完走! FANKS intelligence Days: Day8-9 ぴあアリーナMM公演
2022/9/3・4に横浜のぴあアリーナMMで開催されたDay8・9を最後に、TM NETWORK7年半ぶりのツアー「FANKS intelligence Days」が終わりを告げました。
まずは何よりも、コロナ禍第7波のまっただ中で、ツアー9公演をすべてやり遂げたことは賞賛に値すると思います。
出演者もスタッフも、注意に注意を重ねた上での成果でしょう。
2020年に始まったコロナ禍以後もウツが継続的に開催した春秋のツアーによってM-tresに蓄積されたノウハウも、今回役に立ったのだろうと思います。
正直、9公演が最後まで完遂できず、途中で終わってしまう可能性は、私も考えていました。
それだけに、いつ終わっても良いように、多くのチケットを確保していたというのもあります。
結果的にはDay7を除く全公演参加という大変な状態になってしまいましたが、この点は特に後悔はありません(笑)。
コロナ禍の中で、1万人規模の会場であるDay8・Day9がちゃんと埋まるのかという点は、不安でもありました。
実際にチケットは即日完売とはなりませんでしたが、Day8は数日で売り切れ、Day9も当日見た限り、目立った空席はありませんでした。
特にDay8については、当日券を出すためにステージ袖の幕を外したりしたそうです。
まだまだTMの需要はあるんだ!と感じました。
このブログでは、前回Day7までのホールツアー7公演のまとめを行ないました。
今回はその後開催された横浜のDay8・9を振り返ることになります。
Day7までで一回情報の整理をしたのは、横浜では内容が変わりそうだと考えていたためです。
では実際のDay8・9のセットリストはどうなったでしょうか?
以下に表にしてみます。
この表の中でDay8・9がそれ以前と変わった部分として挙げられるのは一ヶ所だけ、「it's gonna be alright」が消えて「Time To Count Down」が入ったことだけです。
曲順もほぼ変わっていません。
7年前のホールツアー「Quit30」とアリーナツアー「Quit30 Huge Data」はまったく違う内容でしたが、今回は一つのツアー内でのマイナーチェンジに留まりました。
当人たちの中では、今回はこれでベストな内容であるという判断だったのかもしれません。
内容があまり変わらないことは、Day7までに一度もカメラが入らなかった時点で気付くべきでした。
もしも大幅に変わるなら、ホール公演とアリーナ公演両方を撮影して商品化しますよね…。
逆に言えば、ホール公演は撮影しないことが決まっていたから、今回はマイナーチェンジで済ませたとも言えます。
内容を変えなかったことは、よく言えば、最終公演に向けて完成度を高める方針をとったともいえます。
周りの意見を聞いても、ライブの内容については好意的なものばかりでしたし、私も最終公演が全公演で一番良かったと感じています。
ただDay8・9で削られてしまった「it's gonna be alright」は、多分今後も永久に演奏されそうにないので、この曲の演奏シーンが記録されなかったのは大変残念です。
そういや2005年のtribute LIVE「Spin Off from TM」でも、収録日にはこの曲が削られてしまったんですよね。
ちなみに疑念を抱かれながら読み進められるのもアレなので、上掲セットリストにいくつか入っている謎曲についても触れておきます。
冒頭の「Overture」はオープニングという程度の意味なのでどうでも良いでしょうが、「Self Control」の後に入っている「Dystopia」という曲と、最後の「intelligence Days」という曲については、小室さんが9/7になって出してきた7/29のDay1三郷公演のセットリストに基づいています。
つうか、こんなの本人が出すものなの!? おじさんびっくりですよ!!
なお小室さんのソロは「End Theme of How Do You Crash It?」という曲名になっています。
実際には前後にクラシック調の曲と「Give You A Beat」も演奏したのですが、ここでは中心となる曲名だけを書いたものでしょう。
この曲はこれまで「Ending Theme of How Crash?」と言われてきましたが(私も前回そう表記しました)、現時点では「End Theme of How Do You Crash It?」と呼ぶのがよさそうです(しかし長い曲名だな…)。
小室さんのセットリストでは、「8月の長い夜」「it's gonna be alright」「Self Control」に「Long Mix」と付記されています。
ただ「Self Control」はともかくとして、4:33の「8月の長い夜」や4:30の「it's gonna be alright」は「Long Mix」なのか?という違和感はぬぐえません(それぞれ原曲は4:55および4:30)。
なお両曲は曲に入る前に小室・木根両氏によって簡単なフレーズの演奏が入ったので、それを踏まえているようにも見えますが、小室セットリストでは2人の演奏は「inter」と題して別に立項されています。
他に小室さんのセットリストで注目すべきは、「候補曲」として挙げられている「Dive Into Your Body」「Nervous」の2曲です。
BPMや演奏時間も書かれていることを見るに、粗い音源は用意していたんでしょう。
「Nervous」が入っているのは、小室ソロの「Give You A Beat」から「Get Wild」ではなく「Nervous」につなげるというパターンも考えていたことを示しています。
そしてもう1曲、「Dive Into Your Body」ですよ!
私としては夏のライブということで、久々にこの曲を聞きたいぞ!と思っていましたし、ツアー開始以前からこの曲をやるのは当然であると思い込んでいました。
来年以後、どこかで一度やってほしいものです。今度は2013年のようにメドレーではなく…。
だってこの曲、1989年に発表されてから11年後の2000年に最後に演奏されてから、22年間一回もフル演奏やっていないんですよ!(tributeとかは別にして)。
つうか、用意していたんならやってよっ! ぷんすか
ちなみにDay8・9限定で、グッズ販売コーナーにガチャガチャが設置されました。
その景品の一つに缶バッジ全18種類があったのですが、なんとその全種類をコンプリートしたつわものがおり、twitterで公開しています。
この缶バッジは、ツアーで演奏した曲名をプリントしたものだったようです。
そこには「Intelligence Days」「Dystopia」も含まれていますが、「Overture」「Time To Count Down」はありません。
「Overture」は曲名としては微妙なので入れなかったんでしょうけど、「Time To Count Down」がないのは、Day8・9の追加曲を決める以前、ホールツアーの準備をしていた頃に発注したためでしょう。
Day7までしか演奏されなかった「it's gonna be alright」や「GUITAR SOLO featuring girlfriend KINE」があるのも、缶バッジがホールツアーのセットリストに基づいていることを示しています。
(木根ソロはDay1~7では「Girl Friend」、Day8・9では「Love Train」を演奏)
以上、字数を割いてどうでも良い考察をしてしまいましたが、ツアーで演奏された曲名についてはこれで確定できたかと思います。
さて、いよいよ本題の、Day8・9の内容に入りましょう。
なお両公演については、すでにBARKSに「オフィシャルレポート」と称するものが掲載されているので、そちらもご参照ください。
執筆者は明記されていませんが、おそらくライブ運営側と関係のある人物によるものと考えられます。
ホールツアー最終公演となった8/20のDay7名古屋公演から9/3の横浜公演初日Day8までは2週間、14日ありました。
前回の記事で書いたように、実際には名古屋公演以前から横浜の準備は始まっていましたが、それでもなかなか大変だったようです。
演奏曲自体はほとんど変わっていませんが、後述するサポートの導入と、大規模会場用の照明・映像の準備で時間が取られたのでしょう。
小室さんもライブの準備のため、9/1の「TK Friday」を急遽お休みとしました。
ウツは8/25の夜に「リハーサル始めました!(冷やし中華……)みたいだ!U2☆」とtweetしており、この頃からリハーサルが始まったようです。
8/31にはリハーサルが終わったようで、小室さんは9/1の眠れない午前2時頃、以下のようにつぶやいています。
このtweetを見ると、小室さんはツアーファイナルを目前に控えて、仲間と一緒に音楽をすることの喜びを強く感じているようです。
音楽をやることがつらいと言っていた引退期を考えると、こういう小室さんの気持ちを聞くことができたのは本当に嬉しい限りです。
2019年、ウツの「Dragon The Carnival」を見て、仲間と一緒に音楽をできる空間をうらやましく思う感情を吐露していましたが、この夏でその思いは解消できたのでしょうか。
9/1・2にはゲネプロがあったようです。
ライブで使う映像の編集(多分「Time To Count Down」の部分)や照明の調整などは9/2まで続いており、本当にギリギリまで頑張ってくれたようです。
Day8・9で大きく変わった点として、サポートメンバーが入ったことが挙げられます。
1人はおなじみのドラマー阿部薫さん、1人はパーカッションの小野かほりさんです。
私、実はDay8は所用があって遅刻してしまい、到着した時は「Please Heal The World」の途中だったのですが、あれ?なんでドラムセットが2個もあるんだ? ていうか右はドラムじゃないし、あの女性誰?と思いながら席に着きました。
2人のサポートといえば、普通はギターとドラムとなりそうですが、かなり変則的なサポートの入れ方ですよね。
ホールツアーでもシンセドラムを強調した音を提示し、ドラムと照明をリンクさせるなど、今回の小室さんはリズムに対するこだわりが強かったように思います。
この2人が加わったことで音に人間味が強まり、特に「Please Heal The World」「Kiss You」「How Crash?」などは、かなり印象が変わりました。
阿部さんはごく簡単ながら、両日ともブログにサポートの件を書き記しています。
特に9/3には「色んな意味で感無量です」とコメントしていますが、長い付き合いの阿部さんだからこそ、前回2015年以来の困難を潜り抜けての今回のツアーには、思うところも多かったのだと思います。
小野さんはTMでは初めてのサポートですが、1995年にウツの「BOYO-BOZO Alive」でサポートを務め、1997年にはglobe「Faces Places」のレコーディングや「globe@4_domes」などに参加しており、TMメンバーとの付き合いは長いようです。
ご自身のブログによれば、元々パーカッションが入っていない曲にどうやってパーカッションを入れるか、結構悩んだようです。
ステージ上では、情熱的な動きで楽しそうに楽器を叩いていらっしゃいました。
今回ファンの多くが大騒ぎしたこととして触れねばならないのが、小室さんのMind Controlの復活でした。
2014年の「Quit30」でも小室さんは14年ぶりにショルダーキーボードを使いましたが、その時に使われたのはKORG製の新品でした。
しかし今回は、なんと1990年代のMind Controlが復活したのですっ!
その予告は、8/27に行なわれました。
リハーサルスタジオで黒タイプのMind Controlを持ちながら撮影した写真をtwitterにアップしたのです。
小室さんからは何の説明もありませんでしたが、これを見たファンは大歓喜。
実際には当時の製品をそのまま現代の機材につなげるわけではないでしょうから、外枠だけ使って中身は新しいものに入れ替えているのでしょうが、それにしてもまさか2020年代になってMind Controlによる小室さんの演奏を見られると思っていた方は、ほとんどいなかったんじゃないでしょうか!?
実際にこのMind Controlは、両日とも「I am」で使われました。
ここ、声を出せていれば、絶対に大きな歓声が上がっていたはずなだけに、残念です!
この時の映像は小室さんのinstagramにアップされているので、未見の方は是非ご確認下さい。
正直もっと使ってよ!とは思いましたが、おそらく次回のライブでも使ってくれる(と思う)ので、楽しみにしていたいと思います。
なおステージでは、客席から見て小室さんが左、木根さんが右という、ホールツアーと同じ配置でした。
阿部さんは小室さんの後ろ、小野さんは木根さんの後ろとなります。
衣装は、ホールツアーでは黒で統一されていましたが、今回は小室さんが白シャツに白ジャケット、ウツが赤シャツに黒のチェックのジャケット、木根さんが白シャツに緑ジャケットでした。
小室さんは木根ソロの間にジャケットを脱ぎ、ウツと木根さんは小室ソロの間に紫シャツと青シャツに着替えました。
ステージのセットは、LEDモニターなど全体的に大型化しましたが、基本的な形は変わっていません。
ただモニターは正面の大型のもの以外に左右にも2枚あり、終盤では3枚が稼働しました。
モニターの中にステージ上の3人の映像が映りこむ場面もありました。
(Day7までモニターに映ったのは演出用映像のみ)
「Get Wild」の時に出る火柱はホールツアーと比べると大規模化しました。
照明の数も大幅に増えているのだと思います。
avexのサポートがなくなることで見栄えするステージは難しくなるかもしれないと思っていましたが、照明に関しては十分な派手さを見せてくれました。
照明に関して、前述のBARKSのライブレポにある小室さんのコメントを以下に転載しておきます。
前回も書いた、照明へのこだわりがよく分かります。
LEDモニターに映る映像は、これまでも折に触れてアップデートされてきました。
記憶が曖昧なので私もあまりたしかなことは言えないのですが、今回は「Beyond The Time」「Kiss You」「How Crash?」「Self Control」などが、私が見たDay6から一部変更されていた気がします(Day7でも変わっていた可能性はありますが)。
以下では、Day8・9の様子を簡単に振り返りたいと思います。
ただしライブの大筋はDay1~7とあまり変わらないので、変更点を中心に叙述していこうと思います。
Day1~7については、前回の「振り返り! FANKS intelligence Days:Day1~7(長文)」でまとめていますので、未見の方はこちらもご覧ください。
今回はDay7までと異なり、冒頭から阿部さんと小野さんがスタンバイした上で、「Overture」「Please Heal The World」が始まりました。
特に「Please Heal The World」は、生のドラムとパーカッションが加わっているのが味わい深かったです。
中央の出入り口から3人が登場して、「あの夏を忘れない」開始。
次は「Be Together」。
Day7ではウツが冒頭でマイクスタンドを持ちあげるパフォーマンスを試みたことで、「Welcome to the Fanks!」の掛け声を唱え損ねる失態を犯したそうなのですが、今回はその反省を踏まえてか(笑)、余計なことはしませんでした。
この曲の演奏中に、モニター上で阿部薫さんと小野かほるさんの名前が紹介されます(本記事通りすがりのFANKSさんコメント)。
なおウツは前の曲で黒チェックのジャケットを着て登場しましたが、この曲が終わると早くもジャケットを脱いで、下の赤シャツ姿で動くようになります。
*ウツのジャケット脱ぎは「Be Together」の途中と書いていましたが、訂正しました。
「8月の長い夜」「We Are Starting Over」を経て、木根さんのソロ。
ところが最初にアコギのボディを叩いて録音するリズムが、これまで「Girl Friend」を演奏してきた時とまったく異なります。
次にギターを録音。
「あれ?これって…」と思った曲があったのですが、私は「いや、ここでそれはないだろう」と思って、全力で自分の脳みそにダメ出ししてしまいました。
しかしその後小野さんのパーカッションが加わり、さらに木根さんがハーモニカを吹きだすと、もう脳みそへのダメ出しはできなくなりました。
これ、「Love Train」じゃん!!
まさかアコギで、しかも木根ソロで、この曲やるとは思いませんよ!
なんでこの選曲に!?
まあでも、予想外の選曲だっただけに、面白かったです。
最後は木根さんの歌う「Love Train」のフレーズに合わせて、会場みんなで右手を上げていました。
そういや小野さんのブログに上がっている木根さんとのリハーサルシーン(セットリストの紙が映っているやつ)は、この「Love Train」の練習風景でしょうかね。
木根さんが満面の笑みを浮かべて演奏を終えると、ウツと小室さんが登場。
ウツはまたジャケットを着用し、小室さんは逆にジャケットを脱いでの登場となりました。
「Beyond The Time」が始まります。
これまでこの曲では廃墟状の構造物の上に三角錐のモノリスが浮かんでいる様子が映されていたのですが、今回はその構造物の内部っぽいところの映像が加わっていました。
「Kiss You」。
今回のツアーの目玉だったこの曲、やはり生ドラムとの相性が良いです。
特に間奏は、阿部・小野によるリズムセクションの見せ場が与えられました。
ホールツアーではこの後「it's gonna be alright」が演奏されましたが、今回はカットされ、次の曲「How Crash?」へ。
イントロ冒頭に、阿部さんのシンバルで始まるパートが少し追加されました。
小室さんのソロ。
最初「In the Hall of the Mountain King」で始まるのは、名古屋のDay7と同様でした。
名古屋公演ではDay8・9を意識して変更を加えるようになっていたのかもしれません。
その後は「End Theme of How Do You Crash It?」、ついで「Give You A Beat」。
小室さんも最後ということで気持ちが盛り上がっていたのか、このあたりの演奏では動きも派手で、演奏もかっこよかったです。
この後は「Get Wild」「We love the EARTH」「Self Control」で会場を盛り上げます。
ついで小室さんによる「Dystopia」の演奏。
先日まで私が「I am」のイントロと思っていた曲です。
この曲ではドラム風の重い音が鳴り響く中で、照明が強くステージを照らします。
小室さんが出したセットリストでは「Dystopia -Lighting Show-」とあるように、照明主体のショーという位置づけだったようです。
正直言って、私はなぜこの曲が「Dystopia」というのかはさっぱり分からないのですが、重々しい音が表現しているのは、戦争に象徴される現代社会の危機なのかもしれません。
なお曲の間にLEDモニターに映る映像では、四角い機械の絵がぶるぶると震えます。
Day8・9では、この映像の中に、左から右に通り過ぎる人の姿が加わりました。
Day7までは「Dystopia」の後「I am」につながりましたが、Day8・9ではオーケストラ風の音色の「Time To Count Down」のイントロにつながりました。
荘厳な音色の「Time To Count Down」には驚かされました。
この間はモニターに、アメリカのBLACK LIVES MATTERのデモの様子、子供がパソコンで世界情勢にアクセスしている様子、壁が破壊され瓦礫が積み重なる部屋の中でピアノを弾く男性の様子などの映像が流れ、現代社会の問題を観客に問いかけます。
この中でピアノの男性は、あめなーさんという方が小室さんに提供した映像ということが、ご本人のtwitterで明かされました。
あめなーさんは今年小室さんがNFTで販売した「Internet for Everyone」の中からドラムパートを購入し、自ら楽曲制作チームを組織して他パートを加えた楽曲を発表している方です。
twitterによれば、ピアノの男性はウクライナ人音楽家のBorisという方で、自宅は戦争の中で爆撃されたとのことです。
なかなか壮絶な映像ですね…、
さて、「Time To Count Down」のオーケストラ風音色のイントロが終わると、原曲にもあった時計針の音を挟み、モニターには14000くらいからカウントダウンする数字が映し出されます。
会場には「Time To Count Down」の間奏のコーラスを意識した「ラーラーララーララー」の声が鳴り響きます。
イントロのフレーズ、カウントダウンする数字、コーラス、そのすべてがこの曲が「Time To Count Down」であることを示していますが、その音にはツーバス・ハードロックの原曲の面影はまったくありません。
「We love the EARTH」「Kiss You」と並ぶ今回の大胆アレンジ曲と言って良いでしょう。
カウントダウンする数字を背景に、ウツが「What do you think is going on?」の部分から歌い始めます。
ドラムパターンを始め、アレンジはやはり原曲と大きく異なります。
「Quit30」の時のアレンジをさらに進めたような感じです。
そしてウツが「しなやかに僕をくるわせて」まで歌い上げると、また「ラーラー」が始まります。
この時左右のモニターには「sing along in your heart」のメッセージが映し出され、ウツも観客を煽ります。
本来「くるわせて」の後に来るサビの「Time To Count Down 風の中」以下のフレーズは会場のみんなと合唱したいところだが、今のコロナ情勢を考慮して、「みんなの心の中で口ずさんで」と言っているわけです。
実際のところは、今のウツがこの曲をフルで歌うのは体力面で難しいという事情があるのかもしれませんが、社会情勢を考慮した演出として、あえて歌わないというパフォーマンスに転換したのでしょう。
面白い発想ですね。
長時間の「ラーラー」の後、ウツはようやくサビの部分を歌います。
最後のサビの繰り返しでは、「Time To Count Down 風の中」だけを歌い、次の「WOW WOW WOW WOW 裸で」を歌わず観客に振り(実際には心の中で口ずさませて)、また「Don't you know that we are the power?」の部分だけ歌う、というのを繰り返します。
この間は阿部さんのドラムが演奏を引っ張りました。
今回サポートを入れたのは、この曲の演出のためだったのかもしれません。
今回唯一の追加曲であるこの曲が、ライブ全体の演出の中でも大きな意味を持つものになりました。
モニターの中でカウントダウンし続けていた数字が、曲が終わるとともに「0」になります。
それとともに「I am」のイントロが始まると、今度は「0」からカウントアップを開始。
これからTMの次の活動がいよいよ始まると、観客に伝えてくれたわけです。
このカウントダウンからカウントアップに転じる演出は、かつて2012年の「incubation Period」でも見られました。
ライブ初日のモニターでは、開演前より26時間超の時間がカウントダウンし続ける様子が表示されており、ライブが終わるとこれが残り24時間になった様子がモニターに映されました。
そしてライブ2日目の終演とともに残り時間が「00:00:00」までカウントダウンを終えると、次の瞬間にカウントアップが始まり、2日の公演が終わりました。
「incubation Period」はTMの30周年につながる活動の始まりとなるものであり、「I am」は活動再開の記念シングルとして発表されたものでした。
今回のDay8・9で「I am」に絡めて同様の演出を出してきたのも、これから次の活動を始めていくという宣言と見てよいと、私は思います。
Day8・9を以て、30thの次の活動が始まったのです。
ステージの照明が小室さんに当たります。
小室さんはシンセブースを出て、スタッフが持ってきたMind Controlを装着。
私は声は出せないながら、それこそ「ウォー!!」という歓声を「心の中で口ずさみ」ました。
それまでステージ左側にいた小室さんが右に向かい、右側にいた木根さんが左に向かい、お互いの持ち場をチェンジします。
小室さんは派手なパフォーマンスこそありませんでしたが、間奏など目立つシーンでMind Controlを操っていました。
演奏が終わると小室さんはまたシンセブースに戻ります。
最後は締めの「Fool on the Planet」。
この曲が終わると、3人はステージから退場していくというのが、これまでのパターンでした。
しかし今回はそうではありませんでした。
3人はそのままステージに留まり、自らのポケットからスマホを取り出したのです。
左右のモニターにはステージの3人の様子が映り、中には「Capture and share your favorite moments! SNS OK!」のメッセージが現れます。
要するに今はステージの撮影可、さらにそれをSNSにアップするのも可、ということです。
本件についてはDay8終演直後にTMの公式twitterアカウントで、以下のように告知されています。
その場にいた私は、予想外の展開に驚いてしまいました。
ただ実は会場では撮影禁止の掲示をしながら、以下のような注意書きをした張り紙も貼っていたようです。
Day8に遅刻して入場した私には、こんなものを見る余裕はありませんでしたが…
ともかく私は焦りながらスマホで写真を撮ったり動画を撮ったりしました。
時間としては2分くらいのことだったでしょうか。
3人はその間、他のメンバーや客席・スクリーンの写真などをめいめいに撮影していました。
こうしてスタートダッシュに後れを取った私でしたが、帰宅後にはこれに加え、なぜか帰宅後にスマホのSDカードが読み取り不能になるという悲劇に見舞われました。(なんでこんな時に!)
その後死ぬ気になってお亡くなりになったSDカードからデータの吸出しを行なったので、とりあえず1枚だけここにアップしておきます。
twitterにももう少しアップしてあります。
上の写真からも分かると思いますが、この撮影タイムの間、中央モニターにはリハーサル風景らしい映像が映り、中には「fanksintelligence.com」のURLが映し出されました。
Day9の終演後にそのURLにアクセスしてみたところ、「FANKS intelligence Days」のエンディングで使われた映像が現れ、さらにその下には以下のメッセージと情報提供フォームが用意されていました。
私はまだこちらに情報提供を行なっていないのですが、何がもらえるのでしょうか。
ともかく潜伏者からの情報収集という今回のライブコンセプトは、このサイトによって遂行されるということでしょう。
さて、撮影タイムが終わると、3人は客席に手を振りながら、出入口から去って行ってしまいました。
するとお決まりのエンディング曲が会場に流れます。
ああ、そういえばこの曲名は「intelligence Days」と判明したんでしたね。
今まではここでTM3人の名前およびツアータイトル、次回公演の告知が出て終演となりましたが、今回はより本格的にエンドロールが流れました。
エンドロールで終わる30thライブのやり方好きだったのに、なんでなくなっちゃたん?と思っていたんですが、横浜でだけ復活しました。
そしてエンドロールが終わると、これまで見たことない映像が出ます。
眼鏡をかけた男性が机に座り、何かを紙にメモするのです。
Day8で明かされたメモの内容は、次回Day9が9/4ぴあアリーナMMで開催されるというもので、大したものではありませんでしたが、ここで気になったのは、では明日のDay9では何が書かれるのだ?ということでした。
そして24時間後、9/4最終公演、Day9のエンディングを迎えます。
モニターでは、やはり同じ眼鏡男がメモを書きます。
そこで書かれたのはなんと…
未告知の「Day10」の文字!!
それまで声出し禁止を守ってきた周りの観客も、この時だけは「おおーー!」と声を出していました。
ていうか、私も思わず出してしまいました!
まあ、どうせこれでツアー終わりだしね(てへぺろ)。
ところがそのDay10の日程と会場は謎のままでした。
一応日程として、「2024/14」と書かれるのですが、それはすぐに二重線で抹消されてしまいます。
実際に「2024」は2024年としても、「14」は月とは考えられず、意味が分かりません。
そして男が改めて書き記したのは、「147XX」の5文字でした。
これが何を意味しているのかは明示されないまま映像は終わり、ステージに大きな爆発音が鳴り響いてライブは終演となりました。
この「147XX」ですが、おおよその予想は可能です。
というのもTMはこれまでの活動で、何度か5桁の数値を出してきました。
これについてはすでにmuSHIMaruさんがtwitterで、30thの時の例をまとめてくれています。
要するにデビューから1994/5/19までの活動が当時「4001 Days Groove」と呼ばれたことを根拠に、30thの活動も日数によって表現することがたびたび行なわれており、「147XX」もその一つだろうということです。
「4001」を基準とする日付表記が今にも引き継がれていることは、去年配信された「How Do You Crash It? one」からも推測できます。
そこではライブ中に「11613」の数値が表示されましたが、これは「Quit30 Huge Data」のパンフレットにあった数値と一致し、2015/3/22に相当します。
これは「Quit30 Huge Data」の次に開催された「30th Final」の最終公演の日付に相当します。
そしてこのライブは、「How Do You Crash It? one」以前の最後のライブでもあります。
「4001」基準の日付表記は、30thの後、現代まで引き継がれていると考えることができます。
これを踏まえた場合、147XX、すなわち14700以上、14799以下に相当する日付は2023/9/3~12/11となります。
要するにあと1年後ということですね。
え、そんなに遅いの?と思ってしまいますが、それだけ周到な準備をしたいということでしょうか。
多分40周年の2024/4/21には何かおおがかりなことをやるつもりなのでしょうから、その前に次の全国ツアーを組むつもりなのかもしれません。
そのツアーでも、Day10から始まるナンバリングが各公演に施されるのでしょうか。
現時点で3人は年末までソロ活動の予定が入っていますが、その後2023年秋までは最大で8ヶ月の猶予があります。
この間も3人は、ソロ活動を継続するのでしょうか。
その可能性も十分にありそうな気はするのですが、あるいは半年程度の間に「How Crash?」「Please Heal The World」を含むアルバムを作る可能性もあるかもしれません。
木根さんが作曲、みつ子さんが作詞した曲をレコーディングしたという話もありますし。
ならばDay10から始まるライブは、アルバムツアーとも考えられます。
まだ情報が少なすぎて確実なことは言えませんが、色々と気になりますね!
以上、Day8・9およびその後のDay10の話をまとめてみました。
そしてDay8・9のライブ映像は、早くも10/1の19:30よりWOWOWで放送・配信されるそうです(配信はWOWOWオンデマンド)。
番組のサイトに、「ファイナルに当たる9月4日の映像を中心に構成し、全曲独占放送・配信する」とあるのを見るに、30thの頃と異なり、今回は全部放送されるようです。
え、これって、blu-rayの販売は大丈夫なの?(余計な心配)
今回のツアーのアフターパンフレットが、リットーミュージックから発売されることが発表されました。
今回も「How Do You Crash It?」の時と同様に3分冊での販売で、発売日は10/25・11/25・12/23となります。
値段は各3300円です。
vol.1はリハーサルおよびDay1三郷公演、vol.2はDay2~7東京・大阪・名古屋公演、vol.3はDay8・9の横浜公演を収録するそうです。
なお9/10までにM-tresのオフィシャルショップで3冊セットで注文すると、特典のダウンロードカードが付きます。
8/30にはyoutubeで1989/8/30の「Camp Fanks!! '89」横浜アリーナ公演を全国会場に生中継した「Closed Circuit」の映像が配信されました(アーカイブ映像無し)。
前回書いたように、ここから開演前・終演後のバックステージ映像と「Passenger」を除いたものが、2004年発売のDVD「CAROL The Live」の映像ということになります。
2015年の「CAROL Deluxe Edition」には「Passenger」も収録されているので、ライブ映像がお目当てならば、特段注目すべきところはありません。
(「Passenger」の別アングル映像が見られるくらい)
バックステージ映像中でも価値があった「CAROL Tour」の映像も全カットされたので、見逃した方も嘆く必要はそんなにない内容だったと言えます。
ただSONYの公式発表によれば、当日の配信では視聴者数が29000人を越え、twitterのトレンドワードでは、TM NETWORKが一時日本で1位、世界で2位になったそうです。
結構盛り上がったんですね。
Pernilllaさんも見ていたようです。
そしてこの時の配信で発表されましたが、9/10と9/25にはweb上でTMの特番が組まれます。
「Closed Circuit」配信と同じく、9/21リリースの「Live Historia Visualized」の販促企画です。
まず9/10には、公開web-TV「LIVE HISTORIA on TV」 が放送され、ついで9/25には、ニコ生で「LIVE HISTORIA on TV SPECIAL〜TM秋の大感謝祭!!」が放送されます。
どちらもDJを務めるのは赤坂泰彦さんです。
(多分「Live Historia Visualized」の中から)TMのライブ映像を放映するみたいです。
9/10には木根さん、9/25にはクラムボンのミトさんが出演するそうです。
気になるのは9/25に蔵出し映像を出すと宣言していることです。
以前ニコ生特番で、1984年札幌公演の「パノラマジック」の資料映像が公開されましたが、あれに匹敵するような驚き映像が出ることを期待しています。
なお今更な話になりますが、7/29には「Live Historia」のSONY期音源中の20曲および「Get Wild」「Running To Horizon (206 Mix)」のハイレゾ・360 Reality Audio音源が配信されました(「Live Historia」のavex期音源中の22曲もハイレゾ音源で配信)。
360 Reality AudioというのはSONYの新技術で、複数のスピーカーを使わなくても、通常のヘッドフォン・イヤフォンで360度立体音響を聞くことができるというものです。
ハイレゾや5.1ch音源と異なり、特殊なスピーカーやヘッドフォンが無くても聞けるというのは魅力かもしれません。
8/26の「TK Friday」では、SONYのスタッフが番組に出演して360 Reality Audioの説明を行ない、「Get Wild」「Running To Horizon (206 Mix)」「Just One Victory」の音源を実際に流してくれました。
なおこの内で「Just One Victory」は、現時点では未配信です。
シングルバージョンではなく「CAROL」バージョンだったことを考えると、「CAROL」の360 Reality Audio音源配信も準備しているんでしょう。
ソロについて、ウツは「U Mix #2」のチケットは、11/19 Zepp Namba公演・11/20 Zepp Nagoya公演以外、一般発売が始まりました。
また9/9・23・30には、木根さんレギュラーの「夜は行け行け!ド〜ンと歌謡曲!」に、小室さんが主演します。
前回は9/9・23に出演と書きましたが、増えたようです。
小室さんの「小室哲哉 Premium Symphonic Concert 2022 -HISTORIA-」のチケットは、fanicon会員先行予約が終わりました。
9/5~12にはローソンチケットで先行予約受付が行なわれ、9/16からは他のプレイガイドでも先行予約がある模様です。
一般販売は10/8からです。
小室さんは9月から10月に、結構いろんなイベントに出演するようです。
面倒なので以下に一覧にしておきます。
・9/11「B.P.M.CYNDICATE 復活前夜祭 produced by 近田春夫 ON TDMW2022」(東京タワー メインデッキ)
・10/22「ROLAND/BOSS Players Summit 2022」(youtube配信・トークセッション)
・10/23「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2022」(六本木ヒルズアリーナ&ウェブ配信)
以上、今回のライブレポおよび近況整理でした。
今後TMの活動は落ち着きそうなので、何かとんでもない情報が出ない限り、しばらくブログはゆっくりしようと思います。
それではまた次回の更新で。
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まずは何よりも、コロナ禍第7波のまっただ中で、ツアー9公演をすべてやり遂げたことは賞賛に値すると思います。
出演者もスタッフも、注意に注意を重ねた上での成果でしょう。
2020年に始まったコロナ禍以後もウツが継続的に開催した春秋のツアーによってM-tresに蓄積されたノウハウも、今回役に立ったのだろうと思います。
正直、9公演が最後まで完遂できず、途中で終わってしまう可能性は、私も考えていました。
それだけに、いつ終わっても良いように、多くのチケットを確保していたというのもあります。
結果的にはDay7を除く全公演参加という大変な状態になってしまいましたが、この点は特に後悔はありません(笑)。
コロナ禍の中で、1万人規模の会場であるDay8・Day9がちゃんと埋まるのかという点は、不安でもありました。
実際にチケットは即日完売とはなりませんでしたが、Day8は数日で売り切れ、Day9も当日見た限り、目立った空席はありませんでした。
特にDay8については、当日券を出すためにステージ袖の幕を外したりしたそうです。
まだまだTMの需要はあるんだ!と感じました。
このブログでは、前回Day7までのホールツアー7公演のまとめを行ないました。
今回はその後開催された横浜のDay8・9を振り返ることになります。
Day7までで一回情報の整理をしたのは、横浜では内容が変わりそうだと考えていたためです。
では実際のDay8・9のセットリストはどうなったでしょうか?
以下に表にしてみます。
Day1~7 | Day8・9 |
Overture | |
Please Heal The World | |
あの夏を忘れない | |
Be Together | |
8月の長い夜 | |
We Are Starting Over | |
木根尚登アコギソロ | |
Beyond The Time | |
Kiss You | |
it's gonna be alright | ― |
How Crash? | |
小室哲哉シンセソロ | |
Get Wild | |
We love the EARTH | |
Self Control | |
Dystopia | |
― | Time To Count Down |
I am | |
Fool on the Planet | |
intelligence Days |
この表の中でDay8・9がそれ以前と変わった部分として挙げられるのは一ヶ所だけ、「it's gonna be alright」が消えて「Time To Count Down」が入ったことだけです。
曲順もほぼ変わっていません。
7年前のホールツアー「Quit30」とアリーナツアー「Quit30 Huge Data」はまったく違う内容でしたが、今回は一つのツアー内でのマイナーチェンジに留まりました。
当人たちの中では、今回はこれでベストな内容であるという判断だったのかもしれません。
内容があまり変わらないことは、Day7までに一度もカメラが入らなかった時点で気付くべきでした。
もしも大幅に変わるなら、ホール公演とアリーナ公演両方を撮影して商品化しますよね…。
逆に言えば、ホール公演は撮影しないことが決まっていたから、今回はマイナーチェンジで済ませたとも言えます。
内容を変えなかったことは、よく言えば、最終公演に向けて完成度を高める方針をとったともいえます。
周りの意見を聞いても、ライブの内容については好意的なものばかりでしたし、私も最終公演が全公演で一番良かったと感じています。
ただDay8・9で削られてしまった「it's gonna be alright」は、多分今後も永久に演奏されそうにないので、この曲の演奏シーンが記録されなかったのは大変残念です。
そういや2005年のtribute LIVE「Spin Off from TM」でも、収録日にはこの曲が削られてしまったんですよね。
ちなみに疑念を抱かれながら読み進められるのもアレなので、上掲セットリストにいくつか入っている謎曲についても触れておきます。
冒頭の「Overture」はオープニングという程度の意味なのでどうでも良いでしょうが、「Self Control」の後に入っている「Dystopia」という曲と、最後の「intelligence Days」という曲については、小室さんが9/7になって出してきた7/29のDay1三郷公演のセットリストに基づいています。
つうか、こんなの本人が出すものなの!? おじさんびっくりですよ!!
なお小室さんのソロは「End Theme of How Do You Crash It?」という曲名になっています。
実際には前後にクラシック調の曲と「Give You A Beat」も演奏したのですが、ここでは中心となる曲名だけを書いたものでしょう。
この曲はこれまで「Ending Theme of How Crash?」と言われてきましたが(私も前回そう表記しました)、現時点では「End Theme of How Do You Crash It?」と呼ぶのがよさそうです(しかし長い曲名だな…)。
小室さんのセットリストでは、「8月の長い夜」「it's gonna be alright」「Self Control」に「Long Mix」と付記されています。
ただ「Self Control」はともかくとして、4:33の「8月の長い夜」や4:30の「it's gonna be alright」は「Long Mix」なのか?という違和感はぬぐえません(それぞれ原曲は4:55および4:30)。
なお両曲は曲に入る前に小室・木根両氏によって簡単なフレーズの演奏が入ったので、それを踏まえているようにも見えますが、小室セットリストでは2人の演奏は「inter」と題して別に立項されています。
他に小室さんのセットリストで注目すべきは、「候補曲」として挙げられている「Dive Into Your Body」「Nervous」の2曲です。
BPMや演奏時間も書かれていることを見るに、粗い音源は用意していたんでしょう。
「Nervous」が入っているのは、小室ソロの「Give You A Beat」から「Get Wild」ではなく「Nervous」につなげるというパターンも考えていたことを示しています。
そしてもう1曲、「Dive Into Your Body」ですよ!
私としては夏のライブということで、久々にこの曲を聞きたいぞ!と思っていましたし、ツアー開始以前からこの曲をやるのは当然であると思い込んでいました。
来年以後、どこかで一度やってほしいものです。今度は2013年のようにメドレーではなく…。
だってこの曲、1989年に発表されてから11年後の2000年に最後に演奏されてから、22年間一回もフル演奏やっていないんですよ!(tributeとかは別にして)。
つうか、用意していたんならやってよっ! ぷんすか
ちなみにDay8・9限定で、グッズ販売コーナーにガチャガチャが設置されました。
その景品の一つに缶バッジ全18種類があったのですが、なんとその全種類をコンプリートしたつわものがおり、twitterで公開しています。
この缶バッジは、ツアーで演奏した曲名をプリントしたものだったようです。
そこには「Intelligence Days」「Dystopia」も含まれていますが、「Overture」「Time To Count Down」はありません。
「Overture」は曲名としては微妙なので入れなかったんでしょうけど、「Time To Count Down」がないのは、Day8・9の追加曲を決める以前、ホールツアーの準備をしていた頃に発注したためでしょう。
Day7までしか演奏されなかった「it's gonna be alright」や「GUITAR SOLO featuring girlfriend KINE」があるのも、缶バッジがホールツアーのセットリストに基づいていることを示しています。
(木根ソロはDay1~7では「Girl Friend」、Day8・9では「Love Train」を演奏)
以上、字数を割いてどうでも良い考察をしてしまいましたが、ツアーで演奏された曲名についてはこれで確定できたかと思います。
さて、いよいよ本題の、Day8・9の内容に入りましょう。
なお両公演については、すでにBARKSに「オフィシャルレポート」と称するものが掲載されているので、そちらもご参照ください。
執筆者は明記されていませんが、おそらくライブ運営側と関係のある人物によるものと考えられます。
ホールツアー最終公演となった8/20のDay7名古屋公演から9/3の横浜公演初日Day8までは2週間、14日ありました。
前回の記事で書いたように、実際には名古屋公演以前から横浜の準備は始まっていましたが、それでもなかなか大変だったようです。
演奏曲自体はほとんど変わっていませんが、後述するサポートの導入と、大規模会場用の照明・映像の準備で時間が取られたのでしょう。
小室さんもライブの準備のため、9/1の「TK Friday」を急遽お休みとしました。
ウツは8/25の夜に「リハーサル始めました!(冷やし中華……)みたいだ!U2☆」とtweetしており、この頃からリハーサルが始まったようです。
8/31にはリハーサルが終わったようで、小室さんは9/1の眠れない午前2時頃、以下のようにつぶやいています。
こんな歳になってメンバーの情感が、 音と映像でシンクロしていたことを リハ最終日でお互い話している現実、 エンターテイメント、時に映画より 瞬間を共有できる音楽はやはり、 計り知れない人への影響力を持っています。 何がなんでもという気持ちになりますが、DAY9、一緒の空間にいましょう
このtweetを見ると、小室さんはツアーファイナルを目前に控えて、仲間と一緒に音楽をすることの喜びを強く感じているようです。
音楽をやることがつらいと言っていた引退期を考えると、こういう小室さんの気持ちを聞くことができたのは本当に嬉しい限りです。
2019年、ウツの「Dragon The Carnival」を見て、仲間と一緒に音楽をできる空間をうらやましく思う感情を吐露していましたが、この夏でその思いは解消できたのでしょうか。
9/1・2にはゲネプロがあったようです。
ライブで使う映像の編集(多分「Time To Count Down」の部分)や照明の調整などは9/2まで続いており、本当にギリギリまで頑張ってくれたようです。
Day8・9で大きく変わった点として、サポートメンバーが入ったことが挙げられます。
1人はおなじみのドラマー阿部薫さん、1人はパーカッションの小野かほりさんです。
私、実はDay8は所用があって遅刻してしまい、到着した時は「Please Heal The World」の途中だったのですが、あれ?なんでドラムセットが2個もあるんだ? ていうか右はドラムじゃないし、あの女性誰?と思いながら席に着きました。
2人のサポートといえば、普通はギターとドラムとなりそうですが、かなり変則的なサポートの入れ方ですよね。
ホールツアーでもシンセドラムを強調した音を提示し、ドラムと照明をリンクさせるなど、今回の小室さんはリズムに対するこだわりが強かったように思います。
この2人が加わったことで音に人間味が強まり、特に「Please Heal The World」「Kiss You」「How Crash?」などは、かなり印象が変わりました。
阿部さんはごく簡単ながら、両日ともブログにサポートの件を書き記しています。
特に9/3には「色んな意味で感無量です」とコメントしていますが、長い付き合いの阿部さんだからこそ、前回2015年以来の困難を潜り抜けての今回のツアーには、思うところも多かったのだと思います。
小野さんはTMでは初めてのサポートですが、1995年にウツの「BOYO-BOZO Alive」でサポートを務め、1997年にはglobe「Faces Places」のレコーディングや「globe@4_domes」などに参加しており、TMメンバーとの付き合いは長いようです。
ご自身のブログによれば、元々パーカッションが入っていない曲にどうやってパーカッションを入れるか、結構悩んだようです。
ステージ上では、情熱的な動きで楽しそうに楽器を叩いていらっしゃいました。
今回ファンの多くが大騒ぎしたこととして触れねばならないのが、小室さんのMind Controlの復活でした。
2014年の「Quit30」でも小室さんは14年ぶりにショルダーキーボードを使いましたが、その時に使われたのはKORG製の新品でした。
しかし今回は、なんと1990年代のMind Controlが復活したのですっ!
その予告は、8/27に行なわれました。
リハーサルスタジオで黒タイプのMind Controlを持ちながら撮影した写真をtwitterにアップしたのです。
小室さんからは何の説明もありませんでしたが、これを見たファンは大歓喜。
実際には当時の製品をそのまま現代の機材につなげるわけではないでしょうから、外枠だけ使って中身は新しいものに入れ替えているのでしょうが、それにしてもまさか2020年代になってMind Controlによる小室さんの演奏を見られると思っていた方は、ほとんどいなかったんじゃないでしょうか!?
実際にこのMind Controlは、両日とも「I am」で使われました。
ここ、声を出せていれば、絶対に大きな歓声が上がっていたはずなだけに、残念です!
この時の映像は小室さんのinstagramにアップされているので、未見の方は是非ご確認下さい。
正直もっと使ってよ!とは思いましたが、おそらく次回のライブでも使ってくれる(と思う)ので、楽しみにしていたいと思います。
なおステージでは、客席から見て小室さんが左、木根さんが右という、ホールツアーと同じ配置でした。
阿部さんは小室さんの後ろ、小野さんは木根さんの後ろとなります。
衣装は、ホールツアーでは黒で統一されていましたが、今回は小室さんが白シャツに白ジャケット、ウツが赤シャツに黒のチェックのジャケット、木根さんが白シャツに緑ジャケットでした。
小室さんは木根ソロの間にジャケットを脱ぎ、ウツと木根さんは小室ソロの間に紫シャツと青シャツに着替えました。
ステージのセットは、LEDモニターなど全体的に大型化しましたが、基本的な形は変わっていません。
ただモニターは正面の大型のもの以外に左右にも2枚あり、終盤では3枚が稼働しました。
モニターの中にステージ上の3人の映像が映りこむ場面もありました。
(Day7までモニターに映ったのは演出用映像のみ)
「Get Wild」の時に出る火柱はホールツアーと比べると大規模化しました。
照明の数も大幅に増えているのだと思います。
avexのサポートがなくなることで見栄えするステージは難しくなるかもしれないと思っていましたが、照明に関しては十分な派手さを見せてくれました。
照明に関して、前述のBARKSのライブレポにある小室さんのコメントを以下に転載しておきます。
前回も書いた、照明へのこだわりがよく分かります。
テクノロジーの変化で地球を俯瞰したり、客観的に見ることができる時代になったことは間違いないけれど、今回2時間弱でそれを“体感”できるコンサートを作ったつもりです。特に音と光(照明)を同期させる演出にこだわりました。光は音より早いので、それを同期させるため、スタッフ全員のチームワークで総合エンターテインメントを追い求めました。
LEDモニターに映る映像は、これまでも折に触れてアップデートされてきました。
記憶が曖昧なので私もあまりたしかなことは言えないのですが、今回は「Beyond The Time」「Kiss You」「How Crash?」「Self Control」などが、私が見たDay6から一部変更されていた気がします(Day7でも変わっていた可能性はありますが)。
以下では、Day8・9の様子を簡単に振り返りたいと思います。
ただしライブの大筋はDay1~7とあまり変わらないので、変更点を中心に叙述していこうと思います。
Day1~7については、前回の「振り返り! FANKS intelligence Days:Day1~7(長文)」でまとめていますので、未見の方はこちらもご覧ください。
今回はDay7までと異なり、冒頭から阿部さんと小野さんがスタンバイした上で、「Overture」「Please Heal The World」が始まりました。
特に「Please Heal The World」は、生のドラムとパーカッションが加わっているのが味わい深かったです。
中央の出入り口から3人が登場して、「あの夏を忘れない」開始。
次は「Be Together」。
Day7ではウツが冒頭でマイクスタンドを持ちあげるパフォーマンスを試みたことで、「Welcome to the Fanks!」の掛け声を唱え損ねる失態を犯したそうなのですが、今回はその反省を踏まえてか(笑)、余計なことはしませんでした。
この曲の演奏中に、モニター上で阿部薫さんと小野かほるさんの名前が紹介されます(本記事通りすがりのFANKSさんコメント)。
なおウツは前の曲で黒チェックのジャケットを着て登場しましたが、この曲が終わると早くもジャケットを脱いで、下の赤シャツ姿で動くようになります。
*ウツのジャケット脱ぎは「Be Together」の途中と書いていましたが、訂正しました。
「8月の長い夜」「We Are Starting Over」を経て、木根さんのソロ。
ところが最初にアコギのボディを叩いて録音するリズムが、これまで「Girl Friend」を演奏してきた時とまったく異なります。
次にギターを録音。
「あれ?これって…」と思った曲があったのですが、私は「いや、ここでそれはないだろう」と思って、全力で自分の脳みそにダメ出ししてしまいました。
しかしその後小野さんのパーカッションが加わり、さらに木根さんがハーモニカを吹きだすと、もう脳みそへのダメ出しはできなくなりました。
これ、「Love Train」じゃん!!
まさかアコギで、しかも木根ソロで、この曲やるとは思いませんよ!
なんでこの選曲に!?
まあでも、予想外の選曲だっただけに、面白かったです。
最後は木根さんの歌う「Love Train」のフレーズに合わせて、会場みんなで右手を上げていました。
そういや小野さんのブログに上がっている木根さんとのリハーサルシーン(セットリストの紙が映っているやつ)は、この「Love Train」の練習風景でしょうかね。
木根さんが満面の笑みを浮かべて演奏を終えると、ウツと小室さんが登場。
ウツはまたジャケットを着用し、小室さんは逆にジャケットを脱いでの登場となりました。
「Beyond The Time」が始まります。
これまでこの曲では廃墟状の構造物の上に三角錐のモノリスが浮かんでいる様子が映されていたのですが、今回はその構造物の内部っぽいところの映像が加わっていました。
「Kiss You」。
今回のツアーの目玉だったこの曲、やはり生ドラムとの相性が良いです。
特に間奏は、阿部・小野によるリズムセクションの見せ場が与えられました。
ホールツアーではこの後「it's gonna be alright」が演奏されましたが、今回はカットされ、次の曲「How Crash?」へ。
イントロ冒頭に、阿部さんのシンバルで始まるパートが少し追加されました。
小室さんのソロ。
最初「In the Hall of the Mountain King」で始まるのは、名古屋のDay7と同様でした。
名古屋公演ではDay8・9を意識して変更を加えるようになっていたのかもしれません。
その後は「End Theme of How Do You Crash It?」、ついで「Give You A Beat」。
小室さんも最後ということで気持ちが盛り上がっていたのか、このあたりの演奏では動きも派手で、演奏もかっこよかったです。
この後は「Get Wild」「We love the EARTH」「Self Control」で会場を盛り上げます。
ついで小室さんによる「Dystopia」の演奏。
先日まで私が「I am」のイントロと思っていた曲です。
この曲ではドラム風の重い音が鳴り響く中で、照明が強くステージを照らします。
小室さんが出したセットリストでは「Dystopia -Lighting Show-」とあるように、照明主体のショーという位置づけだったようです。
正直言って、私はなぜこの曲が「Dystopia」というのかはさっぱり分からないのですが、重々しい音が表現しているのは、戦争に象徴される現代社会の危機なのかもしれません。
なお曲の間にLEDモニターに映る映像では、四角い機械の絵がぶるぶると震えます。
Day8・9では、この映像の中に、左から右に通り過ぎる人の姿が加わりました。
Day7までは「Dystopia」の後「I am」につながりましたが、Day8・9ではオーケストラ風の音色の「Time To Count Down」のイントロにつながりました。
荘厳な音色の「Time To Count Down」には驚かされました。
この間はモニターに、アメリカのBLACK LIVES MATTERのデモの様子、子供がパソコンで世界情勢にアクセスしている様子、壁が破壊され瓦礫が積み重なる部屋の中でピアノを弾く男性の様子などの映像が流れ、現代社会の問題を観客に問いかけます。
この中でピアノの男性は、あめなーさんという方が小室さんに提供した映像ということが、ご本人のtwitterで明かされました。
あめなーさんは今年小室さんがNFTで販売した「Internet for Everyone」の中からドラムパートを購入し、自ら楽曲制作チームを組織して他パートを加えた楽曲を発表している方です。
twitterによれば、ピアノの男性はウクライナ人音楽家のBorisという方で、自宅は戦争の中で爆撃されたとのことです。
なかなか壮絶な映像ですね…、
さて、「Time To Count Down」のオーケストラ風音色のイントロが終わると、原曲にもあった時計針の音を挟み、モニターには14000くらいからカウントダウンする数字が映し出されます。
会場には「Time To Count Down」の間奏のコーラスを意識した「ラーラーララーララー」の声が鳴り響きます。
イントロのフレーズ、カウントダウンする数字、コーラス、そのすべてがこの曲が「Time To Count Down」であることを示していますが、その音にはツーバス・ハードロックの原曲の面影はまったくありません。
「We love the EARTH」「Kiss You」と並ぶ今回の大胆アレンジ曲と言って良いでしょう。
カウントダウンする数字を背景に、ウツが「What do you think is going on?」の部分から歌い始めます。
ドラムパターンを始め、アレンジはやはり原曲と大きく異なります。
「Quit30」の時のアレンジをさらに進めたような感じです。
そしてウツが「しなやかに僕をくるわせて」まで歌い上げると、また「ラーラー」が始まります。
この時左右のモニターには「sing along in your heart」のメッセージが映し出され、ウツも観客を煽ります。
本来「くるわせて」の後に来るサビの「Time To Count Down 風の中」以下のフレーズは会場のみんなと合唱したいところだが、今のコロナ情勢を考慮して、「みんなの心の中で口ずさんで」と言っているわけです。
実際のところは、今のウツがこの曲をフルで歌うのは体力面で難しいという事情があるのかもしれませんが、社会情勢を考慮した演出として、あえて歌わないというパフォーマンスに転換したのでしょう。
面白い発想ですね。
長時間の「ラーラー」の後、ウツはようやくサビの部分を歌います。
最後のサビの繰り返しでは、「Time To Count Down 風の中」だけを歌い、次の「WOW WOW WOW WOW 裸で」を歌わず観客に振り(実際には心の中で口ずさませて)、また「Don't you know that we are the power?」の部分だけ歌う、というのを繰り返します。
この間は阿部さんのドラムが演奏を引っ張りました。
今回サポートを入れたのは、この曲の演出のためだったのかもしれません。
今回唯一の追加曲であるこの曲が、ライブ全体の演出の中でも大きな意味を持つものになりました。
モニターの中でカウントダウンし続けていた数字が、曲が終わるとともに「0」になります。
それとともに「I am」のイントロが始まると、今度は「0」からカウントアップを開始。
これからTMの次の活動がいよいよ始まると、観客に伝えてくれたわけです。
このカウントダウンからカウントアップに転じる演出は、かつて2012年の「incubation Period」でも見られました。
ライブ初日のモニターでは、開演前より26時間超の時間がカウントダウンし続ける様子が表示されており、ライブが終わるとこれが残り24時間になった様子がモニターに映されました。
そしてライブ2日目の終演とともに残り時間が「00:00:00」までカウントダウンを終えると、次の瞬間にカウントアップが始まり、2日の公演が終わりました。
「incubation Period」はTMの30周年につながる活動の始まりとなるものであり、「I am」は活動再開の記念シングルとして発表されたものでした。
今回のDay8・9で「I am」に絡めて同様の演出を出してきたのも、これから次の活動を始めていくという宣言と見てよいと、私は思います。
Day8・9を以て、30thの次の活動が始まったのです。
ステージの照明が小室さんに当たります。
小室さんはシンセブースを出て、スタッフが持ってきたMind Controlを装着。
私は声は出せないながら、それこそ「ウォー!!」という歓声を「心の中で口ずさみ」ました。
それまでステージ左側にいた小室さんが右に向かい、右側にいた木根さんが左に向かい、お互いの持ち場をチェンジします。
小室さんは派手なパフォーマンスこそありませんでしたが、間奏など目立つシーンでMind Controlを操っていました。
演奏が終わると小室さんはまたシンセブースに戻ります。
最後は締めの「Fool on the Planet」。
この曲が終わると、3人はステージから退場していくというのが、これまでのパターンでした。
しかし今回はそうではありませんでした。
3人はそのままステージに留まり、自らのポケットからスマホを取り出したのです。
左右のモニターにはステージの3人の様子が映り、中には「Capture and share your favorite moments! SNS OK!」のメッセージが現れます。
要するに今はステージの撮影可、さらにそれをSNSにアップするのも可、ということです。
本件についてはDay8終演直後にTMの公式twitterアカウントで、以下のように告知されています。
本日の公演中TM NETWORKより"撮影OK"の指示が出た場面での皆様の撮影データは、個人主体での非商用利用に限り、すべてのSNSや動画共有サイトへの投稿が可能です。#TMNETWORK をつけて、ぜひアップロードお願いします。
その場にいた私は、予想外の展開に驚いてしまいました。
ただ実は会場では撮影禁止の掲示をしながら、以下のような注意書きをした張り紙も貼っていたようです。
Day8に遅刻して入場した私には、こんなものを見る余裕はありませんでしたが…
なお、【撮影】に関して、コンサート終盤に3人の潜伏者より指示があった場合はこの限りではありません。
スマートフォン等はなるべく取り出し易い場所におしまいいただくことをお勧めいたします。
ともかく私は焦りながらスマホで写真を撮ったり動画を撮ったりしました。
時間としては2分くらいのことだったでしょうか。
3人はその間、他のメンバーや客席・スクリーンの写真などをめいめいに撮影していました。
こうしてスタートダッシュに後れを取った私でしたが、帰宅後にはこれに加え、なぜか帰宅後にスマホのSDカードが読み取り不能になるという悲劇に見舞われました。(なんでこんな時に!)
その後死ぬ気になってお亡くなりになったSDカードからデータの吸出しを行なったので、とりあえず1枚だけここにアップしておきます。
twitterにももう少しアップしてあります。
上の写真からも分かると思いますが、この撮影タイムの間、中央モニターにはリハーサル風景らしい映像が映り、中には「fanksintelligence.com」のURLが映し出されました。
Day9の終演後にそのURLにアクセスしてみたところ、「FANKS intelligence Days」のエンディングで使われた映像が現れ、さらにその下には以下のメッセージと情報提供フォームが用意されていました。
ここにアクセスしたみなさんは潜伏者です。従って情報提供をお願いします。
まずはFANKS intelligence Days、Day1からDay9までに参加した感想を送信することがmissionです。諜報活動に協力してくださった全員に特別なrewardも準備しています。
私はまだこちらに情報提供を行なっていないのですが、何がもらえるのでしょうか。
ともかく潜伏者からの情報収集という今回のライブコンセプトは、このサイトによって遂行されるということでしょう。
さて、撮影タイムが終わると、3人は客席に手を振りながら、出入口から去って行ってしまいました。
するとお決まりのエンディング曲が会場に流れます。
ああ、そういえばこの曲名は「intelligence Days」と判明したんでしたね。
今まではここでTM3人の名前およびツアータイトル、次回公演の告知が出て終演となりましたが、今回はより本格的にエンドロールが流れました。
エンドロールで終わる30thライブのやり方好きだったのに、なんでなくなっちゃたん?と思っていたんですが、横浜でだけ復活しました。
そしてエンドロールが終わると、これまで見たことない映像が出ます。
眼鏡をかけた男性が机に座り、何かを紙にメモするのです。
Day8で明かされたメモの内容は、次回Day9が9/4ぴあアリーナMMで開催されるというもので、大したものではありませんでしたが、ここで気になったのは、では明日のDay9では何が書かれるのだ?ということでした。
そして24時間後、9/4最終公演、Day9のエンディングを迎えます。
モニターでは、やはり同じ眼鏡男がメモを書きます。
そこで書かれたのはなんと…
未告知の「Day10」の文字!!
それまで声出し禁止を守ってきた周りの観客も、この時だけは「おおーー!」と声を出していました。
ていうか、私も思わず出してしまいました!
まあ、どうせこれでツアー終わりだしね(てへぺろ)。
ところがそのDay10の日程と会場は謎のままでした。
一応日程として、「2024/14」と書かれるのですが、それはすぐに二重線で抹消されてしまいます。
実際に「2024」は2024年としても、「14」は月とは考えられず、意味が分かりません。
そして男が改めて書き記したのは、「147XX」の5文字でした。
これが何を意味しているのかは明示されないまま映像は終わり、ステージに大きな爆発音が鳴り響いてライブは終演となりました。
この「147XX」ですが、おおよその予想は可能です。
というのもTMはこれまでの活動で、何度か5桁の数値を出してきました。
これについてはすでにmuSHIMaruさんがtwitterで、30thの時の例をまとめてくれています。
要するにデビューから1994/5/19までの活動が当時「4001 Days Groove」と呼ばれたことを根拠に、30thの活動も日数によって表現することがたびたび行なわれており、「147XX」もその一つだろうということです。
「4001」を基準とする日付表記が今にも引き継がれていることは、去年配信された「How Do You Crash It? one」からも推測できます。
そこではライブ中に「11613」の数値が表示されましたが、これは「Quit30 Huge Data」のパンフレットにあった数値と一致し、2015/3/22に相当します。
これは「Quit30 Huge Data」の次に開催された「30th Final」の最終公演の日付に相当します。
そしてこのライブは、「How Do You Crash It? one」以前の最後のライブでもあります。
「4001」基準の日付表記は、30thの後、現代まで引き継がれていると考えることができます。
これを踏まえた場合、147XX、すなわち14700以上、14799以下に相当する日付は2023/9/3~12/11となります。
要するにあと1年後ということですね。
え、そんなに遅いの?と思ってしまいますが、それだけ周到な準備をしたいということでしょうか。
多分40周年の2024/4/21には何かおおがかりなことをやるつもりなのでしょうから、その前に次の全国ツアーを組むつもりなのかもしれません。
そのツアーでも、Day10から始まるナンバリングが各公演に施されるのでしょうか。
現時点で3人は年末までソロ活動の予定が入っていますが、その後2023年秋までは最大で8ヶ月の猶予があります。
この間も3人は、ソロ活動を継続するのでしょうか。
その可能性も十分にありそうな気はするのですが、あるいは半年程度の間に「How Crash?」「Please Heal The World」を含むアルバムを作る可能性もあるかもしれません。
木根さんが作曲、みつ子さんが作詞した曲をレコーディングしたという話もありますし。
ならばDay10から始まるライブは、アルバムツアーとも考えられます。
まだ情報が少なすぎて確実なことは言えませんが、色々と気になりますね!
以上、Day8・9およびその後のDay10の話をまとめてみました。
そしてDay8・9のライブ映像は、早くも10/1の19:30よりWOWOWで放送・配信されるそうです(配信はWOWOWオンデマンド)。
番組のサイトに、「ファイナルに当たる9月4日の映像を中心に構成し、全曲独占放送・配信する」とあるのを見るに、30thの頃と異なり、今回は全部放送されるようです。
え、これって、blu-rayの販売は大丈夫なの?(余計な心配)
今回のツアーのアフターパンフレットが、リットーミュージックから発売されることが発表されました。
今回も「How Do You Crash It?」の時と同様に3分冊での販売で、発売日は10/25・11/25・12/23となります。
値段は各3300円です。
vol.1はリハーサルおよびDay1三郷公演、vol.2はDay2~7東京・大阪・名古屋公演、vol.3はDay8・9の横浜公演を収録するそうです。
なお9/10までにM-tresのオフィシャルショップで3冊セットで注文すると、特典のダウンロードカードが付きます。
8/30にはyoutubeで1989/8/30の「Camp Fanks!! '89」横浜アリーナ公演を全国会場に生中継した「Closed Circuit」の映像が配信されました(アーカイブ映像無し)。
前回書いたように、ここから開演前・終演後のバックステージ映像と「Passenger」を除いたものが、2004年発売のDVD「CAROL The Live」の映像ということになります。
2015年の「CAROL Deluxe Edition」には「Passenger」も収録されているので、ライブ映像がお目当てならば、特段注目すべきところはありません。
(「Passenger」の別アングル映像が見られるくらい)
バックステージ映像中でも価値があった「CAROL Tour」の映像も全カットされたので、見逃した方も嘆く必要はそんなにない内容だったと言えます。
ただSONYの公式発表によれば、当日の配信では視聴者数が29000人を越え、twitterのトレンドワードでは、TM NETWORKが一時日本で1位、世界で2位になったそうです。
結構盛り上がったんですね。
Pernilllaさんも見ていたようです。
そしてこの時の配信で発表されましたが、9/10と9/25にはweb上でTMの特番が組まれます。
「Closed Circuit」配信と同じく、9/21リリースの「Live Historia Visualized」の販促企画です。
まず9/10には、公開web-TV「LIVE HISTORIA on TV」 が放送され、ついで9/25には、ニコ生で「LIVE HISTORIA on TV SPECIAL〜TM秋の大感謝祭!!」が放送されます。
どちらもDJを務めるのは赤坂泰彦さんです。
(多分「Live Historia Visualized」の中から)TMのライブ映像を放映するみたいです。
9/10には木根さん、9/25にはクラムボンのミトさんが出演するそうです。
気になるのは9/25に蔵出し映像を出すと宣言していることです。
以前ニコ生特番で、1984年札幌公演の「パノラマジック」の資料映像が公開されましたが、あれに匹敵するような驚き映像が出ることを期待しています。
なお今更な話になりますが、7/29には「Live Historia」のSONY期音源中の20曲および「Get Wild」「Running To Horizon (206 Mix)」のハイレゾ・360 Reality Audio音源が配信されました(「Live Historia」のavex期音源中の22曲もハイレゾ音源で配信)。
360 Reality AudioというのはSONYの新技術で、複数のスピーカーを使わなくても、通常のヘッドフォン・イヤフォンで360度立体音響を聞くことができるというものです。
ハイレゾや5.1ch音源と異なり、特殊なスピーカーやヘッドフォンが無くても聞けるというのは魅力かもしれません。
8/26の「TK Friday」では、SONYのスタッフが番組に出演して360 Reality Audioの説明を行ない、「Get Wild」「Running To Horizon (206 Mix)」「Just One Victory」の音源を実際に流してくれました。
なおこの内で「Just One Victory」は、現時点では未配信です。
シングルバージョンではなく「CAROL」バージョンだったことを考えると、「CAROL」の360 Reality Audio音源配信も準備しているんでしょう。
ソロについて、ウツは「U Mix #2」のチケットは、11/19 Zepp Namba公演・11/20 Zepp Nagoya公演以外、一般発売が始まりました。
また9/9・23・30には、木根さんレギュラーの「夜は行け行け!ド〜ンと歌謡曲!」に、小室さんが主演します。
前回は9/9・23に出演と書きましたが、増えたようです。
小室さんの「小室哲哉 Premium Symphonic Concert 2022 -HISTORIA-」のチケットは、fanicon会員先行予約が終わりました。
9/5~12にはローソンチケットで先行予約受付が行なわれ、9/16からは他のプレイガイドでも先行予約がある模様です。
一般販売は10/8からです。
小室さんは9月から10月に、結構いろんなイベントに出演するようです。
面倒なので以下に一覧にしておきます。
・9/11「B.P.M.CYNDICATE 復活前夜祭 produced by 近田春夫 ON TDMW2022」(東京タワー メインデッキ)
・10/22「ROLAND/BOSS Players Summit 2022」(youtube配信・トークセッション)
・10/23「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2022」(六本木ヒルズアリーナ&ウェブ配信)
以上、今回のライブレポおよび近況整理でした。
今後TMの活動は落ち着きそうなので、何かとんでもない情報が出ない限り、しばらくブログはゆっくりしようと思います。
それではまた次回の更新で。
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この記事へのコメント
ホールツアーを見にいっていた人ほどDay8/9のインパクトはとても大きかったですね。
しかもべーあんさん参加となれば期待しかありませんでした。
パーカッション、アリですね。無機質なEDMサウンドに血が通うと言うかグルーブが変わってよかったです。TMとしては女性サポメンも初でしたし、見栄えの点でも良かったかなぁと思います。
ちなみにサポート紹介映像はBE TOGETHERのような気がします。
ライトも特効関係もホールからは比べ物にならないビルドアップでまさに金色の夢でした。
撮影コーナー、Day8は両隣の人たちは最初ポカーンとしてました笑、海外ではよくやりますが、日本では珍しいですよね。
しかしこのコロナ禍の中ツアー完走、本当に大変だったと思います。私も関東5ステージを見にいったのでコロナにビクビクしてた節はあるのですが、管理人さんのように東名阪行ってる人もいますし、見る側はキチンと対策していけば大丈夫なのかなと思います。
最後の予告はWOWOW放送の日付が書かれていた数字にピタリとハマっているので、そこで発表か、あるいはWOWOWがDay10なのか、正座して待ちます。
これで40周年の道筋はできたので、ゆっくりじっくり進めていってほしいですね。
今回のツアーはDay3及びDay9を鑑賞しました。
3はホールで1階席だったこともあり、
初めてメンバーを視認出来て悶絶しましたが、
9はステージの正面側ではありましたが安定の2階席。
ラストの拡散撮影がホールの時もあればなぁ、と思いましたね。
スマホズームの限界でした。
Day10、今から楽しみでなりません。
惑星さんの推察では来年ということでかなり先になりますが、
ということは、待望のアルバムもあり得るとプラスに考えたいと思います。
その前に本ライブのBlu-rayもあるでしょうし、
期待を持って待ちたいですね。
あ、HISTORIAは買いませんけど(笑)。
サポート紹介、言われてみれば私もBe Togetherの時だったような気がしてきました…
本文を書き直しておきますね。どうもありがとうございます。
言われてみればTMのライブで女性のサポートて初めてでしたね。
ウツ木根ソロとかglobeとかでは普通に女性も参加していたのに、なぜかTMのステージは一貫して男性の空間だったんですね。
コロナについては、感染して行けなくなったという方の話はちらほら聞きました。
それでもクラスターと言えるほど大規模な感染拡大に至らなかったのは、スタッフも観客も一定の配慮を続けていたからですよね。
でも次のツアーでは、こういう心配が不要になっていてほしいなあと思います。
>椎名さん
今回の撮影時間、3人の写真を撮りたいということなら2階席は残念でしょうが、会場全体に広がる照明効果を広く撮影できるのは、それはそれで魅力的だったと思います。
むしろ私はtwitterで、照明の全体を映している動画を探していたくらいなので。
Day10の詳細、早く知りたいですね。
アルバムについては完全に推測に過ぎませんが、可能性はあると思っています。
今回のツアーは7年ぶりで、その間に「引退」などもあり、感慨深いものがありました。音や演出から、小室さんはじめ、メンバーの気持ちがすごく伝わってきましたし、特にアリーナ二日間は演奏や演出も豪華で、集大成のように感じました。
今回のツアー中には、TM NETWORK に縁のある方が2名お亡くなりになりました、メンバーも、いずれ来る「終わり」を意識したのではないかと感じました。たしかに、DAY 10 は楽しみですが、それまでにメンバーの誰かに「万が一」のことがあれば、それは幻になってしまいます。今回のツアーからは、小室さんがたとえこれが最後になっても悔いのないように、という気持ちを感じたように思います。勝手な解釈ですが、最後の曲を Fool にしたのは、我々FANKSが、2012年に戻って永遠に回れるようにするためかなと、、、
私自身も、30周年の時にはまだ人生がギリギリ折り返し地点の手前だったのですが、今回は明らかに後半に入ってしまいました。今後も、力の限り、TM NETWORK を追いかけていきたいと思います。
追加公演が発表されたとき私は、インテリツアーのDay8・9となっていたのでセットリストはそんなに変わらないかな、と予想していました。ただ追加公演で唯一外されたのが「It's Gonna Be Alright」だったのはホントに残念ですね。ある種このツアーの目玉?だっただけに…。
今となってはDay5を見に行ってて良かったー、と思いますがやはり初回限定やボーナストラックでもいいから「It's Gonna~」をBlu-rayに収録して世に出してもらいたいものです。(ホール公演ではカメラが入っていなかったようなので極めて難しいところでしょうが。)
既に各々のソロ活動が発表されているので2022年のTMは見納めですがDay10と謎の数字、気になりますね。詳細が明らかになる日が来るのを楽しみにしています。
ところで先月のクローズドサーキット配信について管理人さんが”インタビューの後ろに映っているCAROL Tourの映像(音無し)は貴重です”と別の方に返信されていましたが、当日配信を見終わった後「そんなシーンあったかな?」と疑問に思っていました。バッサリとカットされていたんですね…。
初めて買ったCDが「Time Capsule」な人間なのですが、ライヴ経験はなく、今回もあきらめていたところ、このサイトの前記事にある「9/4のチケットはe+で8/30まで購入可能」を見て、チケット購入、無事に参加できました!
感謝してもしきれません。
三人を初めて目にして涙目、I amでも涙目になりました。
ウツのボーカルは良い感じ、と前情報ありつつ不安だったんですが、ほぼ無加工な感じで、しっかり聞こえたので、すごく嬉しかったです。(出だし遅れたあの曲も、「あっ、やっぱり生声だ!」と嬉しかったですw)
私はDay9に参加しました。
Day8は遅れて入られたようですが、Overtureはすごかったですよ。
生のドラム演奏の醍醐味を味わうことができました。
ただ演者が気になって、スクリーンあまり集中して見れませんでした。
でもここの解説で助かりました。そういうことだったのかあ。ようやく理解しました。
それでもって初めての生のTMはもう最高でしたね。
アップテンポは当然ながら、バラードにさえこんなにもビートを感じられるとは思ってもいませんでした。今回生でTMを体感して、TMってホント音楽の質が上質ですね。終始楽しくって仕方ありませんでした。
こりゃハマる訳だ!
ところで、TKソロで弾いていた曲「In the Hall of the Mountain King」っていうんですね。アダムスファミリーだとしか思っていませんでした^^;だんだん激しくなっていくので、荒々しい王子降臨なんて思っていました。
そういえば「We Are Starting Over」の間奏でプロコル・ハルムの「青い影」を小室さんが弾いていましたね。これはDay7以前も同じなのでしょうかね?「青い影」もTulipの「青春の影」みたいな歌詞感なのかなと思ってましたが、全然違っていました。「青春の影」なら「We are~」と歌詞の背景も似ていたのに。でもここでこの曲のフレーズをつなげるとは面白いなあと思いました。
他の方がすでに指摘してるかもですが、小室さんのソロパートにあるのはグリーグのペールギュントより「山の魔王の宮殿にて」です。
あとDay9のWe are starting overでは小室さんはエンドでハモンドの音でプロコルハルムのフレーズを挟んでいました。これは良く合っており(キーが同じということもあり)、もともとの木根さんへの発注内容が「青い影」だったのかもと思わせられました。
あと、9月のはじめに坂本美雨さんのディアフレンズに出てましたが、「デビューしたての頃はある人物のもとにずっと集まっていたから」とウツがコメントしており、ああそこまではOKなんだ!と内心思ってたのですが、特にSNS上では反応はなく、青い星の愚か者様などはどう思われたのか気になっておりました。
「これが最後」という覚悟は、30周年の時にもかなり強くあったと思いますが、今回の関係者の訃報がその思いをまた強めただろうことは、想像に難くないですね。
年齢的にも今後そういう話はどんどん増えていくでしょうし、小室さんもソロを含め「残り時間」を意識した発言が垣間見えます。
その点でループ設定が物語上の「保険」としているというのも、たしかに考えられるかもしれないですね。
>多摩のたーぼさん
Mind Controlの件は、小室さんが自分からばらしちゃいましたね(笑)。
私が仄聞している話では、どうも中は修理したけど、とっかえてはいないみたいですね。
修理者の方も、できるだけ昔のままで再現したかったのだと思います。
復活したMind Control、次のライブでも活躍させてほしいです。
ちなみにMind Controlは3.7kgあるというKXの軽量化版と昔から言われていましたが、関係者の方によればMind Controlも3.7kgとのことですし、小室さん自身もTK Fridayで同じことを言っていたので、どうも軽量化版というのは都市伝説ぽいですね。
>haruさん
it's gonnaは残念ですね。ホールツアーに行ったファンが、今後語り継ぐしかなさそうです。
横浜では別に曲を差し替えるのではなくて追加するのでも全然良かったんですけどね…。
Closed CircuitのCAROL Tourの映像については、あーあって感じですね。
武道館公演はちゃんと撮っているようなので、いずれ音も付けた上で公表してほしいものです。
>thin whiteさん
当サイトでチケット情報を得てライブに参加できたとのこと。
私もとっても嬉しいです!
正直このブログは昔から、ライブには必ず行くし商品は必ず買うみたいな熱心なファンではなく、後追いの方やFC非加入者など軽めのファンに情報を知って欲しいというのが執筆動機なので。
本当のTMのライブを知っていただき、ご満足いただけたのも嬉しいです。
ウツ、生でもうまいでしょ? 感激しますよね。
>みーこさん
最終日にようやく参加できたんですね。
今回はホールツアーでより顕著でしたが、バラードでもドラムを効かせていましたね。
全体として今回はリズム隊をどうするか、強く意識していたんだろうなと感じます。
We Are Starting Over間奏のソロでは、小室さんがオリジナルにないフレーズを弾いていましたが、あれ出典があったんですね。
小室さんの中では、つながるイメージがあったのかもしれません。
その内インタビューなどでそこらへんが明らかになると良いなあと思います。
>kuri566さん
そうなんです! あのセルコン、FANKS THE LIVEと全然違いましたよね。
以前あのライブのドラフェスやナーバスが発表された時に、他の曲も含めて映像素材は全部確認済みと考えてよさそうです。
しかしここでもまだ小出し商法で来るあたりがSONYのいやらしさだなあと思います。
どうもお久しぶりです。
東京では素晴らしい席だったんですね。
私は8回行って、一度もそんなところ当たりませんでしたよ。
横浜のソロがペールギュントであることは、既に英題で本文に記述済みです。
むしろDay6までにやっていたのが何だったのかが気になっています。
青い影の件は、他の方からもご指摘をいただきました。
今回は小室さんや木根さんのセッションやソロが随所に入っていたのはよかったですね。
なおWe Are~はTM再結成の頃に木根さんがソロライブ用に作った曲を1年後にTM用に直したものなので、小室さんの発注があったわけではないと思っています(再結成時に指示があった可能性もないことはないですが)。
ラジオでの「ある人物」発言、割と話題に出ることはあるように思います(特に木根さん)。小室さんはないかな…? でも多分今は「終了」前ほどのタブー感はないように思います。
もちろん、惑星さんの音楽やTMに対する造詣の深さや文章力、ブログを長年続けられる根気があってこその賑わいかと思いますが。
ところでK泉さんて、ファン歴長めの方やTM愛強めの方には割と既知の存在だと思っていましたが、何かアンタッチャブルな要素なりエピソードなりがあったんですかね?
「終了」後のファンだとリアルタイムの空気が分かりづらく、差し支えなければ教えて下さい。
差し支えたらコメント消して頂ければ
1986年以降仕事での接触がないことを見ても、他の関係者よりも触れづらい事情があったのかもしれません。