7-7 Live Epic25

6/27「Tetsuya Komuro Archives」がリリースされました。
T盤は3位→9位、K盤は4位→10位で、これまでそれぞれ4.2万枚・4.1万枚を売っています。
最後ということで、ソロとしてはこれまでにない売り上げになりました。


リリースの前後には、各処のラジオ番組で小室哲哉特集が組まれました。
小室さん自身が出演できないから、ラジオに集中したのでしょう。
テレビでは、7/7に日本テレビ「The Music Day 伝えたい歌」で、華原朋美・鈴木亜美・TRF・hitomiによる小室ソングメドレーが披露されました。
ニコ生でも6/27にアルバムの特番が組まれ、木根さん、浅倉さん、DJ KOOさん、Marc Pantherさん、Def Willなど、小室さんと縁の深い方々もゲスト出演したそうです。


東京では、6/26から小室さんの機材が展示されました。
タワーレコード新宿店ではDJ LIVE仕様、タワーレコード渋谷店ではショルダーキーボード、SHIBUYA TSUTAYAではTM NETWORK仕様で展示されたそうです。
好評だったためか、当初7/2までとされていたのが、7/9までに延長されました。
さらに7/2からは渋谷駅でアルバムの壁面広告も掲示されています。
小室さんがこんな扱いをしてもらえるなんて、もう最後でしょうねえ…


これまですっかりスルーしてきましたが、「Tetsuya Komuro Archives」リリースと同日の6/26には、小室さんプロデュースのDef Willが、1stアルバム「Def Will」をリリースするとともに、解散を発表しました。
アルバムを出してから解散しようということだったんでしょう。
今までは全部デジタルシングルで、CDは1枚もありませんでしたしね。
実は本作には小室さんの新曲が2曲入っており、「Tetsuya Komuro Archives」収録曲とともに、歌モノでは最後の新規音源となります。


Def Willは本当に鳴かず飛ばずでしたが、1stシングル「Lovely Day」なんか聞く限り、今の若い人に届く音を作ろうとしていたんだろうなあとは感じます(私は好きじゃないですけど)。
病状悪化のタイミングを見るに、小室さんが自信を失う前提として、globe20周年とともに、Def Willの失敗もあったんだと思います。


さらに正式なアナウンスはまだ出ていませんが、8/31公開の映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」のサウンドトラックが、8/29にリリースされるようです。
劇中で使われる90年代TK楽曲と劇伴のインストが入るのでしょうか。


小室さんの新作は、これで最後となるかもしれません。
あとあるとすれば、「ガーディアンズ」の音源集でしょうか。
多分11/27の誕生日のあたりで、また記念商品など出すんじゃないかと推測はしていますけど。


リットーミュージックからは、「Tetsuya Komuro Archives」リリース日に合わせて、「Tetsuya Komuro Interviews Complete Edition 2018」が発売されましたが、さらに今月からは、ウツFC会報「Magnetica」のvol.73~88(2012~17年分)の電子書籍版が、「MAGNETICA archives」19~22として配信されます。
「Tetsuya Komuro Interviews」刊行のついでというところでしょうか。
vol.72まではTM30周年の時に配信されていたのですが、その続きですね。
この際、昔の小室FC会報とか木根FC会報も電子書籍化してしまえば良いと思います。


木根さんは7/18、日本テレビ「1周回って知らない話」出演します。
またいつものエアギターネタと、TMは多摩ネタを披露するのでしょうか。
Marc Pantherも共演するようなので、TKネタは入れてくると見て良いと思います。
しかしTMの木根さんとglobeのMarcてよく対比されていましたが、本当に同じ立ち位置になりましたね…。


最後に、7/5発売の「文芸春秋」に、小室さんの引退会見のほとんどが虚偽であるという記事が掲載されました。
1月の小室さん不倫報道が叩かれたため、仕返しのタイミングを待っていたのでしょう。
ベスト盤リリースが話題になる時を狙ったのもあるでしょうが、この号を最後に編集長が変わるそうなので、編集部の怨恨を晴らすべく(完全に言いがかりですが)、ギリギリまでネタ集めをしていたのだと思います。


本誌に便乗したネット記事やそれらへのネットの反応については、魚類の脊髄反射並みのリテラシーの低さにいささか驚いていますが、冷静に見ればやっかみにしかならない「週刊文春」の低劣な小室批判は、多分そのミスリードを誘う書きぶりも含め、世論を刺激すること自体を目的として自覚的にやっているのでしょうから、ここで逐一変なところを指摘しても意味はないでしょう。


ただ一つだけ誤解が広まっている感があるので指摘しておくと、無料の文春オンラインの予告記事には、「知人から提供されたKEIKOの近影と共に、本人の「ファンへのメッセージ」が寄せられた」とあり、あたかもKEIKO本人がこの件の告発に関わっているかのように書かれています。
また本記事には、怒りのコメントを寄せたKEIKOの「親族」2人も情報源として登場します。
どうもここらへんから、KEIKOさんの関係者が小室さんと対立しているように思っている人が少なくないようです。


そこで記事本文を読んでみると、文春記者はこの「親族」「知人」のコメントを取った上で、KEIKO実家に行って親に会いましたが、「申し訳ありませんが、取材にはお応えできません」と言われただけでした。
結局KEIKOから「ご心配いただき、ありがとうございます。私は元気です」という、当たり障りのないコメントのみを得て、記事を締めています。
記事にKEIKOとその家族が登場するのは、この部分だけです。


要するに今回の情報を提供した「親族」は、KEIKOと同居している家族とは別人であり、KEIKOやその家族とは別に動いている人たちです。
KEIKO実家との連絡はあるでしょうが、事の全容を知っていたり、利害を同じくする人である確証はありません。


記事にはKEIKOの生写真を記者に提供した「知人」も登場しますが、提供を了承したのは「親族」とされています。
より実態に即して言えば、「親族」が「知人」に提供をお願いしたのでしょう。
KEIKO本人の了承を取っていないのは、KEIKOに法的責任能力がないことも関わるのでしょうが、いずれにしろやはりこの告発が誰の意向によるものかは、慎重に見極める必要があります。
少なくともKEIKOやその家族がどう考えているのかは、現状の情報ではまったく分からないとしか言えないでしょう。


家族ではないのに口を出してくる「親族」の狙いは、ネットニュースレベルの想像なら色々できますが、所詮無責任な想像しかできませんし、他人が下世話に首を突っ込むことでもないだろうと思います。
もっとも報道直後には、オウム関係者死刑執行とか西日本の記録的豪雨とかいろんなことがあり、この報道はあまり話題にもなりませんでした。
私怨のある文春は食いつき続けるかもしれませんが、多分すぐに風化すると思っていますし、実際にもうしている感じです。


小室さんを叩いている人もいますが、これらはもともと小室さんが嫌いな人か、騒ぎたいだけの人でしょうから、放置しておけばよいことでしょう。
ただこれが原因で小室さんのストレスがまた悪化したりしないかなあ…と心配にはなります。
実際に一部ゴシップ誌は取材に押しかけたりしているようですし。


では本題に入ります。

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2002~03年のTM NETWORKは、80年代回顧の傾向が強かった。
もっともこれは必ずしもメンバー自身が目指したものというわけではない。
たとえば2002年活動再開時の新曲「Castle in the Clouds」が80年代風になったのは、タイアップ元の吉本および日本テレビ側の意向によるものだった。
世間的にTMに求められているのが80年代風のものだという、業界側の読みもあったのだろう。


この流れが最終的にたどり着いた先が、2003年の「tribute LIVE」だったとも言えるが、その間にもう一つ、80年代回顧の流れを作ったものに、今回取り上げる「Live Epic25」がある。


TM NETWORKは1983年にEPIC/SONYと契約して以来、長くSONY所属のミュージシャンとして活動しており、1999年の再始動においても、その作品はSONY傘下のTRUE KiSS DiSCからリリースされていた。
しかし2001年SONYによる小室専属契約の解除、およびウツ・木根のROJAM移籍により、TMはSONYとの関係を清算した。


TM NETWORKに限らず、80年代の邦楽界を沸かせたEPIC/SONY所属ミュージシャンは、21世紀に入る頃には多くが活動を停止したり、移籍したりしていた。
すでにEPIC/SONYのレーベルも無く、1998年にはEPIC Recordsと改称されていた。


しかしそうした現実のレーベル所属関係とは別に、かつてEPIC/SONY時代の黄金期を築いたスタッフたちによって、イベントを開催しようという動きも立ち上がった。
2003年は、1978年のEPIC/SONY立ち上げから25周年の節目だったため、これを記念するライブイベントを行なおうというのだ。
これが「SUNTORY presents EPIC RECORDS JAPAN 25th ANNIVERSARY “Live Epic25”」である。


2003/2/16に大阪城ホール、2/22に代々木体育館で開催とされたが、反響が大きかったためか、後に2/23代々木体育館公演も追加発表された。
動員数は合計3万人というところだろうか。


この企画が立ち上がった背景には、EPIC/SONY設立者丸山茂雄の去就があった。
丸山は1998年2月から、SMEJ (SONY Music Entertainment (JAPAN) Inc.)の社長を務めたが、2000年12月にこれを退いた。
2001年4月からはSCE (SONY Computer Entertainment Inc.)の会長を務めたが、翌年7月に70歳でこれも退任したことで、SONYでは一線から退くことになった。


関係者はこれに合わせて、丸山に感謝の意を表するイベントを開催しようと考え、かつてのEPIC所属ミュージシャンに声をかけた。
この企画は早くから計画はされていただろうが、丸山のSCE会長退任頃から本格的に動き出したと見られる。
2002年8月末には開催が発表されたが、この時点では大江千里・大沢誉志幸・佐野元春・TM NETWORKの出演が予告されていた。


TMは言うまでもなく、デビュー当時から丸山にお世話になった身である。
またイベントの幹事は、かつてのTMの映像監督の坂西伊作だった。
2002年時点で現役で活動している旧EPICミュージシャンを代表する一組として、TMは当初からノミネートされていたに違いない。
なお音源集「キヲクトキロク」のリリース日が2003/2/5に設定されたのは、2週間後の本イベントでの宣伝効果も考えてのことだろう。


本イベントには、サントリーが協賛についた。
そのためサントリーはこのイベントに関連して、「サントリードリームキャンペーン」を行なった。
モルツビールなどサントリーのビール・発泡酒についている応募券6枚を集めて応募すると、抽選で3000名を「Live Epic25」に招待し、5000名に企画版アルバム「EPIC25 1980~85」「EPIC25 1986~1990」をプレゼントするというものである。
応募期間は2002/9/20~11/30とされた(消印有効)。


ここで企画版「EPIC25」を含むEPIC 25周年企画についても触れておきたい。
まず有料音楽チャンネルviewsicでは、2002年11月から2003年3月にかけて「Live Epic25」と前後して、かつてEPIC/SONYが制作した音楽番組「eZ」が再放送された。
TMや小室哲哉の出演回も放送されている。


同番組のTM・小室出演分は、2010年代に様々な商品に分散して収録されたが、この頃はまだほとんど商品化されていなかった。
放送当時ビデオ録画していなかったファンには、貴重な機会だったはずだ。


SONYの企画版アルバムとして、上記「EPIC25 1980~85」「EPIC25 1986~1990」もリリースされた。
80年代EPICの代表作を各15曲、計30曲集めたものである。
2002/11/20に同時リリースされ、それぞれ50位・18508枚、47位・20171枚を売っている。
なお両作には「Live Epic25」優先予約ハガキが封入されていた。


TM作品からは、前者に「金曜日のライオン」、後者に「Get Wild」が収録された。
「Get Wild」はともかく「金曜日のライオン」が80年代EPICを代表する30曲に選ばれたのは、かなり意外である。
1980~85年という縛りの中でTMを入れてもらえたのは、この時点での一定のTMの存在感を示してもいよう。
なお2枚とも曲が収録されているミュージシャンは、佐野元春・ラッツ&スター・大江千里・渡辺美里・バービーボーイズ・TMの6組である。


さらに2003/1/1には「The Legend」と題して、旧EPIC/SONY所属ミュージシャンのベストアルバム11枚が、完全限定生産でリリースされた。
またこれと同日には、「EPIC25」「The Legend」に収録されなかった曲を集めたコンピレーション版として、「EPIC25 Special Edition」もリリースされた。


「The Legend」をリリースしたのは、大江千里・大沢誉志幸・小比類巻かほる・佐野元春・The Street Sliders・TM NETWORK・バービーボーイズ・松岡英明・The Mods・ラッツ&スター・渡辺美里の11組で、シークレットゲストを含めれば「Live Epic25」出演者と同じ顔触れである。


本作は、TMについては珍しい音源が入っているわけでもないので、今から入手する必要はまったくない。
(また3年前にはSONYの企画ベスト「STAR BOX」もリリースされている)
他のミュージシャンについても、多くは記念品以上の意味は持たなかっただろう。


なおTM盤には、なぜか1987年までの楽曲しか収録されていない。
後述のファン投票でも、対象曲は1987年以前である。
1987年以前という縛りでもあったのだろうか。
他のミュージシャンの選曲も、やはり1987~88年頃までが中心のようだ(例外はあるが)。
EPIC/SONYは1988年に独立した法人からCBS/SONYグループの一部門に変わったが、TMのプロデューサーである小坂洋二などは、これを契機に情熱が大きく冷めたと証言している。
こうした事情もあり、ベスト盤収録曲や出演者の選定に当たっては、1987年頃を一つの区切りとしたのかもしれない。


当時のチャートでベスト300圏内に入ったのは6組で、初動は美里89位・TM96位・バービー100位・佐野118位・千里230位・Mods300位だった
TMは美里に次ぐ好成績だったことになる。
ただ2週目、バービーは82位、美里は87位、佐野は98位に上がったのに対し、TMは110位に落ちており、総売上もこれら3組に次ぐ4番目(1.1万枚)となった。
一番売れたバービーボーイズは1.5万枚である。
なお「STAR BOX TM NETWORK」の8位・8.9万枚と比べると、企画としてはかなり小規模なものだった。


本題の「Live Epic25」に話を戻そう。
最終的に本ライブ開催前に出演が告知されたのは、鈴木雅之・大沢誉志幸・小比類巻かほる・大江千里・The Mods・バービーボーイズ・TM NETWORK・渡辺美里・佐野元春の9組だった。


これらのミュージシャンたちは、各3~4曲を演奏した。
当初は出演ミュージシャン1組当たり4~5曲を演奏するとされていたが、曲数の減少は出演者が増えたことによるのだろうか。
演奏曲は合計34曲に及び、公演時間は4時間近くとなった。


SONYは本ライブ開催に先立ち、公式サイトで各ミュージシャンの演奏希望曲の投票を行なった。
1位の曲は必ず演奏するとの触れ込みだった。
TMの最終的な1位は把握していないが、中間発表1位は「Self Control」で、ライブ本番でもラストはこの曲で締めている。


バービーボーイズはこのイベントのために再結成した。
参加者中で唯一日替わり曲を用意したほどの気合いの入り様だった。
ただメンバーはライブ映像の商品化を拒否したため、後日発売されたDVDにはバービーの出演部分が収録されていない。


鈴木雅之はソロ名義での出演だったが、鈴木聖美やラッツ&スターの桑野信義との共演もあった。
鈴木はEPICでの経歴を考えれば、本来ラッツ&スター(またはシャネルズ)での出演が望ましかっただろう。
「The Legend」もラッツ&スター名義でリリースされている。


だがラッツ&スターのメンバーの一人である田代まさしは、覗きと覚醒剤所持で2001年に逮捕されたことで、この頃は芸能活動を中止していた。
おそらくこのため、ラッツ&スターでの出演は叶わなかったのだろう。
ただし鈴木はシャネルズ「ランナウェイ」や、ラッツ&スター「め組の人」「ロンリー・チャップリン」を歌っており、自己紹介でも「こんばんは、ラッツ&スターです」と挨拶している。


出演に問題があったもう一人が、岡村靖幸である。
当初は岡村も本ライブへの出演が告知されていたのだが、その後出演がキャンセルされた。
その理由は公式には発表されなかったが、この頃岡村が覚醒剤所持で逮捕されていたためだった。
ライブ当日はその代役として、松岡英明が出演して1曲だけ演奏した。
「The Legend」には岡村がなく松岡が入っているが、このラインナップも、急遽差替えられたものだろう。


当日のサプライズゲストとして出演したのが、元The Street SlidersのボーカルHARRY(村越弘明)で、The Street Slidersの「風が強い日」を歌った。
「The Legend」にThe Street Slidersがあることを見るに、HARRYの出演は早くから決まっていたものだろう。
The Street Slidersでの出演を希望する者は多かったはずだが、彼らはすでに2000年を以って解散していたため、HARRYのみの出演となったと考えられる。


この他も旧EPIC/SONY所属ミュージシャンは少なくない。
たとえばDreams Come True、エレファントカシマシ、Chara、東京スカパラダイスオーケストラなどは、出演すればそれなりに盛り上がったと思われる。
おそらくこの時は、EPIC/SONYが独立レーベルだった1988年までのデビュー組に限定し、特定のファン層にアピールする布陣にしたのだろう。
それは企画版「EPIC25」が、1980~90年を対象としていることからもうかがえる。


なおスムーズな進行を心掛けたためか、サポートミュージシャンは複数の出演者で共通とされた。
(The Modsやバービーボーイズなどバンド編成の出演者は別)
TMの時には、ギターに佐橋佳幸・葛城哲哉、ドラムに江口信夫がついた。


2/10には全出演者が集まってリハーサルが行なわれた。
しかし小室はglobeのレコーディングでハワイにおり、リハーサルはウツと木根のみとなった。
TM揃ってのリハーサルは、2/16大阪公演の直前のみである。
仕方ないことではあるが、「小室のみ欠席」状態はこの頃から常態化していく。


出演順を見ると、ライブでトリを務めたのは、EPIC/SONYを隆盛に導いた立役者佐野元春だった。
その前を担当したのが渡辺美里である。
これは80年代EPIC/SONY最大の売上を誇った点からも妥当だろう。


そしてその前が、TM NETWORKである。
松岡・HARRYを含む11組中で最後から3組目という位置は、やはりTMの存在感を示しているのだと思う。
さらにいえばこの時点でSONYに在籍していないミュージシャンの中では、一番の扱いだったとも言える。


TMの前の出演者は本イベントの目玉バービーボーイズであり、その前はサプライズゲストのHARRYである。
この辺りからが終盤の盛り上げ所というところだろう。
なお会場スクリーンでは、バービーボーイズ演奏前に1980~87年のEPIC関係映像が流れ、演奏後に「eZ」から1988~92年の映像が流れた。
これはバービーの時だけステージのセットを変えたためらしい。


「eZ」の映像が終わると、TMの出番である。
オリジナル版「Be Together」のイントロが流れ、スモークの中でステージ中央の奥からTM3人が登場する。
小室と木根は走って持ち場まで移動し、ウツはイントロに合わせてゆっくり歩きながらマイクスタンドまで移動する。


木根はベージュのジャケットをTシャツの上に羽織っている。
ウツはシャツの上にスカーフを巻き、黒地に青の模様の入ったジャンパーを羽織る。
ウツの衣装は、正直なんだこりゃ?と思う。
小室はTシャツの上に上着姿だが、日によって着る服が違ったらしい。



「Be Together」間奏の小室シンセは、特殊なエフェクトが掛けられているが、基本的にオリジナルバージョンでの演奏である。
この曲では木根と葛城が並んでギターを演奏するなど、TMファンには嬉しい演出もあった。


小室はこのライブでヘッドフォンを付け、ミキシングコンソールの操作も行なった。
これはglobeのトランスライブのスタイルを受け継いだものである。
これをTMに持ち込んだのは、おそらくこの時が初めてだが、このスタイルは翌年の「Double Decade “NETWORK”」でも採用された。


2曲目は「Get Wild」
イントロでは小室に照明が当てられ、シンセでジャジャジャと「GeGeGeGeGeGeGeGet Chance」のサンプリングボイスが連打される。
曲の最後には、キュイキュイというシンセ音が継続的に入っている。
この音は「Double Decade “NETWORK”」でも使われた。
また会場によっては、「ゲワーイゲワーイ」のサンプリングボイスも入った。
このサンプリングボイスが使われたのは、多分この時だけと思う。


曲が終わるとともに火薬特効が入り、そしてウツMC(以下2/23)。

どうもこんばんは。TM NETWORKです!(ぺこり)
びっくりしていないですか?(火薬の件)
このツアー(?)にかなり心臓が弱い人がいるんで、かなりきついみたいなんですが。


木根胸を抑えながら、「ちょっと痛いです」
ウツ、笑いながら話を続ける。

EPIC25周年、おめでとうございます! Yeah!
EPICは25周年、そしてですね、TMもほとんど近いですね、来年20周年!


これを受けて木根の発言。

20周年を迎えることになりました。
それに向けてね、一つ一つまたぼくらも頑張って行こうと思っていますけども。


ウツ「ですね」
この間、ウツと木根の2人だけでMCが進む。
小室はヘッドフォンをしながら、次の曲のイントロの準備をする。


木根のMCは続く。
「でも、関係ないけどいいですか?」
ウツ「どうぞ!」
木根「今一つ、戦争をしようとしている指導者たちに言っておきたい一言、「Self Control」ですね」
会場ウォー!


シンセソロで「Self Control」のイントロがスタート。
間奏のフレーズを荘厳な音で手弾きする。
アレンジは「Log-on to 21st Century」の時と同様、「Fanks Cry-Max」の始まり方である。
なお2/22には、ウツが冒頭から歌詞を大幅に間違えた。


以上の3曲がTM演奏曲となる。
おそらくこの選曲は、当時一般客にもっともアピールしそうな曲を、80年代楽曲から選んだものだろう。
この時点ではさほど特別な意味はなかったと思う。
実際に直後に行なわれた「tribute LIVE」では、「Be Together」はセットリストから外されている。


だがこの組み合わせは2004年「Double Decade “NETWORK”」以後、TMのライブ定番曲として固定化する。
2008年に至るまで、すべてのTMライブおよびtribute LIVEで、この3曲は必ずセットリストに入るようになった。
2012年「All That Love」「incubation Period」でも同様である。


このように3曲の存在感が高まる契機は、「Live Epic25」の選曲にあったように思う。
私は当時「Self Control」「Get Wild」「Be Together」の3曲を、TMライブマンネリ化の象徴として、ライブ定番3点セットと心の中で呼んでいた。
もちろんそれは「Live Epic25」の問題ではなく、後にそれを固定化させたメンバー・スタッフの問題だったのだが。


話を「Live Epic25」に戻そう。
「Self Control」の演奏が終わると、ウツは「どうもありがとう!」と述べ、3人は退場した。


その後は渡辺美里である。
最初は「きみに会えて」だが、この時作曲者の小室も登場し、グランドピアノを演奏した。
続く「My Revolution」でも、小室はピアノを演奏した。
以上2曲が終わると、美里は「哲ちゃんサンキュー!」と言って小室と握手。
小室はここで退場した。


美里はこの後さらに、「恋したっていいじゃない」「10 Years」を演奏して退場した。
続いてトリの佐野元春は3曲を演奏し、その後にTMを含む全出演ミュージシャンをステージに呼んだ。
そして丸山茂雄に感謝の意を述べた後、参加者全員で佐野の代表曲「SOMEDAY」を演奏した。


楽器担当者はその楽器を演奏し(木根はギター)、ボーカリストはコーラスや手拍子・タンバリンを担当した。
ウツはタンバリン、小室はギターを弾いた。


以上で4時間に及ぶ長時間ライブは終わった。
最後には出演者の紹介が行なわれ、ステージに幕が下りた。
エンドロールでは当日のライブのダイジェスト映像が流された。


なお本ライブの様子は、2/23公演の一部は、5/7NHK BSの「スーパーライブ GOLDEN 80's ~あの頃音楽は輝いていた~」や、5/21NHK BS2「スーパーライブ 「あの日、僕らの青春時代」 ~時を越えた80年代サウンド~」で放映された。


さらに8/20には、2枚組のライブDVDもリリースされている。
ただDVDリリース告知当初は全曲収録予定とされていたが、すでに述べた通り、バービーボーイズについては当人たちの意見により収録は見送られた。


実はTMについて見る場合、このライブについては、会場で配布されたチラシも大きな「事件」だった。
それは第七部のTMの一つの動向を導くものでもあったのだが、これについては次章で触れることにしたい。


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この記事へのコメント

サキコ
2018年07月10日 21:08
小室さんにはもう、要らん報道など気にせず南の島にでも休養に行って欲しいです。今や一般人になられたのなら、どうにかして会う方法は無いですかね?本人を囲んでファンの集いなど行いたいです!
kuri566
2018年07月10日 21:55
小室信者だけが囲む集い。いいですね。小室センセのこと、悪く言う人のいない時間を共有したい。そういうところで心底、小室センセにはまったりしてもらいたいですね。
ぶんめ
2018年07月10日 23:04
epic25懐かしいです。東京公演はライブ終了後の客出しに岡村靖幸のカルアミルクが流れて、口ずさんで帰る人が多かったのを覚えています。
GAUZE
2018年07月11日 01:37
Epic25観に行きましたが、印象に残ってるのはバービーボーイズとTHE MODSとHARRYさんがメチャクチャカッコ良かったことだけでしたね~。TMですら代表曲3曲だけで肩透かしでしたし、それ以外のアーティストには興味すらありませんでした(大江千里に至ってはトイレ休憩に行ってました^_^;)。

この時のバービーボーイズのライブ映像はEPIC側には無いらしく版権がどこかにいったようでメンバー側が出したくてもリリース出来ないといまみちさんが後のインタビューで語っていますね。この頃のいまみちさんとEPIC側の関係が非常に悪かったようで一触即発状態だったことも語られていました。他のメンバーともあまり仲良くないみたいなので、今後もこの時の映像をリリースするのは絶望的みたいですね(・・;)。

個人的にはエレファントカシマシにも出演してほしかったですねー。確かにエレカシは80年代のバンドではないっていうのもありますが、それよりもEPIC時代のエレカシは相当尖っていたので(ライブのMCで平気で丸山さんの悪口を言ったりしたこともあったそうです)打診したとしても絶対に出演はしなかっただろうな~とは思いますが…(゜゜;)。
you
2018年07月11日 02:59
本題とずれてしまいますが、TK archives4万枚替えということで、
I amが武道館チケット抱き合わせドーピングも入れて2.5万だから実力1.5~2万として、今回のアーカイブス購買層はTMファンじゃない人もいるでしょうから、差し引き3万人くらいの耳に復帰後2010年代の作品の中では最高傑作のひとつであるI amが今回届いたのが嬉しいとおもってます。
これを機に2012~15年のTMに新たに触れてくれる人が出るといいなあと。
kiki
2018年07月15日 15:52
初めまして、実は記事更新する前から前の記事のコメ欄に今回のコメ書こうか迷ってました。

引退してるのに酷いなと・・・。

本当の意味で当事者・家族しか分からない事を一表面だけで外野が断罪するの如何な事かと思います。

すいませんけど、あの親族が言ってないもっと根本的な抑々夫婦として成り立ってるのか?ケイコさんの認識自体が凄く疑問違和感どう考えてもあのコメもおかしいですよね。
別に色んな夫婦の形があっていいと思いますけど・・・。

まぁ小室氏を叩きたい人は何の理由でも叩きたいんだろうけど、そんなに単純に嘘とかいう話じゃないと思います。
何て言うのか嘘つきみたいな認識で世間に思われてフェイドアウトも辛いものがあります。
haru
2018年07月23日 17:25
ホントに久々に書き込みます。

 今年初めにあった小室さんの引退、当然私も思うところは多々ありましたが、自分の中で上手くまとめられずに書き込みが出来ませんでした。

 
 で、今日届いた新情報を一つ。

 1987年6月24日のFANKS CRY-MAX、89年にパッケージ化(2004年にDVD化)したものに「Dragon The Festival」と「Nervous」の2曲を追加収録して10月3日にBlu-rayとDVDで再発するそうです。

 
 なぜ“完全版”を出さない…。
haru
2018年07月23日 21:03
今思い出しました。

 FANKS CRY-MAXに追加収録される「Nervous」、非売品VHS「Fanks the Live 4(for) Fanks」の1曲目に収録されていたことを。

 10月3日のリリース後、今度は同様に数曲追加した「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」を再発するんでしょうか。

 そしてその後は「Camp Fanks!! '89」…?
kuri566
2018年07月25日 23:59
オリジナルマスターから・・・なんていうぐらいなら、完全版ださんかい!!とつっこみました。
当時は、VHSでしたから、テープ1分収録につき100円くらいの価格設定で、値段と時間との関係でなくなくカットしたんでしょうが、今なら完全版でも値段変わらず発売できるはず。
kissJapanなんて、さらにぶったぎりの収録でしたから、もっと曲数増やせるはず。
これが成功してソニーが気をよくして、第2段・・・となるように「買います!」
やまびこ
2018年07月28日 20:05
kuriさんが書かれている通りなんですよね。今後も、小出しでも出させるには、需要があることを認識させるしかないんですよね。だから私も買います。数万枚買う財力がないのが残念ですけど、、、
やまびこ
2018年07月29日 14:06
連投で申し訳ございません。FANKS CRY-MAXの密録音源で Dragon the Festival を聴いてみました。これ、かなりいいですよ。演奏時間としては概ね9分、観客との掛け合いもあって、すごく盛り上がっているし、、、これ、絶対買います。っていうか、予約してしまいました。これに約5分半のNervvousが加わると、これまでに比べて、格段にライブの再現度が高まるのではないでしょうか。この2曲は当日も続きで演奏されているんですよね。欲を言えば、You can DanceとSelf Control前のMCも欲しいところですよ。
アザラシ
2018年08月02日 12:06
何だか、このまま本当に引退するかなって思いますね。マスコミのうるささに辟易してしまった感がありますね。

休みたいだけ休んだら戻ればいい話で。芸能人と格闘家の引退は真に受けるなとい話もありますからね。
青い惑星の愚か者
2018年08月02日 20:55
>サキコさん
どうですかねえ。今の小室さんにとっては、ファンからいろいろ言われるのも、(励ましの言葉であっても)厳しいんじゃないかなと感じます。
休養はちゃんと取ってほしいと言うところは同意します。
今回ばかりはavexに、ちゃんと守ってほしいと思います。


>ぶんめさん
客出しはカルアミルクだったんですね。
岡村さんの件は、スタッフも残念だったと思います。
まあ20年も30年もやっていれば、みんな何かありますよね…。


>GAUZEさん
ライブの顔ぶれ的に、MODSは会場の空気からは浮いていたんじゃないかとも思いますが、どうだったんでしょうか。いわゆる80年代EPICではなくロックファンも来ていたのかな?
バービーの映像は本当に当時残念がられていました。版権もややこしくなっていたんですか。これはなかなか難しそうで…。ファンはホントに欲しい映像のはずですが。
エレカシは世代の問題以上に、何かしでかしそうですよね(笑)。


>youさん
80年代・90年代目当ての人に2010年代の作品を広めると言う意味では、アーカイブズは意義があったのかもしれません。おっしゃる通りI amが知られるきっかけになると嬉しいですね。
正直、こんなに売れるとは思っていませんでした。小室ベストてこれまで何回も出ていますし。
やっぱ今回は世間的にも特別なんですね。
青い惑星の愚か者
2018年08月02日 20:55
>kikiさん
夫婦関係は成立していないと思いますよ。少なくとも小室さんはそう言っていますよね。
KEIKOさんのコメントは、ただ「元気にしています」というだけですから、特におかしいとも感じません。
むしろ余計な言質を取らせなかった点で、良かったんじゃないでしょうか。きっと家族側でマスコミへの対応を講じていたんだと思います。
私の感想としては、ゴシップ誌の編集者は本当にどうしようもないと思いますが、同時に、編集部改編直前のギリギリまで食いついても、この程度の情報しか集められなかったんだなと感じました。要するに大したネタがなかったから、針小棒大な記事しか出せなかったんですよね。勝ち負けで言えば、文春の負けだと思っています。


>haruさん、kuri566さん、やまびこさん
FANKS CRY-MAX、30周年以後でもっともぴくっときた話題でしたが、なんとも中途半端な…。
「なぜ“完全版”を出さない…」。ホントそう思います。
完全版が出れば、CAROL THE LIVE以来15年ぶりの「ヒャッホー!」な事件なんですけど。

KDDの増補版リリースはあるかもしれませんね。Camp Fanksはさすがにないと思います。


>アザラシさん
引退はそうだと思いますよ。マスコミのせいかどうかは措くとしても。
ただ最後に一回くらい、何かのイベントをやってくれる可能性はあるかもなあと、かすかな希望は持っています。
あと細々と音源配信をすることはあるかもしれませんね。
とびえもん
2022年12月13日 08:53
EPIC25がオイラの初めての生TMでした

当時でTMと出会って15年

15年分の思いがこみ上げてきて涙が止まりませんでした←カミさん曰く嗚咽号泣

さて、バービーの映像の件は確か「映像化の話は聞いてない」で揉めたんですよね...確か
青い惑星の愚か者
2022年12月29日 03:22
SONY側もお祝いイベントだし、事前にビジネス面での話はちゃんと詰めていなかったのかもしれませんね。
でも他のミュージシャンは別に揉めていないわけですが、バービーはいかにも揉めそうな方がリーダーしていますしね(笑)。

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