番外編:歴代ライブの公開状況
最近風向きが変わってきたように思います。
何の話かというと、過去のライブ音源・映像に関してです。
私がこのブログを始めたのは2006年のことでした。
20周年の活動の後、2年間沈黙したままのTM NETWORKを見て、今後新しい活動はないと判断したため、それまでのTMの歴史を整理しようと思い、始めたブログでした。
当時のネットには、ファンの作ったサイトが今よりもたくさんありました。
その中には本当によく知っているなあと感心する方がたくさんいる一方で、なんでこんなことがまことしやかに語られているんだ?と疑問を感じるものも少なくありませんでした。
その中で考えさせられたのは、SONY時代のライブに関する認識です。
後追いの情報からも分かる程度の事実とまったく異なる話が各処で共有されているのを見た時、「TMの歴史が終わった今(*当時はそう思っていました)、こんな語りが定着して歴史となってしまうのか」と危惧を覚えました。
その原因の一つは、もとになるライブ情報の公開状況でした。
SONY時代のTMのライブは音源・映像とも極めて断片的にしか商品化されていないため、そこから彼らの活動の実態を把握することが困難なのです。
ライブの全貌を伝える商品を作る動きが出たのは、実にTMが「終了」した1994年になってからのことです。
この年に発売された「終了」記念BOX「Groove Gear」に、1992年の「EXPO Arena "Crazy 4 You"」の映像の大部分を収めたビデオ「TMN EXPO Arena Final」が収められ、また「終了」記念ライブとなった「TMN 4001 Days Groove」の映像をほぼ全部収めた「final live LAST GROOVE」がリリースされました。
このことはTMのライブ映像史上で極めて大きなことでしたが、同時に情報の偏りも生みます。
「EXPO Arena」の映像は、高額の限定販売BOXを購入したファンしか見ることができなかったため、一般の方が全貌を把握できるライブは「TMN 4001 Days Groove」のみとなってしまったのです。
「TMN 4001 Days Groove」はTMN「終了」の時に開催されたこともあり、ファンの間では非常に重要なメモリアルライブとなりました。
あらゆる時期から選曲されたというバランスの良さや、3人の見た目の良さもあり、TMを代表するライブといえばこれだという評価は、「終了」後によく聞かれるようになります。
しかし過去の情報を集めれば集めるほど、このライブはTM史上で極めて例外的で特殊なライブだったという評価は、私の中で固まっていきました。
これ以前のTMのライブは、小室さんが目指すライブのコンセプトに合わせた演出・選曲・アレンジで行なわれましたが、TMN最後の記念ライブでは、そもそも基づくべきコンセプトなどは存在しませんでした。
そのため選曲はスタッフが原案を作成し、ライブ用のデータも久保こーじさんが中心となって制作しており、演奏はほぼオリジナルに準じたアレンジで行なわれました。
たしかに「4001 Days Groove」は、記念ライブとしては良いライブでした。
しかしこれはTMのライブの歴史では特殊なもので、これを以てTMのライブを論じることには非常な違和感があります。
結局我々は1994年以後も、過去のTMの活動の全貌を知るための情報を、ほとんど与えられていないままでした。
このブログではこの違和感も踏まえて、これまでも意識的に歴代のライブに関する記述の分量を多くするとともに、機会があるたびにSONY時代のライブ映像の商品化の希望を発言してきました。
しかしファンの間でも、得てしてこれに対する反応は薄く(非常に強く同意して下さる方も一部にはいらっしゃいましたが)、未公開ライブ映像は意外と関心が持たれていないという印象を受けました。
ところが最近は、ファンの間でも未公開ライブ映像を求める声を見かけることが多くなってきた気がします。
それに加えて注目すべきは、かつてはSONYの大本営発表同然だった広報番組やウェブニュースなどでも、同様の意見をおおっぴらに掲げる方が増えてきたことです。
これはSONYの中で、そうした意見が通る空気が生まれているためなのかしれません。
SONYとしても過去の遺産を使いまわすに当たり、既発表商品の使いまわしだけでは限界が来ており、そろそろ未公開のライブ音源・映像を蔵出ししないと立ち行かない段階になっているのではないかとも思われます。
またこれからの数年がTMで稼ぐ最後のチャンスになる可能性が高くなってきたので、もはや温存している場合ではないと判断しているのかもしれません。
SONYが先日リリースした「Live Historia T」に「Electric Prophet」から「17 to 19」「Time Machine」を収録したのは、そうした判断に基づくものとも考えられます。
もちろんこれはSONYが隠しているものの中ではごくごく一部に過ぎませんが、ファンの様子を見ながら次の商品を用意するつもりなのかもしれません。
SONYは2018年、従来のDVD「Fanks Cry-Max」に2曲増補したバージョンのBlu-rayをリリースし、その翌年に「Dragon The Festival Tour」「T-Mue-Needs STARCAMP TOKYO」のディスクを初収録したBlu-ray BOX「TM NETWORK The Videos」をリリースしています。
このように観測気球を上げた後に本丸が来る可能性は、今後も考えて良いと思われます。
それではSONY時代のTM NETWORKの現時点での音源・映像の公開状況は、どのようになっているのでしょうか。
ライブの公開状況については全体が公表されているものがある一方で、まったく公開されていないものも少なくありません。
前者の例としては、1994年に大部分がビデオ化された「TMN 4001 Days Groove」があります。
2019年には、唯一未収録だった1994/5/19の「Get Wild '89」も収録した完全版DVD/Blu-rayが商品化されました。
実際には5/18・19のオープニングや、5/19のゲスト浅倉大介・松本孝弘の紹介シーンが含まれておらず、その点ではまだ不完全ではありますが、大部分は商品化されていると言えます。
1999年の再始動後のライブについては、多くがDVD/Blu-ray化されるようになり、しかもそれらはほぼ完全収録されるようになっています。
また1994年以前のライブについても、近年「Dragon The Festival Tour」「Camp Fanks!! '89」の完全版映像が公開されました。
まったく公開されていないものとしては、ホールツアーがあります。
TMはブレイクした1987年以後になると、通常のホールツアーの後に大規模な特別ライブやアリーナツアーが別メニューで開催されるようになりますが、商品化の対象としては見栄えのする後者が選ばれ、前者はまったく扱われなくなってしまうのです。
具体的には、1987年にはホールツアー「Fanks! Bang The Gong」の後に特別ライブ「Fanks Cry-Max」が開催され、1987~88年のホールツアー「Kiss Japan Tour」の後にはアリーナツアー「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」が開催され、1988~89年のホールツアー「CAROL Tour」の後は追加公演として「Camp Fanks!! '89」が開催され、1991~92年のホールツアー「Tour TMN EXPO」の後にはアリーナツアー「EXPO Arena "Crazy 4 You"」が開催されました(1990~91年「Rhythm Red Tour」の後には別メニューライブは行なわれず)。
これらの中で「Fanks! Bang The Gong」「Kiss Japan Tour」「CAROL Tour」「Tour TMN EXPO」は、まったく商品化されていません。
しかし私が見る限り、大規模ライブよりもホールツアーの方が、むしろ当時の目指していたものが先鋭的に現れている上、珍しい演奏曲も多くなっています。
私が未公開ライブ音源・映像公開を要求するのは、端的に言ってこれらのライブを強く念頭に置いています。
「Fanks! Bang The Gong」「Kiss Japan Tour」「CAROL Tour」「Tour TMN EXPO」の完全版映像が公開された時、私はようやく成仏できると思います。
しかしこれらはこれまでまったく商品化されていないことから見て、もっとも守りが固い部分とも言えるでしょう。
なお再始動後のライブの多くは完全商品化されていますが、「Log-on to 21st Century」「Double-Decade Tour」はまったく商品化していません。
特に前者については、記念的なライブということもあり、商品化を希望する方は少なくありませんが、それが実現する雰囲気は現状でまったく見られません。
以上で挙げた完全公開済みライブと完全未公開ライブの両極の間には、一部分だけが商品化されているライブがあります。
次に新規のライブ音源・映像が出されるとすれば、現実的にはここから出る可能性が高いと思われます。
ただSONYは「Live Historia」を含めて、これまで極めて小出しにライブ音源・映像を出し続けているため、全体でどれくらい出ているのか、把握できている方はあまり多くないかもしれません。
そこで今回は、今後SONYに要求を叩きつけるための基礎情報として、これまで一部分だけ商品化されているライブの公開状況を整理してみたいと思います。
以下では、ライブの公開状況を表にして示します。
「〇」は映像、「△」は音源が公開されているもの、「※」は映像が部分的に収録されているもの、「×」は未収録です。
表では商品ごとの公開状況を一覧するとともに、それらを総合した公開状況を曲名の右に示しています。
総合的な公開状況について、映像(〇)と音源(△)両方公開されている場合は「〇」、完全な映像(〇)と一部分の映像(※)が公開されている場合は「〇」、一部分の映像(※)と完全な音源(△)が公開されている場合は「△」としています。
以下では「〇」「△」を「公開」、「※」「×」を「非公開」と見なし、非公開楽曲については表の背景を灰色とします。
なおテレビ・ラジオで放送されたものについては、当時のファン以外にアクセス不可能であることから「公開」と見なしません。
今回取り上げるのは、商品化されている音源・映像に限ります。
商品については現在も購入可能なもの、絶版のもの、初回限定版のみ収録されているもの、期間限定販売のもの、予約販売限定のものなど、様々なものがありますが、これらについては一括して公開されているものとして扱います。
TM NETWORKは1984年4月にデビューした後、6・7月にデビューコンサートを行ないました。
これは公式には記録もされておらず、商品化された音源・映像もありません。
今後もこれが発表される可能性は極めて低いと思われます。
(「Decade」の「フレッシュサウンズコンテスト」の映像のように、記念的なものとして出される可能性もなくはないですが)。
ついで12月に渋谷PARCO PART Ⅲと札幌教育会館で開催された「Electric Prophet」があります。
(翌年2月にも広島県安佐南区民会館で同一メニューのライブを開催)
これは当初よりビデオ化を前提に開催され、その素材とするために、渋谷では無観客ライブと有観客ライブの両方を撮影しています。
このライブの公開状況は以下の通りです。
このライブに関する商品はビデオ「Vision Festival」が中心となりますが、「TM VISION」(2004)、「The Singles 1」(2008)、「Live Historia」(2022)で少しずつ公開範囲が広がり、現時点で未公開分は16曲中5曲(約31%)のみとなっています。
気がついてみればすでに大半が公開されていますので、今後完全版映像が出る可能性もあるかもしれません。
「Electric Prophet」の後は、1985年9~11月に初の全国ツアー「Dragon The Festival Tour」が開催されました。
これは長らくほとんど商品化されず、幻のライブでしたが、2019年リリースの「TM NETWORK The Videos」の特典ディスクで驚きの完全版映像が公開され、限定生産品ながら懸案の商品化が一気に実現しました。
これは、今後我々が目指すべきモデルケースです。
1986年には、6~7月の全国ツアー「Fanks Dyna-Mix」と、8月の特別ライブ「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」が開催されました。
その内「Fanks Dyna-Mix」の公開状況は、以下の通りです。
ビデオ「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」は、「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の映像を収録していますが、中心となるのは後者であり、前者は「アクシデント」「雨に誓って」と「Dragon The Festival」の一部を収めるのみです。
むしろ2004年に商品化された「TM VISION Ⅴ・Ⅵ」に収録される3曲の方が、曲数としては多いくらいです。
しかしいずれにしろ、大した曲数ではありません。
未商品化の曲は19曲中14曲(74%)で、ほとんどが未商品化です。
全体を撮影した映像が存在するという情報もあるので、是非公開して欲しいところです。
「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の未公開曲は18曲中9曲(50%)です。
公開されているのは、事実上ライブビデオ「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」に収録されたものだけになります。
なお「All-Right All-Night」は「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の収録曲リストに含まれていますが、これはシングルのスタジオ音源をBGMにライブ中で演奏された様々な楽曲のダイジェスト映像が流れるだけなので、ライブ映像としては含めませんでした。
1986年のライブはなぜか音源の商品化がまったく行なわれておらず、そのことが公開率の低さにも関わっています。
かつて最大のブラックボックスだった1985年の「Dragon The Festival Tour」が一挙に明らかになった今、TM史上でもっとも公開状況が悪いのがこの時期になっています。
なお「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」のアレンジは似たものが多く、「Come on Let's Dance」「Rainbow Rainbow」「Girl」「パノラマジック」「雨に誓って」「Nervous」「You Can Dance」「Dragon The Festival」などは基本的に同じアレンジで演奏されましたが、「Give You A Beat」「Passenger」「1974」「クロコダイル・ラップ」「Electric Prophet」は別アレンジとなっています。
したがって、たとえば「Fanks Dyna-Mix」の「Passenger」や「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の「Give You A Beat」「Electric Prophet」が商品化しているから、もう一方のライブ映像は不要であるという話にはなりません。
1987年3~5月には、全国ツアー「Fanks! Bang The Gong」が開催されます。
これまでのライブを見るに、デビューコンサートを除けば、「Electric Prophet」「Dragon The Festival」「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」は、部分的にしろ音源・映像が公開されてきました。
しかし「Fanks! Bang The Gong」は公開されているところがまったく存在しません。
(厳密には「Get Wild」のPVの冒頭で映像のみが断片的に使われていますが、ライブの音は入っていません)
これは先に述べたように、商品化の対象としては6月の「Fanks Cry-Max」が選ばれたためです。
個人的にはもっとも映像を見たいライブであるため、この現状は大変残念ですが、今後も公開は難しいかもしれません。
1987年6月の「Fanks Cry-Max」は、TM初の武道館単独ライブとなります。
このライブはビデオ「Fanks The Live 1」で初めて商品化されましたが、収録時間はわずか40分で、事実上6曲しか収録されていませんでした。
しかしその後は少しずつ音源・映像が公開され、また2018年には「Fanks The Live 1」に2曲を加えたライブBlu-rayがリリースされます。
その結果、現状で未公開曲は18曲中8曲(約44%)まで減っています。
未公開曲の1曲はオープニングのインスト曲で、2曲はすでに一部分が公開されていることを考えると、公開範囲はかなり広がってきたと言えそうです。
いい加減に「Spanish Blue」と「Fighting」を見たいぞ!
1987年11月から1988年2月の「Kiss Japan Tour」は、一切商品化されていないライブです。
厳密には「Kiss Japan Tour」は、「Fanks The Live 2 Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」のエンディングで、ダイジェスト映像が少しだけ流れますが、音はありません。
この時期のライブで公開されているのは、3・4月の「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」となります。
表を見れば分かる通り、「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」は、音源も含めれば大部分が公開されています。
未公開なのは19曲中3曲(約16%)ですが、その中の1曲は「Fanks The Live 2」に1部収録されているので、まったく未公開なのは2曲だけです。
ここまでくれば、早く完全版をリリースしてくれればと思います。
「CAROL」関連では、まず1988年8月に一日だけ開催された「STARCAMP TOKYO」が挙げられます。
これは長らく商品化は行なわれてきませんでしたが、2019年の「TM NETWORK The Videos」に当時NHKで放送されたものがBlu-ray化して収録されました。
「CAROL」組曲が編集されていることもあり、完全な形では収録されていない曲が19曲中8曲(約42%)もあります。
Blu-ray版は当時NHKで放送されたものですが、実はBSで放送されたものでは「Passenger」「You Can Dance」も放送されています。
NHK版を商品化したことについて、善意を前提とした理解は難しく、BS版は今後もファンから金をひっぱるためのネタとして取ってあるのだと思います。
この後は1988年12月から1989年8月にかけて「CAROL Tour」が開催され、1989年8月末には「Camp Fanks!! '89」が開催されました。
この内で前者は、「Decade」に一瞬だけ収録される映像(音無し)を除いて商品化されていない一方で、後者は2004年の「CAROL The Live」で1曲を除いてすべてが商品化されました。
さらに2014年の「CAROL Deluxe Editon」および2019年の「TM NETWORK The Videos」に収録されたディスクで、完全版が公開されています。
TM NETWORKは1990年8月のリニューアル宣言で名称をTMNと改め、それまでのライブスタイルを大きく改めた「Rhythm Red Tour」を開催しました(1990年12月~1991年3月)。
次の表はツアーファイナルとなる3月の代々木体育館公演に準じていますが、本ツアーでは公演ごとにセットリストが変わったため、最後の3曲には代々木で演奏しなかった曲を入れてあります(「Burnin' Street」「Tender is the Night」「Dreams of Christmas」)。
このツアーについては、当時「World's End Ⅰ」「World's End Ⅱ」の2本のライブビデオがリリースされたこともあり、演奏曲の過半を見ることができます。
未公開曲は21曲中6曲(約29%)で、しかも「Tender is the Night」「Dreams of Christmas」は収録日には演奏されなかった曲、「Thrill Mad Natural」は一部分は公開されています(ここでは商品化済みのシンセ・ドラムの競演部分だけでなく、それを含む長時間のインスト演奏全体を指すものとして扱ったため、「※」(不完全)としています)。
これらを除けば、まったく商品化されていないのは3曲だけで、商品化の割合はかなり高いと言えます。
1991年9月から1992年2月に開催されたホールツアー「Tour TMN EXPO」は、まったく商品化されていません。
ただ12月に別枠で開催された特別ライブ「TMN Wild Heaven」については、「Groove Gear 3」に5曲の音源が収録されています(全13曲中)。
これらはおおむね「Tour TMN EXPO」のアレンジに準じています(木根のピアノがキーボードに変わった「大地の物語」は少し変わっていますが)。
次いで1992年3~4月には、「EXPO Arena "Crazy 4 You"」が開催されました。
その公開状況は以下の通りです。
先に述べたように、「EXPO Arena」はライブビデオ「TMN EXPO Arena Final」に大部分が収録されました。
「Rhythm Red Tour」も大部分が商品化してはいますが、映像は2本のビデオに分割され、曲順が変更されたりイメージ映像が加わったりしているので、全体の流れをつかむことは難しいです。
その点で「EXPO Arena」は、全体像が把握できるTM初のライブ映像だったということができます。
「EXPO Arena」は19曲中5曲(約26%)が未商品化です。
ただしフォークパビリオンと2回目の「Crazy For You」は、部分的に「TMN EXPO Arena Final」に収録されています。
まったく収録されていない3曲中、メタルパビリオンは洋楽のナンバーを演奏したものです(厳密には収録日にはこのコーナーで3曲が演奏)。
これが収録されなかったのは版権の問題もあると考えられますが、収録に必要となる費用と映像自体の価値を考えれば、それほど需要があるものとも思えません。
さらに3回目の「Crazy For You」は、ライブのエンディングテーマとして演奏されたものに過ぎず、時間も1分半程度の短いものです。
実際のところ、「永遠と名づけてデイドリーム」とフォークパビリオンのカット箇所(「Rainbow Rainbow」)が収録されれば、だいたいのファンにとっては満足な内容になると思います。
なお「EXPO Arena Final」のDVDのパッケージには、3回目の「Crazy For You」(「Crazy For You Ⅲ」)が収録されていることになっていますが、実際にこれを演奏した箇所は収録されていません。
これはどういうことなのか確認するために、DVDのチャプター機能で「Crazy For You Ⅲ」とされているところを再生してみました。
すると映像は、ウツが「Wild Heaven」の歌を歌い終わった直後(「Just Wild Heaven You and I Live」と歌った直後)の箇所に飛ばされました。
ここには「Crazy For You」のフレーズは含まれておらず、「Wild Heaven」のアウトロと考えるべきです。
実際に「Tour TMN EXPO」の末期数公演では、ライブ1曲目の「Wild Heaven」の最後にこのフレーズが演奏され、次の「Just Like Paradise」につながりました。
以上で「終了」前のTMの活動は、事実上終わりを告げました。
次のライブは1994年5月の「終了」ライブ「TMN 4001 Days Groove」ですが、これは先に述べたように、すでに全体の映像が商品化されています。
再始動後のライブも簡単に見ておきましょう。
まず2000年7月開催の再始動ライブ「Log-on to 21st Century」は、まったく商品化されていません。
2000年12月から2001年1月の「Tour Major Turn-Round」は、ほぼ全体がDVD化されています。
アンコールで設けられた雑談コーナーは商品化されていませんが、これは今後も商品化の可能性はないと思います。
2003年9月には、フルライブではありませんが、ファンイベントとして「Fan Event in Naeba」が開催されました。
その様子は翌年リリースのDVD「Live in Naeba」に、トークのシーンを除く全曲の演奏シーンが収録されました。
2004年には4月から6月にかけて、「Double-Decade "NETWORK" in YOKOHAMA Arena」「Double-Decade Tour "NETWORK"」「Double-Decade Tour Final "NETWORK" in NIPPON BUDOKAN」が開催されます。
その内で横浜アリーナと武道館で開催された1つ目と3つ目のライブはDVD化しています。
2つ目の全国ツアーは一切商品化していませんが、これは横浜公演と演奏曲が多く重複することもあるのでしょう。
(全国ツアーのみで演奏されたのは、「Come On Everybody」「All-Right All-Night」「Fool on the Planet」の3曲)
横浜公演のDVDは、ライブの全体を完全収録しています。
武道館公演は、2日目のみアンコールで演奏された「Beyond The Time」「Human System」が未収録ですが、これはおそらく事務所側との交渉が面倒な松本孝弘のゲスト参加があったためです。
この時期の未商品化映像は、今後も商品化しないでしょう。
2007年に活動を再開したTM NETWORKは、11月にパシフィコ横浜と渋谷C.C.レモンホール、12月に日本武道館で、「TM NETWORK -REMASTER-」を開催しました。
現状では最後の武道館公演の全体がDVD化しています。
3会場では曲順が大きく異なりますが、演奏された曲目はほとんど同じです(ライブSEとインスト演奏を除けば、DVD未収録の曲は横浜公演の「Here, There & Everywhere」のみ)。
理想をいえば全公演のDVD化が望ましいところですが、他のライブと比べると優先度はあまり高くないと思われます。
なお渋谷公演の「Action」のみは、武道館ライブDVDのFC版付録で見ることができます。
2008年3~5月には、全国ツアー「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!!」が開催されました。
これは「REMASTER」から3ヶ月後の開催でしたが、演奏曲は半分近く入れ替わっています。
この半年後には小室さんが逮捕されたため、映像の商品化はしばらく行なわれませんでしたが、2012年の復活ライブ「incubation Period」のパンフレットの付録DVDとして、映像がファンに届けられました。
しかしこのDVDは「Members Selection!」と題されたように、収録されたのはライブ映像の抜粋でした。
この表はDVD収録日(ツアーファイナル)の曲順に準じて作成しましたが、「Diving」以下の4曲は別日程で演奏された日替わり曲です。
なお別日程ではオープニングSEとして、サウンドトラック「Seven Days War」収録の「War Teachers」が流れましたが、生演奏ではないので表には入れませんでした。
未収録曲は22曲中の11曲(50%)ですが、収録日に演奏されなかった日替わり曲を除けば、実質的には18曲中の11曲(約61%)です。
おそらく収録日に演奏された18曲については全体を撮影しているはずなので、全体の商品化も可能なはずです。
DVDの版元がM-TRESであることを見るに、版権がSONY・吉本・avexにあるライブ映像と比べて商品化のハードルは低いと思われます。
ただ一般にはあまり関心が寄せられていないライブなので、M-TRESが動くかどうかは、これを求めるファン声がカギになるでしょう。
この後は2012~15年に30周年の活動が行なわれました。
この時期に行なわれたフルライブ「Incubation Period」「START investigation」「the beginning of the end」「Quit30」「Quit30 Huge Data」「30th Final」は、日替わり曲も含めてすべてDVD/Blu-ray化しています。
この時期にはライブフェスの出演もあり、2014年12月の「COUNTDOWN JAPAN 14/15」はBlu-ray BOX「TM NETWORK 2012-2015」に収録されています。
もう一つ、復活後最初のTMのステージとなった2012年3月の「All That Love」がありますが、現在まで商品化されていません。
TMの歴史上でも重要なライブなので、商品化してもらえればと願っています。
以上がTMの過去ライブの商品化状況の整理となります。
結論などは特にないのですが、部分的に公開されているライブについては、多くの音源・映像を見聞きできるようになっていると言えると思います(1986年を除く)。
もっとも音源のみが公開されているものについては、やはり映像でも見てみたいですし、そろそろここらへんは一気に完全版を出して決着をつけて欲しいものです。
そしてその上で、次の段階(完全未公開ライブの公開)に進んでいただければと思います。
今回の記事のメインは以上で終わりますが、近況についても以下でまとめておきます。
まず2/23にリリースされた「Live Historia」の成績は、オリコンで13位・5801枚(T盤)、14位・5717枚(M盤)となりました。
まだ初動なので今後の展開次第でどうなるかは分かりませんが、2020年の「Gift from FANKS T」(初動10位・7975枚)・「Gift from FANKS M」(初動13位・7721枚)には及んでいません。
ライト層だとライブ音源まで手を出そうといういう動機は薄いのかもしれませんし、ボーナストラックを数曲混ぜた過去音源の再版商法にいい加減うんざりしている層もそれなりにいるのかもしれません。
ちなみに「Gift from FANKS」は2週目以後それぞれ2000枚超売れ、最終的に1万枚超売れましたので、「Live Historia」は8000枚程度の売上となるのでしょうか。
ライブ関係商品で比較すると、初動販売数では2019年発売の高額Blu-ray BOX「TM NETWORK The Videos」は5914セットでした。
一般には売り上げがかなり限定される高額BOXと今回のCDの売上が変わらず、むしろ今回の方が微妙に低いのは、購買層の高齢化によって商品単価があまり問題にならなくなってきたということかもしれませんが、やはり根本的な問題は商品価値の違いなのだろうと思います(前回は数曲の初公開音源追加などではなく、完全初公開ライブのディスクが2枚も入っていましたから)。
もちろん「Live Historia」はこれまでのライブ音源よりも高音質で、購入した方々からはその点で高評価を得ているのですが、これもおおむ購入後の感想として表明されたものでした。
既発表音源に新規リミックスを施したというSONYの宣伝について、期待する声はリリース前にはほとんど聞きませんでした。
この点は、これまで繰り返されたリマスター商法によってSONYが歴史的に蓄積してきた不信感の、必然的な帰結だったのだと思います。
今後のSONYには、顧客満足度を意識した商品を継続的に出し続けてもらいたいです。
それは結果的には、定期的にリリースされる寄せ集め商品の売上にも、いくらか影響してくるはずです。
なお2/25には「Live Historia」の販促のために、歴代のライブ映像を編集した動画が、SONYによってyoutubeにアップされました。
3/6までの期間限定公開です。
過去の映像は商品化済み映像の切り貼りなので意味はありませんが、冒頭に「How Do You Crash It?」のダイジェスト映像、最後に同ライブの「We love the EARTH」の映像が収録されています。
これらは現状で見ることができないものなので(2ヶ月後には見られますが)、振り返りたい方は御覧ください。
ソロについて、ウツと木根さんについては新出情報はないです。
小室さんは、2/25に「TK Friday」の放送がありましたが、特に取り上げるべき情報はありませんでした。
また小室さんは、3/1から理化学研究所革新知能総合研究センターの音楽情報知能チームに、客員主管研究員として着任したそうです。
何をするのか具体的にはよく分からないのですが、「AIによる音楽制作支援のあり方について探求していく」ということです。
3/17には、大手町の日経ホールで開催される「日経メタバースシンポジウム」に、小室さんが事前収録映像で出演します。
参加は無料ですが、日経IDを取得の上で事前申し込みをする必要があります(現地聴講は抽選で3/10締切)。
最近5回続けて、1週間程度での更新が続いていましたが、今回のような衝動的な更新がない限り、次回は1ヶ月後くらいに更新を行なうと思います。
それではまた。

LIVE HISTORIA T 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜 (特典なし) - TM NETWORK

LIVE HISTORIA M ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~(Blu-spec CD2 2枚組) - TM NETWORK
何の話かというと、過去のライブ音源・映像に関してです。
私がこのブログを始めたのは2006年のことでした。
20周年の活動の後、2年間沈黙したままのTM NETWORKを見て、今後新しい活動はないと判断したため、それまでのTMの歴史を整理しようと思い、始めたブログでした。
当時のネットには、ファンの作ったサイトが今よりもたくさんありました。
その中には本当によく知っているなあと感心する方がたくさんいる一方で、なんでこんなことがまことしやかに語られているんだ?と疑問を感じるものも少なくありませんでした。
その中で考えさせられたのは、SONY時代のライブに関する認識です。
後追いの情報からも分かる程度の事実とまったく異なる話が各処で共有されているのを見た時、「TMの歴史が終わった今(*当時はそう思っていました)、こんな語りが定着して歴史となってしまうのか」と危惧を覚えました。
その原因の一つは、もとになるライブ情報の公開状況でした。
SONY時代のTMのライブは音源・映像とも極めて断片的にしか商品化されていないため、そこから彼らの活動の実態を把握することが困難なのです。
ライブの全貌を伝える商品を作る動きが出たのは、実にTMが「終了」した1994年になってからのことです。
この年に発売された「終了」記念BOX「Groove Gear」に、1992年の「EXPO Arena "Crazy 4 You"」の映像の大部分を収めたビデオ「TMN EXPO Arena Final」が収められ、また「終了」記念ライブとなった「TMN 4001 Days Groove」の映像をほぼ全部収めた「final live LAST GROOVE」がリリースされました。
このことはTMのライブ映像史上で極めて大きなことでしたが、同時に情報の偏りも生みます。
「EXPO Arena」の映像は、高額の限定販売BOXを購入したファンしか見ることができなかったため、一般の方が全貌を把握できるライブは「TMN 4001 Days Groove」のみとなってしまったのです。
「TMN 4001 Days Groove」はTMN「終了」の時に開催されたこともあり、ファンの間では非常に重要なメモリアルライブとなりました。
あらゆる時期から選曲されたというバランスの良さや、3人の見た目の良さもあり、TMを代表するライブといえばこれだという評価は、「終了」後によく聞かれるようになります。
しかし過去の情報を集めれば集めるほど、このライブはTM史上で極めて例外的で特殊なライブだったという評価は、私の中で固まっていきました。
これ以前のTMのライブは、小室さんが目指すライブのコンセプトに合わせた演出・選曲・アレンジで行なわれましたが、TMN最後の記念ライブでは、そもそも基づくべきコンセプトなどは存在しませんでした。
そのため選曲はスタッフが原案を作成し、ライブ用のデータも久保こーじさんが中心となって制作しており、演奏はほぼオリジナルに準じたアレンジで行なわれました。
たしかに「4001 Days Groove」は、記念ライブとしては良いライブでした。
しかしこれはTMのライブの歴史では特殊なもので、これを以てTMのライブを論じることには非常な違和感があります。
結局我々は1994年以後も、過去のTMの活動の全貌を知るための情報を、ほとんど与えられていないままでした。
このブログではこの違和感も踏まえて、これまでも意識的に歴代のライブに関する記述の分量を多くするとともに、機会があるたびにSONY時代のライブ映像の商品化の希望を発言してきました。
しかしファンの間でも、得てしてこれに対する反応は薄く(非常に強く同意して下さる方も一部にはいらっしゃいましたが)、未公開ライブ映像は意外と関心が持たれていないという印象を受けました。
ところが最近は、ファンの間でも未公開ライブ映像を求める声を見かけることが多くなってきた気がします。
それに加えて注目すべきは、かつてはSONYの大本営発表同然だった広報番組やウェブニュースなどでも、同様の意見をおおっぴらに掲げる方が増えてきたことです。
これはSONYの中で、そうした意見が通る空気が生まれているためなのかしれません。
SONYとしても過去の遺産を使いまわすに当たり、既発表商品の使いまわしだけでは限界が来ており、そろそろ未公開のライブ音源・映像を蔵出ししないと立ち行かない段階になっているのではないかとも思われます。
またこれからの数年がTMで稼ぐ最後のチャンスになる可能性が高くなってきたので、もはや温存している場合ではないと判断しているのかもしれません。
SONYが先日リリースした「Live Historia T」に「Electric Prophet」から「17 to 19」「Time Machine」を収録したのは、そうした判断に基づくものとも考えられます。
もちろんこれはSONYが隠しているものの中ではごくごく一部に過ぎませんが、ファンの様子を見ながら次の商品を用意するつもりなのかもしれません。
SONYは2018年、従来のDVD「Fanks Cry-Max」に2曲増補したバージョンのBlu-rayをリリースし、その翌年に「Dragon The Festival Tour」「T-Mue-Needs STARCAMP TOKYO」のディスクを初収録したBlu-ray BOX「TM NETWORK The Videos」をリリースしています。
このように観測気球を上げた後に本丸が来る可能性は、今後も考えて良いと思われます。
それではSONY時代のTM NETWORKの現時点での音源・映像の公開状況は、どのようになっているのでしょうか。
ライブの公開状況については全体が公表されているものがある一方で、まったく公開されていないものも少なくありません。
前者の例としては、1994年に大部分がビデオ化された「TMN 4001 Days Groove」があります。
2019年には、唯一未収録だった1994/5/19の「Get Wild '89」も収録した完全版DVD/Blu-rayが商品化されました。
実際には5/18・19のオープニングや、5/19のゲスト浅倉大介・松本孝弘の紹介シーンが含まれておらず、その点ではまだ不完全ではありますが、大部分は商品化されていると言えます。
1999年の再始動後のライブについては、多くがDVD/Blu-ray化されるようになり、しかもそれらはほぼ完全収録されるようになっています。
また1994年以前のライブについても、近年「Dragon The Festival Tour」「Camp Fanks!! '89」の完全版映像が公開されました。
まったく公開されていないものとしては、ホールツアーがあります。
TMはブレイクした1987年以後になると、通常のホールツアーの後に大規模な特別ライブやアリーナツアーが別メニューで開催されるようになりますが、商品化の対象としては見栄えのする後者が選ばれ、前者はまったく扱われなくなってしまうのです。
具体的には、1987年にはホールツアー「Fanks! Bang The Gong」の後に特別ライブ「Fanks Cry-Max」が開催され、1987~88年のホールツアー「Kiss Japan Tour」の後にはアリーナツアー「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」が開催され、1988~89年のホールツアー「CAROL Tour」の後は追加公演として「Camp Fanks!! '89」が開催され、1991~92年のホールツアー「Tour TMN EXPO」の後にはアリーナツアー「EXPO Arena "Crazy 4 You"」が開催されました(1990~91年「Rhythm Red Tour」の後には別メニューライブは行なわれず)。
これらの中で「Fanks! Bang The Gong」「Kiss Japan Tour」「CAROL Tour」「Tour TMN EXPO」は、まったく商品化されていません。
しかし私が見る限り、大規模ライブよりもホールツアーの方が、むしろ当時の目指していたものが先鋭的に現れている上、珍しい演奏曲も多くなっています。
私が未公開ライブ音源・映像公開を要求するのは、端的に言ってこれらのライブを強く念頭に置いています。
「Fanks! Bang The Gong」「Kiss Japan Tour」「CAROL Tour」「Tour TMN EXPO」の完全版映像が公開された時、私はようやく成仏できると思います。
しかしこれらはこれまでまったく商品化されていないことから見て、もっとも守りが固い部分とも言えるでしょう。
なお再始動後のライブの多くは完全商品化されていますが、「Log-on to 21st Century」「Double-Decade Tour」はまったく商品化していません。
特に前者については、記念的なライブということもあり、商品化を希望する方は少なくありませんが、それが実現する雰囲気は現状でまったく見られません。
以上で挙げた完全公開済みライブと完全未公開ライブの両極の間には、一部分だけが商品化されているライブがあります。
次に新規のライブ音源・映像が出されるとすれば、現実的にはここから出る可能性が高いと思われます。
ただSONYは「Live Historia」を含めて、これまで極めて小出しにライブ音源・映像を出し続けているため、全体でどれくらい出ているのか、把握できている方はあまり多くないかもしれません。
そこで今回は、今後SONYに要求を叩きつけるための基礎情報として、これまで一部分だけ商品化されているライブの公開状況を整理してみたいと思います。
以下では、ライブの公開状況を表にして示します。
「〇」は映像、「△」は音源が公開されているもの、「※」は映像が部分的に収録されているもの、「×」は未収録です。
表では商品ごとの公開状況を一覧するとともに、それらを総合した公開状況を曲名の右に示しています。
総合的な公開状況について、映像(〇)と音源(△)両方公開されている場合は「〇」、完全な映像(〇)と一部分の映像(※)が公開されている場合は「〇」、一部分の映像(※)と完全な音源(△)が公開されている場合は「△」としています。
以下では「〇」「△」を「公開」、「※」「×」を「非公開」と見なし、非公開楽曲については表の背景を灰色とします。
なおテレビ・ラジオで放送されたものについては、当時のファン以外にアクセス不可能であることから「公開」と見なしません。
今回取り上げるのは、商品化されている音源・映像に限ります。
商品については現在も購入可能なもの、絶版のもの、初回限定版のみ収録されているもの、期間限定販売のもの、予約販売限定のものなど、様々なものがありますが、これらについては一括して公開されているものとして扱います。
TM NETWORKは1984年4月にデビューした後、6・7月にデビューコンサートを行ないました。
これは公式には記録もされておらず、商品化された音源・映像もありません。
今後もこれが発表される可能性は極めて低いと思われます。
(「Decade」の「フレッシュサウンズコンテスト」の映像のように、記念的なものとして出される可能性もなくはないですが)。
ついで12月に渋谷PARCO PART Ⅲと札幌教育会館で開催された「Electric Prophet」があります。
(翌年2月にも広島県安佐南区民会館で同一メニューのライブを開催)
これは当初よりビデオ化を前提に開催され、その素材とするために、渋谷では無観客ライブと有観客ライブの両方を撮影しています。
このライブの公開状況は以下の通りです。
Electric Prophet | Vison Festival | TM Vison | Movie | Singles1 | Historia | |
---|---|---|---|---|---|---|
205X | ※ | ※ | ||||
Quatro | 〇 | 〇 | ||||
パノラマジック | 〇 | 〇 | ||||
イパネマ '84 | × | |||||
クロコダイル・ラップ | × | |||||
17 to 19 | △ | △ | ||||
Time Machine | △ | △ | ||||
永遠のパスポート | △ | △ | ||||
Rainbow Rainbow | 〇 | 〇 | 〇 | |||
Fantasctic Vision | × | |||||
1/2の助走 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
クリストファー | × | |||||
カリビアーナ・ハイ | 〇 | 〇 | ||||
金曜日のライオン | 〇 | 〇 | ※ | △ | ||
1974 | 〇 | 〇 | ※ | |||
Electric Prophet | 〇 | 〇 | ※ | △ | △ |
TM Vison:「TM Vision Ⅰ・Ⅱ」(「World Heritage」)
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Singles1:「TM NETWORK The Singles 1」(限定版)
Historia:「Live Historia」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Singles1:「TM NETWORK The Singles 1」(限定版)
Historia:「Live Historia」
このライブに関する商品はビデオ「Vision Festival」が中心となりますが、「TM VISION」(2004)、「The Singles 1」(2008)、「Live Historia」(2022)で少しずつ公開範囲が広がり、現時点で未公開分は16曲中5曲(約31%)のみとなっています。
気がついてみればすでに大半が公開されていますので、今後完全版映像が出る可能性もあるかもしれません。
「Electric Prophet」の後は、1985年9~11月に初の全国ツアー「Dragon The Festival Tour」が開催されました。
これは長らくほとんど商品化されず、幻のライブでしたが、2019年リリースの「TM NETWORK The Videos」の特典ディスクで驚きの完全版映像が公開され、限定生産品ながら懸案の商品化が一気に実現しました。
これは、今後我々が目指すべきモデルケースです。
1986年には、6~7月の全国ツアー「Fanks Dyna-Mix」と、8月の特別ライブ「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」が開催されました。
その内「Fanks Dyna-Mix」の公開状況は、以下の通りです。
Fanks Dyna-Mix | Fantasy | TM Vison | Movie | |
---|---|---|---|---|
Come on Let's Dance | 〇 | 〇 | ||
Give You A Beat | × | |||
Passenger | 〇 | 〇 | ||
Rainbow Rainbow | × | |||
金曜日のライオン | × | |||
Girl | × | |||
Sad Emotion | × | |||
1974 | × | |||
パノラマジック | × | |||
アクシデント | 〇 | 〇 | 〇 | |
Confession | × | |||
8月の長い夜 | 〇 | 〇 | ||
クロコダイル・ラップ | × | |||
Keyboard Solo | × | |||
雨に誓って | 〇 | 〇 | ||
Nervous | × | |||
You Can Dance | × | |||
Dragon The Festival | ※ | ※ | ||
Elecrric Prophet | × |
Fantasy:「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」
TM Vison:「TM Vision Ⅴ・Ⅵ」(「World Heritage」)
Movie:「TM NETWORK The Movie」
TM Vison:「TM Vision Ⅴ・Ⅵ」(「World Heritage」)
Movie:「TM NETWORK The Movie」
ビデオ「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」は、「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の映像を収録していますが、中心となるのは後者であり、前者は「アクシデント」「雨に誓って」と「Dragon The Festival」の一部を収めるのみです。
むしろ2004年に商品化された「TM VISION Ⅴ・Ⅵ」に収録される3曲の方が、曲数としては多いくらいです。
しかしいずれにしろ、大した曲数ではありません。
未商品化の曲は19曲中14曲(74%)で、ほとんどが未商品化です。
全体を撮影した映像が存在するという情報もあるので、是非公開して欲しいところです。
Fanks "Fantasy" Dyna-Mix | Fantasy | TM Vison | Movie | |
---|---|---|---|---|
Over The Rainbow | 〇 | 〇 | ||
All-Right All-Night | × | |||
パノラマジック | × | |||
Faire La Vise | 〇 | 〇 | ||
クロコダイル・ラップ | × | |||
Time Machine | × | |||
Girl | × | |||
1974 | × | |||
Come on Let's Dance | 〇 | 〇 | 〇 | |
Rainbow Rainbow | 〇 | 〇 | ||
雨に誓って | × | |||
Give You A Beat | 〇 | 〇 | ||
Nervous | 〇 | 〇 | 〇 | |
Passenger | × | |||
You Can Dance | 〇 | 〇 | ||
Dragon The Festival | ※ | ※ | ||
Electric Prophet | 〇 | 〇 | ||
Over The Rainbow | 〇 | 〇 |
Fantasy:「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」
TM Vison:「TM Vision Ⅴ」(「World Heritage」)
Movie:「TM NETWORK The Movie」
TM Vison:「TM Vision Ⅴ」(「World Heritage」)
Movie:「TM NETWORK The Movie」
「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の未公開曲は18曲中9曲(50%)です。
公開されているのは、事実上ライブビデオ「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」に収録されたものだけになります。
なお「All-Right All-Night」は「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の収録曲リストに含まれていますが、これはシングルのスタジオ音源をBGMにライブ中で演奏された様々な楽曲のダイジェスト映像が流れるだけなので、ライブ映像としては含めませんでした。
1986年のライブはなぜか音源の商品化がまったく行なわれておらず、そのことが公開率の低さにも関わっています。
かつて最大のブラックボックスだった1985年の「Dragon The Festival Tour」が一挙に明らかになった今、TM史上でもっとも公開状況が悪いのがこの時期になっています。
なお「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」のアレンジは似たものが多く、「Come on Let's Dance」「Rainbow Rainbow」「Girl」「パノラマジック」「雨に誓って」「Nervous」「You Can Dance」「Dragon The Festival」などは基本的に同じアレンジで演奏されましたが、「Give You A Beat」「Passenger」「1974」「クロコダイル・ラップ」「Electric Prophet」は別アレンジとなっています。
したがって、たとえば「Fanks Dyna-Mix」の「Passenger」や「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」の「Give You A Beat」「Electric Prophet」が商品化しているから、もう一方のライブ映像は不要であるという話にはなりません。
1987年3~5月には、全国ツアー「Fanks! Bang The Gong」が開催されます。
これまでのライブを見るに、デビューコンサートを除けば、「Electric Prophet」「Dragon The Festival」「Fanks Dyna-Mix」「Fanks "Fantasy" Dyna-Mix」は、部分的にしろ音源・映像が公開されてきました。
しかし「Fanks! Bang The Gong」は公開されているところがまったく存在しません。
(厳密には「Get Wild」のPVの冒頭で映像のみが断片的に使われていますが、ライブの音は入っていません)
これは先に述べたように、商品化の対象としては6月の「Fanks Cry-Max」が選ばれたためです。
個人的にはもっとも映像を見たいライブであるため、この現状は大変残念ですが、今後も公開は難しいかもしれません。
Fanks Cry-Max | BD | Fanks4 | Movie | Colosseum | Groove Gear | Historia | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Opening | × | ||||||
Get Wild | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
Passenger | × | ||||||
Don't Let Me Cry | 〇 | 〇 | △ | ||||
イパネマ '87 | 〇 | 〇 | △ | △ | |||
Spanish Blue | × | ||||||
Rainbow Rainbow | △ | △ | |||||
Fighting | × | ||||||
8月の 長い夜 | × | ||||||
Dawn Valley | × | ||||||
Maria Club | 〇 | 〇 | |||||
Come on Let's Dance | △ | △ | |||||
Dragon The Festival | ※ | ※ | |||||
Nervous | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
You Can Dance | △ | △ | |||||
Self Control | 〇 | 〇 | |||||
Electric Prophet | ※ | ※ | |||||
Fool on the Planet | 〇 | 〇 | 〇 |
BD:「Fanks Cry-Max」(2018年版)
Fanks4:「Fanks The Live 4 The Fanks」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN ColosseumⅠ」
Groove Gear:「Groove Gear 1」
Historia:「Live Historia」
Fanks4:「Fanks The Live 4 The Fanks」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN ColosseumⅠ」
Groove Gear:「Groove Gear 1」
Historia:「Live Historia」
1987年6月の「Fanks Cry-Max」は、TM初の武道館単独ライブとなります。
このライブはビデオ「Fanks The Live 1」で初めて商品化されましたが、収録時間はわずか40分で、事実上6曲しか収録されていませんでした。
しかしその後は少しずつ音源・映像が公開され、また2018年には「Fanks The Live 1」に2曲を加えたライブBlu-rayがリリースされます。
その結果、現状で未公開曲は18曲中8曲(約44%)まで減っています。
未公開曲の1曲はオープニングのインスト曲で、2曲はすでに一部分が公開されていることを考えると、公開範囲はかなり広がってきたと言えそうです。
いい加減に「Spanish Blue」と「Fighting」を見たいぞ!
1987年11月から1988年2月の「Kiss Japan Tour」は、一切商品化されていないライブです。
厳密には「Kiss Japan Tour」は、「Fanks The Live 2 Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」のエンディングで、ダイジェスト映像が少しだけ流れますが、音はありません。
この時期のライブで公開されているのは、3・4月の「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」となります。
Kiss Japan Dancing Dyna-Mix | Fanks2 | Fanks4 | Movie | Colosseum | Groove Gear | Historia | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Opening | 〇 | 〇 | |||||
Be Together | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | ||
Come on Let's Dance | △ | △ | |||||
Kiss You | 〇 | 〇 | 〇 | △ | |||
Resistance | 〇 | 〇 | △ | ||||
Fool on the Planet | △ | △ | |||||
Time Passed Me By | 〇 | 〇 | |||||
Telephone Line | 〇 | 〇 | △ | ||||
Don't Let Me Cry | △ | △ | |||||
Children of the New Century | 〇 | 〇 | |||||
Get Wild | × | ||||||
Self Control | △ | △ | △ | ||||
Nervous | △ | △ | |||||
All-Right All-Night | 〇 | 〇 | △ | ||||
You Can Dance | ※ | ※ | |||||
Dragon The Festival | × | ||||||
Beyond The Time | △ | △ | △ | ||||
Human System | 〇 | 〇 | ※ | ||||
Ending | 〇 | 〇 |
Fanks2:「Fanks The Live 2 Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」
Fanks4:「Fanks The Live 4 The Fanks」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN Colosseum Ⅰ・Ⅱ」
Groove Gear:「Groove Gear 1」
Historia:「Live Historia」
Fanks4:「Fanks The Live 4 The Fanks」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN Colosseum Ⅰ・Ⅱ」
Groove Gear:「Groove Gear 1」
Historia:「Live Historia」
表を見れば分かる通り、「Kiss Japan Dancing Dyna-Mix」は、音源も含めれば大部分が公開されています。
未公開なのは19曲中3曲(約16%)ですが、その中の1曲は「Fanks The Live 2」に1部収録されているので、まったく未公開なのは2曲だけです。
ここまでくれば、早く完全版をリリースしてくれればと思います。
STARCAMP TOKYO | TM NETWORK The Videos | |
---|---|---|
STARCAMP | 〇 | 〇 |
Rainbow Rainbow | 〇 | 〇 |
雨に誓って | × | |
8月の長い夜 | 〇 | 〇 |
金曜日のライオン | × | |
Girl Friend | × | |
A Day in the Girl's Life | ※ | ※ |
CAROL (Carol's Theme Ⅰ) | 〇 | 〇 |
In The Forest | × | |
CAROL (Carol's Theme Ⅱ) | ※ | ※ |
Passenger | × | |
Kiss You | 〇 | 〇 |
Come on Let's Dance | 〇 | 〇 |
Get Wild | 〇 | 〇 |
You Can Dance | × | |
Be Together | 〇 | 〇 |
Self Control | 〇 | 〇 |
Seven Days War | 〇 | 〇 |
Human System | 〇 | 〇 |
「CAROL」関連では、まず1988年8月に一日だけ開催された「STARCAMP TOKYO」が挙げられます。
これは長らく商品化は行なわれてきませんでしたが、2019年の「TM NETWORK The Videos」に当時NHKで放送されたものがBlu-ray化して収録されました。
「CAROL」組曲が編集されていることもあり、完全な形では収録されていない曲が19曲中8曲(約42%)もあります。
Blu-ray版は当時NHKで放送されたものですが、実はBSで放送されたものでは「Passenger」「You Can Dance」も放送されています。
NHK版を商品化したことについて、善意を前提とした理解は難しく、BS版は今後もファンから金をひっぱるためのネタとして取ってあるのだと思います。
この後は1988年12月から1989年8月にかけて「CAROL Tour」が開催され、1989年8月末には「Camp Fanks!! '89」が開催されました。
この内で前者は、「Decade」に一瞬だけ収録される映像(音無し)を除いて商品化されていない一方で、後者は2004年の「CAROL The Live」で1曲を除いてすべてが商品化されました。
さらに2014年の「CAROL Deluxe Editon」および2019年の「TM NETWORK The Videos」に収録されたディスクで、完全版が公開されています。
TM NETWORKは1990年8月のリニューアル宣言で名称をTMNと改め、それまでのライブスタイルを大きく改めた「Rhythm Red Tour」を開催しました(1990年12月~1991年3月)。
次の表はツアーファイナルとなる3月の代々木体育館公演に準じていますが、本ツアーでは公演ごとにセットリストが変わったため、最後の3曲には代々木で演奏しなかった曲を入れてあります(「Burnin' Street」「Tender is the Night」「Dreams of Christmas」)。
Rhythm Red TMN Tour | DVD | Movie | Colosseum | Groove Gear | Historia | |
---|---|---|---|---|---|---|
69/99 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | ||
クロコダイル ・ラップ | 〇 | 〇 | ||||
Tomorrow Made New | 〇 | 〇 | ||||
Reasonless | × | |||||
Rhythm Red Beat Black | △ | ※ | △ | |||
Come On Everybody | 〇 | 〇 | ||||
Kiss You | △ | ※ | △ | |||
World's End | 〇 | 〇 | 〇 | |||
Secret Rhythm | 〇 | 〇 | ||||
Thrill Mad Natural | ※ | ※ | ||||
Good Morning Yesterday | 〇 | 〇 | ||||
Be Together | × | |||||
Get Wild | 〇 | 〇 | △ | |||
All-Right All-Night | 〇 | 〇 | ||||
Time To Count Down | 〇 | 〇 | 〇 | △ | ||
Looking At You | 〇 | 〇 | 〇 | |||
Rhythm Red Beat Black version 2.0 | × | |||||
The Point of Lovers' Night | 〇 | 〇 | △ | △ | ||
Burnin' Street | △ | △ | ||||
Tender is the Night | × | |||||
Dreams of Christmas | × |
DVD:「Rhythm Red Live World's End」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN Colosseum Ⅱ」
Groove Gear:「Groove Gear 2」
Historia:「Live Historia」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN Colosseum Ⅱ」
Groove Gear:「Groove Gear 2」
Historia:「Live Historia」
このツアーについては、当時「World's End Ⅰ」「World's End Ⅱ」の2本のライブビデオがリリースされたこともあり、演奏曲の過半を見ることができます。
未公開曲は21曲中6曲(約29%)で、しかも「Tender is the Night」「Dreams of Christmas」は収録日には演奏されなかった曲、「Thrill Mad Natural」は一部分は公開されています(ここでは商品化済みのシンセ・ドラムの競演部分だけでなく、それを含む長時間のインスト演奏全体を指すものとして扱ったため、「※」(不完全)としています)。
これらを除けば、まったく商品化されていないのは3曲だけで、商品化の割合はかなり高いと言えます。
1991年9月から1992年2月に開催されたホールツアー「Tour TMN EXPO」は、まったく商品化されていません。
ただ12月に別枠で開催された特別ライブ「TMN Wild Heaven」については、「Groove Gear 3」に5曲の音源が収録されています(全13曲中)。
これらはおおむね「Tour TMN EXPO」のアレンジに準じています(木根のピアノがキーボードに変わった「大地の物語」は少し変わっていますが)。
次いで1992年3~4月には、「EXPO Arena "Crazy 4 You"」が開催されました。
その公開状況は以下の通りです。
EXPO Arena "Crazy 4 You" | DVD | Movie | Colosseum | Historia | |
---|---|---|---|---|---|
Crazy For You | 〇 | 〇 | △ | ||
Just Like Paradise | 〇 | 〇 | △ | ||
Don't Let Me Cry | 〇 | 〇 | △ | △ | |
Rhythm Red Beat Black | 〇 | 〇 | |||
Jean Was Lonely | 〇 | 〇 | △ | ||
Piano Solo | 〇 | 〇 | |||
月はピアノに誘われて | 〇 | 〇 | |||
永遠と名づけて デイドリーム | × | ||||
Human System | 〇 | 〇 | |||
フォークパビリオン | ※ | ※ | |||
メタルパビリオン | × | ||||
Crazy For You | ※ | ※ | |||
Self Control | 〇 | 〇 | |||
The Point of Lovers' Night | 〇 | 〇 | |||
Love Train | 〇 | 〇 | △ | △ | |
Get Wild | 〇 | 〇 | |||
Wild Heaven | 〇 | 〇 | |||
Crazy For You | × | ||||
Electric Prophet | 〇 | 〇 | ※ |
DVD:「TMN EXPO Arena Final」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN Colosseum Ⅰ・Ⅱ」
Historia:「Live Historia」
Movie:「TM NETWORK The Movie」
Colosseum:「TMN Colosseum Ⅰ・Ⅱ」
Historia:「Live Historia」
先に述べたように、「EXPO Arena」はライブビデオ「TMN EXPO Arena Final」に大部分が収録されました。
「Rhythm Red Tour」も大部分が商品化してはいますが、映像は2本のビデオに分割され、曲順が変更されたりイメージ映像が加わったりしているので、全体の流れをつかむことは難しいです。
その点で「EXPO Arena」は、全体像が把握できるTM初のライブ映像だったということができます。
「EXPO Arena」は19曲中5曲(約26%)が未商品化です。
ただしフォークパビリオンと2回目の「Crazy For You」は、部分的に「TMN EXPO Arena Final」に収録されています。
まったく収録されていない3曲中、メタルパビリオンは洋楽のナンバーを演奏したものです(厳密には収録日にはこのコーナーで3曲が演奏)。
これが収録されなかったのは版権の問題もあると考えられますが、収録に必要となる費用と映像自体の価値を考えれば、それほど需要があるものとも思えません。
さらに3回目の「Crazy For You」は、ライブのエンディングテーマとして演奏されたものに過ぎず、時間も1分半程度の短いものです。
実際のところ、「永遠と名づけてデイドリーム」とフォークパビリオンのカット箇所(「Rainbow Rainbow」)が収録されれば、だいたいのファンにとっては満足な内容になると思います。
なお「EXPO Arena Final」のDVDのパッケージには、3回目の「Crazy For You」(「Crazy For You Ⅲ」)が収録されていることになっていますが、実際にこれを演奏した箇所は収録されていません。
これはどういうことなのか確認するために、DVDのチャプター機能で「Crazy For You Ⅲ」とされているところを再生してみました。
すると映像は、ウツが「Wild Heaven」の歌を歌い終わった直後(「Just Wild Heaven You and I Live」と歌った直後)の箇所に飛ばされました。
ここには「Crazy For You」のフレーズは含まれておらず、「Wild Heaven」のアウトロと考えるべきです。
実際に「Tour TMN EXPO」の末期数公演では、ライブ1曲目の「Wild Heaven」の最後にこのフレーズが演奏され、次の「Just Like Paradise」につながりました。
以上で「終了」前のTMの活動は、事実上終わりを告げました。
次のライブは1994年5月の「終了」ライブ「TMN 4001 Days Groove」ですが、これは先に述べたように、すでに全体の映像が商品化されています。
再始動後のライブも簡単に見ておきましょう。
まず2000年7月開催の再始動ライブ「Log-on to 21st Century」は、まったく商品化されていません。
2000年12月から2001年1月の「Tour Major Turn-Round」は、ほぼ全体がDVD化されています。
アンコールで設けられた雑談コーナーは商品化されていませんが、これは今後も商品化の可能性はないと思います。
2003年9月には、フルライブではありませんが、ファンイベントとして「Fan Event in Naeba」が開催されました。
その様子は翌年リリースのDVD「Live in Naeba」に、トークのシーンを除く全曲の演奏シーンが収録されました。
2004年には4月から6月にかけて、「Double-Decade "NETWORK" in YOKOHAMA Arena」「Double-Decade Tour "NETWORK"」「Double-Decade Tour Final "NETWORK" in NIPPON BUDOKAN」が開催されます。
その内で横浜アリーナと武道館で開催された1つ目と3つ目のライブはDVD化しています。
2つ目の全国ツアーは一切商品化していませんが、これは横浜公演と演奏曲が多く重複することもあるのでしょう。
(全国ツアーのみで演奏されたのは、「Come On Everybody」「All-Right All-Night」「Fool on the Planet」の3曲)
横浜公演のDVDは、ライブの全体を完全収録しています。
武道館公演は、2日目のみアンコールで演奏された「Beyond The Time」「Human System」が未収録ですが、これはおそらく事務所側との交渉が面倒な松本孝弘のゲスト参加があったためです。
この時期の未商品化映像は、今後も商品化しないでしょう。
2007年に活動を再開したTM NETWORKは、11月にパシフィコ横浜と渋谷C.C.レモンホール、12月に日本武道館で、「TM NETWORK -REMASTER-」を開催しました。
現状では最後の武道館公演の全体がDVD化しています。
3会場では曲順が大きく異なりますが、演奏された曲目はほとんど同じです(ライブSEとインスト演奏を除けば、DVD未収録の曲は横浜公演の「Here, There & Everywhere」のみ)。
理想をいえば全公演のDVD化が望ましいところですが、他のライブと比べると優先度はあまり高くないと思われます。
なお渋谷公演の「Action」のみは、武道館ライブDVDのFC版付録で見ることができます。
2008年3~5月には、全国ツアー「TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!!」が開催されました。
これは「REMASTER」から3ヶ月後の開催でしたが、演奏曲は半分近く入れ替わっています。
この半年後には小室さんが逮捕されたため、映像の商品化はしばらく行なわれませんでしたが、2012年の復活ライブ「incubation Period」のパンフレットの付録DVDとして、映像がファンに届けられました。
しかしこのDVDは「Members Selection!」と題されたように、収録されたのはライブ映像の抜粋でした。
TM NETWORK play SPEEDWAY and TK Hits!! | DVD | |
---|---|---|
Come On Everybody | × | |
Action | 〇 | 〇 |
All-Right All-Night | × | |
Teenage | 〇 | 〇 |
Pride in the Wind | 〇 | 〇 |
Close Your Eyes | 〇 | 〇 |
Girl Friend | 〇 | 〇 |
Seven Days War | 〇 | 〇 |
Together Now | × | |
Kiss You | 〇 | 〇 |
Resistance | × | |
Be Together | 〇 | 〇 |
CAROL | × | |
Malibu | 〇 | 〇 |
Love Train | 〇 | 〇 |
Welcome Back 2 | 〇 | 〇 |
Beyond The Time | × | |
Get Wild | × | |
Diving | × | |
Red Carpet | × | |
Speed TK-Remix | × | |
Self Control | × |
DVD:「TM NETWORK PLAY SPEEDWAY and TK HITS!! Members Selection!」
この表はDVD収録日(ツアーファイナル)の曲順に準じて作成しましたが、「Diving」以下の4曲は別日程で演奏された日替わり曲です。
なお別日程ではオープニングSEとして、サウンドトラック「Seven Days War」収録の「War Teachers」が流れましたが、生演奏ではないので表には入れませんでした。
未収録曲は22曲中の11曲(50%)ですが、収録日に演奏されなかった日替わり曲を除けば、実質的には18曲中の11曲(約61%)です。
おそらく収録日に演奏された18曲については全体を撮影しているはずなので、全体の商品化も可能なはずです。
DVDの版元がM-TRESであることを見るに、版権がSONY・吉本・avexにあるライブ映像と比べて商品化のハードルは低いと思われます。
ただ一般にはあまり関心が寄せられていないライブなので、M-TRESが動くかどうかは、これを求めるファン声がカギになるでしょう。
この後は2012~15年に30周年の活動が行なわれました。
この時期に行なわれたフルライブ「Incubation Period」「START investigation」「the beginning of the end」「Quit30」「Quit30 Huge Data」「30th Final」は、日替わり曲も含めてすべてDVD/Blu-ray化しています。
この時期にはライブフェスの出演もあり、2014年12月の「COUNTDOWN JAPAN 14/15」はBlu-ray BOX「TM NETWORK 2012-2015」に収録されています。
もう一つ、復活後最初のTMのステージとなった2012年3月の「All That Love」がありますが、現在まで商品化されていません。
TMの歴史上でも重要なライブなので、商品化してもらえればと願っています。
以上がTMの過去ライブの商品化状況の整理となります。
結論などは特にないのですが、部分的に公開されているライブについては、多くの音源・映像を見聞きできるようになっていると言えると思います(1986年を除く)。
もっとも音源のみが公開されているものについては、やはり映像でも見てみたいですし、そろそろここらへんは一気に完全版を出して決着をつけて欲しいものです。
そしてその上で、次の段階(完全未公開ライブの公開)に進んでいただければと思います。
今回の記事のメインは以上で終わりますが、近況についても以下でまとめておきます。
まず2/23にリリースされた「Live Historia」の成績は、オリコンで13位・5801枚(T盤)、14位・5717枚(M盤)となりました。
まだ初動なので今後の展開次第でどうなるかは分かりませんが、2020年の「Gift from FANKS T」(初動10位・7975枚)・「Gift from FANKS M」(初動13位・7721枚)には及んでいません。
ライト層だとライブ音源まで手を出そうといういう動機は薄いのかもしれませんし、ボーナストラックを数曲混ぜた過去音源の再版商法にいい加減うんざりしている層もそれなりにいるのかもしれません。
ちなみに「Gift from FANKS」は2週目以後それぞれ2000枚超売れ、最終的に1万枚超売れましたので、「Live Historia」は8000枚程度の売上となるのでしょうか。
ライブ関係商品で比較すると、初動販売数では2019年発売の高額Blu-ray BOX「TM NETWORK The Videos」は5914セットでした。
一般には売り上げがかなり限定される高額BOXと今回のCDの売上が変わらず、むしろ今回の方が微妙に低いのは、購買層の高齢化によって商品単価があまり問題にならなくなってきたということかもしれませんが、やはり根本的な問題は商品価値の違いなのだろうと思います(前回は数曲の初公開音源追加などではなく、完全初公開ライブのディスクが2枚も入っていましたから)。
もちろん「Live Historia」はこれまでのライブ音源よりも高音質で、購入した方々からはその点で高評価を得ているのですが、これもおおむ購入後の感想として表明されたものでした。
既発表音源に新規リミックスを施したというSONYの宣伝について、期待する声はリリース前にはほとんど聞きませんでした。
この点は、これまで繰り返されたリマスター商法によってSONYが歴史的に蓄積してきた不信感の、必然的な帰結だったのだと思います。
今後のSONYには、顧客満足度を意識した商品を継続的に出し続けてもらいたいです。
それは結果的には、定期的にリリースされる寄せ集め商品の売上にも、いくらか影響してくるはずです。
なお2/25には「Live Historia」の販促のために、歴代のライブ映像を編集した動画が、SONYによってyoutubeにアップされました。
3/6までの期間限定公開です。
過去の映像は商品化済み映像の切り貼りなので意味はありませんが、冒頭に「How Do You Crash It?」のダイジェスト映像、最後に同ライブの「We love the EARTH」の映像が収録されています。
これらは現状で見ることができないものなので(2ヶ月後には見られますが)、振り返りたい方は御覧ください。
ソロについて、ウツと木根さんについては新出情報はないです。
小室さんは、2/25に「TK Friday」の放送がありましたが、特に取り上げるべき情報はありませんでした。
また小室さんは、3/1から理化学研究所革新知能総合研究センターの音楽情報知能チームに、客員主管研究員として着任したそうです。
何をするのか具体的にはよく分からないのですが、「AIによる音楽制作支援のあり方について探求していく」ということです。
3/17には、大手町の日経ホールで開催される「日経メタバースシンポジウム」に、小室さんが事前収録映像で出演します。
参加は無料ですが、日経IDを取得の上で事前申し込みをする必要があります(現地聴講は抽選で3/10締切)。
最近5回続けて、1週間程度での更新が続いていましたが、今回のような衝動的な更新がない限り、次回は1ヶ月後くらいに更新を行なうと思います。
それではまた。

LIVE HISTORIA T 〜TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015〜 (特典なし) - TM NETWORK

LIVE HISTORIA M ~TM NETWORK Live Sound Collection 1984-2015~(Blu-spec CD2 2枚組) - TM NETWORK
この記事へのコメント
「いい加減に「Spanish Blue」と「Fighting」を見たいぞ」には、惑星さんに同意しかないです。なんなら、次のライブでやって下さいと懇願したいです~
リニューアル前のライブ音源や映像については飢餓感がありますが、こうして見ると、意外と出ているんだなと思いました。
小間切ればかり出されていて、このようにまとめることもしていないと、飢餓感ばかりが募るものなんだなぁと思いました。
こうなったら、既発のもの中心で良いので、ライブ別に曲を並べた音源を再発してくれてもいいのにと思いました。
今回のライブCDについても、8千枚程度の売上だと末端でも5千万円弱の売上にしかならず、ソニーの売上としては2~3千万円程度かと思います。そうした意味では、VIDEOSは末端売上が1億8千万円程度で、規模の違う売上を作れたと思います。我々FANKSとしては、価値のある完全版にはおカネを使うことを示せたのではないかと思います。
私としては、Bang the GongからCAROL Tourまでを切望しています。CAMP FANKSは、CAROLではないんです!! 同様に、KDDはKiss Japanではないんだと、かの人は主張されると思います。
ソニーさん、売上枚数が見込めないのであれば、単価を上げれば良いのです。どうか、どうか、私が長生きしようとする目的の一つをかなえてください!!
リニューアル前のライブ音源については、その秘匿性から、密録品がかなり出回っていたと思います。特に世紀転換期から20周年前後にかけては、かなりの取引が行われた様子だったと記憶しています。
こうした密録音源は、ある程度のリスクをもって録音されたものでした。中には密録品を販売してTime Machine Cafeを退会処分になったメンバーがいたことが当時の会報に記されています。その行為自体は褒められたものではないと思いますが、今日我々がTM NETWORKの最も美味しい部分を低音質ながら垣間見ることが出来るのは、こうした密録者たちのおかげでもあることは否定できないと思います。
密録品には著作権等の問題があるのでしょうけど、それを主張するのであれば、権利を持っている会社には、是非ともその権利を存分に行使して頂きたいと思います。権利の行使の結果が価格に反映されることは、自然なことであり、当然なことでもあります。CD1枚あたりいくら、BD1枚いくら、といった相場のようなものはあると思いますが、ディスクの価値は、物体ではなく、中に収録されている内容にこそあります。
価値があるものには、適正な対価が支払われるべきですから、どんな値段になっても、堂々と発売すれば良いわけです。
ソニー様のご英断を楽しみにしています。
奏者をじっくり見られない編集と、余計なイメージ画像の挿入が邪魔で見るたびにイライラが募ります
(当時の流行だったのかもしれませんが)
Jean was lonelyの編集無し版を何とか出してもらえないかと常々思っています
感情を抑えようとしてるのに、漏れ出る情熱で記事が熱いです。そんなの中に、時折クールな文体が出てきて、そこでクスリと笑ってしまいます。今、冷静になったのかなとか思ったり。今回も楽しく読ませていただきました。
今回の記事は、まさにCDを聞いて考えていたことだったので、分かりやすくまとめてくれて、とても有り難いです。
あのTとMのCDを聞いて、映像も見たくなりました。それを見越してのyoutube公開なのでしょうかね。
ちまちまと過去のDVDを集めてはいるんですけど、もう既に手に入らない(手が出ない)、限定等の円盤もあるので、sonyさんには完全収録版を一から出して欲しいです。
なんかタイムリミットが見えてきたし、どんどん声を上げていったほうが良いですね。案外聞いていそうですよね。
今回の番外編は、ぼくも大好きな話題です。
惑星さんが作ってくれたセットリストと収録状況の表を見て判ったことたくさんありました。
Fanks "Fantasy" Dyna-MixのElectric Prophetは、短いけど完全収録してたんだ~
TMN EXPO Arena FinalのCrazy For You Ⅲは、全く気づかなかったな~
WOWOW版を確認したら入っていた。
今後は、どんな商品をSONYさんが出してくるかわからないけど、
たとえば、ホールツアー(Fanks Dyna-Mix)と特別LIVE(Fanks "Fantasy" Dyna-Mix)で、アレンジがほぼ一緒なら音源(CD)だけなら省いてもいい派です。
惑星さんが、言っている通りGive You A Beatは、全く違う曲なので出して欲しい。
この事実は、どれだけのファンの人が知ってるかによるね。
音源の存在が確認されたElectric ProphetのLIVE作品は、いつの日かでるかな~?(この頃の作品がすきなので)
小室さんがSONYのスタジオで言ってた、360 Reality Audioに生まれ変わった曲達ってTMの曲かな~?
ぼくは、360 Reality Audioの環境があるので楽しみなんだ~
おわり
パルコライブの完全版が出たら絶対買いますし、実際に見たホールツアー「FANKS DYNA☆MIX」「Fanks! Bang The Gong」「KissJapanTour」の映像作品出たら多分購入しますが、それらに近い「Fanks Fantasy' Dyna-Mix」「Fanks Cry-Max」「KissJapanDancing Dyna-Mix」がもうあるのだから別にいいかな?と思う気持ちも正直少しあります。
最も好きなLIVE(Electric Prophet、ラスグル、MTR)がすでに概ね商品化されているため未公開ライブに対する渇望感はなくて、自分も「未公開ライブ映像に意外と関心を持っていない」一人なのですが、
Livehistoriaのおかげで、Fanks期のホールツアーがいい音で聴けたらどんなにいいだろうと思うようになりました。
ただ・・
>「Fanks! Bang The Gong」「Kiss Japan Tour」「CAROL Tour」「Tour TMN EXPO」の完全版映像が公開された時私はようやく成仏できると思います。
管理人様が成仏されると困りますので、やっぱり完全版映像公開には断固反対です!
文章構成や文字表記がきちんとされている惑星さんなので、あえて触れてみました。差し出がましくてすみません。
私もライブ映像のさらなるリリースを期待しています。SONY・吉本・avexには協力して頑張ってほしいものです。(ポニキャンもありましたね)
オールタイムのライブ映像はもとより、未発表曲や未発表バージョンなども含めてすべて放出してほしいです。
C4U IIIのEDパート、同 IのED(生中継とコロシアム収録)と同一だったのでC4Uの一つなのかなと思ってたのでEXPO TourのWild Heaven単曲でも演奏してたとは初耳でした。やはりツアーの実態を知らないと分からない事も多いと痛感した次第です…(有観客ライブは4001しか行ってないもので)こういう後追いのFANKSのための商品展開は本当に熱望したいところです。なお今回のライブ盤は痒いところに手が届いてもっと痒くなる業の深い商品ですね(笑)
なおC4U IIIの本来のパートは商品版ではがっつりカットされています(IIも同様)まだ見れればですが某所で中継版があってそこで理由は分かるかと思います…
武道館のFightingは特殊効果が使われていたんですよ。
FightingはBang The Gongの一つの目玉だったり、Get Wildのカップリングだったり、かなり大事なポジションだったはずなのに、今ではすっかり影が薄くなってしまって悲しいです。
次のライブでも数曲レア枠があるはずなので、そこらへんで救済してほしいですね!
>やまびこさん
「意外と出ているんだな」というのは、表だけ見るとそうなのですが、それは商品化対象とされているライブについては「意外と出ている」ということで、むしろ問題はまったく商品化から外されている(しかも重要な)ライブが存在するということです。
どちらかというと今回表にしたライブはもういいかげんケリを付けて、早く本丸に入りたいところです。
VIDEOSとHistoriaの売上額の違いの問題は、要するにファンが高年齢化・固定化しているので、安くしていっぱい売るよりも、高くしてそこそこ売る方が儲かるってことですよね。
SONYやavexは、そこらへんはすでに意識しているようなので、高額の完全版映像リリースも検討の対象には入っていると思います。
コシタンタンと待っていたいと思います。
ここでまたCAROL Deluxe Editionみたいなのが出たらマジ切れますが…
>桜餅さん
EXPOのビデオは曲によってはすごい勢いで映像が変わりますよね。
あの時期の映像はSONYじゃないのが商品化しているのも、アップグレード版を出す際に面倒なところなんだろうと思います。
SONYにはDVDになっている横浜とは別の沖縄公演の映像が蔵にあるはずなので、そちらを出してくれればすべて解決するんですが…
>みーこさん
そうですよね。ライブ音源を聞いていると、今何をやっているんだろう?て、映像で確かめたくなりますよね。
今回初公開のRhythm Red Beat Blackなんて、ダンサーと一緒にパフォーマンスを繰り広げながら歌っていましたし。
今回が契機となって、完全版映像を求める声が盛り上がればいいなと思います。
>まかろんさん
読売ランドのエレプロは、あっという間に終わるからダイジェストかと思いますよね。
そうなんです。あれで全部なんです。
かなり大胆なアレンジですよね。
Crazy For You Ⅲは私も今回気付きました。
商品の目次て結構いいかげんなものですね。
360 Reality Audio、TMの方にも応用されるんですかね。
個人的にはFanks Cry-Maxでぐるぐる音が回ったGet WildとMaria Clubを完全再現してほしいです。
>NutRockerさん
リアルで当時御覧になっていた方からすると、むしろどうしても欲しいとはならないのかもしれないですね。
FANKS DYNA-MIX参加できたなんて、私からすれば本当に羨ましいです。
しかし私は完全版映像が見たいので、どうか成仏させてください!
>艦長さん
おおー! OH MY GOD!
長年英語力の足りなさをさらしてしまっていました!
しかしアルバムのコロシアムの記事を見ると、ちゃんと書いてある不思議。
ある時点で間違えて記憶され直してしまったんでしょうな…
幸い現在過去記事の点検作業をしているので(今止まっているけど)、これから気付き次第直していきます。
とりあえずこの記事については修正しました。
ありがとうございました。
未発表曲は少しずつ消化されてきている感がありますね。
DRESSの没曲とか聞きたいですねえ。
>AKAさん
つなぎのCrazy For Youインストなんてみんな気にしませんからね。
私もこれまで気にしていませんでした。
Historiaは音が良いだけに、他の曲もこの音質で聞きたいと思わせてくれます。
FANKSたちよ! 今こそ立ち上がる時だ!(一人で雄たけび)
ネット記事にはメンバー3人のコメントが掲載され、また小室さんが同番組にVTR出演するそうです。
番組の内容自体はアナログ人間の私にはついていくのに必死でしたが、BGMにTMやランホラが使われ他の曲も小室作かなー、と思いその点では楽しめました。(何故かCLASSIXバージョンが選ばれていましたが。)
30周年の時avexがCD4枚組を出したから、今度は映像を集めた商品でも出すんでしょうか。何故か未だ世に出ていないKiss Japan Dancing Dyna-Mixのゲワイ映像をエサにして売り出す、とか…?
令和ネット論、どういう縁だったんでしょうね。
番組の内容自体は私も興味なかったんですが、小室さんは楽しそうにしゃべっていたので、よかったと思います。
考えてみれば小室さんが引退後にテレビ出演したのは、玉置浩二ショーに次いで二回目ですね。
>Kuri566さん
新しい記事に書きましたが、今回のHow CrashのCD化、私はあまり喜ばしいことと思っていません。
まあ私は限定盤を買うから聞けるんですけども。