7-45 SMALL NETWORK

10/17に「How Do You Crash It? one」の配信が終了する前後から、TMについていくつかの追加情報が出てきました。
一つは10/15の「Tetsuya Komuro Studio」での小室さん配信映像の解説(以下①)、一つはウツのFC会報「Magnetica」101号(以下⓶)、一つは「Sound & Recording Magazine」2021年12月号のTM NETWORK特集(以下③)です。
以下、出典として①②③を挙げながら、新情報を整理してみます。
なお③の一部は、「Sound & Recording Magazine」のサイトでも見ることができます(前編後編)。


今回のTMの活動再開は、小室さんに壮大なことが浮かんだことから始まったとのことです。
小室さんが一時音楽に興味がなくなったと言っていたことについて、ウツはもったいないと思っていたので、今回の復活は良かったとコメントしていました(⓶)。
小室さんの引退表明後、ウツが3年続けてTMを意識したツアー「Tour Thanatos」「Dragon The Carnival」「SPIN OFF T-Mue-needs」を開催したのも、小室さんに向けてのメッセージという意味合いがあったのでしょう。
小室さんは今回のライブ配信が好評で良かったと言って喜んでおり(①)、まずまずの手ごたえを感じているものと思われます。


今回の配信ライブは、ウツの「LIVE UTSU BAR「それゆけ歌酔曲!!」ギア―レイワ3」が終わってから一ヶ月足らずで、リハーサルと本番の収録が行なわれたとのことです(⓶)。
「それゆけ歌酔曲!!」は7/6に終わったので、8月初旬に収録されたことになります。


ただ本記事のnobさんのコメントによれば、8/20の「Tetsuya Komuro Studio」は某所のリハーサルスタジオで撮影が行なわれており、その時の機材は「How Do You Crash It? one」と同様であったとのことです。
私はこちらの映像を確認していないのですが、もしもそうだとすると、「How Do You Crash It? one」のリハーサルが8/20前後に行なわれ、本番の撮影は8/21以後に行なわれたことになります。
もしもこれが正しいのならば、「LIVE UTSU BAR」が終わってから一ヶ月足らず=8月初旬頃というウツの発言には記憶違いがあるのかもしれませんし、または準備が始まったのが8月初旬頃だったのかもしれません。
私も8月初旬の撮影は早いなあと思っていたので、むしろこっちの方がしっくりきます。


いずれにしろ「How Do You Crash It? one」は、撮影から配信まで1~2ヶ月ほど寝かせていた映像ということになります。
1999年の再始動後の活動は、直前ギリギリで動いたために満足な形に至らないことが少なくありませんでしたが、それと比べると今回は大変余裕を持った活動ということができそうです。
だとすると今後配信される「two」「three」も、「one」と同時かそれほど隔たらない頃に、すでに収録済みなのかもしれません。
この点は(多分12月初め頃に)「two」のティザー映像が出ればはっきりするでしょう。


そしてライブ収録とあまり変わらない頃、「How Crash?」のレコーディングもすでに済ませたようです。
ウツは新曲のレコーディングの話もしており、その時期は8月某日だったとのことです(⓶)。
今後の配信で完全版を披露した後で評判を見た上で、レコーディング音源にアレンジを加えて配信をするつもりなのかもしれません。


「How Crash?」のレコーディングの場所は、「Tetsuya Komuro Studio」を配信しているスタジオです。
このスタジオは、春頃に小室さんが構想したもので、最初にレコーディングしたのが「How Crash?」だったとのことです(③)。
春頃の構想とは、多分4/9のPavilions Tetsuya Komuroの設立の前後のことでしょう。
ただすでに去年から新しいスタジオの準備に取り掛かっていたという話もあり(本記事nobさんコメント)、機材等スタジオの構想は春頃だとしても、新スタジオを設けることはより早くから決まっていた可能性もあります。


なお10月某日の深夜に「Tetsuya Komuro Studio」でゲリラライブを配信した時、ビルの管理人から注意の電話が来て中断したそうです(10/22配信時の発言)。
そんな音漏れする環境で大丈夫なの?という不安は感じますが、どうなんでしょう。


小室さんは「How Crash?」では、歌詞で悩んだそうです(①)。
2~3ヶ月というので、遅くても6月には考え始め、8月までに完成ということになるでしょう。
小室さんはウツにも相談に来たとのことです(⓶)。
おそらく木根さんにも相談したでしょう。


小室さんによれば、「I am」の歌詞は居酒屋でもクラブでもカラオケでも自由に行ける時代における「個」を扱ったものでした。
しかしその環境はコロナ禍によって一変してしまいました。
これに対してどのように対応すべきか、科学者も政治家も分からなかったが、みんな間違えながら前に進んでいきました。
小室さんはそのことを踏まえて、間違えながらも前に進んでいこう、事態を打開していこうという意味で、新曲で「Crash」というキーワードを出してきたとのことです(①)。
この話を踏まえると、「Crash」は「破壊する」という行為よりは、その結果として目指す「打開する」行為を、より強く意識しているように感じられます。


小室さんは「How Crash?」を作る際に、ウツに「もう「I am」じゃないんだよ」と言ってきたそうです(⓶)。
これはパンデミックによって「I am」を作った頃から変化してしまった社会に向けて、どのようなメッセージを出すべきか悩む中で出てきた言葉なのでしょう。


「How Do You Crash It? one」「I am」「How Crash?」が続けて演奏され、その間に衣装が変わったのも、この時代に即したメッセージの変化を表していると考えられます。
30周年の時の衣装で演奏した「I am」と、新しい衣装で演奏した「How Crash?」は、それぞれ30周年と2020年代の活動を象徴するものとして見ることもできます。


なお「How Do You Crash It? one」「We love the EARTH」がマイナーコード進行のアレンジになったのも、パンデミックを踏まえて、「やたら明るいだけの愛し方」ではないものを表現しようとしたものだったそうです(③)。
ここでも30周年の時とは異なる事態に応じた新しい音・メッセージを発信したいという小室さんの考えを見て取ることができます。


「How Do You Crash It? one」が3人のみの演奏となったのは、小室さんが提案したそうです(③)。
サポートを見てもらうよりは、3人を見てもらいたいという考えによるものでした。
特にこれまでのライブでシンセで代替できなかったものに、ディストーションギターの音がありました(③)。
このことは私も2008年のトークで本人が話しているのを聞いたことがあります。
しかしTM NETWORK 30thの頃から、なんとか自分のシンセでもディストーションギターの音を出すことができるようになってきたとのことです(③)。
小室さんのソフトシンセ導入と、ソフトシンセの音色の進化が、これを可能にしたのでしょう。
今後のTMのライブも、最終公演などの記念ライブを除いて、基本的に3人のみのステージになる可能性が高そうです。


「How Do You Crash It? one」の演出について、いくつか気付いたことを追記します。
まずオープニングで、少女が部屋でシンセを弾くと、部屋にあるモニターにバトンが吸い込まれる演出がありました。
私は見落としていたのですが、この少女が持っているスマートフォンにはバトンが映っていました。
ふくりゅうさんのレポートにも書いてありました)
小室さんによれば、少女がシンセで特殊なコードを弾くと、そのスマホ内のバトンがモニターに投げ込まれるという設定だったようです(①)。


2015年の「30th Final」で、TM NETWORKからファンに託されたバトンは、QRコードを介して送られた画像ファイルでした。
私は、これはフィジカルな実物としてのバトンを託したことをデータによって表現したものと考えており、物語上では実物のバトンが託されたことになっていたと思っていたのですが、どうやらあの画像ファイルこそがバトンの実体なのだと考えてよさそうです。


ついで今回ライブセットの目玉だった三角形について、これは高橋哲人さんの率いるTETSUJIN AUDIO VISUALによるドット・イメージの演出だったことが、高橋さんご本人により明かされました。
ドット・イメージは少し前にこのブログでも取り上げた照明機材で、実は2008年「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!!」でも最終公演のみで用いられたことがあります。
形状も機能もかなり違ったので気付きませんでしたが、同じものだったんですね。


おそらくドット・イメージは、2009年のTM25周年ライブでも使うつもりだったつもりだったのでしょう。
それが今回の再起動に当たり、再び起用されたものと思います。
このブログでは、これまで誰も興味がない時期の記事を延々と書いてきましたが、意外と新しい活動につながることもあるんですねえ。


最後に、今回入ってきた新しいTM情報の中で、一番重い話があります。
それは今回のTMの活動が「きっと最終章だろうなぁ」という小室さんの発言です(③)。


実は私もこのことは予想していて、近いうちにここでも書こうと思っていたんですが、先に本人に言われてしまいました。
今回の活動がそれなりに長期的な視野で(1年以上)行なわれるならば、3人の年齢や最近の体力面の衰え具合を見るに、その次の活動はもうないことは予測できました。
しかしこんなにはっきりと明言されると、やっぱりそうだよなぁ…てなりますね。


もっとも小室さんはウツや木根さんと、50周年はないよねと語っているそうです。
ということは、身体の不調が来ない限り、2024年の40周年まではやるつもりなのでしょう。
私としても、まあそこまでやり切れればよいかなとは思います。
小室さんも今回は完全にTMに集中してくれそうな気がしますし、本当に全力での活動を見せてくれるはずです。
私の方が息切れしそうな危惧もあるのですが、現時点では、がんばって付いていこうと思っています!


TMに関して現在出ている今後の情報としては、まず「How Do You Crash It?」のアフターパンフレットがあります。
こちらウツFC版は予約受付が終わりましたが、通常盤はamazonなどで「three」まで注文することができるようになりました。
amazonとか出版元のリットーミュージックのサイトを見ると、それぞれの発売日が11/27・1/27・3/27となっています。

「How Do You Crash It? one」AFTER PAMPHLET
「How Do You Crash It? two」 AFTER PAMPHLET
「How Do You Crash It? three」 AFTER PAMPHLET


otonanoのサイトでは、引き続き「ベスト・ライブ・パフォーマンス」投票の受付が行なわれています。
投票対象のライブには、「How Do You Crash It? one」も追加されました(相変わらず「Tour Major Turn-Round」などは入っていませんが)。
なお前回指摘した2位の「Get Wild '89」のライブ日程・会場の記載内容の混乱については、いつのまにか修正されていました。
(1994/5/18「TMN 4001 Days Groove」とのこと)


今回のTM再起動に当たり、avexでは2014年の「Dress 2」「Quit30」を紙ジャケ・リマスター音源・Blu-Spec2で再版するそうです。
出戻りファンを想定してのリリースでしょうけど、「Quit30」がDisk1だけの再版なのは気になります。
ここはDisk2も入れてほしかったです。
後年のファンにとっては結局、旧版しか購入の選択肢がないことになるはずです。


さらにこれに合わせて、小室さんの過去のヒット曲35曲をノンストップミックスした「TK WORKS ~TETSUYA KOMURO HITS NONSTOP MIX~」もリリースされます。
現在発表されている収録曲を見る限り、avexの楽曲で構成されるようで、TMからは「I am」が収録予定です。
選曲とミックスを誰がやるのかはサイトには明記されていないのですが、多分小室さんは関係ないのでしょう。
以上3枚のCDは、いずれも12/1のリリース予定です。


去年年末に開催された「年忘れ!!歌酔曲vsフォーク」が、今年も「年忘れ!!歌酔曲vsフォーク 2021」と題して開催されます。
12/14、LINE CUBE SHIBUYAでの開催です。


ウツの歌酔曲チームは、恒例の野村義男さん・松尾和博さん・nishi-kenさんです。
木根さんのフォークチームは、去年の山本英美さん・中村修司さんに加え、ピアノとして海老原真二さんが参加します。
このフォークチームは、今年の「K-Folk 2021」のメンバーでもあります。
そして特別審査員として、今回も小室さんが参加します。
多分去年と同様に、最後にTM NETWORKとしての演奏もあるのだと思います。
今回も無料配信はあるんでしょうか。


その他、TMの関連商品ではありませんが、10/20付けで集英社新書より、音楽評論家のスージー鈴木さんの「EPICソニーとその時代」が刊行されました。
TMの記述はごく一部ですが、80年代EPICへの愛情が深く詰まった本です。


特に後半では丸山茂雄さんと小坂洋二さんへのインタビューが掲載されており、当時のEPICの雰囲気を知ることが出来ます。
あとあまり意識していませんでしたが、1988年にEPIC/SONYがCBS/SONYグループの一部門になったのは、社内的には悪い意味で大きな出来事だったようです。
小坂さんの存在感が「CAROL」の頃から薄くなるのは、そういうことが関係していたのかもしれません。


以下、ソロ活動について整理します。
小室さんは「Tetsuya Komuro Studio」で10/15・22の配信がありました。
10/15にはすでに述べたように、小室さんが「How Do You Crash It? one」の配信を見ながら解説を行ないました。
番組の冒頭では「Electric Prophet」を演奏し、最後には「How Do You Crash It? one」のラストに1分だけ流れた曲のフルコーラスを流しました(2分弱)。
この曲、TMの曲なのかとの質問もありましたが、小室さんは「さて、これはTM NETWORKの新曲なのでしょうか?」とだけ匂わせ発言をして退場しました。
後日ボーカルを入れて別の形でリリースされるかもしれません。


10/22には、ウツの「U Mix」ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」を見た感想を語りました。
10/16に「U Mix」のEX Theater Roppongi公演、10/19に「マドモアゼル・モーツァルト」を見に行ったようです。
この間の小室さんは、ヴァイオリン三昧だったとのことです。
特に「U Mix」のヴァイオリンがきれいだったと言っていました。


番組の最初には、「マドモアゼル・モーツァルト」に因んで、「Mademoiselle Mozart」の楽曲のメドレーを演奏しました。
「永遠と名づけてデイドリーム」を演奏している時には、小室さんの鼻歌も聞こえました。
これは番組としてはダメな例ですが、得した気分です。
番組の最後には、「Self Control」を演奏しました。
これは先に触れたゲリラライブの時、管理人の電話で演奏を中断してしまった曲です。
この日はゲリラライブのリベンジで、改めてこの曲を演奏しました。


10/15には、小室さんのソロライブ「Tetsuya Komuro Rebooting 1.0」を11/26・27にBillboard Live Tokyoで開催することが告知されました。
今回が再起動(reboot)の「1.0」とされているのは、ソロ活動もここからがいよいよ本格的な復活というメッセージでしょう。
MusicDesignの頃は多分「0.5」くらいだったのでしょうか。
このライブのチケット、「Tetsuya Komuro Studio」の会員向けの先行販売はすでに行なわれています。
Billboard Live会員向けのチケットは10/28、一般向けチケットは11/4発売ですが、席はあまり残っていないかもしれません。


近々「Tetsuya Komuro Studio」会員限定で、アナログ盤LP「Jazzy Token」が販売されます。
小室さんは11月下旬には発売できそうと言っていたので、多分誕生日の11/27頃に出すのでしょう。
内容は、去年から作ってきたジャズテイストのインスト曲30曲からセレクトした楽曲を収録したものとのことです。
「Tetsuya Komuro Studio」で映されたジャケットの文字を見るに、A面4曲・B面5曲の計9曲のようです。
私は再生環境がないので買いませんが、内容は気になります。
今度の「Rebooting 1.0」でも、何曲か演奏されるかもしれません。
その内配信してくれませんかね。


ウツはソロツアー「U Mix」が10/15から再開しました。
セットリストも、10/15から1曲日替わり曲が入ってきたようです。
私も10/31のZepp Namba公演に参加してきます。
ニコ生配信は、これまで9/26の他、10/16・24に行なわれています。
今回は2公演ごとに2日目の公演を配信する方針なのでしょうか。


木根さんは11/7にFM大阪の「あわじ感動!音楽島」出演します。
ただ放送時間は午前5:30~6:00ですので、なかなかリアルタイムで聞ける方は多くなさそうです。
Radikoでプレミアム会員になって、後で聞くというのが現実的なところでしょうか。


もう終わってしまったので今さら書いても意味はないのですが、宝塚歌劇の舞台「City Hunter」が、10/14にオンライン配信されました。
なお舞台自体は、東京宝塚劇場で11/14まで続きます。
また10/10に始まった「マドモアゼル・モーツァルト」も、東京建物Brillia Hallで10/31まで続きます。


以上、長くなりましたが、近況の整理でした。
今回はこれで終わらせてもいいかなとも思ったのですが、第7部をできるだけ早く完結させたいので、やっぱり本題も続けます。

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前章までは、小室の逮捕によってTM25周年企画が立ち消えになったこと、そうした中でもウツと木根の2人によって「EXPO Folk Pavilion -Revival-」が開催されたことを見てきたが、この前後の時期にも2人はTMとは別にソロ活動を行っていた。
本章ではその内、2008年後半から2009年にかけてのウツのソロ活動について見ていくことにしたい。


2008年は5月末までTM NETWORKのツアー「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!!」があり、おそらく12月頃にはTM25周年企画が発表される予定だった。
その間は6~11月の半年程度しかなく、ソロ活動もあまり長期的なものは期待できなかった。


TM25周年企画がいつまで行なわれる予定だったのかははっきりしないが、デビュー記念日の4/21の前後、春を中心に行なわれることになっていたと推測できる。
となれば、おそらく2009年前半にはソロ活動は予定されていなかったか、少なくとも大規模なものは計画されていなかっただろう。


だが小室の逮捕により、2009年のTMの活動はなくなってしまった。
2009年4・5月の「EXPO Folk Pavilion -Revival-」追加公演は、TM25周年がなくなって2人の予定が空いたこともあって開催されたと考えられる。
ウツ・木根はこれに限らず、2008年の年末頃から、翌年のスケジュールの調整を行なったはずである。
本章と次章では、以上のような2人の活動の大枠を押さえておく必要がある。


まず本章では、ウツについて見ていくことにする。
2008年6月以後半年、ウツは短期間ながらソロでの新しい活動を試みる。
Revo率いるSound Horizonとのコラボレーションである。
ウツは2008/9/3リリースのSound Horizonのアルバム「Moira」に、ウツが「雷神域の英雄」「死せる者達の物語」「死せる英雄たちの戦い」の3曲でゲスト参加した。


「Moira」はチャートで初動3位・4.5万枚を売り、最終的には6.7万枚の成績を上げた。
人気が上り調子だったSound Horizonにとって、この成績は当時の自己最高記録だった。
ウツにとっては当時のU_WAVEはもちろん、TM NETWORKと比べても数倍の売上であり、TMファンよりもはるかに多くのリスナーが本作でウツの歌を聴いたことになる。


ウツは9/11,13,14,15,17,18の6日間、このアルバムをひっさげてJCBホールで開催されたSound Horizonのライブ「Moira~其れでも、お征きなさい仔等よ~」に出演している(翌年1/7~9にも同会場で再演)。
ウツはレオーンティウスという役を演じ、鎧・マントをまとい槍を持ってステージに現れた。

7-45.jpg
レオーンティウス様


Sound Horizonの作品はアルバム・ライブともに、ストーリー・演出を重視した独特な内容だったが、TM NETWORKやU_WAVEをこなしてきたウツにとって、こうしたスタイルはなじみやすかっただろう。
ウツはCDやDVDを視聴して、TMの「CAROL」やソロの「White Room」に近いという印象を持ったという。


この時期はウツがSound Horizonの活動に参加するとともに、Sound HorizonのRevoもU_WAVEの活動に参加した。
6/20には「ルナ」、9/24には「テラ」が、U_WAVE名義で配信リリースされたが、これらはRevoが作詞を担当している(作曲は石井妥師)。
なお、これまでU_WAVEの作詞はほぼすべて森雪之丞が担当してきたが、以後関わることはなくなった。
あるいはウツは森の脱退が決まった時点で、U_WAVEの歌詞を作る人材を探して、Revoに巡り合ったのかもしれない。


2008/11/5,6,8,9には、SHIBUYA AXで3度目のU_WAVEのライブ「evolutio」が開催される。
U_WAVEのキーマンだった森雪之丞はライブにも参加せず、ポエムリーディングの役はRevoが担当した。
U_WAVEは結成当初の2005~06年を第1期、Revoが参加したこの時期(2008~09)を第2期ととらえることもできるだろう。


なおRevoが参加した第2期U_WAVEのライブは、第1期と比べると公演数がかなり限定されている。
TM25周年を控えていたこともあるのだろうが、Sound HorizonをメインワークとするRevoの参加を前提にスケジュールが組まれていたこともあるのだろう。


このようにウツは、TM25周年が始まるまでの半年間、Revoとのコラボ活動を展開した。
ただしRevoとの関係はそれほど長く続いたわけではない。
2009年にもSound Horizonの「Moira」再演およびU_WAVEのツアー「Revolutio」でRevoとのコラボは続いたが、ウツとの関係があったのはこの時までであり、またRevoは最後までU_WAVEの正式メンバーにならなかった。


実はRevo作詞のU_WAVE配信楽曲第3弾として「Wave of memories」という曲が予定されており、2008年11月の「evolutio」でも披露されていた。
おそらく「evolutio」でお披露目をした上で、全公演終了後に配信する予定だったのだろうが、なぜかそれは実現しなかった。
その事情は不明だが、あるいは「evolutio」開催直前の小室逮捕が配信中止に関わっているのかもしれない。


この1年後、2009/10/21にはU_WAVEの3枚目のCDシングル「Beat Call the Moment」がリリースされたが、これにはRevoは関与していない。
作詞は畑亜貴という人で、アニメソングを多く手掛ける作家だが、ウツとの関係はとくにうかがわれない。
この曲は深夜テレビドラマ「俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK」後期のエンディングテーマというタイアップがついていたが、そのことが関わるのかもしれない。
Revoはこの頃レコーディングされた他のU_WAVE楽曲にも関わっておらず、この段階でRevoからU_WAVEへの歌詞提供の構想は失われていたと見られる。


「Beat Call the Moment」リリースに先立つこと1ヶ月前の2009/9/12~27には、U_WAVEのライブ第4弾として、東京・横浜・大阪で「Revolutio」が開催された。
「evolutio」に続く公演という位置づけだった。
ツアータイトルにもアピールされている通り、この段階ではRevoもツアーに参加したが、これがRevoが関わった最後のU_WAVEの活動となった。


これに先立つ4月には、U_WAVE発足以来のメンバーだった石井妥師が脱退した。
石井はT.UTU with The Band時代以来のウツの仲間だったが、以後ともに音楽活動を行なうことはなくなった。
ウツにとっては寂しいことだっただろう。
代わってベースとして、岡本崇志が参加した。
6月頃にオーディションで選抜したものという。
岡本のU_WAVE参加はこの時期だけだった。


U_WAVEは結成以来、森が作詞、石井と土橋が作曲・編曲という体制を取った。
しかし2008年に森、2009年に石井が抜けた。
作曲は以後、大部分を土橋が担当するようになる。
作詞は短期的にRevoが関わったが、それは2008年の3作に留まった。
U_WAVEは2009年の時点で、大きく編成を変えたことになる。


こうした中でU_WAVEの楽曲制作に関わってくるのが田中花乃である。
これ以前も2005年の「Spin Off from TM」の前後に配信された宇都宮隆名義の「Magenta」「We are the sound」の作詞を担当していた。
U_WAVEに関わるようになるのは、2009年のシングル「Beat Call the Moments」のカップリング曲「12個のkeynote」からである。
これ以後田中は作詞担当という謎の役割で、U_WAVEの正式メンバーとなった。
さらに2010年代には、宇都宮隆名義の「TRILOGY」「mile stone」でも一部楽曲の作詞をするなど、ウツの作品に関わり続けている。


メンバーの出入りと並ぶ大きな変化が、楽曲発表の方針である。
本来U_WAVEはポエムリーディングを伴うコンセプチュアルなステージと、毎月の音源配信による新曲発表を活動の柱としていた。
だが後者の音源配信は、U_WAVEの活動中断とともに行なわれなくなった。
宇都宮隆名義の配信は、2006年12月から2007年8月まで行なわれたが(「Spin Off from TM 2007」の開催に伴う)、TMが活動の準備を始めると、2007年9月からはそれも行なわれなくなった。
2007年11月からは野村義男とのトークが、ポッドキャスト「千夜一夜物語」として、不定期ながらほぼ毎週のペースで配信されたが、これは音源配信の中断を補うべく企画されたものといえる。

2008年にU_WAVEが活動を再開すると、先に述べたように2曲のU_WAVE楽曲の配信が行なわれた。
しかし「evolutio」の後に予定されていた「Wave of memories」の配信中止とともに、U_WAVEの音源配信は最終的に途絶えてしまう。
2009年9月の「Revolutio」開催前後になっても音源配信は復活せず、新曲「Beat Call the Moments」はシングルCDでの発表になった。


「Beat Call the Moments」のリリース時には、他にも候補曲として「come back to us」「notice」「always」がレコーディングされたが、これらもしばらくお蔵入りとなり、2006年の既配信曲や先述の「Wave of memories」、新曲「Last Voyage」とともに、2010/6/28にCDアルバム「U_WAVE 2 FRE-QUEN-CY」に収録された。
(なお、なぜか「ルナ」は未収録)
これがU_WAVEの2ndアルバムである。


第1期U_WAVEならば、「come back to us」以下の楽曲は、「Revolutio」が開催された2009年9月前後から順次配信していたはずである。
しかしこの時は、これらの楽曲を配信せずに、まとめてCDにすることを選んだ。
楽曲配信を軸に据えるというU_WAVEの構想はすでに行なわれなくなって久しくなっていたが、「Beat Call the Moment」以後も復活されなかった時点で、完全に放棄されたと言って良い。


ポッドキャスト「千夜一夜物語」も、「Revolutio」が終わるとともにその使命を終えた。
正確な配信日は把握していないが、公式サイトのディスコグラフィを見る限り「Revolutio」の特集(2009年9月頃)の後は3回の配信が行なわれたのみである。
最終回(第50回)に流された「Last Voyage」「U_WAVE 2」の1曲なので、最終回の配信はおそらく「U_WAVE 2」リリース前後の2010年6月頃だろう。
だとすればそれまで9ヶ月前後の間に「千夜一夜物語」は3回しか配信されなかったことになる。
ウツ周辺の音源配信からの撤退の様子がよく分かる。


U_WAVE自体も息切れを迎えたものか、「U_WAVE 2」リリースとともに2度目の活動休止に入った。
ウツが2005年に始めたU_WAVE中心の活動は、ここにひと段落する。
以上が第2期のU_WAVEの動向だが、概して言えば迷走としりすぼみの時期という印象がぬぐえない。


だがウツは2009年にはU_WAVEと並行して、2004年以来中断していた宇都宮隆名義の活動を再開した(ただしそれまでもディナーショーなど小規模な活動では宇都宮隆名義を用いていた)。
それは「Revolutio」の直後の10/3~11/14に開催された「SMALL NETWORK Fence of Defense」で、追加の2公演を含む全国16公演のツアーだった(11/7以後の4公演は追加公演)。
ウツのソロツアーの規模では2000年代で最大のものであり、tribute LIVEと比べても大差ない規模だった。


「SMALL NETWORK」は、2004年以来長らく開催されていなかった宇都宮隆名義のツアーだったこととともに、TM NETWORKの楽曲を演奏したことでも注目されるところである。
ウツは7月にこのツアーを発表した際に、「25周年に敬意を表して僕なりのLIVEが、SMALL NETWORK」というメッセージを出している。
ここでいう「25周年」とは、年数から見て明らかにTM NETWORKの25周年を意味している。
ツアータイトルに「NETWORK」が含まれるのも、そのためである。


つまりウツは、2009年のTM25周年企画が実現できなかったことを踏まえて、自分なりのTM25周年ライブをやろうと言ったのである。
ただしあくまでもソロライブの枠内で、TMの3人の中の1人で行なう企画ということで、タイトルに「SMALL」を冠した。
ウツは「みんなきっとさ、実際には待っててくれたはずだから」ともコメントしている。


当然ながらこの企画は、TM25周年が計画されていた2008年の段階では存在しなかったはずである。
小室の逮捕によってすべての企画が流れてしまったことを踏まえ、ウツなりにファンに向けて25周年企画を催したのである。
この企画がいつ立ち上がったのかははっきりしないが、7月にツアー開催が告知されているので、2009年上半期中に企画されたものということになる。


それにしてもツアー日程が「Revolutio」と極めて近接しているのは、ウツも大変だっただろう。
「Revolutio」最終公演と「SMALL NETWORK」初日公演の間は、1週間しか空いていない。
サポートメンバーがすべて違った上、2009年になってから企画されたため、スケジュールの調整が困難だったと考えられる。


そのためウツは「SMALL NETWORK」のリハーサルにもなかなか来られず、「あんなに歌っていないリハは初めてかも」と言っている。
ウツも本来はこのような無謀なスケジュールでの活動は望んでいなかった。
しかし自分なりの「25周年」は、どうしても「25周年」の年の間に開催したかったのだろう。


なお本イベントとは関係ないが、2010年にはウツと木根が2人でMEDIUM NETWORKを名乗ったことがある。
SMALLよりも多くTM本体よりも少ないということで、MEDIUMとしたのだろう。
この名義は2010/9/25・26に品川プリンスホテルステラボールで開催されたガンダム関連イベント「GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT SOUL G+」出演した時に用いたものである。
この時2人は「Beyond The Time」を演奏した。


「SMALL NETWORK」のサポートメンバーは、ギター北島健二、ベース・キーボード西村麻聡、ドラム山田亘の3人だった。
つまりFence of Defense全員がそのままサポートについた。


Fenceは80年代にTMのサポートやレコーディングにも参加した面々であり、TM25周年企画に協力を仰ぐには最適な面々だった。
これ以前、2003・2005・2007年に開催されたtribute LIVEでは90年代のサポートメンバーが参加したが、ソロツアーとしてソロ曲を入れることも念頭に置いて、tribute LIVEとは別企画であることをアピールできる面子にしたとも考えられる。
なおこのライブでは、シンセのフレーズの一部は西村が演奏したが、シンセのほとんどは生演奏ではなかった。
バックステージでハードディスクから流されたものと思われる。


この頃はFenceの活動も断続的になっており、彼らの活動はウツと連動することも多かった。
Fenceは1999年に一度活動を休止した後、2003年に復活したが、これはウツが同年のソロツアー「Tour wantok」で、3人にサポートの話を持ち掛けたことがきっかけだった。
「Tour wantok」の終了直後、彼らは久々のFenceとしてのライブを開催している。
Fenceはそれ以後コンスタントに新作をリリースし続けた。


Fenceは「SMALL NETWORK」も活動のアピールに利用しており、「SMALL NETWORK」終演後の2009/11/25には、1989年の武道館ライブ「2235 Zero Generation 完結編」と同じ曲を演奏する(ただしまったく同一ではない)「2235 Zero Generation Update」を、CLUB CITTA' 川崎で開催している。


「Tour wantok」ではFence以外にもサポートメンバーがいたが、「SMALL NETWORK」では3人以外にメンバーがおらず、完全にウツ+Fence of Defenseという布陣になった。
そのため「SMALL NETWORK」は、Fenceの存在感が強いステージとなった。
Fence楽曲の演奏時間も、ウツの休憩時間を兼ねて長く設けられた。
ただし11/13・14の追加公演のJCBホール2公演のみ、葛城哲哉と浅倉大介がゲストで数曲参加した。


Fenceのサポートを踏まえて、ツアーの正式タイトルは「Takashi Utsunomiya SMALL NETWORK Concert Tour 2009 Fence of Defense」とされ、略称されて「SMALL NETWORK Fence of Defense」とされた。
英語としてはさっぱり意味が分からないタイトルだが、要するにウツとFenceによるライブツアーということだった。


なお3人の中でも特にウツと仲の良い山田亘は、翌2010年にDJ KOOとのユニットWILLにウツをゲストボーカルとして迎えて新曲をリリースし、ウツのソロライブ「Jumping Jack Show」でもWILLでサポートを行なった。
さらに2012年のイベント「All That Love」でのTM NETWORK再結成でも、ウツの意見によってFenceがサポートを務めた。
FenceはTM25周年企画中止以後TMの再開まで、3年間にわたりウツ・TMと関係し続けたことになる。


演奏曲には日替わりもあったが、1度のライブで演奏される曲数を見るに、TMが9~11曲、ウツソロが5~6曲、Fence曲が4曲で、TMが約半分を占めた。
TM曲は再始動後の各アルバムから計4曲が選曲されており、単なるヒットメドレー的な選曲になっていないところはウツらしい。
ウツソロ曲も90年代のライブ定番曲ではなく、2000年代の曲が中心だった。
選曲は色々と考えたようで、ファンが聞きたい曲やFenceに合いそうな曲を選んだという。
実現はしなかったが、TM曲としては「Girl」を演奏する案もあったという。


以下、ライブの流れを簡単にまとめておこう。
ライブのオープニングはFence3人の演奏から始まる。
ロックテイストの、緊張感がある演奏だ。
セットリストでは具体的な曲名がないので、ライブ用に作られたオリジナル曲だろう。


3人の演奏が終わると、「START」の声が会場に流れ、ウツが登場する。
「Be Together」「Kiss You」と、「humansystem」のTM曲が続く。
「Be Together」サビ前のクルリパフォーマンスは、北島・西村も付き合ってくれた。


「Kiss You」は西村のベースが映える。
間奏ではベースソロも設けられた。
ロックバンドがサポートにつくと、魅力が増す曲である。
Fenceに合うとして選ばれた曲の一つはこれだと思う。


「Get On Your Express」
「Spin Off from TM 2007」の時に配信され、ライブでも演奏されたウツソロ曲である。
ソロ枠の選曲ではあったが、TMファンにも多少なじみのある曲ではあった。


短いMCが入り、4曲目はTMの「Pale Shelter」
「Major Turn-Round」から、意外な選曲である。
これ以後ライブ本編で演奏されたTM曲の多くは、再始動後のアルバムからの選曲となっている。
なおJCBホール公演では、ここでゲストとして葛城哲哉が登場し、1曲だけ演奏した。
以後葛城は主にTM曲だけで登場し、演奏に参加した。


次いでウツソロ曲からバラード2曲が続く。
曲は「the long night is over」「Sing A Song, miss clear light」である。
私はこのライブに参加するまで両曲とも知らなかったが、良い曲だと思う。
なお追加のJCBホール公演のみ、「Sing A Song, miss clear light」「Call」に差し替えられた。


2度目の長いMC。
ウツが3人の紹介をし、4人の雑談が繰り広げられた。
11/3のZepp Sapporo公演以後は、この時間に楽器オーディションコーナーが行なわれた。
ステージ上のメンバーでいろいろな楽器を毎回挑戦するというもので、Zepp Sapporo公演ではドラム、11/7のなんばHatch公演では電子ピアノ、11/8のZepp Nagoya公演ではフルート、11/13・14のJCBホール公演では尺八が披露された。


次はTMの「SPEEDWAY」から「Diving」「Pride in the Wind」が演奏された。
「Diving」は2021年現在で、TMのライブ映像が存在しないため、これが唯一のライブ映像ということになる。


「Diving」はツアー前期にはウツ・北島・西村3人で並んでアコギを演奏し、山田はパーカッションを担当した。
しかし福岡での打ち上げの話がもとで、10/31のZepp Sendai公演以後は、山田も前に出てアコギを弾くようになった(パーカッションはハードディスク音源)。
JCBホール公演ではさらに葛城も加わり、5人のアコギ演奏となった。
最後の「ラララララ」の部分は、全員で合唱が披露された。
次の「Pride in the Wind」は、西村のベースが加わったことで、「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!!」とは少し異なった趣になっている。


ウツ、「Fence of Defense」と言って退場(JCBホール公演では葛城も退場)。
この後はFenceのステージとなる。
1曲目は最新アルバム「円游律」収録の「Spiral Rondeau」
プログレッシブロックを意識した複雑な構成の曲を弾きこなした。


西村を中心にFenceのMCが入り、その後は日替わり曲コーナーが設けられた。
「時の河」「Fathia」「Midnight Flower」「Sara」などの過去曲や、「The Seed of Light」「Wave of Delight」などの新曲が披露された。


Fence2曲目が終わると、舞台袖からウツがエレキギターを演奏しつつ登場。
ウツがギターで演奏に参加する「君にムチュムチュ」で、Fenceコーナーは終わる。
演奏が終わると、西村が「リードギター宇都宮隆! サイドギター北島健二」と紹介。


ウツの軽いMCを挟み、TMの「Self Control」
ただしこの時は、西村麻聡が企画した「Pop Meets Jazz」のアレンジで演奏された。
私はこのアレンジの「Self Control」が演奏されることは想定していなかったので、ライブ会場で聞いた時は意表を突かれたが、西村が参加しているのだからあり得る選曲だった。
このメンバーだからこその演奏だったと言えるだろう。


西村のシンセのイントロで始まるTMの「Screen of Life」
JCBホール公演では、葛城哲哉がここで一曲だけ再合流する。
「Double-Decade “NETWORK”」の時とは異なる生っぽさを感じる演奏である。
アウトロではオリジナルにないフレーズが加わっている。


ウツが退場し、山田亘のドラムソロ。
さらにFenceの「クロスロード・パズル」につなぐ。
途中でウツ(とJCBホールでは葛城)がステージに登場し、続いてソロ曲「Howling」「Dawn Moon」を演奏した。
「クロスロード・パズル」から「Howling」は、盛り上がる流れである。


「Dawn Moon」「Spin Off from TM」の時に配信された曲で、「Spin off from TM 2007」で演奏されたこともある。
「Spin Off from TM」で演奏された「Get On Your Express」とともに、TMファンにも聞き覚えがある曲として選ばれたものだろう。
浅倉の曲だったこともあり、JCBホール公演ではこの曲で浅倉がゲストとして登場した。


本編最後はTM曲で締める。
ここは日替わり曲で、「Get Wild」「Love Train」のどちらかが演奏された。
演奏が終わると、ウツは「どうもありがとう。最高です!」と言い、他のメンバーと一緒に退場した。


アンコールの声を受けて、ウツたちが再登場。
JCBホールでは、葛城・浅倉も一緒に登場した。
アンコール曲はウツソロの「Dance Dance Dance」とTMの「You Can Dance」だった。
ただし10/18Zepp Tokyo公演からは、「You Can Dance」「Come on Let’s Dance」に代わる日もあった。
いずれにしてもここでは、曲名に「Dance」が付く盛り上げ曲が演奏された。


11/13JCBホールのセミファイナル公演では、「Dance Dance Dance」「All-Right All-Night」に変更され、TM率が増えた(もう一曲は「You Can Dance」)。
11/14の最終公演のアンコールもこれと同じだったが、この日はさらにダブルアンコールとして「Come on Let’s Dance」も用意され、本編最終曲から4曲続けてのTM曲演奏となった。
ダブルアンコールが終わると、ウツは最後に「どうもありがとう、みんな」と告げて退場した。
退場曲はなぜかDaryl Hall & John Oates「Everytime You Go Away」だった。


なお「SMALL NETWORK」では、ウツ52歳の誕生日だった10/25のZepp Fukuoka公演のみ、アンコールの冒頭でFenceの演奏に合わせて観客みんなで「Happy Birthday To You」を歌う演出があった。
この日はファンからウツに向けて、誕生日を祝うメッセージカードを書くこともできた。


以上でウツの2009年の主な活動は終わったが、12/26にはホテル日航東京で「Premium annual concert dinner show 2009」が開催された。
以前触れた通り、ウツは2006年に初めてFC向けの年末ディナーショーを開催し、2007年にはソロ15周年企画として、ディナーショーのツアーを開催した。
2008年にはホテル日航東京で12/23に「Premium annual concert dinner show 2008」が開催されるが、これ以後ウツは少なくとも現時点では、2019年まで年末ディナーショーを恒例化させた(2020・2021年はコロナ禍を受けて開催されず)。
会場は2014年まで、毎年ホテル日航東京だった(ただし2014年のディナーショーはTM NETWORK名義)。


ディナーショーではトーク等の他、ミニライブも行なわれた。
2007・2008年には土橋・石井・山田や是永巧一・葛城哲哉など、かつてのT.UTU with The Bandのメンバーが集められた。
2009年には石井のU_WAVE脱退を受けてベースが西村麻聡に代わり、山田と合わせて2人がFenceメンバーになった。
T.UTUメンバーという縛りがなくなったためか、ギターは葛城のみになり、是永は参加しなかった。


ディナーショーは私自身さほど興味もないので詳しくは触れないが、2009年には冒頭でTMの「MESSaGE」が演奏されている。
一方2008年は、小室逮捕直後・裁判開始前という微妙な時期だったこともあってか、TMの曲は演奏されなかった。


これまでウツは毎年のソロツアーの映像を、翌年ライブDVDとしてリリースしてきた。
2004年以後は事務所M-tres名義のインディーズ盤となるが、現在まで継続的にリリースしている。
具体的には、2004年のソロツアー「Tour Overtone」、2005・2006年のU_WAVEのツアー、2007年のディナーショーツアー「Solo 15th Anniversary」は、翌年にライブDVDがリリースされた。


さらに続いて2008年のU_WAVE「evolutio」、2009年の「SMALL NETWORK」もDVD化された。
「SMALL NETWORK」直前に開催されたU_WAVEの「Revolutio」は商品価値が低いと判断されたものかDVD化されていないが、ともかくこの間は、毎年1本はライブDVDのリリースが見られた。


ところが2007年の「Solo 15th Anniversary」がDVD化されたのを機に(そもそももこの年は他にソロライブがなかった)、2008年以後は通常のライブDVDに加えて、ディナーショーのDVDも別に商品化されるようになった。
曲数は通常のライブDVDよりも少ないのに値段は同じという、謎の価格設定だった。
売上も限られたと見られ、ディナーショーは2011年の公演(2012年DVD化)を最後に、DVD化されなくなった。

(2021/10/26執筆、11/1加筆)

この記事へのコメント

Kuri566
2021年10月26日 21:48
なんと、仕事が早い。もうサンレコの情報まで反映されていらっしゃいますね。私も「最終章」という言葉にピッキーンと反応しました。でも、小室センセの発言は、その時の気分ですから。ポジティブに捉えれば、そのぐらいの覚悟で壮大なことをやってくれるんじゃないかと期待しています。今回の記事、当時は全くもって意気消沈していて、ウツソロを精神状態になかったので、とても参考になりました。セルコンのジャズバージョン、めちゃめちゃ好きです。ウツと木根さんがつないでくれたからこその30周年だったんだなあ、と。
11月27日のアフターパンフ発売に合わせて12月配信ライブのティザー映像がくると思ってます。楽しみにしています。
GAUZE
2021年10月26日 22:52
石井妥師さんの脱退の理由で、石井さんは神社仏閣巡りを趣味にしているのですが、U-WAVEのステージの寸劇でその事を茶化すセリフがあった事に石井さんが嫌気をさしたのではないかと噂されたことがありましたが真相はどうなのか気になる所ではありますね。
そんなU-WAVEで石井妥師さん脱退後の後任ベーシストのオーディションの件で知り合いから聞いた話を一つ。

石井妥師さん脱退後新しいベーシストを決める選考オーディションで岡本崇志さんともう一人、メタルバンドのBLIZZARDやSLYのベーシストだった寺沢功一氏の弟子だという女性ベーシストの2人が最終選考に選ばれたそうです。
ウツはその女性ベーシストを推していたそうなのですが、ベース一筋な性格だったらしくU-WAVEでの色々な演出やウツの無茶ぶりに対応が出来ないのではないかとスタッフが判断したことにより、結果岡本さんが選ばれたといういきさつがあったようです。
確かにU-WAVEではただ演奏するだけでなく、ポエムリーディングや寸劇にダンスなど、演奏以外のこともやらなければならないのですからスタッフの判断は正しかったのかもしれませんが、とはいえ最終的に選ばれた岡本さんも『Revolutio』以降U-WAVEの活動が止まってしまった為に単発での参加で終わってしまったのは可哀想でした…。
2021年10月26日 22:52
私も”最終章”ワードがいきなり冒頭から登場したことには驚きましたが、小室先生のいつもの煽りと半分思っていますw

How Crash?の第2回第3回は、
・アフターパンフの表紙写真がoneと同じスタジオの色違い(例の、赤、紫、青の3人それぞれを表す?色)だったこと
・oneのときに予告されたBe Togtherがセットリストになかったこと
から、収録済みではと思っていたのですが、小室さんのことなので半年間も寝かせたコンテンツを流すとも思えないなと思っており、どうなるかなと楽しみにしています。
エド
2021年10月26日 22:56
ウツの所属レーベルが、この頃からランティスやキングレコードだったりと、アニメ、声優系の歌手やクリエーターが所属するレーベルだったりするので、畑亜貴もその辺りのつながりなのかなと。nishi-kenプロデュースや、若手声優とラジオやったりしてたのもそのつながりなのかなと思います。

ウツソロを長年追いかけてますが、この頃から2012年前後にかけての活動、作品がある意味一番しっくり来てたように個人的には思えます。

今では当たり前のようにアニメやアニソンが流行っている中で、シティ・ハンターのエンディング映像にGet WildをシンクロさせたTM NETWORKはかなり時代を先取りしてたんですね。
nob
2021年10月28日 01:02
ご無沙汰してます
今回も鋭い観察には敬意を表します

収録日について私の考察を書かせて頂きます

TK Friday #7 8/20 配信が外のリハーサルスタジオでした
その時は 何かのイベントと思ってましが、開催はなく不思議でした。
TMの再起動報道と配信ライブを観て機材等も同じでこれはと感じました。
そして 翌日は初のゲリラ配信あり 場所も自宅ぽく
機材はライブのためセッティングと推測です
よって 収録はその翌日 8/22と考えてます

新しいスタジオについては昨年から準備中でした
こーじの配信に何度も出てきてました
資材調達に手間取って夏前の完成となったようです

次のツアーは前々から最後になると思っていたので
楽しみだし 悔いのないよう満喫したいと思ってます
みーこ
2021年11月01日 13:14
こんにちは。更新有難うございます。
今のところTMとキネソロを追うのが精一杯で、ウツソロは概要しか追えていないので、今回の記事は目からウロコです。ちょっとDVD見たくなりました。(レオンティウス様は動画で見ました)ウツは黙って態度や行動で表すところ(SMALL NETWORK)がスマートでカッコイイですね。まさにロック。早く追いつきたい!

コメントのnobさんの考察は案外近いと思いますよ。
私も外から配信した日がポイントだなと思っていました。あの前後、かなり外見を磨いていましたから。
TKスタジオの映像はスタンダードだと見れないかもしれませんが、グループチャットは見られるはずです。そこにちょいちょい小室さんそういうこと書き込んでいますよ。グルチャの右下あたりに小室さんマークのボタンがあるから、それ押していくとドンドン過去の小室さんとスタッフの投稿に繰り上がって見る事ができます。ま、根気要りますけど。
Toko
2021年11月01日 13:19
こんにちは。初めて書き込みいたします。
TMの長い歴史に関する情報をまとめてくださって、勉強になることが多々あり、感謝しています。
ただ、今回の記事について気になることがありました。
ゲリラを含むファニコンでの配信についての記述の部分です。
ファニコンの利用規約では、外部への情報の持ち出しは禁止ではなかったでしょうか?
また、クローズドな場という前提の元で、小室さんもさまざまな情報をファンとシェアしてくださっているのではと推察します。
このような影響力あるブログで発信されますと、小室さんにたいしてネガティブな感情を持つ人々の目にそうした情報が触れ、叩きの要因になるのではと懸念します。
ぜひご一考をお願い致します。
Toko
2021年11月01日 18:48
先ほどコメントを書き込んだ者です。
Fanicon運営に問い合わせたところ、Faniconでの配信内容についての外部サイトでの記述について「規約違反には当たらない」との回答を得ました。
この度はお騒がせし、またご不快を与えましたこと、心よりお詫び申し上げます。
青い惑星の愚か者
2021年11月01日 20:11
>kuri566さん
実は私も、小室さんが気をよくして、またやりたいと思ったら、シレっと始める可能性はあると思っているんです。
でも「最終章」のつもりで活動を始めることは今までなかったことなので、その点ではやはり特筆すべきと思っています。
また、仮に「最終章」じゃないとしても、ある程度計画性のある活動は、もうこの後は年齢的にも難しいのではないかと感じています。
昔ウツが早くやろうと小室さんに言っていたのも、フロントマンとして限界が見えているんだろうなあと思いますし。


>GAUZEさん
石井さんは脱退後、独特な活動を始められたので、何があったんだろうと気になるところはありますよね。
私、石井さんの曲は佳曲が多かったと思っているので、残念なところはあります。
後任話もありがとうございます
たしかにU_WAVEでやる場合、いろんなハードルはあったでしょうね。
普通のソロ活動なら良かったんでしょうけどね。
松本さんがCAROLで悪魔役をやるのを嫌がった話を思い出します。


>youさん
今回のパンフの色は目が向いていませんでした。
やはりいろんな方に見てもらうと、気付かないことが出てきますね!
ラスグル・MTR・doubke-dacadeに続く第三段ですね。
紫て初めてですよね。赤と青を混ぜて紫てことなんですかね。

Be Together、確かに収録済みのtwo・threeで演奏される可能性は考えられますね。
もちろんすでに収録済なのかどうかという問題もありますけど。
あと1ヶ月後には真相がわかるかもしれません。


>エドさん
第7部でのウツはここまでなので、2012年頃のウツは(あるとすれば)第8部となりますが、その頃はウツとnishi-kenさんのタッグが良い形で機能したと思います。
あと2010年代は、FANKS出身世代がTMメンバーと共演する時代になったのも特徴でした。

ウツの所属についてですが、2005年以後は専属契約はしておらず、CDリリースごとの単発契約と思います(していたらリリースごとに会社が変わるとか1年にシングル1枚とかはありえません)。
だからアニソンのタイアップが付いた時にアニメ関連レーベルと契約を結ぶのでしょう。

畑亜貴さんはおっしゃる通り、多分アニメタイアップとの関連で推薦された方でしょうね。
nishi-kenさんの起用もアニソンからでしたが、ウツの発言を信じれば、nishi-kenさんとはそれ以前に会ったことがあり、機会があったら一緒にやろうと言っていて、タイアップの話が来たので声を掛けたらしいので、起用はウツの意志でしょう。
最初にnishi-kenさんと会った時にアニメ関係者が絡んでいた可能性はあるかもしれませんけども。


>nobさん
リハの話、どうもありがとうございました。
私はその頃はTK STUDIO入っていなかったので、全然存じ上げていませんでした。
当時のスタッフのtweetにも「今夜の小室さん生配信はいつものスタジオを飛び出します」とありますね。
機材が一致していたというのも、とても重要な情報です(自分でも確認したいです…)。

久保さんの配信もチェックされていたのですね。
私はそこらへんはまったくノーマークでした。
新スタジオの準備は随分と早かったのですね。
準備の話が出たのは年末くらいからでしょうか?

貴重な情報をありがとうございました。
本文を少し加筆しておきます。
最後になるかもしれないTM NETWORK、見届けましょうね!


>みーこさん
外見を磨いていたという着眼点は、さすが女性ファンですね。
私ではそこらへんはあまり気にしないで見落としちゃいそうです。
厳密にチェックすれば、小室さんの髪の長さをfaniconの映像と比較すれば、撮影の時期はだいたい特定できそうですね。

グルチャの遡り機能、よく分からないです。
手動で遡るには投稿数が多すぎて厳しいし…。(根気なし)
きっとパンフでさらっと種明かししてくれると信じています。


>Tokoさん
このたびは心配していただき、また運営にも問い合わせていただき、ありがとうございます。
本件に関わる禁止事項として明文化されているものとしては、Fanicon本体には関連事項はありませんが、TK STUDIOアカウントの内規としてTK.STAFFが投稿したものに、「TETSUYA KOMURO STUDIO内での公開された動画、音声、画像、テキストの転送・転載禁止とさせていただきます」という一文があります。

もっとも関係者や参加者の間で不文律として存在するものが他にある可能性はありました(私は途中参加だしグルチャなどは見ていないので、知らないこともあると思います)。
しかしtwitter等を見る限り、小室さんの発言内容に言及するものは少なからず見られる上、公式アカウントでもそうしたtweetをリツイしていたりするため、発言内容への言及自体は問題ないものと判断していました。

このたびは問題なしとの回答をもらえたようなので、良かったです。
微妙な問題ではあるので、本件については今後も気を付けて扱います。
規約に照らしてまずいと思われる部分があったら、今後もご指摘ください。
Toko
2021年11月02日 01:36
失礼を重ねてお詫び申し上げます。

Faniconの利用規約は以下で確認できます
https://fanicon.net/term

禁止事項として「当社が個別に承諾する場合を除き、本サービス上のコンテンツを複製、販売、出版、貸与、公衆送信、改変、翻案等を行なうこと(但し、アイコン(有名人)がファンコミュニティにおいて投稿する情報であって、アイコン(有名人)がこれらの行為を明示的に承諾する場合を除きます。)、及びコンテンツに付加された技術的保護措置を解除、回避等すること」とあり、配信内容の記述はこれに当たると私は考えましたが、Faniconに確信しましたところ当たらないとのことでした。
申し訳ありませんでした。

ほかに「他の会員もしくはアイコン(有名人)の個人情報、または会員記述情報を違法、不適切に収集、開示その他利用すること」が禁止されていますので、アイコン(小室さん)の発言については、個人情報に当たる発言以外の引用は自由と思われます。
ご参考になれば幸いです。
nob
2021年11月04日 00:55
管理人さま
返事が遅くなり申し訳ございません

プライベートスタジオですが
銀座のクラブと並行して工事してるようでした
スポンサーは一緒ではないでしょうか?
Max松浦の借金は残ってるでしょうし、Keikoの慰謝料もあるだろうから
自前はないと推測してます

事務所としては昨年の夏ぐらいには配信に出てたと記憶してますので
意外と古くからと思います

憶測ばかりですみません
haru
2021年11月05日 14:38
T.UTU「Trouble in Heaven」からBOYO-BOZO、宇都宮隆、U_WAVEと全てCDを購入して聴いていますがウツソロライブは見に行ったことが無くDVDを視聴して満足していました。

 しかしあの事件以降ショックでTMの楽曲が聴けなくなり、時間が経って徐々に落ち着きを取り戻した頃「25周年に敬意を表して僕なりのLIVEが、SMALL NETWORK」とのメッセージを目にして、ライブを見に行こうと思い立ち実際に大阪公演を生で見ました。この年の末に木根さんがTMの楽曲オンリーで行ったライブも見に行きましたが、事件が起きる前よりももっと強い思いでTMの灯を消さないようにしているのがよく伝わりました。

 個人的にはFence of Defenseのコーナーで何が聴きたい?と問いかけたところある女性客がすかさず「セイラ!セイラ!」と答え、その後実際に「Sara」を演奏した場面を今でもハッキリと覚えています。

 ここでWILLについて。WILLは山田亘・DJ KOO両氏が2004年に結成したユニットで2006年にはCDをリリースしています。SMALL NETWORKをきっかけに宇都宮さんをゲストボーカルに招いた楽曲を制作し、翌年のツアーに先駆けて「パンクロ」「WANDER」を配信、そして11月にこの2曲を含めたアルバム「Panchromatic」を発売しますが名義はWILL feat. UTSUとなっています。記事を読んでちょっと気になったので参考にしていただければ幸いです。
haru
2021年11月05日 14:56
連続でスミマセン。

 今回の記事を読んで「EPICソニーとその時代」という本が発売されたことを知り私もすぐ購入しました。これからじっくり読もうと思っています。

 私からも情報を一つ。渡辺美里・松岡英明両氏がW表紙の「Player Special」11月号はまるごとEPIC特集で先述した二人の他小室さんや丸山さんなど様々なアーティストのインタビューが掲載されています。個人的には丸山さんがTMを売るために「バンパイアハンターD」を作った、TMの音楽をよく見せるためのアニメビデオだった、と語っていたことが印象に残りました。
青い惑星の愚か者
2021年11月07日 00:41
>Tokoさん
その規約、見落とす場所じゃないのに、なぜか見落としていました。
ありがとうございます。


>nobさん
去年の段階で工事までしていたんですか。
サンレコに「具体的な話が挙がったのは今年の春くらい」とあるのと、どう整合的に理解すればよいのか悩ましいです。
昨年工事していたスタジオと今のスタジオが同じものというのは確かなのでしょうか。
小室氏だったら、初めの話をほっぽり出して新しいのを作るとかやりかねないような…

また、去年の夏の(久保こーじの?)配信で映った事務所は、MusicDesignの事務所とは理解できませんか。

スポンサーの件は一番本質的なところなんですが、それだけに表には出てこないですよね。
私も今が自前とは考えていませんが、一方で吉井仁実とか吉川稔とか、当初頻繁に名前が出ていたスポンサーぽい方々の名前が、去年11月を最後に現れてなくなっています。
もっとも小室さんが乗り換えたと仮定しようにも、新しいスポンサーの姿が全然見えないので、どうにも判断しがたいのですが。


>haruさん
私もウツのソロライブはSMALL NETWORKが初めてでした。
普段はあまり発言しないけど、こういうことを黙ってやってくれるのがウツですね。
小室さん引退の時もそうでした。

WILLの記述については、私も書いた後に間違いに気が付いてたんですが、直そうと思って忘れていました。
修正を加えておきました。
どうもありがとうございます。

Playerは、私は高額だし買っていないのですが、Dの話は別の方から教えてもらいました。
なかなか驚きの秘話ですね。売れていないミュージシャンの売り出しのために映画を企画しちゃうなんて。
サキコ
2021年11月08日 22:24
昨日はBLUE LIVE広島でのウツのライブに行ってきました!2018年のThanatos以来でしたが(その前はWater Dance)、ウツは声量も十分、音程も完璧、アクションもかっこよく、とても素敵でした!特に2曲目!青い惑星さんも喜ばれたというのは、この曲ではないですか?生で見たのは30年前のRHYTHM RED TOUR以来で(今回はEXPOバージョンでしたが)、それはもう感涙ものでした。行く前からセットリストを見て、楽しみにしていたんです!改めて小室さんは天才!一生聞き飽きません!欲を言えばこの曲、ライブの後半にやって欲しかったです。次回は是非、TMで聞きたいなぁ。
青い惑星の愚か者
2021年11月13日 15:57
そうです。2曲目です!
TMで聞きたいというのは本当にそうなんですが、多分How Do You~でやらないからソロでやったのかなあと思っています。
もちろん今回反響が大きければ、今後のTMにも反映されるかもしれません。
ヒアゼアとかて、完全にウツソロ→SPIN OFF→REMASTERと来て、いつのまにかTMの準定番曲的位置に入るという流れでしたし。
とびえもん
2023年02月10日 08:53
「今後のTMのライブも、最終公演などの記念ライブを除いて、基本的に3人のみのステージになる可能性が高そうです。」

Intelligence Daysはまさしくそうなりましたね
青い惑星の愚か者
2023年02月24日 16:38
そうでしたね。Day10もその方向で行くんでしょうかね。
実はウツソロも3人のステージが定番化していたし、今後も基本は少人数てことになるかもですね。
リーダーが急に何かひらめいて手の平を返すかもしれないけど(笑)。

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