、さっき調べていたらepicも色々あったんですね。
水玉さん
u wave3わたしもライブが楽しかったので買いました!
大阪はグッズ売り場混雑してませんでしたか?こちらは長い列ができてたので断念して通販しました。
売れてる、とは思えませんが先月iTunesでアルバム見てたらu wave3が19位に入ってましたよ。発売からちょい経ってたので数日前はもうちょい上のランクにいたのかもしれません。
今回はポエムとか少な目だったんですね
TMの延長で来た人が入りやすいようにしたんでしょうか
ウツのディナーショー、今年も歌はないのでしょうか?
>事変さん
ウツの体調、万全ではないとしても、年始よりは良くなっているんでしょうね
ステージで評価して欲しいんだろうというのは、私もそうだと思います
その点では、私がここで心配しているのは余計なことなんでしょうね
U波のライブは初めてだったので、毎回あんな感じなのかはわかりませんが・・・
でもほんと、楽しそうなウツでした。
>事変さん
大阪のグッズ売り場、大混雑でした。
売り手の人数が少ない!
たしか2か所しかありませんでした。
開園ぎりぎりに会場に着いたので、最後のほうに並びまして・・・
ライブが始まる~!ってイライラしながら、なんとかパンフだけGETしました。
通販で、CD現物も購入しようと思っています。
簡単にFANKS冬眠してしまい全然知らない所を、こうして文字にして伝えてくださって本当にありがとうございます。
健やかなるときも病めるときもって本当に難しい、私には乗り越えられないかもしれない課題だなあと思いながら読みました。
売り場のスタッフを減らして経費削減でしょうかねえ。
今は通販ができるのが救いですね。
>emikoさん
今回書いたのは、後の活動として残らなかった「活動予定」の部分ですから、「なにこれ?」てのも多いと思います。
第七部ではこんなのばっかりになりますけどね…
その点で30周年は、有言実行が多い3年間だったなあと思います。