7-31 Spin Off from TM 2007

Blu-ray「Decade 2020 HD REMASTER」「All the Clips 1984~1999 Refinement」が、8/26にリリースされました。
私は手は出しませんでしたが、週間Blu-rayチャートではそれぞれ7位・2736枚、6位・2956枚の成績でした。
ほぼ既存DVDのアップコンバートに過ぎない割には売れました。
一応新作ではあった2015年の「TM NETWORK THE MOVIE」は初動5位・3360枚ですから、ほとんど変わりません。
意外と需要あったんですね。


otonanoのサイトではBlu-ray発売と連動して、8/25と9/1にwebラジオ「上柳昌彦 presents FUN FUN FANKS!」前・後編が公開されました。
アナウンサー上柳昌彦さんがウツと木根さんを相手に30分ずつ当時の話をするという企画です。


タイトルは、昔ニッポン放送系列で放送していた上柳さん司会の「FAN! FUN! TODAY」を意識したものです。
この番組では当時TMが大変お世話になっていて、上柳さんとTMも仲良く付き合っていました。
上柳さんの話し方も当時と全然変わっていなくて、ウツ木根以上にそちらに懐かしさを覚えました。
このwebラジオは9/30までの限定公開となっています。


これまでotonanoでは、「WITNESS OF TIME MACHINE」なるインタビュー企画が続いていましたが、こちらもwebラジオと同じ9/1を以て終わりました。
最後は小坂洋二さんのインタビューで締められましたが、なかなかこれまで聞けなかった小ネタも知れて良かったです。
小坂さんだけ他の方よりもインタビューが多かったのも、良い配慮ですね。


小坂さんが引退後の小室さんと会って2人で話した(「哲学の話」をしたとか)という、気になる情報も出ました。
小室さんの復帰相談などではないようで、時間ができた中で自分の人生を振り返りつつ語りたくなったものだろうと思います。
小室さん、他にもきっといろんな人と会って話していたんだと思います。
引退からの2年間は、自分のことを見つめ直すのに良い時間だったのかもしれないです。


2018年夏の「Fanks Cry-Max」のBlu-ray化発表から始まり、劇場版「TMN final live LAST GROOVE 5.18/19」、Blu-ray BOX「TM NETWORK THE VIDEOS」、ベスト盤「Gift from Fanks」と続いてきたTM35周年企画(という名の過去作品再版企画)が、2年経ってようやく完了となりました。
次回40周年企画もあると良いですね。
その時はできれば未公開ライブ映像をもっと大々的に…!!


そしてまもなく9/14から、tribute LIVE第4弾「Spin Off T-Mue-needs」が始まります。
コロナウィルスはいまだ収まっていませんが、今のところ当初の予定通り観客を入れて開催する模様です。
グッズの会場販売はパンフ・ライト・マスクのセットのみにし(通販では他商品もあり)、チケット転売チェックを厳格化するなど、コロナ対策に色々と気を使っている感じです。
ツアーファイナルは2ヶ月半後ですが、その頃はどうなっているでしょうか。


なおツアー開催と併せて発売された過去のtribute LIVEのDVDソフトのBlu-ray盤は、FC版の発送が始まったようです。
一般向け商品は9/30リリースです。


ソロでは、結構前から出ていた話ですが、木根さんと「かえるのピクルス」のコラボ企画が動き出しました。
10/4からBS12でアニメ「かえるのピクルス– きもちのいろ -」始まりますが、その主題歌「Hopping On」を木根さんが担当します(作詞小室みつ子)。
また木根さんは声優も担当するそうです。


去年の「R1」に続く木根さんの新譜「R2」が、通販限定でリリースされます。
発送日は分からないですが、9/9~13にオフィシャルサイトで予約すると、サイン入りフォトカードがもらえるとのことです。


CDは5曲入りで、1曲はTMN「Looking At You」のリテイク、1曲はTM「Quit30」没曲の「僕は君の為に成る」です。
「僕は君の為に成る」は少し気になるけど、どうしよう…。


小室さんの新たな活動も、9/1に発表されました。
「Spin Off T-Mue-needs」開催直前の9/12に、「TETSUYA KOMURO ONLINE PROGRAM「Ground TK」」なるイベントを開催するとのことです。
Streaming+というオンラインサービスを用いて配信を行なうもので、チケットはe+ですでに販売中です(3500円)。
9/19まで視聴可能のようです。
内容は「小室哲哉音楽とアートの講義」「小室哲哉×河瀬直美トーク」「小室哲哉ミニライブ」の三本立てで、正直ミニライブ以外はあまり心惹かれないのですが、復帰後初めてファンの前に姿を現す機会ということになります。


今回のイベントは、avexは特に関わっていないようです。
avexのオフィシャルサイトも2019年からまったく更新されていません)
avexと関係が深いニコ生を使わないのもそのためでしょう。


主催はMusicDesign 株式会社というところらしいですが、なんですかこれは?
小室さん、また新しい会社を作った?
小室さんのマネージメントがどうなっているのかとか少々気になるところです。
変な取り巻きがついていないと良いのですが。


なおイベント開催発表と合わせて、小室さんがinstagramを始めました
シンセを弾いている動画も2本上がっていて、一つは「Get Wild」をちょっとだけ弾いたもの、一つは即興演奏をしているものです。


ただ後者の方は(多分小室さんじゃなくて撮影しているスタッフの方の)雑音が一瞬入っています。
こんな雑な仕事ぶりでMusicDesign大丈夫なのか?と、のっけから不安にさせられます。
まあまだ何も始まっていませんので、しばらく様子を見ていようと思います。
「Spin Off T-Mue-needs」が終わった頃にウツ木根と合流してもらえると嬉しいです。


それでは本題に入ります。
tribute LIVE第4弾が始まる直前に、第3弾までの全記事を終わらせました。
ちなみに次回ですが、よほどのことがない限り、「Spin Off T-Mue-needs」初日公演での更新はしないと思います。



U_WAVEのツアー「U_WAVE Second Theme」が2006/11/4に終わった後、同月半ばのウツFC会報発送に合わせて、tribute LIVE第3弾「Spin Off from TM 2007 -tribute LIVE Ⅲ-」の開催が発表された。
当初は2007/3/3~4/19の予定だったが、後に5/12・13・6/7・8の4公演が追加され、11会場20公演となった。


「Spin Off from TM 2007」は、2年前の「Spin Off from TM」と同様にライブハウスを中心としたツアーだった。
メンバーがウツ・木根・浅倉大介・葛城哲哉・阿部薫の5人だったことも、前回と同様だった。
すでに11月には、5人でパンフレットの写真撮影を行なっている。
リハーサルには2/15~28の2週間が当てられ、ツアー初日前日の3/2にゲネプロが行なわれた。


このツアーでは、「Spin Off from TM」以上に開催趣旨の説明がなかった。
ライブタイトルも「Spin Off from TM」の2007年版という以上の意味はなく、いかにも安直な命名である。
公演内容にも独自の要素はほぼなく、前ツアーと曲を入れ替えただけと言って良い。


むしろ前回のツアーで試みられた会場ごとの限定曲演奏など、演者側の負担になる企画はなくなった。
一言で言って惰性感の濃厚なツアーだった。
ツアー開催告知のキャッチコピーも、何を言っているのか分からないひどいものである。

未来は過去にある。
タイムマシンに乗り、TM NETWORKのオリジナル曲がやって来る。
あの頃の音がそのまま生で聴こえる。
あの時の曲が時を越えて目の前で鳴る。
80年代の少女も、バブルを知らない世代も、21世紀少年も集結。
貴重なTM ARCHIVEに酔いしれる。

そして、過去は未来になる。


もっともこの時になぜ「Spin Off from TM 2007」が企画されたのかは、一考の余地があろう。
2003・2005年に続く2年周期のサイクルが既定路線化していたようにも見えるが、私は裏にもう少し別の意味があったことも考えている。
ただしこの問題については次章で扱うことにしたい。


本ツアーの開始に合わせて、ウツはソロ名義楽曲として、「Get On Your Express」を2006/12/27に配信した。
以後2007/5/30配信の「fly drive」まで毎月1曲ずつ、合計6曲が配信される。
これまで1年半、継続的にU_WAVEの楽曲を配信してきたウツだが、2006年11月のU_WAVEツアー終了とともにソロ名義の活動を再開し、U_WAVEはいったん活動を休止させた。


「Get On Your Express」は木根尚登の作曲である。
ついで翌年1月配信の「Taste Sweet」は浅倉大介作曲・井上秋緒作詞という、2005年の「Slash!」「Dawn Moon」と同じタッグでの制作だった。
ウツの配信曲6曲は、木根と浅倉&井上が交互に楽曲制作を担当したが、この体制は2005年の「Spin Off from TM」の時と同様である。
ただし2005年に木根曲の編曲を担当したCh@ppyは外れている。


2005年には木根曲の作詞も井上だったが、2007年には「Get On Your Express」はシンガーソングライターの山本成美、「Magenta」「We are the sound」は田中花乃が作詞を務めた。
山本は1995年の木根ソロアルバム「liquid sun」で作詞を担当し、ウツソロでも1998年「fragile」や2004年「Overtone」で作詞を行なっている。


田中は2001年「Jungle Life」以来、木根の椎名へきる提供曲の作詞をしばしば行なっており、この縁による登用と思われる。
田中は2009年からU_WAVEやウツソロなどの作詞に関わるようになるが、ウツとの関係の始まりはこの時である。


「Get On Your Express」の編曲は木根と溝口和彦だが、溝口はかつてTKプロデュース作品を担当した他、木根プロデュースの椎名へきる「Sadistic Pink」「Wings of Time」にも関わっている。
木根は田中花乃と合わせて、意外とへきるの時の人脈を活用していた。


「Magenta」編曲者の吉村龍太は1998年のウツソロツアー「Tour fragile」や2000年のTMライブ「Log-on to 21st Century」のサポートを務めた人物である。
「We are the sound」を編曲した中村修司は、この頃木根のアルバムを共同で制作していたパートナーである。


ツアー中、これら配信曲6曲と、2005年の配信曲4曲を収めたウツのソロアルバムのリリースが発表された。
「takashi utsunomiya from SPIN OFF 2005 to 2007」である。
本作は6/7・8のツアーファイナル会場のNHKホールで先行販売され、6/13に一般発売された。
「U_WAVE」と同様に、M-tres名義のインディーズ版である。


本アルバムには一応一曲だけ、未発表曲「SPIN OFF」が収録されているが、他はすべて既配信曲だった。
既配信曲をアルバムにまとめるというやり方は、U_WAVEと同様である。


一方の木根は、ソロ15周年企画として、2007年に年間50本のライブを開催することを宣言していた。
この50本は、「Spin Off from TM 2007」も含むものだった。
なお2005年には「Spin Off from TM」に合わせて地方でソロ公演を開催したが、2007年には「Spin Off from TM 2007」に合わせてソロ公演を行なうことはなかった。
特にリハーサルからツアー中盤に到る2~3月には、ソロの予定がほとんど入っておらず、「Spin Off from TM 2007」に専念するスケジュールになっていた。


「Spin Off from TM 2007」では、2005年と同様にウツ・木根・浅倉が一曲ずつソロ楽曲を演奏した。
2005年と違ったのは、葛城哲哉と阿部薫のソロコーナーも、短時間ながら設けられたことである。
このコーナーは当初予定されていなかったが、リハーサル中に入れることが決まった。
葛城ソロ・阿部ソロは基本的に日替わりで、2人のどちらかが2~3分演奏したが(フルコーラスの時間は与えられなかった)、通常公演の最後に当たる4/18・19のSHIBUYA-AX公演の頃からは、2人とも演奏の時間が与えられるようになった。


これら5人のソロコーナーおよびその前後のMCと、その合間に1曲だけ演奏されたTM曲には、合計45~50分程度が充てられた(ファイナルでは1時間近く)。
ライブ全体が2時間超だったことを考えると、ソロとMCがライブの4~5割を占めていたことになる。

7-31.jpg
和気あいあいMC



TM曲は、オープニングSEを除き15曲が演奏された。
2005年と同様にTMライブでは演奏されなそうな曲が選ばれたが、一方で「Get Wild」「Self Control」「Be Together」など定番の盛り上げ曲も含まれた。
この点はバランスの取り方に苦心したところだろう。
基本的には前半にレア曲、後半に定番曲が中心に演奏された。


2005年には目玉曲として「Your Song」「Twinkle Night」が挙げられたが、この時は「Dragon The Festival」の演奏が事前に告知された。
80年代のライブ定番曲だったにもかかわらず再始動後は一度も演奏されていなかっただけに、たしかにアピールポイントにはなっただろう。


その他のレア曲は2005年同様に日替わりとなった。
具体的には「Here, There & Everywhere」「Come Back To Asia」「風のない十字路」「君がいる朝」「Sad Emotion」「Time Passed Me By」である。
日替わり曲の数は6組12曲だった2005年から半減している。
またレア曲を演奏するという試み自体、2度目ということでいささかマンネリ気味になってきた感は否めない。


なお日替わりは基本的に各会場初日が「Here, There & Everywhere」を含む選曲、2日目が「Come Back To Asia」を含む選曲だった(通常版DVDに収録された最終公演の映像は「Come Back To Asia」を含むセットリスト)。
ただ7公演目の3/21のZepp Sapporoと14公演目の4/10の広島クラブクアトロは各1公演だったため、それぞれ初日・2日目のセットリストが採用された。
8~13公演目のZepp Sendai・横浜Blitz・Zepp Fukuoka公演(各2公演)では、初日・2日目のセットリストが逆になったらしい(全公演そうだったのかは未確認)。


選曲で注目されるのは、「Presence」「Take it to the lucky(2004年版)」「風のない十字路」「君がいる朝」など、最新アルバム「Easy Listening」収録曲が多く選ばれていることである。
アルバム中で歌入りの7曲中で4曲だから、半分以上を選曲したことになる。
「Easy Listening」リリース直後の「Double-Decade “NETWORK”」でさえ5曲しか演奏されなかったのだから、この曲数は注目に値する。
これは同時代(とはいえ3年前だが)のTMを強く意識させる選曲である。
観客からあまり歓迎されなかったようだが、過去だけを見ているわけではないという、ウツ・木根の一つのメッセージでもあったのだろう。


一方「Double-Decade “NETWORK”」以下の20周年ライブでトランスアレンジで演奏された「Love Train」「Just One Victory」は、この時はオリジナルバージョンで演奏された。
この2曲はかなりメジャー曲のイメージがあるが、オリジナルで演奏されたのは1999年の再始動以来初めてである。


今一つ注目すべきは、アレンジを加えずオリジナルのまま演奏するという「tribute LIVE」の基本方針が微調整されたことである。
具体的には「We love the EARTH」で、アコースティック風のアレンジが加えられている。
DVDでは「Acoustic Ver.」と題された。
このアレンジは、ウツのアイデアだった。
アレンジを変えるかどうかについては議論があったが、アコースティックコーナー企画という位置づけで行なったという。


他の曲についても、随所でアレンジが加えられている。
それまでのtribute LIVEでも完全にオリジナル演奏だったわけではないのだが、それと比べてもアレンジの程度が大きくなっている。
2003年にはTM本体との差別化を強調するために、オリジナルでの演奏を強調していたが、2007年のウツはこのライブでの演奏について、「どうしても今の音となる」との発言をしており、オリジナルの忠実な再現にはそれほどこだわっていなかったようだ。
メンバー自身、3回目のtribute LIVEとなって、さすがに飽きが来ていたのかもしれない。


そもそも生ドラムのないトランス版「Take it to the lucky」をドラム入りで演奏した時点で、アレンジを前提とした選曲だった。
一方で同年末にはTM本体においても、原曲に準じた演奏を主旨とする「TM NETWORK -REMASTER-」が開催されている。
この時点でtribute LIVEとTM本体のライブは、小室がいるかいないかという点以上の相違はあまりなくなっていたともいえるし、またはTMのライブがtribute LIVE化したということもできる。


演奏面では、木根が2005年に続いてベースを担当した(アンコールの「Children of the New Century」)。
これはウツが提案したものだった。
木根は他の曲ではおおむねエレキギターかアコースティックギターを担当したが、アコギも正確にはエレクトリック・アコースティックギターが用いられた。
これはこのツアーで初めて導入されたものである。


2005年には地方ごとの演奏曲があり、その音源はライブ後にネット配信されたが、2007年には地方限定曲がなくなったので、このサービスは行なわれなかった。
ただしウツソロ曲の「Dawn Moon」「Taste Sweet」「Get On Your Express」の3曲は、ツアー終了後の6~8月に配信された。
この中で「Get On Your Express」以外はDVD化されていないので、配信音源以外で聞くことはできない。


ツアー開催に先立つ2/14には、2003年と2005年のtribute LIVEの音源を「TM NETWORK tribute LIVE EP」「Edition #1~3」として配信している。
これらは2005年の地方限定曲と異なり期間限定ではなく、現在(2022年)まで配信され続けている。


ステージ上でのメンバーの配置は、観客から見て左から木根・阿部・ウツ・葛城・浅倉という順番だった。
このうちで阿部と葛城の定位置はステージ後方で、前方はウツ・木根・浅倉だった。
それまで後方だった浅倉が前方に出てきたのは、浅倉ファンへの配慮だろう。


本ライブを知るための資料としてはDVDがある。
これはファイナル6/8のNHKホール公演の様子を収めたもので、通常版は9/12にリリースされた。


本作についてはウツ・木根・浅倉FCで先行販売された特別版もあり、ボーナスディスクが加えられた。
ボーナスディスクには日替わり曲を中心としたライブ映像とドキュメンタリ映像を収録しており、「Spin Off from TM 2007 Document Movie」と題された。
2005年の「Spin Off from TM -8 songs, and more-」に当たるものである。


ただし「8 songs, and more」は単品リリースされたが、2007年のボーナスディスクは単品では売られなかった。
おそらく「8 songs, and more」の売上が思わしくなかったのだろう。
なおtribute LIVEについては、2003~07年のライブDVDと「8 songs, and more」の4枚をまとめた廉価版Blu-rayが2020年に再販されたが、「Spin Off from TM 2007 Document Movie」はこれに含まれていない。


2005年の時にはウツ・木根・浅倉のFCで1曲ずつソロ曲を入れたボーナスディスクが作成された。
ファンがこの全曲の映像を見るには3つのFCに入会する必要があり、極めて困難だった。
だが2007年にはウツ・木根ソロ曲が通常版に収録され、浅倉の「Winter Mute」はボーナスディスク(3FC共通)に収録されたため、こうした不便はなくなった。


ボーナスディスクには他に阿部「ネギがキライ」と葛城「Solo」も収録され、またTMの曲では本編ディスクに入らなかった「Here, There & Everywhere」「風のない十字路」「Sad Emotion」「Chase in Labyrinth」の他、「Childhood’s End」「Take it to the lucky」「Be Together」の別会場映像も収録された。
なお6/7・8にはaccessの出演があったが、映像の収録はない。
浅倉ファンからすれば残念なことだろうが、おそらく権利上の問題があったのだろう。


ボーナスディスクに収録される曲の内、「Childhood’s End」「Take it to the lucky」はSHIBUYA-AX公演(4/18・19)の映像である。
「ネギがキライ」はNHKホールでの演奏であることが曲中の阿部のセリフから分かるが、NHKホール公演では6/7に「Off Rec」、6/8に「ネギがキライ」が演奏されたので、この映像は本編DVDと同じ6/8に収録されたものということになる。
「Solo」もおそらく同じく6/8の映像だろう。


「Chase in Labyrinth」「Winter Mute」は6月には演奏されなかったので、5月以前の映像と考えられるが、収録日は分からない。
おそらくSHIBUYA-AXの映像だろうか。
他のTM曲4曲については判断の材料がないが。SHIBUYA-AX公演かNHKホール公演の可能性が高い。


8/10にはソニーマガジンズより、DVD付きドキュメンタリブック「Spin Off from TM 2007 -tribute LIVE Ⅲ- Document Book with Memorial DVD」が発売されている。
DVDの内容はツアー後のインタビューやツアー中の楽屋・リハーサルの様子などである。
ツアー終了後にDVD付きドキュメンタリ本を販売するというやり方はTM20周年の時の「ETERNAL NETWORK」と同様である。
このDVDには、本編DVDと別日程の「Dragon The Festival」「Secret Rhythm」の映像が一部収録されている。


これらDVDを持っていれば不要な商品だが、ライブ音源として「SPIN OFF from TM 2007 tribute LIVE Ⅲ」「Lead」「Second」が配信されている。
2010年に、2003年・2005年・2007年の音源がそれぞれ「Lead」「Second」に分けられ、4/21から9/15まで月1回、合計6回かけて配信されたが、その中で最後の2回に当たる。
「Lead」には「Take it to the lucky」「Dragon The Festival」「Presence」「Come Back to Asia」の音源と「Love Train」の映像、「Second」には「君がいる朝」「Time Passed Me By」「Come On Everybody」「Just One Victory」の音源と「Be Together」の映像が収録されている。
一つの目玉だったはずの「We love the EARTH」を入れなかった事情はよく分からない。


以下ではライブの様子に触れよう。
ただし特筆すべきことはあまりないライブなので、簡単に済ませようと思う。


2005年と同様、開演前のステージに幕はかかっていない。
会場にオープニングSE「Childhood’s End」が流れ、開演を告げる。
2003年は「Give You A Beat」、2005年は「Bang The Gong」と、これまでオープニングには80年代のアルバム1曲目のSE的楽曲が使われてきたが、この時も同様の始まり方だった。
こうした構成のパターン化(発想の乏しさ)はオープニングに限らずライブ全般にうかがえ、この後のTMの「TM NETWORK -REMASTER-」「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!!」にも引き継がれる。


打ち込みのドラムの音が鳴り響く。
1曲目は誰も予想していなかったであろう2004年版「Take it to the lucky」である。
イントロにサビのフレーズが入るタイミングでステージが明るく照らされ、ウツが登場する。


この曲は「Double-Decade “NETWORK”」以下のTM20周年ライブでは、一貫してアルバムバージョンで演奏されたが、この時は史上唯一、シングル「NETWORK™」バージョンで演奏された。
また2004年バージョンに生ドラムが入ったのもこの時だけである。
ウツはこの曲でサングラスをかけながら歌い、演奏が終わるとともにこれを客席に放り投げた。
なおアウトロはアレンジが加えられており、結構かっこよい。


2曲目「Dragon The Festival」
イントロでは「TMN 4001 Days Groove」の時と同様に、葛城のギターが会場を盛り上げる。
本ライブの目玉だったはずのこの曲を早くも2曲目に持ってきたのは、しばしばウツが言うように、この曲を歌うのが疲れるため、体力が残っているうちに演奏したのだろう。
2019年の「Dragon The Carnival」でも、やはりこの曲をライブ序盤で演奏している。


基本的に演奏は「Zoo Mix」に準じたアレンジだが、サンバ風のパーカッションが強調されている点はオリジナルに近い。
浅倉はかつて「Landing Time Machine」でこの曲をカバーしただけに、自分で演奏してみたかったと思われ、実際にこのツアーで一番印象に残った曲として挙げている。


かつてライブでの目玉だったマジックワードの詠唱が2周だけで終わってしまったのは物足りない。
ウツはステージ上から一緒に詠唱するように求めたが、一瞬過ぎて付いていけない観客がほとんどだっただろう。


なおDVDのライナーにはマジックワードも含めた歌詞が掲載されているが、「Guarapiranga」が「Gala Bilanka」になっている。
(Guarapirangaはブラジルの地名)
当時インターネット上には、耳コピでGala Bilankaと書いているサイトがあったので、おそらくスタッフがそれを見て採用してしまったのであろう。
個人的にマジックワード詠唱は大好きなので、このスタッフの仕事にはがっかりである。


この後のウツMCは毎回変わったが、初期は以下のようなものだった。

どうもこんばんは!「Spin Off TM tribute Ⅲ」へようこそ。えー、あっという間のⅢということなんですが、よくぞ続いたと。2003年からですか? 今回3回目なんですが、前回も来てくれた方々もたくさんいると思うんですが、TM NETWORK、それからTMNと、このへんの曲をですね、僕と木根君が、微妙な選曲をしましてですね。さっそくね、カモンドラゴンザフェスティバルと、すごい曲から来たんですが、え―こんな感じで、いろんな曲がボンボン飛び出してくるんで、最後まで皆さん、楽しんでいってください。


「Presence」
「Double-Decade “NETWORK”」以下の20周年ライブでやった曲であり、この時点ではあまりレア感はなかっただろう。
間奏の葛城エレキ→木根アコギの流れはこの時も再現されたが、「Double-Decade Tour」にはあった最後のウツ口笛はなかった。


次は日替わり曲である。
初日は「Here, There & Everywhere」だった。
2004年のウツソロツアー「Tour Overtone」で1日だけ演奏されており、それを引き継いでの選曲である。


これと日替わりで演奏されたのが「Come Back To Asia」である。
これ以前には1988年の「Kiss Japan Tour」後期に演奏されたのみである。
このライブでは、最後をドラムソロで終えるオリジナルのアレンジも再現された。


次の曲も日替わりで、初日は「風のない十字路」、2日目は「君がいる朝」だった。
どちらも「Easy Listening」収録の木根バラで、先行シングルのカップリングという共通点があるが、20周年ライブでは演奏されなかった。
そのため両曲を救済しようと選曲したのだろう。
1999年のシングルカップリング曲「it’s gonna be alright」「80’s」「Spin Off from TM」で日替わりで演奏したのと近い位置である。


両曲が演奏されたことは極めて珍しい。
もっとも「君がいる朝」は2002年のイベント「Laugh & Peace Premium Night」で演奏されたことがあり、後にもウツのソロライブで演奏されたが、「風のない十字路」をウツが歌ったのはこのツアー以外にない(木根のソロツアーではある)。
その点で非常に貴重である。
なお「風のない十字路」では、曲の終わりでウツが両肘を横に広げ、全身で十字を表現した。


ウツは木根を紹介して退場する。
木根はアコギを持って、「では失礼して真ん中に」と言ってセンターに来て観客に挨拶し、軽いトークを交えつつ、ニューアルバム「道」や年間50本ライブ企画の宣伝をして、演奏に入る。
なお木根は各ライブ会場で、アルバムの購入予約または購入者とライブ後に握手会を行なった。


演奏曲としては、「道」から「君への道」が選ばれた。
ただし5/12のZepp Nagoya公演と6/7のNHKホール公演のみ、「Seasons」を演奏している。
「seasons」「道」の収録曲)


木根は演奏を終えると、「キーボード浅倉大介」と紹介をして退場する。
浅倉に照明が当たり、演奏が始まる。
曲は2002年のアルバム「21st Fortune」のオープニングナンバー「Winter Mute」である。
葛城・阿部も交えた3人での演奏だった。
2005年とは異なり日替わり曲はなく、ほぼ全日程で「Winter Mute」が演奏された。


ただしファイナルの6/7・8NHKホール公演のみ、ここのメニューが変わった。
木根が紹介するのが浅倉ではなく、貴水博之を含むaccessだったのである。


木根がぽつりと「access」というと、「Drastic Mermaid」のイントロが流れ、舞台袖から貴水が現れた。
フルコーラスではなくショートバージョンでの演奏だったが、予想外のゲストに会場は盛り上がった。
その後は貴水と浅倉の短いMCが入り、7月に4年ぶりのニューアルバム「binary engine」がリリースされることが告知され、そこから1曲ということで、新曲「瞳ノ翼」が演奏された(これもショートバージョン)。


以上で浅倉の時間が終わると、ウツソロの時間である。
木根→浅倉→ウツの流れは、2005年と同じである。
ウツコーナーでは基本的に「Dawn Moon」が演奏されたが、5/12のZepp Nagoya公演のみ「Taste Sweet」、6/7・8のNHKホール公演のみ「Get On Your Express」が演奏された。


主に演奏された「Dawn Moon」は、2005年の配信曲である。
ウツはこれまで演奏する機会がなかったのでやりたかったらしい。
リハーサルが行なわれた2月の時点で、すでに2曲の新曲が配信されていたにもかかわらず、2007年楽曲からは選ばれなかったことになる。
ただし「Taste Sweet」「Get On Your Express」は、2007年の配信曲である。


曲の演奏が終わるとMCが入り、浅倉とウツが曲紹介と宣伝を行なった。
基本的にここのMCは短時間だったが、ツアーも終わりに近づくと雑談も行なわれ長くなった。
特にNHKホール公演では貴水も呼ばれ、合計十数分のMCとなった。


この後はTMのバラードが1曲入る。
初日は「Sad Emotion」、2日目は「Time Passed Me By」で、どちらも木根が手掛けた音数の少ないバラードである。


ウツボーカルによる「Sad Emotion」のバンド演奏は、実に1986年の「Fanks Dyna-Mix」以来となる(木根ソロでの演奏例はある)。
一方「Time Passed Me By」はイベントなどで演奏されることがあったが、フルライブでの演奏となると、1988年「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」以来となる。
「Time Passed Me By」は人気曲なので、反響もあっただろう。
ただ個人的には、「Sad Emotion」を聞けたことの方がうれしかった。


この2曲では木根がアコギかと思いきや、意外にもアコギは葛城で、木根は電子ピアノを担当した。
特に「Sad Emotion」では、オリジナルにない葛城のギターが随所に加わっており、せつない雰囲気をよく出している。
「Time Passed Me By」の間奏のコーラスは、木根と葛城が二人で行なった。


この後はまたMCに戻り、ウツがメンバー紹介を行なう。
続いて葛城か阿部のソロコーナーが設けられた。
DVD映像を見ると、葛城・阿部のソロでは、ウツがギターを、木根がベースか電子ピアノを演奏している。
阿部のソロでは、最後に「ワンタイム!」「ツータイム!」「スリータイム!」と掛け声をかけてジャンプをし、最後は「テンタイム!」と言って十回ジャンプをするが、木根が数え間違えてミスをし、阿部がこれに抗議した上でやり直して曲を締めるという演出があった。


葛城・阿部のソロは本来日替わりだったが、4月からは2人とも演奏するようになったことはすでに述べた。
なお3/21のZepp Sapporo公演でも2人が演奏したが、これは葛城哲哉の誕生日にちなむ特別企画で、阿部は持ち歌「おたんじょうび」を歌い、スタッフがケーキを出して葛城を祝った。


葛城・阿部ソロの演奏曲は日によって異なり、葛城は「Love Songは歌わない」「Love Machine」「SOLO~ギタリストを撃つな!!~」などだった。
阿部薫は唯一のソロアルバム「心に太陽」から、「ネギがキライ」「Off Rec」など、コミックソング的な楽曲を歌った。


葛城・阿部コーナーの前後には、十数分の長時間MCが設けられた。
MCはツアー前期には後に行なわれたが、後期になると前に行なわれたようだ。
5人のソロコーナーの前後のMCだけで、実に20~40分程度が費やされた。
この時間には会場からのリクエストで、即興で「I Want TV」「Nervous」「Passenger」「Get Wild」などを適当に歌ったりしたらしい。


「We love the EARTH」
天井のミラーボールが会場を照らす中で、浅倉の穏やかなシンセ演奏の下、ウツも木根も椅子に座ってアコギを持って演奏する。
TMではやらなそうな落ち着いたアコースティック風アレンジで、その点ではtribute LIVEで演奏した意義はあるかもしれない。


なお本ツアー当初の計画では、ウツソロの後「We love the EARTH」を演奏し(葛城・阿部ソロ無し)、その後に「Sad Emotion」「Time Passed Me By」(日替わり)を演奏するという流れになっていた。
アコースティック曲とバラードを続けて演奏し、ゆったりとした時間を設けようと考えていたのだろう。
これを組み替えた「Sad Emotion」「Time Passed Me By」―葛城・阿部ソロ―「We love the EARTH」の流れは、一連のくつろぎコーナーとして設けられたと考えられる。


「We love the EARTH」が終わると、ウツは「どうもありがとう」と言って木根とともに退場する。
浅倉・葛城・阿部で「Secret Rhythm」
かつて「Rhythm Red Tour」をサポートした3人による再現である。
当初は木根もこの曲でベースで参加する計画だったが、リハーサル中にその話は自然消滅したという。


それにしてもここまで1時間近く、ウツは1曲歌っては休憩を繰り返している印象である。
体力的につらい年になったのだろうか(49歳)。


この後はウツ・木根も再合流して、盛り上げ曲を立て続けにノンストップで演奏する。
ウツはベージュの上着姿から上下とも白・グレーのパッチワーク柄の衣装に着替え、木根は白地の衣装から赤のジャケットに着替えている。


曲は意外な「Chase in Labyrinth」である。
「CAROL」組曲の曲が単独で演奏されたことになるが、「Double-Decade “NETWORK”」「Just One Victory」が単独演奏されたことで、これでもいいと考えたのだろうか。


この曲は1994年の「TMN 4001 Days Groove」で「CAROL」組曲を演奏した時も省かれ、1996年の小室のライブイベント「tk-trap」でも「CAROL」組曲から唯一外された。
(後の2015年「Quit30 Huge Data」「30th Final」でも)
1989年「Camp Fanks!! ‘89」以来現在まで、TMでは一度も演奏されておらず、「CAROL」組曲最大のレア曲と言ってよい。


だが会場でこれが演奏された時、客席はかなり微妙な空気だった。
ロックチューン「Secret Rhythm」から木根的なポップチューンへというつながりの悪さもあっただろう。
実はこの曲を演奏したのは、この後の演出との絡みがあったのだが、ファイナルのNHKホール公演では「Come On Everybody」に差し替えられてしまった。
レア度でははるかに劣るものの、曲のつながりは明らかにこの方が良かった。


「Love Train」
先にも触れたように、実は再始動後初めてのオリジナルでの演奏である。
この後は「Get Wild」「Be Together」「Self Control」のお決まり定番3曲で本編を締めた。
「Get Wild」は2003・2005年に続いて「’89」である。


ここまで盛り上げ曲は連続5曲となった。
それまで温存しておいた体力を全開というところだろう。
選曲はあまり面白くないが、休憩時間やインストを挟まずにこれほど盛り上げ曲を続けたことは、おそらく再始動後のTMでは見られなかったと思う。


本編が終わると、ウツが「どうもありがとう!」と言って他のメンバーとともに退場したが、その後メンバー5人はツアーグッズのTシャツを着て会場に再登場する。
ウツが「みんなどうもありがとう!」と言った後、「Just One Victory」の演奏が始まる。


この曲は、本編で演奏した「Chase in Labyrinth」とセットでの選曲だった。
「Just One Victory」の間奏では「Chase in Labyrinth」のCD音源が流れるが、この部分はライブで2度目となるため、ウツはここを観客に歌わせようとしたのだ。
ただ微妙すぎる演出のため、客席の反応はあまりよくなかった。


曲を終えると、木根が楽器をアコギからベースに持ち帰る。
ウツも「ベース、木根尚登」と紹介。
最後の曲「Children of the New Century」に入る。
再始動後では「Log-on to 21st Century」以来2度目の演奏となる。


なお初日3/3のみ、アンコールの曲順は逆だったのだが、最初が「Just One Victory」の方がやりやすいということで、翌日からは曲順が替えられた(「Chase in Labyrinth」演出があまり盛り上がらなかったためもあるか)。
「Childhood’s End」で始まって「Children」で終わる方がきれいだという理由付けも行なわれた。


演奏が終わるとメンバーはステージ前方に出てきて、観客に手を振る。
そして最後にウツが「今日は本当にどうもありがとう!」と言って改めて手を振り、5人で退場する。
退場曲は「We Are Starting Over」のインストだった。


なお6/7にはアンコール冒頭でウツが貴水を呼び、「Just One Victory」を一緒に歌っている。
だが6/8は貴水が最後の挨拶で出てきただけだったので、この日に収録されたDVDでは貴水が加わった「Just One Victory」の様子を見ることができない。


DVDにaccessの演奏が収録されていないことを考えると、権利の関係で貴水の映像を入れることができず、そのため6/8のアンコールでは貴水に歌わせなかったのかもしれない。
なおDVDの退場シーンには貴水が見えないが、あるいは別日程の映像に差し替えているのかもしれない。


ところで6/7・8のファイナル公演については、木根のベースや貴水のゲスト出演などよりも、はるかに重要な出来事があった。
それはアンコール後のウツのMCである。
(ライブDVDには収録されていない)

えーと、それではですね、お知らせがあります。11月、パシフィコ横浜で楽器フェアがあるんですが、TM NETWORKとして、やることが決定しました。リーダーがリーダーなもんで、決定はしましたが、詳しいことはまだ決まっていないので、ホームページなどで、追跡して下さい。


この日、おそらく一番の歓声が鳴り響く中、5人は退場した。
2004年6月に活動を休止してから3年、もうTMはないのではないかとすら思われていた中で(少なくとも自分はそう思っていた)、ウツから思わぬ発言が飛び出した。


ここで言及されたTMのライブとは、11/2・3にパシフィコ横浜で開催されることになる「TM NETWORK –REMASTER-」のことだが、この時急遽宣言されたTM再開の背後には一体何があったのか。
次章以後は、第7部後半の中心となる2007年のTMの活動の前提となった動向を確認してみたいと思う。

SPIN OFF from TM 2007-tribute LIVE III- [DVD] - 宇都宮隆
SPIN OFF from TM 2007-tribute LIVE III- [DVD] - 宇都宮隆

この記事へのコメント

HOPE
2020年09月05日 11:06
当時最後に聴いた生のTMがMajpr Turn-Roundツアーだったので、再始動の発言を聴いたときは、とても感極まってしまいました。
またTMが見られると喜んでました。

当時は東京に住んでいたので、このツアーを観にいきました。
個人的には、TAKE IT TO THE LUCKY(金曜日のライオン),、COME ON EVERYBODY、Children of the New Centuryがかっこよかった!
好きな曲を生で聴けるって嬉しいですね。

今度のtribute LIVE SPIN OFF T-Mue-needsも個人的には期待しています。
僕はウツソロも大好きなんで、楽しみです。
渡邊尚紀
2020年09月06日 08:57
僕はTMNETWORKの大ファンです。早く本物のTMNETWORKが復活するのを楽しみにしています。trivuteライブ応援しています。お身体に気をつけて頑張ってください。
poco
2020年09月06日 12:44
こうやって見ると、やはり哲ちゃんの企画力がずば抜けていることがよくわかります。TMって、ちょっと気取った、知的な空気感こそが持ち味なんだと思います。音楽なんだから、曲が良ければそれでいいという考えもあるけど、ライブというパッケージの中では、曲の組み合わせ方で会場のテンションをコントロールするというストーリー性も大切なんだということを改めて痛感します。私はtributeにまったく興味がわかないのですが、バンドの仲間うちでワイワイ盛り上がっているのをファンが見ているだけ、という感覚がどうしてもぬぐえません。引き込まれる感覚がないんですよね。そういう意味では、「Incubation Period」~「30th FINAL」の30周年ライブは、すべてにおいて圧巻でした。過去最高にTMらしい、すばらしいライブだったと思います。
2020年09月07日 21:01
こんばんは。この時のツアーは、東京・大阪・広島の三箇所で参加しました。2005年のツアーの時に、当時の知り合いから「次の tribute は 2年後になるらしい」と聞いていたので、開催が発表された時には驚きました。本文中に書かれている通り、意味づけが難しく、まさに同窓会的だったのかなと思います。私としては、「Secret Rhythm」はどの会場でもトイレ休憩でしたので、そこは有り難かったです。あとは、どうしても、あのグダグダ感が好きになれませんでした。今度のツアーがどのようになるのか分かりませんけど、「T-Mue-Needs」と、少し期待させる語彙が入ってきたことと、久しぶりなので、期待したいと思います。私は広島と福岡の会場が当選しましたので、またツアーが終わったら色々とお話出来ればと思います。
やまびこ
2020年09月07日 21:02
すみません、4番目のコメントを入れたの私です。名前を入れずに「書き込む」ボタンを押してしまいました。すみません。
2020年09月10日 01:55
Spin Off関連は2005年の仙台にしか参加してないんですが、何故か殆んど記憶に無いんです…。
一回500円のグッズが当たるガチャガチャを回したくらいしか覚えてないです。
2003年と2007年もこのガチャガチャはあったんでしょうか?

ウツソロの配信限定曲がCD化して一般販売(確かFC通販と新星堂のみ)したのは何気に嬉しかったです。当時は配信曲をダウンロードして聴けるような環境になかったので。
特に浅倉さん作曲のfry driveはウツソロ楽曲では今でも一番好きな曲です。

前半4曲はu_waveの1stアルバムFC限定版にのみ抱き合わせで既にCD化してましたが、この手の「ダウンロード限定→FC限定でCD販売→数曲追加で一般販売」がパターン化してきたのがこの頃でしたね。
青い惑星の愚か者
2020年09月11日 00:37
>HOPEさん
私はTMのことなんて何も意識せずライブにいったので(というかTMは諦めていたので)、会場でTM復活話を聞いてびっくり、というか、え?あれ?て感じで、キツネにつままれた感じになってしまいました。
ただ実はこれ以前で、断片的に情報は出ていました。
これについてはまたの機会に。


>渡邊尚紀さん
2007年のtributeみたいに、今回もツアーの最後でTM復活情報公開!となると嬉しいですね。


>pocoさん
特に2007年は惰性感が強くなっちゃったなと思います。
ただこの後のREMASTERも、その点では実はそんなに変わんなかったのが微妙なところで。
REMASTERはライブの構想を練るほどの余裕がなかったんでしょうね。
それと比べると、やはり30周年は素晴らしかったですね。


>やまびこさん
根拠の有無はともかく、私も2005年が終わった時、また2年後にSPIN OFFやるんじゃないかなあとは思っていました。
2006年にTMやる可能性が臭わされていましたが、どうせ少しだけやってまたSPIN OFFかなあみたいな感じで。

やまびこさんのトイレ時間だったというSecret Rhythm、実は私もとても微妙な気分になった曲でした。
曲自体は大好きだし、演奏もちゃんとやっている(しかも当時のメンバーで)のに、とても違和感を感じました。
小室さんだったらこういう演奏にならないはずというのを強く感じさせられてしまったんです(ツアーコンセプトとしてはそれで良いのですが)。
その点で私にとって、3回のtributeの中で一番印象に残ってしまった曲です。

今度のSPIN OFFでも、またどうぞよろしく。



>秀さん
ガチャガチャはありましたね。私はやりませんでしたけど、一部では好評だったみたいです。
グッズは興味がないもので、2007年のガチャガチャはちょっとよく分からないです。ごめんなさい(多分調べればわかるんですが情熱がわかない)。

Spin Off 2005の配信曲は、実はU_WAVEのツアーパンフの付録CDにも入っていたので、熱心なファンは配信音源・ツアーパンフ・U_WAVEボーナスディスク・SPIN OFFアルバムの4回購入していたはずです。
気にならない(むしろお布施できてうれしい)ファンは構わないのでしょうし、事務所経営も苦しかったのでしょうけど、この頃のマグのやり方は正直いろんなところで疑問を感じます。
KP
2020年09月11日 22:10
小室さんの近況についてですが、肩書きがミュージックデザイナーになっていましたね。
なのでMusic Designも個人会社なのかと…
あくまで私見になるのですが、復帰にあたってMAX松浦やDJ KOO、マークあたりがコメントを出してないのが気になってました…
後はTwitterで久保こーじが広告塔となってるのも…
何はともあれTMの活動の可能性もあるので嬉しい限りですが!!!
青い惑星の愚か者
2020年09月12日 00:48
MusicDesignていうコンセプトは小室さんの発案だと思いますし、悪くないと思いますけど、正直その名称はどうでもよくて、なんでこれまで関わっていたavexが絡まない形で活動を再開したのかという点が気になっているところです。

小室さんがそれまでのビジネスパートナーと離れてよく分からない法人を作って活動を始めた前例は、SONYと離れてからのROJAMと、吉本と離れてからのイーミュージックですから、まあ心配にはなります。
こういうこと試みて無事に済んだ試しがないですから。

あと個人会社?て言いますが、個人事業主の名義ではないですから、仮に社長は小室さんでもビジネスパートナーはいると思います。
そもそも小室さんが一人で会社を切り盛りする能力がないことは、これまでの数十年で痛いほどわかりますし、もしも本当に個人でやっていたら、それこそ再破滅すると思います。


こういうネガティブなこと書くから、熱心なファンから煙たがられるんですよねえ。
poco
2020年09月12日 21:02
「MUSIC DESIGN」って、微妙にダサくて、小室さんのセンスとは思えないんですよね。また誰かに焚きつけられているような気もして、すごく不安です。トピ主様の不安には私も大いに共感します。うまくいきそうな感じがしない。この先、TMが復活するとして、そのマネージメントをこの実態のよくわからない会社?が扱うのか。ウツと木根さんの所属ともからんできますしね。
mogu
2020年09月13日 19:19
「Music Design」についてですが、乃木坂46の楽曲「Route246」のウィキペディアによると『楽曲製作は、久保こーじや溝口和彦を中心とする小室哲哉のスタッフ集団「Music Design」がサポートを行った。』とありました。以前TVで見た同曲の編曲に小室さんと連名で出ていたので気になって調べた情報です。
すでにご存知の情報でしたらすみません…。
M
2020年09月14日 09:24
こんにちは。pocoさんこの間はコメントのお返事ありがとうございました^^。

青い惑星さんやpocoさんのご指摘の通りMUSICDESIGNは正直今後小室さん(TMを含め)をどうされるのかの興味はあっても事業や理念やコピーにはさして惹かれないというのが僕の本音です。
かつてのOPERAGIGの雰囲気を感じます。(当時の女性関係は横に置くとして)
ただ、業界において性善説がもし通用するとしてビジネスパートナーが
いたらそのビジネスパートナーは小室さんを陥れることはしないでしょうね。
もっとも今までが酷過ぎたというのもあります。
逆に性悪説、悪意を持って近づいてくる輩を排除できずにズルズル活動してきている姿というのはいつも酷い目に遭ってから、或いは表沙汰になってからなんですよね。
かつてのエイベックス確執のように松浦氏からの規制が張られてこーじさん、DJKOOさんにしてもコメントができないのかもしれない。
いずれにしてもどうなるのか・・・・心配半分期待半分といったところでしょうか。
青い惑星の愚か者
2020年09月16日 19:13
>pocoさん
誰かに焚きつけられていてもやる気になってくれればいいんですけどね。
その人がそれで儲けても別に構わないし。
ただ音楽活動の遂行を邪魔せずフォローしてくれれば。


>moguさん
そのスタッフ集団のMusic Designは会社組織とは関係ないですよね。同じ名前を付けただけで。
馴染みのスタッフの名乗りがSong MafiaだろうがMusic Designだろうが、私は関心ないです。
むしろ顔が見えていない方々が気になっています。


>Mさん
今回の件で思い合わされるのは、年末の松浦さんとの騒動の時の松浦さんのtweet。
「そろそろ夢から目覚めろと言いたいね」「いい加減に目覚めて欲しかったけど無理ですね」って、今回のMusicDesignの立ち上げ話を言っている可能性を推測しています。
また「松浦くんとはもう10年も付き合いづらい関係なんだ、とか言われちゃうと俺も萎えちゃうわ」てのも、avexから離れることの相談があって、それで松浦さんが切れたんじゃないかと。
可能性ですけどね。

あと今松浦さんが具体的なことを言わないのは、この時に小室さんと話がついて、「もうこれ以上は小室さんについては書くのは辞めると言いました」という合意に達したためでしょうから、当たり障りのないことを言っていてもあまり信用はできないと思います。
M
2020年09月17日 10:15
惑星さん、お返事ありがとうございます。
(新記事にコメントを寄せようとしましたが、内容が内容だけに新記事汚しになりますので・・・・)

仰る通りなんですよね。

ここまでの間に松浦氏はCEO退任をし、その時の発言を読みましたけど
一見円満で自身がその創作環境に戻れることが嬉しいとのようなことを
発現されてましたけど、
そうは見えないんですよね。

事実であれゴシップであれ松浦氏の物言いや行動はワンマンを
越えています。
経営者がやることではないところまで来ています。
(国家権力側から)それらを受けて現社長の黒岩克巳氏に任せたという印象です。
ですから、小室さんに発言できないというのは
発言してしまうと余程目に余る行為が松浦氏側にあり
松浦氏自身が四面楚歌になるかもしれません。

小室さんは充分に罰、制裁を受けたと思うんです。
それを松浦氏が今でも恩として分かっている、受け止めているというなら
むしろ文句は言わないようにしているというよりも
文句は言えないはずなんですよね。

小室さんは新天地、松浦さんはクリエイティブ環境に戻る(事実上降格)
というので納得、落ち着いたという印象です。
青い惑星の愚か者
2020年09月17日 12:49
松浦さんが小室さんに関する発言をやめた件ですが、これは当時のtwitterの書き込みを見る限り、しばらく逃げ続けていた小室さんと話がついて、その過程で何らかの取引があって書き込みをやめ(多分、ちゃんと話し合うからtwitterへの書き込みを止めてほしいとお願いされた)、その後話がついて、現在までなんらかの紳士協定が結ばれているんだろうと思います。
私が「信用できない」と書いたのは彼の人間性ではなくて、今小室さんについて具体的に語らないのはその時の紳士協定に基づくものなので、今の発言から何かを読み取るのは難しいだろうと推測したものです。
今のところ、小室さんは事実上avexから離れた可能性が高いと考えています。

これは私の感想ですが、松浦さんのあの時の行動は、会社の重役としてどうかは措いても、何億もの金を返さないことをほのめかされたら、礼儀としても怒るのは当然ですし、あり得ないのは小室さんと思います。小室さんが社会的制裁を受けたことと、受けた恩を反故にしてよいことはまったく関係ないですし。
もし私が松浦さんなら、絶縁して法的措置を取るかもしれません。
まあ完全に決別していないことは、まだ救いがあるかなとは思っています。

もっともこれは完全に妄想の類ですが、小室さんは金を返さないというつもりで言ったんじゃなくて、このままでは借金返せなくなるかもしれないから新しいことを始めたいとか言ったのかもしれません(あの分かりづらい話し方で)。
「このまま」が離婚での慰謝料問題なのか、またはavexでの活動継続(avexで地道にやっても借金返せなそうだから新しい事業を始める)なのかはわかんないですけど。

いずれにしろ今小室さんがやろうとしていることは、松浦さんがtwitterで批判したように、夢から目覚めていないような見込みの薄いものなのかとも感じています。
もちろんその見込みが外れて、有能なビジネスパートナーが小室さんを大成功に導いでくれるならそれに越したことはないですけど、小室さんがこの手の行動を取って成功したのて、皮肉にもTMNから離れて松浦さんと組んだ時だけなんですよね。
M
2020年09月18日 12:22
惑星さん、少し不快にさせるようなコメントをしてすみませんでした。
非常に的を得たご意見です。
青い惑星の愚か者
2020年10月01日 01:56
いや、不快だったというわけじゃないです。
私の意図が誤解されて解釈されている気がしたため、それを訂正しておきたく思ったため、詳しく考えを述べさせてもらいました。
また何か思うところがあったら書き込んでください。
かっと
2020年10月12日 22:37
MusicDesign株式会社について、ご存知かもしれませんが、
本日のPR TIMESさんからのリリースに情報が載せられています。
(今みてみると9月のリリースにも載せられていました。)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000064542.html

ホームページをみると渋谷にスタジオがあるようです。
本店所在地を検索すると同じフロア?には他の方のギャラリーがあるようで、そちらのホームページをみると脇田さんのお名前もあります。


代表の吉井さんは、父母が浜の記事にもお名前がでていましたね。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000020436.html
かっと
2020年10月12日 22:39
失礼しました。

他の方、ではなくて、吉井さんのギャラリーでした。
青い惑星の愚か者
2020年10月20日 20:02
>かっとさん

情報ありがとうございました。
実はブログ本文には書いていませんけど、私もMusicDesignについては表面的な情報は軽く調べてはいます。
美術品ビジネスなどなさっている方のようですね。
書いたものなど見ると、小室さんと息が合いそうなことを言っているなあとは思います。

脇田さんとの絡みは気付いていませんでした。
吉井→脇田→小室なのか、吉井→小室→脇田なのか、どうなんでしょうか。
現時点では評価しがたいところがあるので、当分様子を見ているつもりです。

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