Blu-ray情報およびソロ活動の整理
この半月ほど、TMおよびソロ関係はやたらと忙しかったです(私が関わったのは西宮の小室さんライブだけですが)。
どんなことがあったか、自分の脳内整理も兼ねて、下に整理してみました。
・11/27 小室哲哉「billboard classics」初日公演
・11/27 宇都宮隆「U Mix#2」最終公演
・11/27 森口博子「Song for you 2022」に木根尚登ゲスト出演
・11/28~30 木根尚登「Thanks a BEEllion!」配信
・12/1 木根尚登30周年ライブ「Thanks a million!」初日公演
・12/2 木根尚登30周年ライブ「Thanks a million!」最終公演
・12/3 TM NETWORK「How Do You Crash It?」の映画館上映
・12/5 TM NETWORK「G-SHOCK PREMIUM NIGHT」
・12/9 小室哲哉「billboard classics」最終公演
この中で一番注目すべきは、12/5のTM NETWORKのミニライブです。
これは11/18に急に告知されました。
ただし告知されたとはいっても、ファンが参加することはほとんどできませんでした。
主催者CASIOのサイトで抽選で2組4名のみ招待という、ものすごい間口の狭いライブだったのです。
小室さんの「Tetsuya Komuro Studio」でも2組4名の招待枠がありましたが、大勢は変わりません。
こちらのライブはCASIOのG-SHOCK40周年の記念イベントで、「G-SHOCK PREMIUM NIGHT」と題するものでした。
会場など詳細は不明でしたが、billboard Live Tokyoで開催されたようです。
観客は4名しかいなかったわけではなく、CASIOによる招待客が数百名集められたようです。
ライブの詳細はORICON MUSICのサイトに出ていますが、「Beyond The Time」「Be Together」「TK Solo」「Get Wild」を演奏したそうです。
TMの演奏の後は、ラッパーAWICHさんが登場し、小室さんとともにAWICHさんの「Queendom」と安室奈美恵さんの「Sweet 19 Blues」を演奏したそうです。
写真を見ると、全員G-SHOCKを付けての演奏だったようです。
ライブの様子は、12/9にCASIO会員向けにショートバージョンが公開されましたが、時間は全部でわずか1分20秒で、TMの部分はその半分しかありません(「Get Wild」のサビ繰り返し部分)。
12/23には、フルバージョンが公開される予定です。
公開は2023/1/5までとのことなので、ご注意下さい。
なお閲覧のためには、CASIOのサイトで会員登録を行なう必要があります。
12/3には「How Do You Crash It?」の映画館上映がありました。
私は行っていませんが、SNSの情報を見る限りでは、席は結構埋まっていたそうです。
11/25には、「FANKS intelligence Days」アフターパンフレットのvol.2が発売しました。
今回はvol.1ほどのテクスト量はなく、写真がメインですが、東京・大阪・名古屋公演について、それぞれウツ・木根さん・小室さん3人に注目したレポートと、3人の簡単なコメントが付いています。
小室さんのコメントによれば、「FANKS intelligence Days」のセットリストは、「TMN 4001 Days Groove」のようなベストセレクションの気持ちで選んだとのことです。
え、ベストセレクションは「How Do You Crash It?」じゃなかったの?
まあ有観客ライブは7年半ぶりでしたから、最初はヒットメドレーで行こうということだったんでしょうね。
次回はもっと変わった選曲お願いします!
「We Are Starting Over」間奏の演出について、名古屋公演初日で木根さんのアコギソロと小室さんのシンセの間に木根さんのハーモニカを追加し、2日目はウツの提案でハーモニカとシンセをクロスフェードするようにしたそうです。
小室さんの位置づけでは、この次の木根さんソロまでは「木根をフィーチャーするコーナー」でした。
この時間は意図的に照明を減らしていたそうですが、この部分をオーガニックな雰囲気にしたかったのだろうと、パンフレットには書かれていました。
また小室ソロコーナーについて、名古屋公演2日目から「In The Hall Of The Mountain King」を冒頭に演奏するようになりましたが、これはRick Wakemanの「Journey To The Centre Of The Earth 」のオマージュで、急に思いついたそうです。
確認してみましたが、たしかに同じフレーズが使われていますねえ。
直接クラシックから採ったというのではなく、昔のロックミュージシャンの作品を介しての着想というのが、いかにも小室さんらしいです。
なお12/23には、横浜公演の様子をまとめたアフターパンフレットの最後となるvol.3が発売されます。
11/17には、重要な告知がありました。
12/28のblu-ray「FANKS intelligence Days」のリリースが決定です!
今回も限定版(14080円)・通常版(10780円)の2種類が発売されます。
ただ前作「How Do You Crash It?」の限定版には、ツアー申込用シリアルや「How Crash?」スタジオ音源CD、など見逃せない収録物がついていましたが、今回はLIVE CD 2枚(おそらくblu-ray収録音源と同じもの)・「Time To Count Down」の字が書いてある缶バッジ・オリジナルクリアファイルの他、Tシャツオーダーカード(Tシャツ購入の場合の料金は別払い)があるくらいです。
うーーん、私は付属品で3000円の価値があると思うものが一つもなかったので、通常版を注文しました。
別日程の音源を入れたCDがあれば迷わず限定版だったんだけど(特に横浜公演でカットされた「it's gonna be alright」)、なんでそういう需要を意識しないかな?
ちなみに今回も店舗ごとに特典付き商品が販売されています。
たとえばamazonではトートバッグが付きます。
特典が欲しい方はどうぞご厳選ください。
ちなみに特典不要で通常版で結構という方は、自宅配送なら楽天のハピネット・オンライン(8947円)、店舗受け取りならセブンネット(8624円)がたぶん一番安いです(12/10現在で)。
本商品のリリースとアフターパンフレットvol.3の刊行により、「FANKS intelligence Days」関連の商品は年内にケリがつきそうです。
さらに年明けの1/6には、WOWOWで「FANKS intelligence Days」の2度目の再放送があります。
過去作品について、11/27に「CAROL」より 「A Day In The Girl's Life」「CAROL(Carol's Theme Ⅰ)」「Just One Victory」の3曲の360 Reality Audio音源の配信が始まりました。
Amazon Music Unlimitedで聞くことができます。
「Just One Victory」は以前「TK Friday」で試作音源の一部を流していましたが、ようやく公開されました。
こちらはアルバム全体というわけにはいかなかったんですね。
その他TM関連情報として、「Get Wild」をエンディングテーマとする予定の「劇場版シティーハンター」が2023年に公開されることが、12/2に告知されました。
何月頃になるかは分かりませんが、たぶんTMの次の活動もこれに合わせてくるんでしょう。
ついでメンバーのソロ活動について。
ウツは11/27にZepp DiverCity Tokyoで、秋ツアー「U Mix#2」の最終公演を迎えました。
11/17にはウメダFMの「BE TRAVEL Thu.」にコメント出演しました。
私はこちらは聞いていませんが、たぶん11/19大阪Zepp Namba公演の宣伝のための出演と思われます。
こちらの大阪公演、私も行ってきました。
今回はウツの左にNAOTOさん、右にnishi-kenさんがいるという前回の「U Mix」と同じ配置で、前半でNAOTOソロ、後半でnishi-kenソロを入れるという構成も前回と同様でした。
ただ前回よりも視覚効果を意識した演出が多く、ライブの展開もより練られていた印象です。
今回は2曲目で新曲が披露されました。
最終日にはアンコールでも別の新曲を披露したそうです。
2曲目の方はヴァイオリンをフィーチャーしており、おそらく将来(すでにかもしれませんが)3人でスタジオ音源をレコーディングするんだろうと思います。
2曲合わせてシングルとか出すんでしょうか。
セットリストは個人的には前回の方がよかったです。
(本編最後の「Daydream Tripper」があまり好きじゃないのもあり)。
私としては、「Parallel Dream」「悠久の風」が良い曲だなあと思いました。
TM曲としては、「Twinkle Night」「Fallin' Angel」が選ばれました。
どっちもうれしい選曲なのですが、「Twinkle Night」は冒頭の弦楽器の音をバイオリンで再現して欲しかったです。
せっかくヴァイオリンがいるのに!
もう一方の「Fallin' Angel」はこれと比べるとオリジナルに忠実でした。
なんか妙なレア感があり、自分の中では結構もりあがりました。
これって1988年の「Kiss Japan Tour」以来の演奏ですよね。
またアンコールでは、1曲目にSPEEDWAYの「Close Your Eyes」が演奏されました。
これは大阪公演からだったそうで(それ以前のアンコール曲は「Trouble in Heaven」1曲のみ。大阪以後は2曲)、しかも最終日(たぶんblu-ray収録日)には新曲に差し替えられたので、大阪・名古屋・セミファイナルの3公演でしか聞けなかったことになります。
ただ予想外過ぎたためか、観客は十分に反応できていませんでした。
演奏にはSIMONS風の音が入っており、SPEEDWAYの初期(「夢まで翔んで」の頃)の音を意識しているのかな?と思いました。
ウツはかつては秋ツアーの後に年末ディナーショーを開催していましたが、コロナ流行が始まった2020年からは木根さんと一緒に「歌酔曲 vs フォーク」を開催するようになりました。
しかし今年はまだ「歌酔曲 vs フォーク」の開催告知はありません。
今年の年末はゆっくりするということでしょうか。
木根さんは、12/1・2にソロ30周年記念ライブ「Thanks a million!」を開催しました。
こちらのライブタイトル、なかなか発表されず、かなり直前(11月下旬)に決まったみたいです。
11/28には「Thanks a million!」開催に先駆けて、youtubeでビデオコンサート「NAOTO KINE Video Concert 2022 Talk & Live “Thanks a BEEllion!”」が配信されました(11/30までアーカイブ)。
すでに商品化されている「RESET」「キネバラ」のトーク・ライブの映像を30分に編集したものだったようです。
こちらは12/11の19:00にも配信予定で、木根さんもチャット欄に登場するそうです。
「Thanks a million!」開催日に発表されましたが、12/24にソロ30周年記念ベスト盤「キネコレ ―NAOTO KINE SONGS COLLECTION―」がリリースされます。
2枚組30曲に加え、ソロデビュー曲「泣かないで」の「ピアノ弾き語りヴァージョン」(新録)がボーナストラックとして収録されます。
2012年に20周年記念ベスト盤「キネソロ」「キネベス」をリリースしてからは会場・通販限定販売ミニアルバム3枚しか出していないことを考えれば、ミニアルバムからオリジナル曲を集めたフルアルバムで良かったんじゃないのとも思いますが、いろんな考えがあるんでしょうね。
12/11には「泣かないで― ピアノ弾き語りヴァージョン―」の撮り下ろしMVを公開するそうです。
11/27には、 森口博子さんの「Song for you 2022」にゲスト出演しました。
12/11には三鷹市芸術文化センター風のホールで開かれる大川直人写真展「GOOD TIME MUSIC」のトークショーにゲスト出演し、トークと演奏を行なう予定です(写真展自体は12/21~25)。
12/14・15には、佐藤竹善さんとのコラボライブ「My Favorite Songs」が開催されます。
1/17には神谷えりさんとのコラボライブ「Eri Kamiya meets Naoto Kine」を、大阪のOrange county cafeで開催することが告知されました。
その他、メディア出演については下にまとめておきます。
・11/20・27 FM各局で放送の「大石吾朗PremiumG」に出演
・12/12 FM HOT 839「ロックンロールゴルフナイト」に出演
・12/17 WOWOWプライム「INVITATION/氷川きよし」に出演。
・12/23 bayfm「KISS & SMILE」に出演
小室さんは11/27渋谷オーチャードホール、12/9兵庫県立芸術文化センターで、クラシックのフルオーケストラを引き連れたライブ「billboard classics -Historia-」を開催しました。
今回はクラシック風に、事前にセットリストを公開しました(渋谷・西宮)。
渋谷公演のレポートはすでに公開されています。
また12/1には、FM大阪「Love Flap」にゲスト出演し、西宮公演の宣伝をしています。
今回は「FANKS intelligence Days」のDay8・9のサポートを務めた小野かほりさんが、今回もラテンパーカッションを務めました。
11/8には、ゲストもあることが明かされました。
渋谷ではBeverlyさん、西宮では浅倉大介さん・Beverlyさんです。
浅倉さんとBeverlyさんを呼ぶのは明らかにPANDORAを意識したものです。
実際にBeverlyさんが歌う曲にはPANDORAの「Be The One」が含まれており、西宮公演ではここだけ浅倉さんとBeverlyさんが両方出演しました。
(浅倉さんはその後ラストの「Christmas Chorus」でも演奏)
西宮公演には私も参加してきました。
カメラが複数入っていたので、将来映像が商品化するかもしれません。
今回はなんと前から4列目という奇跡! 小室さんの表情や指の動きが細かいところまで分かりました。
ただ近すぎてオーケストラの方々が一部しか見えず、どの曲で誰が演奏しているのかよく分からなかったです(贅沢な文句)。
今回参加してのおおまかな感想としては、やって良かったなあという感じです。
小室さんは2020年の復帰以来、屋外やbillboard Liveなど少人数の会場ではソロライブをやってきましたが、中規模のホール(2000人規模)でのワンマンライブは実に久しぶりのことです。
小室さんはライブ+DJパフォーマンスを積極的に披露していたavex時代も、基本的にクラブを会場にしていました。
ピアノコンサートはホールで開催していましたが、これも多くて1000人規模でした。
上海など海外で開催していたものの動員規模は把握していませんが、多分そんな大規模ではなかったと思います。
今回2000人規模のライブを自分で計画し遂行できたのは、小室さんの歴史の中でも一つの記念になったのではないでしょうか。
なお渋谷・西宮公演ともチケットは売り切れず当日券が出ましたが、少なくとも西宮公演の席は、私がいた1階(全席の2/3くらい)は埋まっており、当日券は4階席(最上階)だったようなので、だいたい埋まっていたと見てよいと思います。
またオーケストラとのコラボは、これまででは1991年のV2名義の「Special Live Virginity」くらいかと思うので(TVの企画やゲストライブは措いて)、その意味でも小室さんのキャリアの中で貴重な体験になっているんじゃないかと推測します。
何よりも、小室さんが積極的にピアノやシンセを弾いていたのは嬉しかったです。
これまでのbillboard Liveなどと比べても、今回は「弾く」ことに徹していたと思います。
プレイヤー小室哲哉を見ることのできたライブでした。
ゲストの浅倉大介さんも、(あるいは小室さん以上に)とても嬉しそうにしていました。
浅倉さんの前回の小室さんとの共演は2018年のPANDORA公演で、小室さんの引退を横で見守るという実に悲しいライブでした。
おそらく小室さんの復帰と共演をもっとも望んできた一人と思われる浅倉さんにとって、音楽を楽しんでいる小室さんとのコラボユニットで演奏できたこの機会は、大変幸せだったに違いないと思います。
ちなみに小室さんはシンセとグランドピアノに三方を囲まれたブースで演奏しましたが、浅倉さんが現れる時はスタッフが持ってきたマイクスタンドの前に移動し、浅倉さんが小室さんのブースに入りました。
え、そこ譲るんだ!と驚きましたが、さらに驚いたのは、この時に小室さんが「FANKS intellgence Days」で登場した復旧Mind Controlを装備したこと!
目の前で見れて眼福でした。
ただ「Be The One」の時はともかく、「Christmas Chorus」の時はほとんど鍵盤に触っていませんでしたが。
小室さんがこれまで30年以上かけて作ってきた楽曲たちがオーケストラの音で蘇ったことも感慨深かったです。
多分小室さんも感じるところはあったと思います。
私の関心の薄いプロデューサー時代の楽曲でも、特に最後の方で演奏された「I'm proud」「Can You Celebrate?」などは、楽曲の作りから言ってもオーケストラで再現する意義のあるものでした。
オーケストラでの演奏の意義でいえば、「炎」「天と地と」にも触れないわけにはいきません。
特に「炎」は短時間の演奏でしたが、多くの生楽器による迫力ある演奏を聞き、感激しました。
今回は小室さんの楽曲とクラシックを組み合わせる試みも見られました。
たとえば冒頭の「Get Wild」はムソルグスキーの「Pictures At An Exhibition」、「寒い夜だから…」はモーツァルトの「Turkish March」とマッシュアップが行なわれていました。
最後の「Christmas Chorus」は、「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」につながり、ライブを終えました。
なお小室さんの誕生日に開催された渋谷公演では、「Christmas Chorus」の後は「Happy Birthday to You」につながったそうです。
なおこれはファンサービスでしょうが、「天と地と」「Christmas Chorus」では小室さんがボーカルを取りました。
渋谷公演ではセットリストに入っていないのにこの2曲をサプライズ演奏したそうです(西宮公演のセットリストにはあり)。
小室さんもよく声が出ていました。
これまでの何度かのbillboard Liveで自信が付いたのでしょうか。
これはとっても良いことです!
歌つながりでは、初めて生で聞きましたが、Beverlyさんのボーカルはやはり圧巻でした。
1曲目から大迫力の「Faces Places」でした。
小室さんも、自分の曲を歌い継いでくれる若い人がいることは嬉しいと思います。
2曲目の「GooD Luck」は、マニアックなところを出してきたなと思っていましたが(篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」のカップリング曲)、小室さんはBeverlyさんに歌って欲しいと思っていたそうです。
私はあまり頭に入っていない曲でしたが、オーケストラ+Beverlyボーカルのバージョンはなかなか良かったです。
3曲目の「Be The One」は、私からわざわざ言うこともありませんが、小室さんの引退曲のようなイメージが付いてしまったこの曲をまた聞けたことに感激していた観客は少なくなかったと思います。
(小室さんはMCで「瞬間のヒット曲」とか言っていました)
西宮公演の後、小室さん・浅倉さん・Beverlyさんは大阪の福島の某焼肉屋に移動し、打ち上げを行ないました。
この日の「TK Friday」は、店に入ってから肉を焼き始めるまで45分ほど、店内からの生配信となりました。
超ゆるい内容だったのですが、この打ち上げでの久保こーじさんの発言がかなりひどかったです。
もちろん信頼関係があってこその発言ですけどもね。
いや、全力で声を出していたことはよく伝わってきましたよ、小室先生!
歌えるところだけ歌ったりした時とかよりよくできていましたよ!
あとこの時のトークによれば、この日は木根さんも来ていたそうです(神戸の親戚に用事があるので帰ってしまったそうですが)。
他に小室さんがこれまでaccessのライブを見たことがないとか、意外(?)な事実を知りました。
また海産物がダメなことで有名な小室先生ですが、海苔は大丈夫なことであることも、今回判明いたしました。
別にいらない情報ばかりではありますが、実はそれなりに貴重な配信だった気がしてきました。
焼肉屋で紙エプロンを付けている小室さんを見れる機会なんて、そうそうあるもんじゃないです(笑)。
西宮公演が終わった後、オーケストレーションを担当した藤原いくろうさんが「是非再演を♬」「そして打ち込みバリバリのサウンドにオーケストラが乗っかるという形も挑戦してみたいです」とtweetしています。
少なくとも藤原さんは、また小室さんとやりたがっているようなので、もしも小室さんがその気になれば次もあるかもしれません。
「打ち込みバリバリのサウンドにオーケストラが乗っかる」ライブも面白そうですね!
ライブの話だけでかなり長くなってしまいましたが、その他の話も。
11/23には小室さんが NHK総合「インタビューここから」に出演し、約30分休憩なく小室さんのお話を聞くことができました。
再起動後ではメディアで一番の扱いでした。
番組の内容はNHKのサイトで、詳しく(カットされた部分も含めて)紹介されています
またカットされた箇所の内で演奏シーンについては、youtubeの公式映像にも含まれています。
今回は小室さんの原点として、初めてシンセを買った時の話も言及されましたが、中学生の頃に家のエレクトーンを勝手に売ってシンセを買った事件には、インタビュアーも絶句していました(笑)。
シンセは店から家までリヤカーで運んだそうです。
番組ではその時に小室さんが買ったRoland SH-1000が出てきて、小室さんが少し弾いてくれました。
これって、結構貴重なシーンだったと思います。
モノフォニックシンセとポリフォニックシンセの違いなども説明していました。
興味深かったのは、モノフォニック(単音)の話と絡めて、強いメロディラインがヒット曲には大切という話をされていたことです(その時に弾いたのは「Get Wild」でした)。
いつも複雑な音の組み合わせを考えている小室さんですが、核の部分でメロディへのこだわりがあるんだろうなと感じました。
他にも「自分の人生は音楽が100%」とか、「自分の個性がなくなっちゃったら意味ないですから」とかの発言を見て、小室さんが長い間自問自答する中で、自分の音楽を肯定できるようになったんだなと実感できました。
これまで数年間、本当に大変だったんでしょうね…。
11/18に「紅白歌合戦」の出演歌手が発表されました。
かなり意外だった人選の一つが篠原涼子さんのエントリーで、「恋しさとせつなさと心強さと」を歌います。
先日の「恋しさとせつなさと心強さと2023」の発表も関わっているんでしょう。
もしかしたら20数年ぶりに、小室さんも演奏で参加するかもしれません。
「with t. komuro」が復活するかも?
他に個人的にはあまり関心ない話ですが、11/16には「デジタルコンテンツEXPO 2022」の「ASIAGRAPH匠賞」を受賞しました。
Inter BEE 2022のサイトでは、主催者の河口洋一郎さんと小室さんの約30分のトークセッションを12/23まで見ることができます(ただし会員登録必要)。
12/15には「第2回日経メタバースシンポジウム~持続化可能なメタバース実現に向けて~」に出演します(事前収録映像)。
会場参加(日経ホール)はすでに締め切られていますが、オンライン参加(無料)は当日まで参加申し込みを受け付けています。
12/21には、多分年内最後のライブとして、クリスマスディナーショー「NOEL LEON」への出演があります。
「TK Friday」は、最近小室さんが忙しく、11/4・25には坂本美雨「bird flyways」(11/3 billboard Live Osaka)のゲスト出演時のライブ映像の抜粋や、リハーサル映像・楽屋映像などが配信されました。
ライブ映像は、「Precious Memories」「永遠と名づけてデイドリーム」「I'm proud」でした。
11/11はMark Pantherさんのゲスト出演の回でした。
11/18・12/2は近況話がありました。
12/2は日本のワールドカップ予選通過に喜んで、前半30分くらいずっとサッカー話をしていました。
12/9は先に書いた通り、「billboard classics」の打ち上げの様子が配信されました。
番組のエンディングでは、11/18には「Innovation World Fiesta 2022」バージョンで、「Route246」「Get Wild」を演奏しました。
12/2には「billboard classics」で演奏した曲の中から、「炎」を少しだけ演奏してくれました。
最後に小室さんの楽曲提供について、箇条書きでまとめておきます。
・10/24「Bad Apple!! Tetsuya Komuro Remix」(2テイク)を収録する「東方ダンマクカグラ ミュージックコレクション・幻」の通販開始。(前記事かっとさん提供情報)
・11/2「天才てれびくん」の企画に提供したてれび戦士「Be The World」配信リリース。
・11/16Raychellニューアルバム「Don't Give Up!」に小室さんとのセッション音源「Anytime smokin' cigiarette」「Precious Memories」収録。
・11/18浜崎あゆみ「MASK」配信リリース。
・12/24globe CD BOX「10000 Days」に2016年公開の「White Out」の再編集音源収録。
以上、今回も話題が色々ありました。
月末のTMのG-SHOCKライブ配信、blu-rayリリース、アフターパンフレット完結の後は落ち着くでしょうか。
あるいは年明けから、いよいよ次のTMの活動が明かされるのでしょうか。
そんなことを気にしつつ、次回は年末年始の頃に更新いたします。

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【Amazon.co.jp限定】TM NETWORK TOUR 2022 “FANKS intelligence Days” at PIA ARENA MM (通常盤) (Blu-ray) (トートバッグ付) - TM NETWORK
どんなことがあったか、自分の脳内整理も兼ねて、下に整理してみました。
・11/27 小室哲哉「billboard classics」初日公演
・11/27 宇都宮隆「U Mix#2」最終公演
・11/27 森口博子「Song for you 2022」に木根尚登ゲスト出演
・11/28~30 木根尚登「Thanks a BEEllion!」配信
・12/1 木根尚登30周年ライブ「Thanks a million!」初日公演
・12/2 木根尚登30周年ライブ「Thanks a million!」最終公演
・12/3 TM NETWORK「How Do You Crash It?」の映画館上映
・12/5 TM NETWORK「G-SHOCK PREMIUM NIGHT」
・12/9 小室哲哉「billboard classics」最終公演
この中で一番注目すべきは、12/5のTM NETWORKのミニライブです。
これは11/18に急に告知されました。
ただし告知されたとはいっても、ファンが参加することはほとんどできませんでした。
主催者CASIOのサイトで抽選で2組4名のみ招待という、ものすごい間口の狭いライブだったのです。
小室さんの「Tetsuya Komuro Studio」でも2組4名の招待枠がありましたが、大勢は変わりません。
こちらのライブはCASIOのG-SHOCK40周年の記念イベントで、「G-SHOCK PREMIUM NIGHT」と題するものでした。
会場など詳細は不明でしたが、billboard Live Tokyoで開催されたようです。
観客は4名しかいなかったわけではなく、CASIOによる招待客が数百名集められたようです。
ライブの詳細はORICON MUSICのサイトに出ていますが、「Beyond The Time」「Be Together」「TK Solo」「Get Wild」を演奏したそうです。
TMの演奏の後は、ラッパーAWICHさんが登場し、小室さんとともにAWICHさんの「Queendom」と安室奈美恵さんの「Sweet 19 Blues」を演奏したそうです。
写真を見ると、全員G-SHOCKを付けての演奏だったようです。
ライブの様子は、12/9にCASIO会員向けにショートバージョンが公開されましたが、時間は全部でわずか1分20秒で、TMの部分はその半分しかありません(「Get Wild」のサビ繰り返し部分)。
12/23には、フルバージョンが公開される予定です。
公開は2023/1/5までとのことなので、ご注意下さい。
なお閲覧のためには、CASIOのサイトで会員登録を行なう必要があります。
12/3には「How Do You Crash It?」の映画館上映がありました。
私は行っていませんが、SNSの情報を見る限りでは、席は結構埋まっていたそうです。
11/25には、「FANKS intelligence Days」アフターパンフレットのvol.2が発売しました。
今回はvol.1ほどのテクスト量はなく、写真がメインですが、東京・大阪・名古屋公演について、それぞれウツ・木根さん・小室さん3人に注目したレポートと、3人の簡単なコメントが付いています。
小室さんのコメントによれば、「FANKS intelligence Days」のセットリストは、「TMN 4001 Days Groove」のようなベストセレクションの気持ちで選んだとのことです。
え、ベストセレクションは「How Do You Crash It?」じゃなかったの?
まあ有観客ライブは7年半ぶりでしたから、最初はヒットメドレーで行こうということだったんでしょうね。
次回はもっと変わった選曲お願いします!
「We Are Starting Over」間奏の演出について、名古屋公演初日で木根さんのアコギソロと小室さんのシンセの間に木根さんのハーモニカを追加し、2日目はウツの提案でハーモニカとシンセをクロスフェードするようにしたそうです。
小室さんの位置づけでは、この次の木根さんソロまでは「木根をフィーチャーするコーナー」でした。
この時間は意図的に照明を減らしていたそうですが、この部分をオーガニックな雰囲気にしたかったのだろうと、パンフレットには書かれていました。
また小室ソロコーナーについて、名古屋公演2日目から「In The Hall Of The Mountain King」を冒頭に演奏するようになりましたが、これはRick Wakemanの「Journey To The Centre Of The Earth 」のオマージュで、急に思いついたそうです。
確認してみましたが、たしかに同じフレーズが使われていますねえ。
直接クラシックから採ったというのではなく、昔のロックミュージシャンの作品を介しての着想というのが、いかにも小室さんらしいです。
なお12/23には、横浜公演の様子をまとめたアフターパンフレットの最後となるvol.3が発売されます。
11/17には、重要な告知がありました。
12/28のblu-ray「FANKS intelligence Days」のリリースが決定です!
今回も限定版(14080円)・通常版(10780円)の2種類が発売されます。
ただ前作「How Do You Crash It?」の限定版には、ツアー申込用シリアルや「How Crash?」スタジオ音源CD、など見逃せない収録物がついていましたが、今回はLIVE CD 2枚(おそらくblu-ray収録音源と同じもの)・「Time To Count Down」の字が書いてある缶バッジ・オリジナルクリアファイルの他、Tシャツオーダーカード(Tシャツ購入の場合の料金は別払い)があるくらいです。
うーーん、私は付属品で3000円の価値があると思うものが一つもなかったので、通常版を注文しました。
別日程の音源を入れたCDがあれば迷わず限定版だったんだけど(特に横浜公演でカットされた「it's gonna be alright」)、なんでそういう需要を意識しないかな?
ちなみに今回も店舗ごとに特典付き商品が販売されています。
たとえばamazonではトートバッグが付きます。
特典が欲しい方はどうぞご厳選ください。
ちなみに特典不要で通常版で結構という方は、自宅配送なら楽天のハピネット・オンライン(8947円)、店舗受け取りならセブンネット(8624円)がたぶん一番安いです(12/10現在で)。
本商品のリリースとアフターパンフレットvol.3の刊行により、「FANKS intelligence Days」関連の商品は年内にケリがつきそうです。
さらに年明けの1/6には、WOWOWで「FANKS intelligence Days」の2度目の再放送があります。
過去作品について、11/27に「CAROL」より 「A Day In The Girl's Life」「CAROL(Carol's Theme Ⅰ)」「Just One Victory」の3曲の360 Reality Audio音源の配信が始まりました。
Amazon Music Unlimitedで聞くことができます。
「Just One Victory」は以前「TK Friday」で試作音源の一部を流していましたが、ようやく公開されました。
こちらはアルバム全体というわけにはいかなかったんですね。
その他TM関連情報として、「Get Wild」をエンディングテーマとする予定の「劇場版シティーハンター」が2023年に公開されることが、12/2に告知されました。
何月頃になるかは分かりませんが、たぶんTMの次の活動もこれに合わせてくるんでしょう。
ついでメンバーのソロ活動について。
ウツは11/27にZepp DiverCity Tokyoで、秋ツアー「U Mix#2」の最終公演を迎えました。
11/17にはウメダFMの「BE TRAVEL Thu.」にコメント出演しました。
私はこちらは聞いていませんが、たぶん11/19大阪Zepp Namba公演の宣伝のための出演と思われます。
こちらの大阪公演、私も行ってきました。
今回はウツの左にNAOTOさん、右にnishi-kenさんがいるという前回の「U Mix」と同じ配置で、前半でNAOTOソロ、後半でnishi-kenソロを入れるという構成も前回と同様でした。
ただ前回よりも視覚効果を意識した演出が多く、ライブの展開もより練られていた印象です。
今回は2曲目で新曲が披露されました。
最終日にはアンコールでも別の新曲を披露したそうです。
2曲目の方はヴァイオリンをフィーチャーしており、おそらく将来(すでにかもしれませんが)3人でスタジオ音源をレコーディングするんだろうと思います。
2曲合わせてシングルとか出すんでしょうか。
セットリストは個人的には前回の方がよかったです。
(本編最後の「Daydream Tripper」があまり好きじゃないのもあり)。
私としては、「Parallel Dream」「悠久の風」が良い曲だなあと思いました。
TM曲としては、「Twinkle Night」「Fallin' Angel」が選ばれました。
どっちもうれしい選曲なのですが、「Twinkle Night」は冒頭の弦楽器の音をバイオリンで再現して欲しかったです。
せっかくヴァイオリンがいるのに!
もう一方の「Fallin' Angel」はこれと比べるとオリジナルに忠実でした。
なんか妙なレア感があり、自分の中では結構もりあがりました。
これって1988年の「Kiss Japan Tour」以来の演奏ですよね。
またアンコールでは、1曲目にSPEEDWAYの「Close Your Eyes」が演奏されました。
これは大阪公演からだったそうで(それ以前のアンコール曲は「Trouble in Heaven」1曲のみ。大阪以後は2曲)、しかも最終日(たぶんblu-ray収録日)には新曲に差し替えられたので、大阪・名古屋・セミファイナルの3公演でしか聞けなかったことになります。
ただ予想外過ぎたためか、観客は十分に反応できていませんでした。
演奏にはSIMONS風の音が入っており、SPEEDWAYの初期(「夢まで翔んで」の頃)の音を意識しているのかな?と思いました。
ウツはかつては秋ツアーの後に年末ディナーショーを開催していましたが、コロナ流行が始まった2020年からは木根さんと一緒に「歌酔曲 vs フォーク」を開催するようになりました。
しかし今年はまだ「歌酔曲 vs フォーク」の開催告知はありません。
今年の年末はゆっくりするということでしょうか。
木根さんは、12/1・2にソロ30周年記念ライブ「Thanks a million!」を開催しました。
こちらのライブタイトル、なかなか発表されず、かなり直前(11月下旬)に決まったみたいです。
11/28には「Thanks a million!」開催に先駆けて、youtubeでビデオコンサート「NAOTO KINE Video Concert 2022 Talk & Live “Thanks a BEEllion!”」が配信されました(11/30までアーカイブ)。
すでに商品化されている「RESET」「キネバラ」のトーク・ライブの映像を30分に編集したものだったようです。
こちらは12/11の19:00にも配信予定で、木根さんもチャット欄に登場するそうです。
「Thanks a million!」開催日に発表されましたが、12/24にソロ30周年記念ベスト盤「キネコレ ―NAOTO KINE SONGS COLLECTION―」がリリースされます。
2枚組30曲に加え、ソロデビュー曲「泣かないで」の「ピアノ弾き語りヴァージョン」(新録)がボーナストラックとして収録されます。
2012年に20周年記念ベスト盤「キネソロ」「キネベス」をリリースしてからは会場・通販限定販売ミニアルバム3枚しか出していないことを考えれば、ミニアルバムからオリジナル曲を集めたフルアルバムで良かったんじゃないのとも思いますが、いろんな考えがあるんでしょうね。
12/11には「泣かないで― ピアノ弾き語りヴァージョン―」の撮り下ろしMVを公開するそうです。
11/27には、 森口博子さんの「Song for you 2022」にゲスト出演しました。
12/11には三鷹市芸術文化センター風のホールで開かれる大川直人写真展「GOOD TIME MUSIC」のトークショーにゲスト出演し、トークと演奏を行なう予定です(写真展自体は12/21~25)。
12/14・15には、佐藤竹善さんとのコラボライブ「My Favorite Songs」が開催されます。
1/17には神谷えりさんとのコラボライブ「Eri Kamiya meets Naoto Kine」を、大阪のOrange county cafeで開催することが告知されました。
その他、メディア出演については下にまとめておきます。
・11/20・27 FM各局で放送の「大石吾朗PremiumG」に出演
・12/12 FM HOT 839「ロックンロールゴルフナイト」に出演
・12/17 WOWOWプライム「INVITATION/氷川きよし」に出演。
・12/23 bayfm「KISS & SMILE」に出演
小室さんは11/27渋谷オーチャードホール、12/9兵庫県立芸術文化センターで、クラシックのフルオーケストラを引き連れたライブ「billboard classics -Historia-」を開催しました。
今回はクラシック風に、事前にセットリストを公開しました(渋谷・西宮)。
渋谷公演のレポートはすでに公開されています。
また12/1には、FM大阪「Love Flap」にゲスト出演し、西宮公演の宣伝をしています。
今回は「FANKS intelligence Days」のDay8・9のサポートを務めた小野かほりさんが、今回もラテンパーカッションを務めました。
11/8には、ゲストもあることが明かされました。
渋谷ではBeverlyさん、西宮では浅倉大介さん・Beverlyさんです。
浅倉さんとBeverlyさんを呼ぶのは明らかにPANDORAを意識したものです。
実際にBeverlyさんが歌う曲にはPANDORAの「Be The One」が含まれており、西宮公演ではここだけ浅倉さんとBeverlyさんが両方出演しました。
(浅倉さんはその後ラストの「Christmas Chorus」でも演奏)
西宮公演には私も参加してきました。
カメラが複数入っていたので、将来映像が商品化するかもしれません。
今回はなんと前から4列目という奇跡! 小室さんの表情や指の動きが細かいところまで分かりました。
ただ近すぎてオーケストラの方々が一部しか見えず、どの曲で誰が演奏しているのかよく分からなかったです(贅沢な文句)。
今回参加してのおおまかな感想としては、やって良かったなあという感じです。
小室さんは2020年の復帰以来、屋外やbillboard Liveなど少人数の会場ではソロライブをやってきましたが、中規模のホール(2000人規模)でのワンマンライブは実に久しぶりのことです。
小室さんはライブ+DJパフォーマンスを積極的に披露していたavex時代も、基本的にクラブを会場にしていました。
ピアノコンサートはホールで開催していましたが、これも多くて1000人規模でした。
上海など海外で開催していたものの動員規模は把握していませんが、多分そんな大規模ではなかったと思います。
今回2000人規模のライブを自分で計画し遂行できたのは、小室さんの歴史の中でも一つの記念になったのではないでしょうか。
なお渋谷・西宮公演ともチケットは売り切れず当日券が出ましたが、少なくとも西宮公演の席は、私がいた1階(全席の2/3くらい)は埋まっており、当日券は4階席(最上階)だったようなので、だいたい埋まっていたと見てよいと思います。
またオーケストラとのコラボは、これまででは1991年のV2名義の「Special Live Virginity」くらいかと思うので(TVの企画やゲストライブは措いて)、その意味でも小室さんのキャリアの中で貴重な体験になっているんじゃないかと推測します。
何よりも、小室さんが積極的にピアノやシンセを弾いていたのは嬉しかったです。
これまでのbillboard Liveなどと比べても、今回は「弾く」ことに徹していたと思います。
プレイヤー小室哲哉を見ることのできたライブでした。
ゲストの浅倉大介さんも、(あるいは小室さん以上に)とても嬉しそうにしていました。
浅倉さんの前回の小室さんとの共演は2018年のPANDORA公演で、小室さんの引退を横で見守るという実に悲しいライブでした。
おそらく小室さんの復帰と共演をもっとも望んできた一人と思われる浅倉さんにとって、音楽を楽しんでいる小室さんとのコラボユニットで演奏できたこの機会は、大変幸せだったに違いないと思います。
ちなみに小室さんはシンセとグランドピアノに三方を囲まれたブースで演奏しましたが、浅倉さんが現れる時はスタッフが持ってきたマイクスタンドの前に移動し、浅倉さんが小室さんのブースに入りました。
え、そこ譲るんだ!と驚きましたが、さらに驚いたのは、この時に小室さんが「FANKS intellgence Days」で登場した復旧Mind Controlを装備したこと!
目の前で見れて眼福でした。
ただ「Be The One」の時はともかく、「Christmas Chorus」の時はほとんど鍵盤に触っていませんでしたが。
小室さんがこれまで30年以上かけて作ってきた楽曲たちがオーケストラの音で蘇ったことも感慨深かったです。
多分小室さんも感じるところはあったと思います。
私の関心の薄いプロデューサー時代の楽曲でも、特に最後の方で演奏された「I'm proud」「Can You Celebrate?」などは、楽曲の作りから言ってもオーケストラで再現する意義のあるものでした。
オーケストラでの演奏の意義でいえば、「炎」「天と地と」にも触れないわけにはいきません。
特に「炎」は短時間の演奏でしたが、多くの生楽器による迫力ある演奏を聞き、感激しました。
今回は小室さんの楽曲とクラシックを組み合わせる試みも見られました。
たとえば冒頭の「Get Wild」はムソルグスキーの「Pictures At An Exhibition」、「寒い夜だから…」はモーツァルトの「Turkish March」とマッシュアップが行なわれていました。
最後の「Christmas Chorus」は、「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」につながり、ライブを終えました。
なお小室さんの誕生日に開催された渋谷公演では、「Christmas Chorus」の後は「Happy Birthday to You」につながったそうです。
なおこれはファンサービスでしょうが、「天と地と」「Christmas Chorus」では小室さんがボーカルを取りました。
渋谷公演ではセットリストに入っていないのにこの2曲をサプライズ演奏したそうです(西宮公演のセットリストにはあり)。
小室さんもよく声が出ていました。
これまでの何度かのbillboard Liveで自信が付いたのでしょうか。
これはとっても良いことです!
歌つながりでは、初めて生で聞きましたが、Beverlyさんのボーカルはやはり圧巻でした。
1曲目から大迫力の「Faces Places」でした。
小室さんも、自分の曲を歌い継いでくれる若い人がいることは嬉しいと思います。
2曲目の「GooD Luck」は、マニアックなところを出してきたなと思っていましたが(篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」のカップリング曲)、小室さんはBeverlyさんに歌って欲しいと思っていたそうです。
私はあまり頭に入っていない曲でしたが、オーケストラ+Beverlyボーカルのバージョンはなかなか良かったです。
3曲目の「Be The One」は、私からわざわざ言うこともありませんが、小室さんの引退曲のようなイメージが付いてしまったこの曲をまた聞けたことに感激していた観客は少なくなかったと思います。
(小室さんはMCで「瞬間のヒット曲」とか言っていました)
西宮公演の後、小室さん・浅倉さん・Beverlyさんは大阪の福島の某焼肉屋に移動し、打ち上げを行ないました。
この日の「TK Friday」は、店に入ってから肉を焼き始めるまで45分ほど、店内からの生配信となりました。
超ゆるい内容だったのですが、この打ち上げでの久保こーじさんの発言がかなりひどかったです。
もちろん信頼関係があってこその発言ですけどもね。
久保「みんなどう思うんでしょうね? 先生の歌(「天と地と」)からBeverlyの歌に代わるんですよ?」
久保「先生のあの蚊の声からですよ?」
小室「そうだねー。あれでもAメロはそうだけど、Bメロからフルボリュームで歌っているんだよ? あれでも」(結構普通に受け入れている)
浅倉「あれでもとか、そんま卑屈にならなくても大丈夫。かっこよかった。だって久々だったもの、Heaven and Earth生歌で聞けたの」(必死でフォロー)
いや、全力で声を出していたことはよく伝わってきましたよ、小室先生!
歌えるところだけ歌ったりした時とかよりよくできていましたよ!
あとこの時のトークによれば、この日は木根さんも来ていたそうです(神戸の親戚に用事があるので帰ってしまったそうですが)。
他に小室さんがこれまでaccessのライブを見たことがないとか、意外(?)な事実を知りました。
また海産物がダメなことで有名な小室先生ですが、海苔は大丈夫なことであることも、今回判明いたしました。
別にいらない情報ばかりではありますが、実はそれなりに貴重な配信だった気がしてきました。
焼肉屋で紙エプロンを付けている小室さんを見れる機会なんて、そうそうあるもんじゃないです(笑)。
西宮公演が終わった後、オーケストレーションを担当した藤原いくろうさんが「是非再演を♬」「そして打ち込みバリバリのサウンドにオーケストラが乗っかるという形も挑戦してみたいです」とtweetしています。
少なくとも藤原さんは、また小室さんとやりたがっているようなので、もしも小室さんがその気になれば次もあるかもしれません。
「打ち込みバリバリのサウンドにオーケストラが乗っかる」ライブも面白そうですね!
ライブの話だけでかなり長くなってしまいましたが、その他の話も。
11/23には小室さんが NHK総合「インタビューここから」に出演し、約30分休憩なく小室さんのお話を聞くことができました。
再起動後ではメディアで一番の扱いでした。
番組の内容はNHKのサイトで、詳しく(カットされた部分も含めて)紹介されています
またカットされた箇所の内で演奏シーンについては、youtubeの公式映像にも含まれています。
今回は小室さんの原点として、初めてシンセを買った時の話も言及されましたが、中学生の頃に家のエレクトーンを勝手に売ってシンセを買った事件には、インタビュアーも絶句していました(笑)。
シンセは店から家までリヤカーで運んだそうです。
番組ではその時に小室さんが買ったRoland SH-1000が出てきて、小室さんが少し弾いてくれました。
これって、結構貴重なシーンだったと思います。
モノフォニックシンセとポリフォニックシンセの違いなども説明していました。
興味深かったのは、モノフォニック(単音)の話と絡めて、強いメロディラインがヒット曲には大切という話をされていたことです(その時に弾いたのは「Get Wild」でした)。
いつも複雑な音の組み合わせを考えている小室さんですが、核の部分でメロディへのこだわりがあるんだろうなと感じました。
他にも「自分の人生は音楽が100%」とか、「自分の個性がなくなっちゃったら意味ないですから」とかの発言を見て、小室さんが長い間自問自答する中で、自分の音楽を肯定できるようになったんだなと実感できました。
これまで数年間、本当に大変だったんでしょうね…。
11/18に「紅白歌合戦」の出演歌手が発表されました。
かなり意外だった人選の一つが篠原涼子さんのエントリーで、「恋しさとせつなさと心強さと」を歌います。
先日の「恋しさとせつなさと心強さと2023」の発表も関わっているんでしょう。
もしかしたら20数年ぶりに、小室さんも演奏で参加するかもしれません。
「with t. komuro」が復活するかも?
他に個人的にはあまり関心ない話ですが、11/16には「デジタルコンテンツEXPO 2022」の「ASIAGRAPH匠賞」を受賞しました。
Inter BEE 2022のサイトでは、主催者の河口洋一郎さんと小室さんの約30分のトークセッションを12/23まで見ることができます(ただし会員登録必要)。
12/15には「第2回日経メタバースシンポジウム~持続化可能なメタバース実現に向けて~」に出演します(事前収録映像)。
会場参加(日経ホール)はすでに締め切られていますが、オンライン参加(無料)は当日まで参加申し込みを受け付けています。
12/21には、多分年内最後のライブとして、クリスマスディナーショー「NOEL LEON」への出演があります。
「TK Friday」は、最近小室さんが忙しく、11/4・25には坂本美雨「bird flyways」(11/3 billboard Live Osaka)のゲスト出演時のライブ映像の抜粋や、リハーサル映像・楽屋映像などが配信されました。
ライブ映像は、「Precious Memories」「永遠と名づけてデイドリーム」「I'm proud」でした。
11/11はMark Pantherさんのゲスト出演の回でした。
11/18・12/2は近況話がありました。
12/2は日本のワールドカップ予選通過に喜んで、前半30分くらいずっとサッカー話をしていました。
12/9は先に書いた通り、「billboard classics」の打ち上げの様子が配信されました。
番組のエンディングでは、11/18には「Innovation World Fiesta 2022」バージョンで、「Route246」「Get Wild」を演奏しました。
12/2には「billboard classics」で演奏した曲の中から、「炎」を少しだけ演奏してくれました。
最後に小室さんの楽曲提供について、箇条書きでまとめておきます。
・10/24「Bad Apple!! Tetsuya Komuro Remix」(2テイク)を収録する「東方ダンマクカグラ ミュージックコレクション・幻」の通販開始。(前記事かっとさん提供情報)
・11/2「天才てれびくん」の企画に提供したてれび戦士「Be The World」配信リリース。
・11/16Raychellニューアルバム「Don't Give Up!」に小室さんとのセッション音源「Anytime smokin' cigiarette」「Precious Memories」収録。
・11/18浜崎あゆみ「MASK」配信リリース。
・12/24globe CD BOX「10000 Days」に2016年公開の「White Out」の再編集音源収録。
以上、今回も話題が色々ありました。
月末のTMのG-SHOCKライブ配信、blu-rayリリース、アフターパンフレット完結の後は落ち着くでしょうか。
あるいは年明けから、いよいよ次のTMの活動が明かされるのでしょうか。
そんなことを気にしつつ、次回は年末年始の頃に更新いたします。

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この記事へのコメント
西宮には是非とも行きたかったのですが、仕事の都合で行くことが出来ませんでした。週末であれば行けたのに、と思ったのですが、12月 9日を選んで行われたような気もして、重篤なCAROLファンの私としてはとても嬉しく思いました。是非、音だけでも発売して欲しいですし、映像が発売すると、もっと嬉しいです。
TMのライブ映像ですが、何故かAmazonでは特典無の方が高価格という逆転現象になっていまして、、、トートバッグ付を予約しました。私としては、ライブCDが是非欲しいものでして、、、
今年は、久しぶりにTM NETWORKのツアーがあり、こちらの関係の方数名とも嬉しい再会ができました。来年、また、TM NETWORK に動きがあることを、心から願っています。
どうか、良いお年をお迎えくださいませ。
お疲れ様でした
東京・西宮 両日行かせてもらいました
オーケストラの人数が多く1回ではどなたの音か判別難しいですね
生楽器かシンセのオケヒットかも悩みでした
オーケストラも卓を通しているので正確ではないですが東京は若さの力強さを 西宮は大人の雄大さを私は感じました
東京は緊張度が高く 演奏に集中してました
でもMCは飛ばしました
西宮はちょっとの緊張は残るものの周囲を見渡す余裕は見受けられました
両日 演奏後 先生は Beverlyさんが出てくるのを上手をずっと見ていたのが笑えました
演出家の人に上手から出てくると言われたそうですけど
映像公開は是非お願いしたいですね
TM ソロ 来年は楽しみが多そうです
今回のライブも含めて、小室さん復帰以降のライブを映像作品としてまとめてリリースしてほしいです。M-TRESとちがってpavilionはパッケージのリリースに消極的ですよね。制作費や流通ルートを確保できないのでしょうか。
いずれにせよ、TMもソロも充実していて久しぶりに楽しい気分で年越しできますね。
小室さんの西宮公演、CAROL記念日だったんですね。
全然気にしていませんでした。
つうかそんな日にするならCAROLやればいいのに。
Amazonでは無特典盤が有特典盤より高くなっているわけではなく、無特典盤が売り切れて転売ヤーの高額転売品のみが購入可能になっているということのようです(未入手で出品するのは違反のはずですが)。
今は両方売り切れているようですね。
なんで今回はこんなに入荷をケチったんだろう?
なお一般の出品者からは定価で買えるようですが、多分入手したものをリッピングして新品のふりして転売しようとしているものでしょう。
>nobさん
西宮では偶然お会いできましたね。
東京と西宮では、西宮の方がリラックスしてできたようなことを小室さんも言っていました。
今までやったことないタイプのライブだから、小室さんも緊張したんでしょうね。
そうそう、Beverlyさんが出てこなくて困惑して小室さんが舞台袖まで見に行こうとしたら、反対側からBeverlyさんが現れましたね。
あれは東京でもあったんですか。
演出の人から2回連続ひっかけられたんでしょうか(笑)
カメラがあったし、映像化の可能性は高そうです。
しばらく待ちましょう。
>艦長さん
Pavilionsのスタッフは小室さんの楽曲制作をフォローすることに主眼が置かれているのでしょう。
MusicDesign時代のGround_TKも、お世辞にも配信に手慣れているとは思えませんでした。
でも今回については、カメラを入れていたことと、配信をしなかったことを考えれば、商品化は考えていると思いますよ。