7-20 Double-Decade "NETWORK" in YOKOHAMA ARENA①

長らく放置していてすみません。
本当に時間がなくて、今も全然ない状態です。
しかしそんな中で、貴重な土日を費やしてしまいました。
10/19・20、ウツの「Dragon The Carnival」の名古屋・大阪公演に行ってきたのです。


もともと大阪のチケットは押さえていたのですが、今回はTMをいっぱいやるらしいと聞いて、急遽名古屋も押さえました。
今回は地方公演も、チケット難民が出ているようです。
まだツアーは終わっていませんが、とりあえず両日のセットリストをコメント欄に書いておきます。
今回は日替わり曲もあります。


レア曲も含めてTMの過去曲を演奏するというのは、かつての「tribute LIVE」と同様ですが、今回は多くの曲がサポートメンバーによるアレンジが加わって現代風に変わっており、オリジナルに忠実な「tribute LIVE」よりははるかに楽しかったです。
私の周りの観客も楽しそうでした。


ネタバレは見たくない方も多いでしょうから、具体的な内容は書きませんが、選曲は思っていた以上にマニアックでした。
セットリストを見て「この曲なんだっけ?」と思うのがある方も、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか(特にSE)。


今回ウツはサントラや企画盤も含めて、過去の作品を網羅的に聴いたそうで、その中には初めて開封したものもあったそうです。
だからこんなバージョンをあえて出してきたりしたのかぁ、というのもいくつかあります。


いくつか小ネタ的な演出もありました。
特に某曲では30周年のライブ演出を意識した映像が流れ(№19)、個人的にはここで一番うるっと来ました。
ウツもこの曲が一番やりたかったそうです。


ウツのメッセージとして、「ぼくなりの35周年」という言葉がありました。
TMでできなかった35周年をソロでやってみたというところでしょう。
そういやTM25周年がなくなった時も、ウツはソロで「SMALL NETWORK」をやってくれましたよね。


パンフによれば、今回はあくまでもウツならではの25周年にしたいと考えたそうです。
ウツ個人が振り返るTMということなんでしょう。
微妙な配慮も感じられる表現ではありますが、気持ちも分かります。
ツアーは来月まで続きますが、参加する方はどうぞ楽しんできてください。


少し前には、ウツ恒例のFC向け年末イベントが告知されました。
12/28ヒルトン東京お台場で、イベントのタイトルは「Fan Party&Live Through2019」です。
また8月のSPEEDWAYライブの特注Tシャツにつき、9/3から通販で受付が始まりました。
これ、締め切りが書いていないのですが、特にないのでしょうか。


木根さんは10/6を以て、「2626ツアー」を終えました。
12/14・15には去年と同じ羽田空港TIAT SKY HALLで、年末ライブ「ニューロマンティックシアター」開催します。
メールマガジン会員向けには、すでに先行予約が始まっています。


11月にはイルコルティーレ三軒茶屋で、「劇場版『ユンカース・カム・ヒア』上映会&トークLIVE」が開催されます。
上映105分+ライブ30分の予定みたいです。
なんと大谷香菜子さんも出演だそうです。
ユンカースの思い出話を語るんでしょう。
当初は23日のみの予定でしたが、チケットの売り上げが好評なのか、24日にも追加公演が出ました。
その他、ライブやイベントのゲスト出演なども数件あります。
9/7には高崎ラジオの「&RADIO」に出演したそうです。


以上がソロの近況ですが、その他にTMの話題もあります。
TMデビュー35周年に当たり、ベスト盤をリリースするというのです。
「Dragon The Carnival」初日の9/22に発表されました。
うーん、またベストか…


今回はリリースに先駆けて、「FANKSが選ぶ、TM NETWORKソング10曲」の投票を公式サイトで受け付けています。
趣旨は「新時代・次世代に伝えたいTM NETWORKの名曲」を選曲することだそうです。
投票できるのは、1人1回10曲です。
投票期間は10/1~12/31で、結果発表は1月下旬というので、リリースは年度末の3月頃でしょうか。


ファン投票ベストとしては、2004年にも「Welcome to the Fanks!」がありましたが、今回の企画がその時と異なるのは、様々なバージョン違いやシングル曲も選べるようになっていることと、ROJAM・R&C・avex時代の楽曲も選べるようになっていることです。
(大部分のライブ音源とシングルカップリングのインスト音源は不可)
これまでの濫造ベストはすべてSONY時代楽曲のみでしたが、ようやくROJAM期以後の楽曲も含むオールタイムベストのリリースが実現することになります。


2013年にライブ会場限定で販売されたシングル「Green Days 2013」およびカップリングの「I am (TK EDM Mix)」も、今回の投票対象になっています。
配信すると言われながらこれまで放置されてきましたが、ようやく一般発売の可能性が出てきました。
まあしかし「Green Days」はともかく、「I am (TK EDM Mix)」のランクインは難しいかな。


ライブ会場で販売された「Get Wild 2015」と、そのカップリングの「Children of the New Century -Final Mission-」も、すでに配信はされていますが、CDでほしい方もいらっしゃるかもしれません。
また配信しかなかった「Just Like Paradise 2015」「Get Wild 2017 TK Remix」も、投票対象に入っています。
(最初入っていないと書いたのですが、入っているとのご指摘を受けて訂正)


おそらくほとんどの方が持っていないであろう「Major Turn-Round (Slowdown Mix)」も候補に入っています。
しかし楽曲の長さもあり、これが投票で上位に入ることは多分ないでしょうね。
その他「Vision Festival」収録のライブ音源「Quatro」が候補にされるなど、いまいち基準や意図が分からないものも含まれています。


今回ファンの間では、「Green Days」及びROJAM期シングルに注目が集まっているようですが、個人的にはアルバム「Easy Listening」収録テイクとはまったく別物の「Castle in the Clouds」「君がいる朝」「風のない十字路」「Screen of Life」「Take it to the lucky」の5曲のシングル版(特に最初の3曲)をなんとか救済して欲しい気もします。
しかしもともとそんなに人気もないし、多分入らないでしょうねえ。
他に今回救済されないと忘れられてしまいそうな曲を挙げれば「Memories」でしょうか。
うーん、こっちはもっと厳しそうです。


気にかかるのは、シングルとアルバムがまったく同じ音源の場合、集計で同じものとしてカウントされるのかという点です(投票欄では別扱い)。
逆に「金曜日のライオン」「1974」のように、タイトルは同じでもシングル・アルバムでアレンジが異なるものもあります。
こうしたものはちゃんと判別されるのでしょうか。
また「Get Wild」のように大量のアレンジ違いがある場合、票が分散して不利になるようにも思います


今回の投票を踏まえてリリースされるベスト盤が、何曲入りになるのかも気になります。
1枚でのリリースだったら、ROJAM期以後の音源はほとんど入らないでしょう。
多分2枚組か3枚組になるんじゃないかと思っていますが、告知は投票が終わった年明けにでもあるものかと思います。


以上、近況整理ということで、一応ベスト盤についてまとめてみましたが、実は私は既発表音源の組み合わせがどうなろうと、特に興味はありません。
「Green Days 2013」「Get Wild 2015」もすでに持っていますし。
多分投票もしないし、投票がどういう結果になろうが、買うこともないでしょう。


ただ先の「Welcome to the Fanks!」について、リリース告知後に後出しでボーナスディスクが付けられた前例があります。
今回もボーナスディスクは難しくても、ボーナストラックくらいはあるかもしれません。
SONYお得意の商法ですしね。
とはいえいずれにしろ年明けまでは分からないと思いますので、適当に見守っていようと思います。


他の話題として、実写版「シティーハンター THE MOVIE 」のスケジュールが、色々と発表されています。
吹き替えの声優はアニメ版とは変わるようですが、アニメ版の冴羽役の神谷明さんや香役の伊倉一恵さんも、別の役で出るそうです。
公開日は11/29で、10/20にはTOHOシネマズ日本橋で試写会も行なわれました。
「Get Wild」はどのくらい使われるんでしょうか。


9/6には「機動戦士ガンダム The Origin」で使われたLuna Sea版の「Beyond The Time」配信が始まりました。
9/7・8に幕張メッセで行なわれたライブイベント「GUNDAM 40th FES."LIVE-BEYOND"」でも、Luna Seaが出演して「Beyond The Time」を演奏したそうです。
Luna Seaファンの評判はどうなんでしょうか。


その他、TMとは関係ありませんが、アニメ版「ぼくらの7日間戦争」の公開日が12/13に決まりました。
12/19にはTM35周年のFANKS感謝祭「Come On Let’s “FANKS”!!」が、渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催されます。
DJダイノジさんやnishi-kenさんが出演するそうです、


以上、2カ月明けたので近況が長くなりました。
では本題に入ります。
今回からは年明けまで、DOUBLE-DECADEのライブの話になります。

-------------------
2003/12/20頃、TM NETWORK3人それぞれのFCから、会員のもとにダイレクトメールが届けられた。
その中には「Dear FANKS」で始まる3人名義のグリーティングカードが封入されており、TMの20周年の活動への意気込みが記されていた。
この時にシングル・アルバム・ライブDVDのリリースも明らかにされたことは、別章ですでに触れたことがある。


そしてこれに加えてもう一つ、ファンが待ちに待った情報も届けられた。
TM NETWORKデビュー20周年記念日の2004/4/21、横浜アリーナでライブ「TM NETWORK DOUBLE-DECADE FIRST MISSION in YOKOHAMA ARENA(仮)」を開催するとの告知である
2000年に開催された再始動後初のフルライブ「Log-on to 21st Century」以来、4年ぶりのアリーナライブだった。
(また「Log-on to 21st Century」も、会場は横浜アリーナだった)


さらにまだ詳細は明かされていなかったが、5月に全国ツアーが開催される予定も明かされた。
横浜アリーナライブのタイトルに「FIRST MISSION」とあることを見ても、その後に「SECOND MISSION」が構想されていたことは容易に予測できる


この後さらに「THIRD MISSION」に当たるライブも行なわれた。
これらは最終的には、
「Double-Decade “NETWORK” in YOKOHAMA ARENA」
「Double-Decade Tour “NETWORK”」
「Double-Decade Tour “NETWORK” Final in NIPPON BUDOHKAN」

として、4~6月に開催された。
TM20周年企画は2月のシングルリリースから始まり、6月の日本武道館ライブまで約4ヶ月の活動として結実した。


横浜アリーナライブの正式タイトルは、1/30になって発表された。
小室は2月前半まで「Easy Listening」のレコーディングを行なっており、ライブの準備に入ったのはその後と考えられる。
おそらく本格的な準備は3月からだろう。


なお1987年の「Kiss Japan Tour」以来、TMのフルライブには必ずスポンサーが付いてきたが、この時以降は付かなくなる。
企業側も宣伝効果が見込めないと考えるようになったのだろう。
それはTMのライブが対象を固定層に限定し、広がりを持たなくなったことと表裏の関係にある。
もっとも2000~01年のスポンサーも小室の会社ROJAMだったので、実質的には再始動後のTMにはスポンサーが付いていなかったとも言えるが、それにしてもスポンサーの消滅は一つの変化とは言える。


すでに2/5に20周年の打ち合わせで3人が集まった時には、横浜の演奏曲の相談が行なわれている。
ただし演奏曲の最終的な決定は、リハーサルの時だったらしい。
リハーサルが始まったのは4月初めからである。
4/16の時点で「リハも残すは後3日」と言われているので、4/18頃まで行なわれたものだろう。


本ライブはデビュー記念日の特別ライブであるとともに、全国ツアーの前哨戦としての意味も持った。
ファンの多くは前者の意味で期待をしていただろうが、20周年の一連のライブタイトルを見るに、メンバーやスタッフたちにとっては後者が強く意識されていたように思う。
実際に横浜アリーナでの演奏曲や演出は、多くが全国ツアーに引き継がれた。


本ライブで目指されたのは、TMによるトランスである。
これは2003年9月の「Fan Event in Naeba」や、先行シングル・アルバムの内容からも予測できるところだった。
小室は2001~02年、globeで一連のトランスライブを開催しており、そのノウハウをTMにも生かした形になる。
また一連のTM20周年ライブは、2001年から続く小室のトランスライブの最後を飾るものでもあり、小室トランスの最終形態を示したものとも言える。


もっともTMのライブでは、globeのライブほどトランスを徹底していない。
もちろん「Just One Victory」など徹底したトランスアレンジが施された曲もあるが、メインフレーズは原曲を生かしたものが多い。
Double-Decadeのライブに近いものをglobeのライブから探した場合、トランスを前面に出した「genesis of next」「tour category trance」よりも、非トランス楽曲も含む「category trance & all genre」が該当するだろう。
小室自身、すでにトランスから距離を取り始めていたことも関係していると思われる。


「Double-Decade “NETWORK”」でステージに立ったのは、TM3人の他はギターの葛城哲哉1人のみだった。
この点はドラム・ベースを含むバンド形式を取った「category trance & all genre」とは異なり、「genesis of next」「tour category trance」と共通している。


TMは1985年の初の全国ツアー「Dragon The Festival Tour」以来、常にギターやドラムなどサポートメンバーを連れ、バンド形式のライブを行なってきた。
特に前のツアー「Tour Major Turn-Round」は、TM史上でもバンドの生演奏に重点を置いたライブであり、「Double-Decade “NETWORK”」の内容はこれと対照的である。


ただし一面では、これは小室がデビュー当初からTMで目指していた形態に近いものでもあった。
たとえば1984年12月のライブ「Electric Prophet」は、TM3人とマニピュレータ小泉洋の4人体制で行なわれ、(木根以外の実質的な)エレキギターや生ドラムは存在しなかった。
これ以前に行なわれたファーストコンサートでも、当初は生ドラムを入れずシンセのドラムマシンで対応することを試みている。


3人を前面に出すライブは後にも意識され、2014年の「Quit30」ではステージに3人だけが現れる(バンドは裏に隠れる)演出も行なわれている。
その意味で「Double-Decade “NETWORK”」は、TMのみによるTMライブという目標に近い形を、演奏面で目指したライブだったと言うこともできる。


なお唯一のサポートとしてエレキギターを担当した葛城哲哉は、「Fan Event in Naeba」でもサポートを務めた上、「Easy Listening」のレコーディングにも参加している。
その点でもこのライブのサポートとして最適の人選だっただろう。
葛城自身この頃は、トランスユニットTrance Noise Machineに参加していた。


小室は後に、エレキギターのひずみはシンセでは表現できないと言っている。
この時もギターの音をデータに置き換えることはできないと考えたのだろう。
ただし小室のシンセからは、ギターの音も出されていた。
つまりこのライブでは、小室・木根・葛城の3人がギターを担当していたことになる。


小室哲哉の担当はもちろんシンセサイザーであり、鍵盤の演奏も行なったが、従来のライブと比べるとその比重は小さい。
むしろこの時は、ハードディスクから流れる複数の音源のミキシングをリアルタイムで行なうのが、パフォーマンスの中心となった。
これはDJのパフォーマンスをライブに取り入れたものでもある。
本ライブの音楽面での最大の特色はこの点にある。


デビュー当時のTMは、コンピュータを含む電子機器を用いた楽曲をステージでそのまま再現できないことが、ライブ活動における一つの障害となっていた。
だがその一方で、ステージで演奏するために施されたライブ用アレンジが、TMのライブの醍醐味ともいえるものになっていた。


全編ハードディスクレコーディングが実現した「Major Turn-Round」の時、この障害は技術的には完全に克服された。
しかしプログレッシブロックをコンセプトとした「Tour Major Turn-Round」では、バンドによる生演奏に重点が置かれ、オリジナル音源をステージでそのまま流す場面はほぼなかった。


ところがトランスを中心に据えた「Double-Decade “NETWORK”」では、すでに生演奏にこだわる理由はなかった。
演奏パートの大部分は小室が制御し、音を構築するというのがこの時の基本的な方針であり、それはglobeでもすでに実践済みのものだった。
これをTMでも実践した「Double-Decade “NETWORK”」は、歴代のTMライブでも小室の存在感がもっとも強いものということができる。
もっとも小室の鍵盤演奏を見たかったファンには、ミキシングコンソールの操作を中心とした地味なパフォーマンスに不満を持つ者もいた。
なにしろ小室の見せ場である「Get Wild」間奏ですら、手弾きしていないのである。


Double-Decadeではキックを中心にドラムが大変強調されており、その音がかなり印象に残るライブだった。
その機械的なドラムはトランス風の音を作るには必要だっただろう。
だがこれにも違和感を感じるファンはいたようである、


Double-Decadeのライブでは、小室がその場の判断で一部のトラックのボリュームを絞ることがあり、これに合わせなければならない他のメンバーには大変スリリングだった。
特に各地を回った「Double-Decade Tour」では、様々なパターンを試したかった小室が、大胆なミックスを行なうことも多かった。


こうした環境に対応すべくTMに初めて導入されたのが、ウツのイヤーモニターである。
ガイドとなる音をウツの耳に届け、時にはスタッフの指示もこれを通じて届けられた。
イヤーモニターは当時すでに広く普及していたが、ウツはステージの反応を味わいたいと言って、ソロライブでも導入していなかった。
しかし「Double-Decade "NETWORK"」では、歌に入るタイミングすら分からない恐れがあり、ついにその導入に踏み切った。
ウツは意外とイヤーモニターを気に入ったようで、これ以後継続的に利用するようになる。


以上のようなライブの方針が固まったのは、2003年年末のことだったらしい。
ウツはトランスのライブを行なうことにも抵抗があり、特に生ドラムを入れないことには反対していたが、木根の説得で受け入れたと言う。
木根自身も当初はトランスに消極的だったが、20周年企画が暗礁に乗り上げつつあった状況に鑑みて、不安定な状態の小室を引っ張り出せる環境を作ることを最優先したのだろう。


ステージの背後には3枚のモニターが並べられていた。
ライブ中はそのそれぞれに、ステージ上の様子やイメージ映像、過去の映像などが映し出された。
照明機材を付した鉄柱のオブジェもステージに張り巡らされ、メタリックな印象を与えている。


ステージ後方には高い壇が楕円形に設けられ、そこに小室のシンセブースが置かれた。
他の3人はその前に並んで立った。
客席から見て左から、葛城・ウツ・木根である。
ドラムがいないため、演奏用に据え置かれた機材は小室ブースだけとなり、シンプルな見た目となった。
ステージは終始暗い。
照明も暗めの赤と青で、あえて暗いステージを意図したのだろう。


小室の機材としては、ROLANDのFantom-X8やV-Synth、Access Indigo2、YAMAHA Motifなどが使われている。
前回「Tour Major Turn-Round」で使われたMoog・ハモンドオルガン・メロトロンなどは、ライブのコンセプトの相違もありすべて姿を消したが、代わってYAMAHAのエレクトーンSTEGEAが導入された。
エレクトーンはたぶんこれ以前のTMでは使っていなかったと思う。


ステージセットでこの時の目玉とされたのが、50インチの大型タッチパネルモニタである。
楕円形の台の前、ウツの真後ろに置かれた。
当時家電の一部に使われ始めていたタッチパネルを、近未来的な装置として導入したのである。


このタッチパネルは、約60種類の映像エフェクトから選んだものが中央のスクリーンに映される仕様だった。
ボリュームコントローラらしいものもついている。
これらはライブではウツが操作した。
小室がDJ、ウツがVJというところだろう。


ただしこのタッチパネルは、「Just One Victory」のイントロでしか使われなかった。
たいした視覚効果もないし、随分と無駄な出費のような印象も受ける。
もう少し有効な使い方もあったと思うが、企画を詰める時間もなかったのだろうか。


衣装はトランスを意識して、あえてカジュアルなものにしたという。
小室は白のパンツにドクロ柄の黒Tシャツだが、DJっぽさを意識したものだろう。
木根は白と赤茶のストライプのジャケットである。


ウツは本編前半・中盤は白・黒のストライプのジャケット姿で、頭には黒いハチマキをしている。
このハチマキは違和感があり、当日かなり驚いた。
これが「カジュアル」なのだろうか?
本編終盤では白・黒・グレーのゆったりとしたシャツを羽織っているが、こっちはまあまあかっこいい。

7-20.jpg
ハチマキ君


アンコールは、小室がドクロ柄の白Tシャツで、本編の衣装とは色違いである。
木根は白地に赤・青で柄が入っているシャツだが、小室が同じ服を着ている写真(2003/9/6?)がDVD「Live in Naeba」のブックレットにある。
2人の間で衣装を使い回したものだろうか。
ウツは黒茶地の衣装の上から黒のスカーフを巻いているが、このスカーフは本編のハチマキとセットだろうか。


ライブは1時間50分程度行なわれた。
オープニングやアンコール待ちの時間を除けば1時間40分程度であり、20周年記念ライブとしてはかなり短い。
もっとも2000年の「Log-on to 21st Century」も時間は同じくらいだし、「Tour Major Turn-Round」も長時間のMCを除けば同じくらいである。
ウツの短時間のセリフ以外ほぼMCがなかったことも、「Double-Decade “NETWORK”」の公演時間の短さに影響しているのだろう。


5月に始まった「Double-Decade Tour」ではMCを入れることが予定されており、そのため横浜ではあえてMCを入れなかったのだという。
小室はライブに緊迫感をもたせるため、意図的にMCを省いたのであろう。
前年の「tribute LIVE」で長時間のMCやお遊び企画が設けられたこととの落差もあり、TMとの和気藹々とした掛け合いを期待したファンには、MCがないことを残念がる者も見られた。
(そもそも「終了」以前もMCはほとんどなかったのだが)


「Double-Decade “NETWORK”」はかなり攻めの内容であり、しかもそれをフォローするためのMCも設けられなかった。
定番曲を排した前回のツアー「Tour Major Turn-Round」も、その点ではかなり攻めた内容ではあったが、アンコールでは長時間のMCが用意されていた。
これと比べても「Double-Decade “NETWORK”」はファンへのフォローが少なかった。


この点は小室やスタッフも自覚していたようで、小室はライブ後に行なわれた打ち上げでの挨拶で、「武道館はもう少し親切な内容にします」とコメントしたという。
ウツも後に、「Double-Decade Tour」「Double-Decade “NETWORK”」の親しみやすいバージョンと述べている。
言い換えれば横浜アリーナは親しみづらいライブだったという意識を持っていたのだろう。


ライブの演奏曲は16曲である。
新譜「Easy Listening」からは5曲が演奏された。
その内で3曲は過去曲のリミックスであり、新曲で演奏されたのは「Screen of Life」「Presence」の2曲だけである。
「Castle in the Clouds」はシングル曲にもかかわらずセットリストから漏れてしまい、現在までフルライブで演奏されたことがない。
ニューアルバム発売後初のライブであることを考えると、この新曲の扱いはかなり小さいという印象を受ける。
記念ライブとしての性格を考慮したものなのか、または新曲を演奏してもファンが喜ばないという自信の無さの表れなのか。


いずれにしろ「Double-Decade “NETWORK”」は、新曲を中心とした「Tour Major Turn-Round」と比べると、過去曲の比率が非常に高いセットリストとなった。
むしろリミックスに重きを置き、過去の曲を今のアレンジで聴かせることに主眼を置いていたと言えるかもしれない。
この点で注目されるのが、ライブで初披露されたTMトランスミックス第4弾「Just One Victory」である。
8分中イントロだけで3分半に及ぶ大胆なアレンジで、原曲とはまったく異なるものになっており、歌詞も一部変わっている。
ライブの目玉とされた曲だった。


過去曲としては「Self Control」「Get Wild」「Be Together」も演奏された。
この3曲が定番曲として、ライブで必ず演奏されるようになるのはこの時からである。
これらは「Just One Victory」ほど大幅な変更は加えられておらず、基本的な構成はオリジナルのままだが、生ドラムをなくしたことで印象はそれなりに変わっている。


ライブ冒頭には「Rhythm Red Beat Black」「Kiss You」が演奏された。
「TMN 4001 Days Groove」でも続けて演奏された曲である。
両曲については、ポップさの薄い曲調がライブのコンセプトにも合ったのかもしれない。
また前者の選曲については、ライブで必須のトーキングモジュレータを演奏できる葛城哲哉がサポートにいたことも関わるのだろう。
再始動後初のこの曲の演奏例である。


20周年という節目の記念として演奏されたのが、TMデビューのきっかけとなった「1974」と、「終了」の曲である「Nights of the Knife」である。
特に「Nights of the Knife」はツアーでも演奏された。
「新しい始まり」の曲として、またはTM10周年の曲として選ばれたのだろう。


「10 Years After」も20周年を意識した選曲だろうが、この曲がフルライブで演奏されたのはこの時だけであり、貴重な機会となった。
続けて演奏された「We Are Starting Over」と合わせて、再始動後のTM曲をセットリストに入れたかったのだろう。
木根バラからは「We Are Starting Over」と並んで、「Telephone Line」も演奏されている。


以上のライブの様子は幸いなことに、DVD「Double-Decade Tour “NETWORK”」のDisc1に完全収録されている。
TMのトランスライブをもっともよく伝えるものとして必見である。


以上が本ライブの概要である。
ライブの具体的な内容については、章を改めて述べることにしたい。

TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR“NET WORK” [DVD]
TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR“NET WORK” [DVD]

この記事へのコメント

青い惑星の愚か者
2019年10月21日 01:41
Dragon The Carnival 2019.10.19 Zepp Nagoya /10.20 Zepp Namba
OP. Bang The Gong
01. Secret Rhythm
02. Welcome Back 2
03. Come on Let's Dance+Come On Everybody
04. Dragon The Festival*
05. Virgin Emotion(浅倉大介)
06. Here, There & Everywhere*
07. Rhythm Red Beat Black(house sample foods mix)*
08. キセキ(nishi-ken)
09. クロコダイル・ラップ
10. Fantastic Vision
11. これはなんでしょう?コーナー**
(蛍の光、ミッキーマウス・マーチ/蛍の光、仰げば尊し)
12. Vampire Hunter "D"~We Are Starting Over
13. Be Together (Dress Ver.)*
14. フレンズ(土橋安騎夫)**
15. Just One Victory*
16. Channel '93 Part2~Wild Heaven/金曜日のライオン
17. Sara(北島健二+nishi-ken)
18. Get Wild '89/Love Train
19. I am 2013
enc. Human System/Seven Days War
ED. Dawn Valley

*曲前のSEにChildhood's End
**曲前のSEにIn The Moment
AKA
2019年10月21日 13:05
更新お疲れ様です。投票ラインナップで気になったのは、2004年ベストに収録されてたLOVE TRAINとDIVE INTO YOUR BODYのリミックスが入ってないんですよね...LOVE TRAINこっちのバージョン投票したかったんですが...ただの収録漏れのような気がします。
エルレ
2019年10月21日 14:57
お忙しいところ更新ありがとうございます。
スポンサーの観点は鋭い観点ですね。
イヤモニターの盗聴音源が流通してたのを覚えております。
音自体は好きですが、トランスという観点から生演奏が少ないのは当たり前ですが、このツアーはあまり好きではないです。
ステージアを使用した理由は、タイアップの為ですよね。やっていたサッカー番組でもスポンサーになってました。
しかし木根さんはMTRと同様この頃カッコいいですね!
椎名
2019年10月21日 15:41
スポンサーが付かないというのはそういう意味合いがあったのですか。
TMの楽曲が一般層までに広がらないことを悲観した哲ちゃんがTMNを終了させ、
TK楽曲が受け入れられなくなってきたことに危機感を持った哲ちゃんがTMを再開させた。
でも、結局は再開前と変わらない現実。
2019年の現在でこそ再評価されているTMですけど、
ブレイク後も本当の意味での世間への浸透には至らなかったってことでしょうか。

しかし、この頃のウツの膨らみ具合は絶頂の極みですね。
ハチマキが余計にそれを際立たせる感じがありますが、
スタイリストはいったいどういう意図でこれをチョイスしたのか。
それともウツ自身のチョイス?
終了ライブのリハで着てたア〇ィダス上下姿を見ると、
それもあり得るような(笑)

そんなウツも今では痩せて渋いおっさんに。
ソロのセトリも渋いですねえ。
ウツ自身で聴き込んだとのことですが、
In The MomentとかChannel93とか、よく見つけたな。
hakase
2019年10月21日 23:38
いつも拝見しております。
ウツのハチマキは、山田ワタル氏のものではなかったでしょうか?
当時、何かの雑誌で読んだ記憶があります。
生ドラムではないステージへのウツの不安に対して、というようなエピソードだったかと。
カスタム
2019年10月22日 01:46
青い惑星さん、はじめまして。
blogを読ませて頂き、もう13年ぐらいになります。…が初めてコメントさせて頂きます(ずっと読むだけでスミマセン…)

というのも僕は90年代を中高生で過ごした、典型的なTK世代で。globeをずっと追っていたからで。TM、ここのFANKSのみなさまからしたら、後発なファンにあたり…恐縮しコメントできずでした。

全ての記事、繰り返し読ませて頂き。気に入った記事は10回以上読ませてもらってます!
※一番グッときた記事は、「TMNかtrfか」。愛がもう少し欲しいよ…&シルバーの制作状況などの考察は鳥肌でした!!

このサイトからTMもチェックするようになり(globe以外も、ほぼ全部チェックしてたのですが、顰蹙かってしまうのですが男性ボーカルのTMだけ手付かずが続いてしまっており…)
知らないことが多く、本当にありがとうございます!!

今日たまたまお昼に更新されてないか、ときおりしていたチェックし。夜にまた文春の小室さんのネガニュースがあったので…。再度確認したら更新されてて!(ニュース自体には触れられてませんが)コメントさせて頂きました。

globeファンだけに、どちらにも立つことができず悲しいニュースですが。文春の記事ということとプライベートな話、KEIKOさんの十年近くの状態を考えると、軽々しく非難もできないなと思っております。
功績に関しても別で語られるべきだと思いますので、引き続き記事を楽しみにさせて頂きます!

ここまで記事と関係ない話を長々と失礼しました。
#初コメント時には、これまでの御礼もきちんと言いたいと思っていたのでm(_ _)m

当時はミュージックフェアもリアルタイムで見て。イージーリスニングもレンタルですが早々に借りて聴いてました!SCREEN OF LIFEはみなさんと同じく、小室さんの悲哀も感じていましたが、電気じかけの木根さんの「衝撃作。哲学だと思った」の一言コメント。
僕はそのまま受け取ってしまってましたが、その裏には、青い惑星さんの前記事にあった苦しく語られない事情があったんですね…

ここから大分での暮らしが本格的になり、制作停滞。虚無感の中から希望を少し見出したHere I AMに続いていったのかな、と思いました。
haru
2019年10月22日 16:45
ドラカニツアーについて内容を記していただき、ありがとうございました。

 ウツソロツアーは10年前のSMALL NETWORKから大阪公演に行き続けていましたが、昨年は金曜日開催だったので日帰り不可能、今年は日曜日だったけどお金を回す余裕が無く2年続けて行くのを断念しました。

 ツアータイトルからある程度は予想していましたが、セットリストを見て驚きました。ウツソロは“脱TMN”から始まってその後TMとの差別化を意識していると感じていたので、今回ほぼTMの内容にするとは思いませんでした。
来年春にリリースされるであろうBlu-rayを今から楽しみにしています。

 昨年ウツソロツアーが始まる時に“Thanatos”というタイトルからか、管理人さんが「ウツさんの歌手生命もそう長くはないと思う」と記されていたのを私はすごく気になってしまい、仕事休んで一泊してでもライブを見に行けば良かったかなー、と後悔したのを思い出します。

 ウツさんも還暦を過ぎ、ライブツアーで各地を回ることも一年ごとに体力的にキツくなってくるだろうし、あと何回ツアーが出来、見れるんだろう?と私自身憂えることが多くなってきました…。

 …何か、切なくなるようなこと書き込んでしまいましたね。私の作文を読んで不快に思われた方、本当にスミマセン。

 ウツさんだけじゃなく木根さんも、そして長くサポートしてきてくれたミュージシャンの皆さんにも健康により気をつけて、素晴らしいステージをこれからも見せて欲しいです。

 そして小室さんも…。昨夜からまた何か話題になっていますがこれはもう当事者の問題なので私は何も言うことは出来ません。一日でも早くスッキリとされることを切に願うばかりです。

 スッキリした後創作意欲が湧いてきて、もう一度TM NETWORKを。

 …なんて展開になること、夢見ています。
ルル
2019年10月23日 18:09
ルル
2019年10月23日 20:26
先ほど名前だけ手違いでアップになりました。
すいません・・・。

あの・・・大分前に一回してるんですけど、2回目のコメントです。

時折読ましていただいてます。

行き成りで記事と関係ない事をコメントする事をご了承ください。

もう何か気持ちの持っていき様がなく・・・。
この事に関して触れてる方もいましたが、文春からの「NEWSポストセブン」の記事・・・。
ケイコさんが元気なのは良かったけれど、何かこれでもう小室氏は表舞台には戻って来られなくなった様な・・・。

結局あの会見でのケイコの状況と現在とが違うのではという事が今回の事で一層非難されてる事になるなってると思うんです・・・。

でも、私なりの見解は正直全く小室氏が自分を擁護する為に盛った様な言い方をしてないとは思わないですけど、嘘をつくという思いは無いと思うんです。其れは以前から気になってたんですが、小室氏って何て言うのかチョット表現がいい加減なところあるじゃないですか、聞いてる者には其処大事なとこでもすっ飛ばすというか、だからケイコの病気からの小室氏が感じた中ででの話なので、ある意味強烈な部分初期の記憶・思いとかが優先した話だったと思うんですよ。ドリルくだりとかは普通にファンは知ってたと思いますし、当初から少し時系列がごちゃごちゃになってないかは知ってる人は気づいていたと思うんです。

でも今までは表立ってケイコが発言する事が無かったので其処まで追及もされなかった、でもこの感じでしょ、正直、高次機能障害って皆さんも余り理解してないし、私もですけど、でも聞くと一見普通でもホント大変ですからという人が多い、だから理解されないと、でもこういう形で見るとインパクトあって嘘だったって事になる訳で・・・。

親族さんが介護してないも、足が手が不住とかそういう事ではなく、元気は元気なんですと小室氏は言っていたし、そういう事ではないというのは自分は理解したけど、今一世間に伝わってないというか、だから・・・。
要するに現在は違うのかも知れないけど、少なくとも別居するまでは誰かが見てないと駄目で1人には出来ないだから親御さんお姉さんエイベのスタッフも関わっていたと思うんですね。

多分もう以前から夫婦としては終わってたと思うんです。
少なくとも小室氏の中では、以前テレビに出演の時もケイコの近況というか話していたの聞いて、正直可なりストレス溜まってる感じは見えました。
普通の夫婦関係ではないというか父親と娘みたいなと表現されてたし・・・。

敢えて言いたい、小室さんそら貴方には貴方の言い分もあるだろうし、言いたくても言えない事もあるだろうけど、同じ事繰り返さないで学習してくれ次の人にいくのはいいですよ、ケイコの事を決着つけてからだよ・・・。
表舞台から降りても有名人なんだよ、相変わらず文春は鬼の敵みたいに追ってくるし、別にファンに媚びろとは言わないけど、貴方のファンの事も考えて行動してくれよ。何か色々疲れたし悲しい・・・。
分かるんですよ、男の人ってこういう人多いし、自分の中では終わってるというか結論出てるんだと・・・。
もしかしたら、ケイコだって実家に帰った時点で分かっていた事何じゃないかと思うし、表に出てる事だけが事実でもないと思うし、本当の事と言っても、お互いの立場から見たら違うだろうし・・・。

兎に角自分プロデュースが下手過ぎるよ。
其れに誰と結婚しても同じだと思うんだよね・・・。
惚れっぽ過ぎないか歳を考えて見てくれ!
ずーと恋してないと駄目なのか・・・。

兎に角もう結婚という形はとらない方が良い!
変な期待とかもたすというか過度な期待とか感じがいさせたりする行動は駄目だ!
其れと、ちゃんと自分の気持ち経緯というか相手にハッキリ言わないといけなししっかり説明する。
直ぐ自分の中だけで結論出すタイプだと思うし・・・。
察して欲しいタイプだろうけど、其れでは駄目だ!
だから言われた方は突然というか伝わらないんだよ。

本当ににすいません・・・記事の関係のないグダグダコメント書いて・・・。

名前は以前と違うかも知れませんすいません、、、
poco
2019年10月23日 23:43
この度の小室さんをめぐる報道については、結局誰も真実を知る由もないのだから、憶測や聞きかじりだけで断定的なことは言えません。

ただ、私は個人的に、小室さんの男女関係には全く興味がありません。
もっと言えば、小室さんという個人のキャラクターにも興味がありません。
興味があるのは、彼が作り出す音楽そのもの、そしてTM NETWORKというユニットの醸す空気感。
音楽は所詮、好き嫌いのものですから、小室さんの音楽に興味がなかったり嫌悪感を抱いたりする人にとっては、今回の報道は「だから小室はダメなんだ」「小室はオワコン」と蔑む格好の材料になるでしょう。週刊誌はとにかくカネになる記事を書けばいいのですから、小室ネタはいい材料なんだと思います。
でも、彼は、かつての詐欺事件以外に、何か犯罪を犯しましたか?
今回週刊誌で騒がれていることによって、当事者であるKEIKOとその近しい人以外に、何か迷惑をかけているでしょうか?

冷静になりましょう。TMのベスト盤の企画も持ち上がり、もう一度TMに追い風が吹くかもしれないチャンスを、つまらない週刊誌のゴシップネタで葬り去っていいのか。小室さんの音楽を愛するすべての人にかかっているのではないでしょうか。
長らく世界の人々に引き継がれてきた音楽の作曲者が、すべて清廉潔白だったのでしょうか。犯罪を繰り返すような人間は、葬られて当然かもしれませんが、小室さんはそんな人でしょうか。

ウツと木根さんの出方を待ちましょう。この2人が何を語るか、あるいはあえてノーコメントを貫くか。いま、誰かに小室さんを裁く権利があるとすれば、この2人以外には考えられません。マークは、globeの灯を消さないと言い切ってくれました。うれしい言葉です。
Areddo
2019年10月24日 11:39
今回のKEIKOさんと小室さんの報道についてですが今までのKEIKOさんの介護の事や他の諸々を考えると必ずしも小室さん側にも否めない部分はあると思います。5億円の事件の片付けが完全に終わっている訳でもないし前妻ASAMIに対する過大な支払いのことも考えると逃避したくなるのも無理もないかと。
世間的には【女性問題や金銭管理にだらしない】という見解はされるかもしれませんが、どちらにせよ不幸が重なった結果になっただけだと思います。それとは別で音楽は音楽で小室さんは才のある人だと思いますしそれを待ち望んでいる人も多いのではと思います。問題騒動についてはファンはそんな事は気にもとめないでしょうし自分も【TM NETWORK】としての活動を渇望するひとりです。
やまびこ
2019年10月25日 20:54
久しぶりの更新、有難うございます。この横浜アリーナのライブは、とても楽しみにしていました。当日は全国紙の朝刊で6月の武道館の告知がされました。それまでは全国ツアーのスケジュールまでしか知らなかったので、もう少し夢のつづきがあると知って嬉しかったです。当日の横浜アリーナは、平日にも関わらず開場前から多くの人が集まっていて、気持ちがとても盛り上がりました。しかし、ライブ自体は非常に短く、不完全燃焼な感じがしました。それでも、ツアーと武道館を楽しみにしようと思って帰ったことを覚えています。

話題のウツのツアーですが、私も広島で参加して参りました。ウツが広島に来る時は、駅で到着を見届けることが多いのですが、今回は福岡から追っかけてくるファンの人が多くて驚きました。数年前は3名程度しか追っかけの人がいなくて、寂しい感じだったのですが、今回は50名くらいいたのではないかと思います。35周年効果なのか、あるいはセットリスト効果なのかは分かりませんが、そして本人は迷惑なのかもしれませんけど、ファンとしては、このように盛り上がる方が嬉しいです。今年は、久しぶりにディナーショーにも申し込もうと思っています。

それでは、また次の更新を楽しみにしています。
FANKS潜伏中
2019年10月26日 20:04
ご記憶にないとは思いますが、お久しぶりです。
ブログ更新ありがとうございます。
毎回密かに楽しみにしています。

最近TVで小室さんが話題になりましたが、個人的感想は、当事者以外は触れないずに、そっとしておいて欲しいですね

さて… セトリですが…
ニシケンさんのソロはなかったのですか?
バンマスさんとの演奏だけ登場?
その分ウツさんの出番が増えて良いけれど、ニシケンさんお目当ての人には残念だったでしょうね
誕生日の特別なライブ?の内容も気になります

皆さんは色々思う事があるかと思いますが、私は、お三方が存命中に『TM NETWORK35周年』を迎える事が出来て、ウツさんが各地で歌ってくれて、それだけでも本当に嬉しく思います。
FANKS潜伏中
2019年10月26日 20:15
連続でスミマセン
途中変なコメントになってますが『触れずに』とコメントしたかったのです

それともうひとつ追加で、大ちゃんのソロもなかったんですね
FANKSのお二人のソロがないなんて、何かあったのでしょうか?
それとも大先輩方に、見せ場を譲られたのでしょうか?
2019年10月28日 12:42
3度もコメント申し訳ないです
3度もコメントしてゴメンなさい改めてセトリ見たら、皆さんソロありましたね
コメントって消せないんですね
貴重なコメント欄を度々汚してしまい、申し訳ございませんでした
もうコメント辞めて離れます
haru
2019年11月03日 11:53
年末にアニメ版「ぼくらの七日間戦争」が公開されるということで、88年8月にリリースされたサントラ「SEVEN DAYS WAR」を12月4日にBlu-spec CD2で再発するそうです。映画「ぼくらの七日間戦争」も1・2セットにしてDVDで出すようですが。

 再発されることが少ないサントラですが「SEVEN DAYS WAR」はかつて「EXPO」をリリースした91年9月5日、ネットワーク時代のフルアルバムとともに再発されたことがありました。「吸血鬼ハンターD」の方は当時再発されなかったので、これは映画の知名度なのかTMのシングル2曲が収録されていたからなのか…?

 あとサウンド&レコーディング・マガジン12月号に載っていたドラカニツアーのレポートを読んで、やっぱり大阪公演に行けば良かったなぁと改めて後悔しました。

 来年春のBlu-rayリリースまで我慢、ガマン…。
青い惑星の愚か者
2019年11月07日 21:04
>AKAさん
そこまで入れると「Just One Victory (Long No Break Down)」も候補になってきますね。ダラダラと垂れ流し続けた特典音源は垂れ流した当事者のSONYも把握しきれていないんでしょう。現実問題としてこれらが当選することはなさそうですけどね…。


>エルレさん
この頃の無線が普通に傍受できちゃったのは、暗号化とかしていなかったんでしょうか。多分今はできませんよね。
ステージアは、というか歴代のYAMAHA楽器は基本的に楽器面での協力を得るために導入しているんだと思います。Stagea presents tribal kicks TVについては、後に軽くは言及すると思います。何のアピール効果もない番組でした。


>椎名さん
スポンサーが付かなかった背景は私の推測に過ぎませんが、援助の価値がなくなったという推定はそう外れていないと思っています。
ふくらみはMTRの頃と比べると結構マシになっていませんか? TMN期や今と比べればふくよかですけども。
In The Moment聞いた時は、これってあの曲だよな…?と、自分も正解か不安でした。
Channel'93の後のWild Heavenは、どうせならCLASSIXのアレンジをしてくれればとも思いましたが、今やったらむしろ時代を感じる音かもしれません。


>hakaseさん
ハチマキ、そうなんですか!?
私の方でも調べてみます。
シンセドラムへの不安てのは、興味深いエピソードですね。


>カスタムさん
はじめまして。そんな何度も読んでいただき、恐縮です。
globeから来た方だと、イラっとすることを書いているかもしれません。
(TMファンもイラっとすることを書いていますけど)
Here I amは希望を見出したというか、死にもの狂いで前に進もうとしていた頃なんじゃないかなと思っていますが、ここらへんは来年くらいに触れようと思います。

文春記事は、報道内容自体はそんなところだろうと思いましたが、とにかく小室さんを悪者として世間に認知させたい(自分たちが小室を追い詰めたのは不当じゃないと認めさせたい)という文春の強い意志を感じます。
事実関係以外のところで印象操作が多分に含まれているとも感じました。
どちらにしろ小室さんに世話をする意思がないのだから、別れるしかないんじゃないでしょうか。


>haruさん
今回のウツ、TMが入るとは思っていましたが、まさか全TMとは私も予想していませんでした。
TMを2時間聞きまくれる機会て、これが最後かもなとも思いますが、TMを諦めきれなかった方々も、今回で卒業できるんじゃないかなとも感じました(卒業すべきということではないですが)。

また僕らの七日間戦争のサントラ再発について、私も大好きな作品なので、絶版状態が解除されたのはうれしいです(今更買わないですけど)。



>ルルさん
小室さんがテレビのバラエティ番組に理想的な夫の枠で出演することはないでしょうが、それはとっくにそうだったと思います。
何よりも小室さんはミュージシャンなのですから、テレビタレントのように世間の好感度を意識する必要もないでしょうし、音楽活動だったらやる気になればできるとは思っています。
プライベートでは大変かもしれませんけど、それは音楽活動再開の可否にとっては大した問題ではないというのが私の考えです。
まあバッシングが小室さんを追い詰めることになるという要因はありそうですけど。


>pocoさん
私も小室さんのパーソナリティは興味ないです。提供してくれる音楽だけが問題なので。
ただ21世紀になるとプライベートが音楽活動にも影響しちゃうから、ブログではいやいや扱っているんですけど…。
小室ネタは週刊誌にとって良い材料とは言いますが、正直今回の報道は全然盛り上がらなかったし、文春も意地になって続けているだけじゃないでしょうか。
延々と続く悪意には辟易としますが、文春が何をやろうが、世間はとっくに興味はないと思っています。
もしかしたら引退したことはその意味で有効だったのかも。


>Areddoさん
吉田麻美は裁判所の判決で、7億8000万の支払い予定額について、2005年から毎年1億ずつ強制的に小室さんの収入から差し押さえる権利を得ましたので、この件は数年前にはカタが付いているはずです。
またKEIKOさんへの支払い額について文春が少ないと叩いているのも感覚的なものに過ぎませんし。
私も関心があるのはTMの活動だけなので、そこにつながる動きがあったら注意しようと思っています。
それは前から何も変わらないです。


>やまびこさん
横浜の会場での武道館情報は嬉しかったですね。
ただ仰る通り、横浜公演は時間が短かったのが不満でした。
あと観客も初めてのパフォーマンスに戸惑っていたのは感じました。
昔のノリで腕を振ろうとしてうまくいかない…みたいな。
あの音で90年代の腕フリにこだわる観客には、違うだろうと感じました。

ウツは盛り上がっているようですね。
直接は言わないけど、TMファンへの救済の気持ちがみんなに伝わっているんだと思います。
ライブ、楽しかったですね。


>FANKS潜伏中さん
覚えていますよ。お久しぶりです。
ちょっとした書き込みのミスはお気になさらず。
nishi-kenさんがGReeeeNに関係していたことを知らなかったので、なんで「キセキ」をやるんだろうてその場では不思議でした。
最後はスクリーンに「軌跡」と「奇跡」の文字を出して、TMへのリスペクトの気持ちと、小室さん復活への期待を表明してくれました。
AKA
2019年11月09日 15:51
レスありがとうございます。最近OTONANOのサイトで不備に関する案内が掲載されてたのでリンク貼ります。
http://www.110107.com/s/oto/page/fanksbest?ima=4137

例のトルコ行進曲もHUMAN SYSTEMの扱いとして対応したりMTRの重複もMTR一曲で扱う等、最初に投票した方向け(自分もそうでしたが)に案内の必要があったのでしょう。またThink of Earthが抜けてたのもこの時初めて知りました(笑)

ここまで詳細を記したにも関わらず件の3曲が未だに扱われないのは本当に残念です。ひょっとしてCLASSIX収録バージョンで済ませようとしてるのかと(3曲共収録されてますがもはや別物)一瞬勘ぐってしまいました。JUST ONE VICTORYは完全版だからまだいいけど...
haru
2019年11月15日 17:51
サントラ「SEVEN DAYS WAR」が再発される12月4日に、シングル「BEYOND THE TIME」「SEVEN DAYS WAR」を完全生産限定盤7インチアナログレコードで発売するようです。

 うーん、またまたソニーの便乗商法…。

 ソニーは再びアナログレコード生産に力を入れ始めたから、今後も事あるごとに出して行きそうです。

 2年半前の12インチ「Get Wild」はまだ販売しているんだな…。
青い惑星の愚か者
2019年12月08日 04:26
>AKAさん
SONYは意外と不備に対応してくれていますね
個人的にはDiveやラブトレのリミックスよりは、Think of Earthの脱落の方が罪深いと思います。
まあどれもベスト盤の収録曲には影響しないでしょうけど。


>haruさん
BeyondやSeven Daysのアナログ盤は予想していませんでした。
何枚くらいプレスしたんですかねえ
まあこれでアナログシリーズは終わりでしょう
あり得るとすればSelf Controlくらいでしょうか
青い惑星の愚か者
2019年12月09日 00:19
>hakaseさん
ハチマキの件、手元の資料で探してみたところ、
Double-Decade Tourのパンフレットに言及がありました。
ライブのリハ中に木根・葛城と映画の話をしていた時、
当時ウツの中でパイレーツオブカリビアンがヒット作だったという話があったので、
その中のジョニーデップのイメージで頭に布を巻いたというものです。
ここでは山田さんの話は出てませんでした。

もちろん両立する話だとは思いますが、具体的な資料が見つかりません。
ライブのMCなどかもしれませんね。
もしも典拠など思い出すことがあったら、よろしければ書き込んでいただければ幸いです。
fe
2020年01月01日 20:17
昨日のことの様に思い出します。あの日の青空、並んでNAEBAのDVDを買ったこと、立ち見のチケットだったから、それ以外に並ぶ理由がないと思って近くの本屋でスーパーファミコンの新品の攻略本を立ち読みしたこと…。パンフレットの存在を感知してなくて、その後必死に探しましたが(苦笑)。

スポンサー云々については、前向きに例えればこの頃からインディーズの音楽レーベル・最近では映画を中心に、一部のテレビアニメでも「余計な横やりを入れさせないために、スポンサーを敢えて頼まない」基本方針も増えだした(復活し出した)様に感じます。「もう何が当たるかわからない時代になってしまったから、安全パイに頼るよりはいっそのこと自分の作りたい世界観に正直であるべきではないか」という潔さ(他の音楽で例えれば「Total Devo」以降のDevo)には、「時代の荒波をどう生き抜くか」という戦略と「表現の自由の為に大きいリスクも1社(?)で請け負う」という厳しい覚悟が感じ取れます。

TMの場合、小室先生がそこまで意識していたかはわかりかねますが、それに近い方針を利用した上で独自の世界観を真っ正面から出し切ったのがかの2012年~2015年のライブイベントだと思います。
青い惑星の愚か者
2020年01月23日 23:32
苗場DVD、私は当日どうしようかなあと思ってスルーしました。この日は売り切れて買えなかった人もいたらしいですね。
私は後日ツアー会場で買いましたが、思っていたよりも買う価値のある映像だと思いました。当時としてはGIRLが入っていたのがレアでした。

この記事へのトラックバック