今さらですが、新年あけましておめでとうございます

年末には、1/8の「Hit Factory #1」の後に更新するかもと言っていたのに、これまでずっと放置していてすみませんでした。
割といろんな仕事が舞い込んできていたのもあるのですが、年明けにTetsuya Komuro StudioのGOLD会員になったことも一因でした。
STANDARD会員からGOLD会員へのダウングレードも可能で、会費は日割りで計算されるみたいなので、それなら一時的にアップグレードして、過去のアーカイブを資料として確認しようかなと思っての行動です。


ところがこのアーカイブがなかなか厖大で、私がSTANDARDに入会した10月初頭以前だけでも十数回分の配信があった上に、ゲリラライブなどもありまして、遡っての視聴がなかなか終わりません(まだ終わっていません)。
ゲリラライブは10分程度の気まぐれなものかと思っていたら、普通に1時間くらいするんですね。
これらを視聴し情報を整理する作業だけで精いっぱいだったため、今月はブログのコメントにも返信を怠り、twitterでの発言も全然していませんでした。
しかしブログを1ヶ月も放置していたこともあり、とりあえず一回更新しに来ました。


まずは、すでに話題が出た「Hit Factory #1」から。
私、ありがたいことに、とある方にチケットを取っていただき、1/8のbillboard Live Osaka公演の第2部に参加してきました。
今回はどんなライブになるのかな?と思いワクワクしていたのですが、ふたを開けると去年の「Rebooting 1.0」とほぼ同じ内容でした。
あえていえば「Rebooting 1.1」というところでしょうか。


「Rebooting 1.0」は東京だけで開催されましたが、小室さんは大阪でもやりたいと思っていたそうです。
そこで大阪では、「Rebooting 1.0」のアップグレード版をやってみたというところでしょう。
1/7の「TK Friday」でも、大阪公演は3年前(正しくは4年前)のPANDORA名義の引退ライブからのやり直し=Rebootの気持ちでやると発言していました。
小室さんの最後のライブとなった「PANDORA 2018」は、先にbillboard Live Tokyo公演をやって、billboard Live Osakaを最終公演としたので、小室さんとしてもbillboard Live Osakaは引退の思い出が強かったようです。


主な変更点は、渡辺美里さんの「My Revolution」「Teenage Walk」のメドレーがなくなり、代わりに「Mademoiselle Mozart」メドレーの後に「永遠と名づけてデイドリーム」(歌付き)が追加されたことです。
この曲は2週間後の東京公演でも演奏されましたが、その時のMCによれば、「Rebooting 1.0」でもやるつもりで準備しながら、(歌に)自信がなくてカットしたとのこと。
しかし大阪公演で「練習」したら、良いと思ったので、セットリストに入れたそうです。
て、大阪は練習だったんかいっ!(笑)
まあでもこの曲に限らず、「Rebooting 1.0」の時より声がよく出ていて、小室さんも歌について吹っ切れたのかな?と思いました。


また「Sweet 19 Blues」の前に「Route246」「Get Wild」が演奏されました。
「Route246」「Rebooting 1.0」でも初日第一公演でのみ演奏されたそうですが、私は初めて聞きました。


本編最後のピアノメドレーは、「Departures」「Feel Like Dance」「Can You Celebrate?」「Wow War Tonight」でした。
「Can You Celebrate?」は、東京公演では「Sweet 19 Blues」の後に演奏されましたが、曲の組み合わせ方を少し変えてきました。
アンコールもあり、「Precious Memories」を演奏してくれました。


1/21~23にはbillboard Live Tokyoで、「Hit Factory #1」が各日2公演、計6公演開催されました。
こちらはコロナ第6波の中で本当に開催されるのか疑問でしたが、会場で飲食物を提供しない条件で、全公演開催が実現しました。
内容は大阪公演とまったく別物で、こちらが本当の意味での「Hit Factory #1」だったといえます。
6公演の内容は少しづつ違ったようですが、以下では配信された1/23の最終公演に基づいて、簡単な流れを概述します(1/30までe+でアーカイブ動画の視聴チケットを販売)。


最初の2曲は「Now 1」「Guardians」
この2曲が来ると予想していた方はほとんどいなかったと思います。
特に「Guardians」は、発表してから演奏する機会がなかったのでやってみたそうです。
そうですよね。引退後に発表されましたもんね…。
なかなか貴重な演奏だったと思います。


次はピアノ弾き語りで「Kimi ni Aete(君に会えて)」
今回のライブタイトルの元ネタのカヴァーアルバム「Hit Factory」に収録された、渡辺美里への提供曲です。
多分これを小室さんが歌うのって、史上初めてじゃないでしょうか。
(追記:本記事のジルラココさん・youさんより、1998年のスタジオライブで演奏例があることの指摘がありました)
ついで大阪でも演奏した「Mademoiselle Mozart」メドレーと、「永遠と名づけてデイドリーム」


この後はシンセのメドレーです。
TMでのシンセソロコーナーをイメージしたものとのことです。
最終公演では「組曲Vampire Hunter "D"」から即興のシンセ演奏、「Time To Count Down」のイントロフレーズの演奏、「Speed TK-Remix」、最後に少しだけの「Get Wild」、という流れでした。
メドレーの内容は公演ごとに違ったようで、「Beyond The Time」「Seven Days War」などを演奏した日もあった模様です。
また他の公演では、メドレーは「Kimi ni Aete」の前に演奏されました。


次は今回の目玉曲「Magic」です。
これはシングル曲ですが、多分ライブでのフル演奏は初めてだと思います。
(シンセやピアノで一瞬弾くくらいのことはあったかもしれませんが)
個人的に非常に意外な選曲でしたが、ライブタイトルを考えれば、アルバム「Hit Factory」の先行シングルであるこの曲が選ばれるのは自然です。
小室さんは歌に必死で、手はまったく演奏する余裕が見られませんでした(笑)。
なお東京公演恒例の幕上げ演出は、今回はこの曲で行なわれました。


本編の締めは前公演と同様に「CAROL」組曲と即興メドレーでした。
小室さんは東京の初演(1/21第1部)で、この時に「CAROL」組曲と即興メドレーのどちらが聞きたいか観客に聞いたところ、結局両方やることになり、以後も同様に両方演奏してきたそうです。


「Rebooting 1.0」では、ラストのメドレーはピアノ演奏でしたが、今回はシンセを縦横に駆使していました。
最終公演では「Many Classic Moments」「Can You Celebrate?」「Wow War Tonight」「Feel Like Dance」が演奏されました。
「Faces Places」「I'm proud」「Over the Rainbow」「Moonlight」などが演奏された日もあったそうです。


以上で本編を終えて小室さんは退場しましたが、アンコールの声を受けて再登場しました。
曲はglobe「Lights」から「女神」で、ピアノを弾きながら歌ってくれました。
なぜこの曲?と思いましたが、globeファンの方などはレア曲をしかも歌付きで演奏してくれたことで、喜ぶ方も多かったようです。


以上で演奏を終えると、小室さんから告知がありました。
3/17・18にbillboard Live Yokohamaで「Hit Factory #1」の再演があるとのことです。
大阪公演のように、東京公演のアップグレード版になるのでしょうか。


小室さん絡みの話題としては、いくつか新規音源が発表されました。
まず年末に放送されたドラマ「奪い愛 高校教師」主題歌の観月ありささんの「Too Shy Shy Boy! (TK Song Mafia Mix)」が、12/29にデジタルリリースされました。
「TK Song Mafia Mix」というのは、TK Song Mafiaのミックスで、小室さん自身は関わっていないのでしょうか?
1/5には、声優ユニットのLynx Eyesのデビューシングル「#All Friends」がCDリリースされました。
いずれも以前言及したものです(私はどちらも聞いていません)。


また1/20にiPhone向けにリリースされたスマホゲーム「カイジ 闇の黙示録」に、小室さんがBGMを提供しました。
このゲームはネタになるほどのクソゲーのようですが、ダウンロードし(て音を聞い)た方はいらっしゃるでしょうか?


「Adam by GMO」で販売された小室さんの「Internet for Everyone」のNFT音源について、1/14までに6音源すべての落札者が決まりました。
その中でもえらいことになったのはStem1(Piano)で、3,811,000円という驚くべき額になりました。
ピアノだけでこんなになるんだ…(呆気)。
他の音源の落札価格は以下の通りで、合計700万円超となりました。

・Stem2(Drum):391,000円
・Stem3(Bass & Guitars):511,000円
・Stem4(Strings&Harp):1,506,000円
・Stem5(Brass & Wood Winds):488,000円
・Stem6(Parcussions):409,000円


なおこれらの中で3,5,6は1人の方が落札していますが、これらは全オークションが終わった直後に落札者によって、それぞれ98万円・200万円・100万円で再出品されました(落札額の約2~4倍)。
この方は他にもいろんなものを落札して再出品しており、転売目的でいろんな商品を買い漁っているようです。
こういうビジネスがあるんですねえ。


ただ現時点(1/27)ではこの人の出品には誰も入札しておらず、今では全音源の値段が60~66万円まで下げられています。
小室さんが出品した時点で40~50万円出す人が他に現れなかったのに、今から60万円で買う方がどれくらいいるのか疑問ですし、51万円で買ったStem3を60万円で転売しても、手数料を運営元に払ったら大した儲けも出なさそうな気がします。
多分出品者も期待外れというところでしょう。


12/31の「TK Friday」では、Stem2(Drum)を落札したあめなーさんが、電話で小室さんと生電話をしました。
あめなーさんが、落札したドラムの上に小室さんが新しい音を乗せるという構想を話したところ、小室さんが乗ってきました。
この企画は1/14の「TK Friday」で実現し、小室さんが配信中にリアルタイムで音を作りました。
こういう形で話が進むこともあるんですね。


12/31の「TK Friday」は普段と配信時間を変えて23時から始め、1/1にかけての年越し企画となりました。
かなり緩い内容で、小室さんがテレビでNHKを見ながら年越しそばを食べ、書初めを書いて、年明けとともに初詣に出発して終わりとなりました。
なお配信の冒頭では、「Still Love Her」が演奏されました。


関係者との電話もありました。
年越し前には小室さんが浅倉大介さんと(そばをすすりながら)お話をしました。
ちなみに小室さんが電話を切る直前に「PANDORAさんとかもよろしくお願いします」と発言し、これを受けて浅倉さんが「あ、言っちゃいました、先生」とか返していました。
2022年、PANDORAも再起動する話があるのでしょうか。
さらに年越し後は、Marc Pantherさんから電話がありました。
Marcさんは小室さんにglobeやりましょうと言っていましたが(前回の出演時も言っていましたが)、小室さんはあまり乗り気ではない感じでした。


小室さんの書初めは、「成」でした。
「成就」の「成」とのことで、何かを成し遂げたいという気持ちを込めたものです。
小室さん、2022年は人生でもっとも働こうと決めているそうで、世の中にたくさんのコンテンツを出していきたいと語っていました。
「あまりたらたらしていられない」とのことです。
小室さんによれば、2021年もとても早く過ぎたそうで、小室さんがヒートアップしてきたことを感じます。
いろんなところに色気を出してはいますが、メインになるのはTM NETWORKのはずなので、そこは期待したいと思います。


この日は小室さんが初詣に向かった後、しばらくしてまた「TK Friday」が始まりました。
この時はDJ KOOさんが「紅白歌合戦」のド派手な衣装で初詣先に現れたため、小室さんがスタジオに連れて来ることになりました。
とはいえ大した話もなく、「紅白歌合戦」の演出を踏まえて、小室さんの演歌風伴奏をBGMにKOOさんがケンダマにチャレンジするという、どうでもよいパフォーマンスが披露されたくらいでした。
終始ゆるゆるな放送でした。


1/7は大阪のホテルからの配信でした。
翌日朝から「Hit Factory #1」大阪公演のリハーサルがあるため、前泊したようです。
ところがこの日の東京では、大雪で道路がふさがったため羽田空港発の飛行機に間に合わず、便を振り返ることになりました。
そのため通常の21時からの配信では間に合わず、10時過ぎよりホテルの部屋から30分超の配信となりました。


小室さんは配信の時点でまだ夕ご飯を食べていませんでした。
配信後に食べる夕食を小室さんが見せてくれたのですが、それはなんと、タコなしタコ焼きでした。
そうですよね。魚介類嫌いだからタコダメですよね。
でもそれはタコ焼きなのか…?
さらに具無し焼きそばも手元にありました。
もちろんカツオ節もかかっていません。
どうでも良いことですが、炭水化物率が高い夕食ですね(しかも夜10時半過ぎまで配信やってから食べる)。


1/14の「TK Friday」のメインの内容は前述のNFT音源への音乗せでしたが、TMの話も少し出ました。
2日前(1/12)にTMの3人で集まって「Beyond The Time」のレコーディングを行なったそうです。


これは以前話題に出た、3/9リリースの森口博子さんのカバーアルバム「GUNDAM SONG COVERS 3」に収録される音源です。
なんと一からレコーディングしたそうで、3人でコーラスも入れたとのこと。
この話は(やはり)木根さん絡みのお話だったそうです。
3人でコーラスを入れる話も木根さんが進めたようで、小室さんもウツも知らない間に決まっていたような口ぶりでした(小室さんによればですが)。


1/21は「Hit Factory #1」東京初日公演終了後の楽屋からの配信でした。
2公演を終えて疲れていたこともあり、20分程度の短い配信でしたが、初日公演最後の「Precious Memories」の演奏の様子を収録して見せてくれました。
以上が年末以来の「TK Friday」の概要です。


ウツは1/17に、「U Mix」のライブBlu-rayのリリースを告知しました。
現在FC版の予約の受付が行なわれています(3月発送予定)。
通常盤のリリースは4月でしょうか。
またFC版特典ディスクには一部の別会場映像に加え、予想通り年末の「年忘れ!歌酔曲vsフォーク 2021」の映像が収録されます(小室さんも加わった最後の部分)。


ライブについては「U Mix」追加公演に続き、12/31に「それゆけ!!歌酔曲!」の開催を発表しました。
今回は4/1~6/4に開催され、すでにFCおよびローチケでの先行受付が始まっています。
なおなぜか1/21に、ウツの公式チャンネルより、2年前の「Spin Off T-Mue-needs」より「パノラマジック」のライブ映像がyoutubeにアップされました。
ライブblu-rayの販促企画でしょうか。どの程度の効果があるのかは分からないですが。


木根さんは1/24~27にNACK5の「エネクル presents まいにちザキヤマ」にゲスト出演します。
この記事を書いている時点で3日分が放送されましたが、いつものTM思い出話を話している感じです。
また1/29の19:00から、神谷えりさんのFacebookでの配信ライブに、木根さんがゲスト出演します。
Facebookでの視聴は無料で、2/12までアーカイブも視聴できます。


TM NETWORKは、そろそろ「How Do You Crash It? two」のアフターパンフレットが発送されます(1/27予定)。
そして先に述べたように、「How Do You Crash It? three」の配信が迫ってきました。
「one」「two」の配信日(第2週土曜日)を見るに、「three」の配信は2/12でしょうか。


TMの活動については、「Hit Factory #1」の大阪公演第2部で、小室さんの発言がありました。
「How Do You Crash It? three」が「エピソード3」で、ここまでが「season 1」となるが、「season 1」があるということは「season 2」もあるんじゃないかな?とのことです。
前回も触れた通り、小室さんはこれに類した発言を去年から「TK Friday」で何度か行なっていますが、やはり「How Do You Crash It? three」の先も考えているようです。
もしかしたら、2月の配信とともに発表があるのかもしれません。
まあ、まずは「How Crash?」の音源発売からですね。


これまで「one」「two」では8~9曲を演奏する中で、①冒頭はTMを代表するバラードで始まり(「Electric Prophet」「Fool on the Planet」)、②レアな木根バラを入れ(「1/2の助走」「Winter Comes Around」)、③小室バラードも入れ(「Green Days」「Human System」)、④30周年を代表する楽曲を入れ(「I am」「Loud」)、⑤終盤で盛り上がる有名曲を入れ(「Get Wild」「Love Train」)、⑥最後は落ち着いた曲で締めています(「Seven Days War」「Beyond The Time」)。
これだけで6曲となります。
さらに「three」では、新曲「How Crash?」の全貌も明らかになるはずです。
以上の枠組みに入らない曲は、1~2曲というところでしょうか。


私は今回選ばれそうな曲として、特に根拠はないですが、①「Time Machine」、④「Alive」、⑤「Self Control」、⑥「Still Love Her」を予想しております。
①は「Nights of the Knife」、⑤は「Be Together」も有力候補でしょうか。


⑤⑥なんかはいかにも面白くない選曲ですが、「one」「We love the EARTH」「two」「Loud」みたいに、予想外のアレンジが来るかもしれません。
また②③は全然予想できませんが、希望としては②「STORY」、③「MESSaGE」あたりが来れば良いなあと思います。


その他の1~2曲については、なんでまだ出てきていないの?と思っている曲があります。
TMのライブの超定番曲だった「Kiss You」です。
30周年でも「Incubation Period」「the beginning of the end」でしか演奏されなかったため、そろそろ演奏してほしいです。


他に再起動ライブというコンセプトに適合する曲として、「Ignition, Sequence, Start」があります。
これも30周年の「START investigation」ではインストでの演奏と言う微妙な取り上げられ方をしたため、ちゃんとやってほしいです。


本当のところをいえば、もっとやってほしい曲はいろいろあるんですが、現実的にありそうなところで妥協すると、以上のような感じでしょうか。
まあ①~⑥の組み合わせが今回も来る保証はどこにもないのですが、とりあえず予想している時間て楽しいですよね。
あと、まさかとは思いますが、「CAROL」組曲はもう結構です。
1時間の中でこれやられたら、悪い意味で泣けます。


最後に、2/23リリースのライブ音源集「Live Historia」収録曲が決定しました。
youtubeにはティザー映像もアップされています。
amazonなどではジャケットも公開されています(歴代ライブ映像の切り貼り)。


まず、今回の目玉である「Electric Prophet」「17 to 19」は、ちゃんと入っています。
本当によかったですね。
ちなみに1/14の「TK Friday」で、この曲への言及がありましたが、木根さんと小室さんでどちらが作詞してどちらが作曲したか議論した(つまり覚えていない)とのことです。
まあ古い話ですし、覚えていないのでしょうねえ。
ちなみに木根さんの「真・電気じかけの予言者たち」の18ページには、「作詞/小室哲哉」と明記した上で、「17 to 19」の歌詞がサビの部分のみ挙げられています。


他の収録曲を以前の暫定版収録曲リストと比べると、暫定版では1985年「Dragon The Festival Tour」から「1974」「アクシデント」の収録が予定されていましたが、両方なくなりました。
本ツアーの映像は先にBlu-ray BOX「TM NETWORK THE VIDEOS」の特典ディスクとして収録されましたが、今回の選曲変更は、このBOXの商品価値を下げないぞ、絶対に顧客にサービスはしないぞという、SONYの強い意志を感じさせます。
今回は1986年の「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の音源が一つもないので、1984年の「Electric Prophet」の後は1987年の「Fanks Cry-Max」に飛ぶことになります。
つうか1986年の音源も出せよ! この時代のライブ音源、全然未公開だろ!


avexの音源からは、2014年の「the beginning of the end」「Rainbow Rainbow 2014」「Quit30」「君がいてよかった」がカットされました。
代わりに追加されたのは、1994年「TMN 4001 Days Groove」「Dragon The Festival」です。
4曲カットで1曲追加という結果を見るに、適当に作った暫定版リストではCD収録時間をオーバーしてしまったのかもしれません。


今回少し興味深いのは、収録曲の公演日が全部明記されていることです。
この点は出典について一切情報が出なかったかつての「Colloseum」との大きな違いです。
これによれば、「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」は1988/3/16代々木体育館公演、「Camp Fanks!! '89」は1989/8/29横浜アリーナ公演、「Rhythm Red Tour」は1991/2/22仙台イズミティ公演と3/7代々木体育館公演、「EXPO Arena」は1992/4/12横浜アリーナ公演の音源が使われるようです。
ここらへんは、過去の発表されたライブ映像や音源と比較して聞き込めば、いろんな情報が出てくる可能性があります。


なお1999年の再始動から2008年までの音源の採用はなく、2012~15年のavex期音源は、すべてDVD/Blu-ray収録日と同じ日のものです。
どうせなら別の日の音源を使って欲しかったです。


今回のリリースを盛り上げるために、SONYは葛城哲哉さんとnishi-kenさんによるTM対談の動画を公開しました(インタビュアー藤井徹貫)。
1/24に前編、1/31に後編をアップします。
前編だけで30分を超えるボリュームで、トークの内容も結構面白いです(葛城さんの体験、nishi-kenさんのTM論など)。
葛城さんがいることもあり、「Rhythm Red Tour」の頃の話が多いです。


特に「Rhythm Red Beat Black」に関する葛城さんのお話は、なかなか興味深かったです。
同曲のレコーディングで、葛城さんが小室さんから言われてトーキングモジュレータを演奏した時、てっきりそのままの音が曲に使われると思いこんでいたが、実際にはシンクラビアに取り込まれてぶつ切りにされ、シンセの音源として使われたと言います。
葛城さんにとっては予想外の使われ方で、驚いたみたいです。
またライブではトーキングモジュレータで小室さんのシンセパートをコピーしているが、こんなことをやったのは初めてで、たくさん練習したとのことです。
そうですよね。あそこは本当はシンセのパートですよね。


以上、近況の整理でした。
次は「How Do You Crash It? three」の情報が出る頃に更新に参ります(2/4頃?)。

TM NETWORK How Do You Crash It? two AFTER PAMPHLET (リットーミュージック)
TM NETWORK How Do You Crash It? two AFTER PAMPHLET (リットーミュージック)

この記事へのコメント

はさまったらイヤだぜ
2022年01月27日 10:46
はじめまして。いつも楽しく拝見しております。

ベストライブ盤というコトで楽しみではあるんですが、ほとんどがCDや映像ソフトで既発の音源の再録(リマスターくらいはしてる?)ですよね。
ファンの年齢等を考慮し、そろそろ未発表音源を大量放出してもらいたいものです。

ただ既発の音源でもリミックス、リマスターでけっこう変わるところはありますよね。
古いCDやDVDでは何かと音量を下げられ、ほぼ存在を消されている木根さんのギターやピアノが、新しいBDだとちゃんと聞こえたりしますので(ラスグルなんかだと顕著)、今回もそれに期待したいと思います。
ジルラココ
2022年01月27日 10:49
詳細な情報のまとめをありがとうございます。
小室さんのライブでの「きみに会えて」、大好きな曲なので、聞けた管理人さんがとてもうらやましいです。
(ちなみにこの曲の小室さんボーカルバージョンは、テレビ用のライブではありますが存在します。
https://m.youtube.com/watch?v=bC-ldS0TpYU
レポを書いてくださったおかげで、アーカイブを購入する決心がつきました。

YouTubeにアップされた「パノラマジック」を見てみて驚いたのは、キーを下げていないことでした(オリジナルと同じキーですよね?)
以前こちらのブログでウツのキー問題が話題になっていましたが、この「パノラマジック」を聞く限り、なんだオリジナルでいけるんじゃないか、と思いました。
TMの時のかなりのキー下げは、小室さんのウツに対する配慮なんでしょうか?

TMのthreeの選曲の予測は、本当に楽しいですよね!
これまでの2回の選曲パターンは管理人さんの分析の通りですね。
私は、世間の認知度の高い曲を2曲ずつ入れてるんだなと思ったので、
(oneのget〜とseven〜、twoのlove〜と beyond〜)
threeは self〜とbe togetherはきまりだなと思っています。
でも管理人さんの「ラストは落ち着いた曲」でメジャーどころなのは、確かにstill〜ですね。
one、twoでは1999年以後の曲もしっかり入れてくれているので、threeでも期待したいです。
(message、ignition〜、screen〜、風のない十字路、diving、alive、story、if you can、、、無理ですかね)

長々とすいませんでした。
2022年01月27日 12:30
更新ありがとうございます!
自分はTMを待つ今はTKソロははなんとなくテンション上がらず金曜の配信以外は見送っているのですが、Kimi ni Aeteはいいですね、ちょっと聴きたくなりました。

この曲は上でジルラココさんもコメントされていますが、過去TVで特番の中で演奏がありました。
https://www.fujitv.co.jp/FACTORY/CS0004/live.html
この時はHIDE葬儀の翌日ということもあり、HIDEに捧げる演奏となっています。
最後には恐らく涙ぐむTKの姿も垣間見れます

今はおそらく全編がyoutubeにありますので、(私もyoutubeで初めて観ましたが)
かなり濃い内容でよい内容なのでぜひご覧になってみてください。
悲しいねとか絶品です
なんとなく直リンは憚られるのですがKEIKO SINGS TKと探すと出ます


How Crash 3では30周年でやらなかったSTORY聴きたいです!
みーこ
2022年01月27日 13:57
今年も更新よろしくお願いします。いつも楽しみにしています。

ファニコンのゲリラライブ凄まじいでしょ?
あれで私は早々にGOLDに変えました。こまめにチェックしてないと取りこぼしそうです。でもあのゲリラがBillbordライブに繋がってるんだなって思いました。
そういえば、今年がTM活動か活発なのは木根さんの夜ドン聴いてても感じられました。収録は12月でしょうけど、今週の回で「モチベーション上げないと」って言ってましたから。小室さんもチャットで「TMの衣装」って書き込んでたから、そろそろ動き出すのかも知れませんね。
最後に来月のThreeで「STORY」やってくれると嬉しいですね。あのラジオの言及に期待してるんですけど……。
jyan0213
2022年01月28日 15:49
全然関係ない話になります。

最近はアーティスト側に収益が入ることにより自由に
アップロードできるパターンが非常に多いYoutubeですが
私の作成したものは公開できない状態が続いておりました。

何故かなぁと3年ほど放置しておりましたが、
「安室奈美恵」の楽曲だけが収益化による他人公開に同意していないようです。

またTK nonstop mixのオフィシャル(DJ KOOの)も安室奈美恵だけは含まれていませんでしたね

https://soundcloud.com/1c42lm8x0xw3
Kuri566
2022年01月29日 21:51
セトリを妄想する時間って、めっちゃ幸せですよね。期待と違うとガクッときちゃうんですけど、そういう時間を与えてもらってるってだけで、去年の今頃は考えもしなかったんだから、ありがとうと三人に感謝しています。
私の期待値高い順に
30thのstart investigationで初日しかやってないRESISTANCE。4001DaysGROOVEでも消されてるので。
バラード枠
Girlfriend、STORY、Time passed me by
ストーリー枠
children of the new century、MESSaGE、ALIVE
宇宙的な要素枠
kiss you、パノラマジック

まあ、やらないだろうけれどYOUR SONG。あの女の子がストーリーにからんでくるなら、君を救うのは時を越えたボクだけだと~は、アリな気がするんだけどなあ。
HOPE
2022年01月30日 21:22
いつも楽しく拝見しています。
少し補足させていただきます。

観月ありささんの配信シングルは小室さんによるものです。
ソースはこちら。
https://www.thefirsttimes.jp/news/0000059674/

なかなかいい仕上がりで個人的には気に入ってます。

話が変わりますが、TMのライブの構成に関する考察は、素晴らしいと思いました。
threeはSelf ControlとStill Love Herが確定かなと思いました。
個人的にはSTORYが聞いてみたいです。
青い惑星の愚か者
2022年01月31日 09:10
>はさまったらイヤだぜさん
はじめまして!
今回の商品はおっしゃる通り、収録曲47曲中5曲以外はすべて既発表音源です。
5曲中の1曲(The Point~)は同ツアーの別日程の映像の全体が、1曲(RRBB)は別日程の映像の一部がDVD化していますので、完全に新しいネタと言えるのは3曲だけです。
今回初収録のKDDのCome on Let's Danceも、Fanks Cry-Maxのバージョン(Groove Gearに収録済)の流れのもので(もちろん違う音は入っていますが)、とってもこだわりがなければ、そんなに新鮮ではないと思います。
目玉になり得るのは、パルコのTime Machineと17 to 19の2曲くらいではないでしょうか。

もちろんリマスターのし直しで印象が変わるものもありますので、これまでのCDやDVDと聞き比べて、どこの音が増えたとかミックスが変わったとか確認して楽しむこともできると思います。
ただ私は、メーカーがリマスターをし直したCDやBlu-rayを数年おきに出し続ける商法に走ることを危惧しているので(というかこれまでもやっているのですが)、そういう安易な商売に走らせないように、そこを褒めたたえることはブログではやらないようにしています。


>ジルラココさん、youさん
君に会えては、おっしゃる通りスタジオライブでやっていましたね。
私も昔チェックしていたのですが、すっかり忘れていました。
どうもありがとうございます。
本文を少し直しておきます。

キーの問題、パノラマジックは歌う方としては歌いやすい曲なのかもしれませんし(知りませんけど)、なんともいえないですね。
STORYは私も聞きたいのですが、もしもキーの問題があるのならば、少なくとも原曲のままでは歌いづらそうな気がします。


>みーこさん
ゲリラライブの選曲、たしかにビルボードライブにつながっていますね。
小室さんの中で旬な曲があるんでしょうね。
最近だと舞台で見たマドモアゼル・モーツァルトでしょうか。

夜ドンはチェックしていないのですが、木根さんもそろそろ気分を盛り上げるタイミングと思っているのでしょうかね。
楽しみです。


>jyan0213さん
よく分かりませんけど、安室さんはきっぱりとした形で引退したので、その時の契約条件などの事情で、権利関係の変更はやりづらい状態なのかもしれませんね。


>Kuri566さん
ResistanceとGirl Friendは、知名度の割に演奏頻度少ないですよね。
その点で実は両曲を演奏したSPEEDWAYツアーは貴重だったと思っています。
Your Songは、もうウツが歌えないんじゃないかなあと思っていますが、もしもやってくれたらホント大騒ぎです。一途な恋の時並みに。


>HOPEさん
おっしゃる通り、Too Shy Shy Boy!の名義は小室さんで良いと思います。
ただ実質的な関与はあるんだろうか?という疑念がありまして。
ミックス名もあるんですが、TK Fridayでもまったく言及していないし。

今度のライブ、STORYの希望が多いですね。
ここに書き込んでくれた方は全員でしょうか。
歌詞の内容も良いし、聞いてみたいですよね。

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